2021年02月12日
スコーク「7500」にセットせよ
2001年9月11日は、あの米国同時多発テロ事件が実行された日ですね。それが何と言うことか、この航空会社というか、パイロットもそうですが、運航管理部門も同様ですが、呆れた事は間違いないですね。
飛行中の航空機等(ヘリコプターも含む)は自ら、電波を発信しております。よく事故等が生起した場合、レーダー画面から機影が消えたとニュース等で伝えていますが、実はそれは正解ではありません。確かにプロット(機影)もありますが、これは人工的な機影なので航空機の形ではレーダー画面には反映されません。そして、このスコークナンバー、高度、速度、方向、上昇中、下降中というのが一目で分かるように決まっています。
つまり、その日の便のスコークナンバーは世界中で重なる事はありません。これは軍用機にも言える事です。米軍機と米軍か自衛隊が管理する飛行場では、時には「DBC」とも言います。これはパイロットも「Request my DBC」と航空管制官に要求する事もあります。
では、このスコークトは一体何ぞや?と言う事ですが、簡単な話、敵味方識別装置を言います。このデバイスには質問装置と応答装置があり、特に軍用機に関しては「極秘」扱いになる、秘匿性の非常に高いデバイスです。一例を言いますと日本から欧州に行くときは、時には北極方面、時にはロシア方面ですが、他国の領空ですので、いかに民間機であろうと「敵」か「彼我不明機」と判断されれば、地上から迎撃戦闘機により緊急発進させられ、時には強制着陸、時には撃墜される事もありました。ですが、普通にフライトしてますよね。これは自国のレーダーサイトと警戒管制官とIATAから出された「スコーク」によって緊急発進される事はありません。つまり、フライトプラン通りに飛んでいると言う証拠でもありますし、スコークナンバーもマッチしているからです。
と言う事は、スコークナンバーによって、そのシップの状態が分かるという事になります。動画では7000番台でしたが、VFR(有視界飛行)ではスコークは「1200」と決まっております。官民共にそうです。まだ、他にもアサインされた、スコークナンバーがありますが、これ以上はブログでは言えないので。
ここでうんちくですが、世界最小の敵味方識別装置(IFFとも言います)は何でしょう?と聞きますが、実は携帯型地対空ミサイル(携SAM)なんです。携SAMは目標を捕捉する時に、この敵味方識別装置で敵機、味方機かを判断し敵機なら発射と言う事になります。だから、映画のように、あのような短時間で携帯型地対空ミサイルを発射する事はあり得ないと考えた方が妥当かと思います。
敵味方識別装置が出ましたので、ここでうんちく。F-16C BLOCK50/52やF-2A/Bのキャノピーの前には「5本」のブレードアンテナがありますよね。あれは通称「AIFF」と言い、発達型敵味方識別装置とも言います。米空軍では「バードカッター」とも言いますが、ドッグファイト時において、このAIFFを活用し、更なる敵と味方を区別する目的があるからです。
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2021/02/12 19:25:29
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