2021年06月29日
メーデーとパンパンの違い
航空機や艦船が運航するのに困難な状況や制御出来ない状況になった時にニュース等でも「メーデー」(mayday)という、緊急言語を聞いた事があると思いますが、今回の動画での「パン・パン」(pan-pan)との言語はそんなに聞いた事がないと思います。
この二つの文語の意味合いの違いはパン-パンを三度続けて発信すると、遭難信号(メーデー)を発する一歩手前の準緊急事態に陥ったことを意味であり、 これに対してメーデー(遭難信号)の方は乗員の生命や船舶・航空機自体が目下危険に晒されていることを意味します。つまり、今は問題無いがいずれ緊急状態になる事を言います。どちらも三回ほど言いますが、この言語はフランス語でもあり、正式には「panne(故障)」という意味です。
と、言ったところで、動画での「パン・パン」と言わざるを得なかった事態ですが、ちょっと中華航空のパイロットのスキルには首をかしげますね。まず、ゴーアラウンド(着陸復行)を二回(これに関しては航空会社によって既定が違います)も行えば、速やかにダイバート(代替飛行場)へ向かうのが原則でもあり、また、無線の具合が悪かったと言うのも、これも「?」マークがあります。国土交通省航空局が設置してある、全国の航空無線通信局は例え、一個の通信局がダウンしても他の通信局がカバー出切るように配置されていますので、また、パイロットもスコーク(識別信号)を緊急状態にセットしたのかも不明。もし、セットしたならば富山上空では「東京ACC」のレーダーディスプレイに、すぐ判別出来るように表示が変わるようになっています。それで管制官は優先的に「緊急事態宣言」したシップに対し無線の周発数や進路や目的地まで誘導されます。
つまり、パイロットは音声と緊急事態信号の両方をエンゲージしたのか、そこが問われるかと思います。何しろ、いくらシップがB737-800型機でも台湾・桃園空港から富山空港へは航続距離も長い事を考えれば、燃料搭載量もそうですが、着陸出来ない、又は困難と判断した場合はダイバートする意思決定が問われます。中華航空のパイロットがダメとは言いませんが、ダイバートするのがセントレアでセカンダリーを小松空港にアサインしなかったのは何故かと言う事になります。あまりにも富山空港とセントレアではダイバートするには距離があり過ぎますね。
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Posted at
2021/06/29 15:59:42
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