2022年02月28日
FIM-92 スティンガー
ウクライナに侵攻したロシア軍ですが、今もって航空戦力を活用したという情報はありません。あくまでも地上戦での制圧のようです。先日、アップしたMI-24ハインド攻撃ヘリコプターが炎上しながら墜落して動画がありましたが、今はどの動画を見ることは出来なくなりましたが、タイトルには「Ukrainian Missile」と書かれていますので、SAM(地対空ミサイル)とは思いますが、短距離地対空ミサイルなのか、中距離地対空ミサイルなのかはファクトチェックしていないので断言出来ません。
ですが、前々から米国は携帯式防空ミサイルシステム( Man-portable air-defense systems, MANPADS/MPADS、マンパッズと言います)である、米国ジェネラルダイナミクス製FIM-92 スティンガーを供与された事を考えれば、この携帯用地対空ミサイルが濃厚と思います。このスティンガーには「BLOCKⅠ」と「BLOCKⅡ」がありますが、財政上、「BLOCKⅡ」の開発は中止され、事実上「BLOCKⅠ」しか配備されておりません。当然ながらウクライナに供与されたのは「BLOCKⅠ」の最新バージョンであるFIM-92F型かと思います。
全世界での「MANPADS」を開発、運用しているのは11カ国あり、バリエーションも形態も様々。また、ガイダンス(誘導方式)も様々あり、どれが一番かは分かりません。国土や風土に適合した「MANPADS」ですので一概に比較出来ないのが現状です。ただ、知って欲しいのは、これらの「MANPADS」はゲリラやテロリストなどの手に入手されやすく、それが問題でもあります。因みにどの「MANPADS」にも「IFF」と言われる、敵味方識別装置は装備されていると思われますが、ファクトチェックしていないので断言出来ません。このFIM-92スティンガーと日本の防衛装備庁と東芝が開発した「91式携帯用地対空誘導弾」には「IFF」は常備されおります。
後はカタログスペック云々の話になりますが、上記でも書いたように国土や風土や気象に左右されやすい装備品であるために、どれが一番とは言えません。それが現実です。ただ、言えることは「誤射」による民間機への撃墜事件はあるので、より正確な敵味方識別装置の向上とリアクションタイムの縮小とファイヤー&フォアーゲット(撃ちっぱなし)が求められます。航空戦力が充実したロシア空軍もウクライナ防空網を制圧(SEAD)したらしいのですが、この「MANPADS」には蔑ろに出来ないのが現実で、軽い気持ちで航空戦力侵攻に「GO」サインが出ないのは、これが関係しているのではないかと考えます。
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Posted at
2022/02/28 08:39:09
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