2022年03月21日
極超音速空対地ミサイル・キンジャールは嘘だったのか?
先日、ロシア防空軍のMIG-31フォックスハウンドからランチされた「Kh-47M2キンジャール」極超音速空対地ミサイルがウクライナ軍弾薬庫を破壊したとのニュースがありましたが。
この「MOTOYAMA」さんのYouTubeチャンネルでは動画と画像をアップして、その着弾点を紹介していますが、マック10とも言われている極超音速空対地ミサイル「キンジャール」ですが、この程度では極超音速空対地ミサイルとは言えないと思います。
では、その「Kh-47M2キンジャール」極超音速空対地ミサイルですが、外観スペック等は一切公表されておらず一部ではありますが、SEP(半数必中界)は1m、核弾頭(100~500kt)かTNT火薬では500kg、主機は固体燃料ロケット、最大高度は20 km (65,617 ft)、誘導方式はGLONASS(衛星測位システム)、遠隔操作、光波ホーミング誘導から修正可能な慣性航法装置、発射プラットフォームは MiG-31K迎撃機、Tu-22M3M (4 missiles)、SU-57(将来的)となっております。 で、予測ですがMIG-31の全長が21.6mを考えれば、キンジャールの全長は約16m~18mと思われ、その全長から固体燃料ロケットを考えれば、自ずとレンジ(射程距離)が逆算されますが、思うにトップアタック式ならば、レンジは長くなります。だが、マック10の速度を出せるかと言うと物理的に無理があります。
動画の中でも着弾点がアップされましたが、ウォーヘッド(弾頭)重量が500kgでマック10でのミサイルでは、かなり被害面積が小さすぎます。通常の空対地ミサイルのような感じがあります。承知の通り、運動エネルギーは速度の二乗に比例するので、もし、マック10で弾着すれば、その被害面積と深さはかなり酷いと思われます。それが画像を見て「あれっ?」と感じたのは、当方もそうですが、物理を勉強している人達、軍事ジャーナリストや有識者には疑念が生じます。また、SEPが1mと言われていますが、実際は全く違う箇所に弾着している。これが一体何の意味があるのか不思議です。本当に「キンジャール」なんですかね?
ただ、ロシア軍もこれからも「キンジャール」を使用すると言及していますが、このSEPでは意味が無いのではないか、また、誤爆する事で友軍にも危険性を増すのではないかと思います。因みにSEP(半数必中界)とは軍事用語で簡単に言えば「命中率」です。また、ロシアの即位衛星である「GLONASS」ですが、かなり測位精度が悪いと見聞には書いていました。ファクトチェックしていないから真実は不明です。
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Posted at
2022/03/21 08:09:47
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