一般的に「C4I」とはC4Iシステム(シー・クォドルプル・アイ・システム、C Quadruple I system、CとはCommand Control Communication Computer Intelligence system)は、軍隊における情報処理システムで指揮官の意思決定を支援して、作戦を計画・指揮・統制するための情報資料を提供し、またこれによって決定された命令を隷下の部隊に伝達する。すなわち、動物における神経系に相当するものであり、部隊の統制や火力の効率的な発揮に必要不可欠であると定義しています。
この各自衛隊でシステム名が違うのは、そもそも任務が違う事と運用思想と任務上の都合があり、違いはありますが、基本的にリンケージの構築は出来ています。防衛省と3自衛隊がそれぞれの用途に応じて進めています。ただし、共通通信システムの防衛情報通信基盤(DII:Defense Information Infrastructure)と、共通基本ソフトウェアの防衛省共通運用基盤(COE: Common Operating Environment)の整備により、自衛隊のC4Iシステムの相互運用性は飛躍的に向上し、またXバンド防衛通信衛星の整備により本省と3自衛隊それぞれの間での高速・大容量の衛星通信が可能となり、3自衛隊の統合運用能力向上が望めます。
本来であれば、監視(Surveillance)と偵察(Reconnaissance)という名称を付け加えれば良いのですが、単に「C4I」概念ですので、上記の二つの項目が入っていない訳ではありません。また、米海軍防空コンセプトである「海軍統合火器管制-対空(英語: Naval Integrated Fire Control-Counter Air, NIFC-CA」(二フカと言います)で水平線の向こうにある目標をリモート交戦(EOR)によって撃破することを可能にしました。例えば、グラマンE-2Dホークアイで監視、探知された目標を補足しながら、離れた味方戦闘機から空対空ミサイル、空対地ミサイル等の運用が可能となります。これが「二フカ」の運用思想です。航空自衛隊のE-2Dホークアイを保有していますが、米海軍としては難色を示しているようです。理由は分かりませんが。