2022年08月14日
自動小銃(アサルトライフル)の基本作動
一般的に「自動小銃」とか「アサルトライフル」とか言われていますが、基本的に「拳銃」(自動拳銃)の基本作動の概念は同じです。要は「ガス圧で作動させる」これが基本です。これを知っておけば、何故、狙撃銃が自動ではないのか、ボルトアクション式なのかが分かると思います。中には狙撃銃でも自動化されているのもあります。
この「ガス圧」なんですが、銃弾の底にある「信管」を撃鉄で叩くと信管が発火し薬莢内の火薬が爆発します。その爆発(膨張とも言います)は銃弾をバレル(銃身)の中を通り前方に発射されます。その時の爆発ガスを一部、バイパス化されたチューブを通り、遊底を後方に進めます。その遊底には薬莢が付いていますので、遊底の爪で薬莢があるところまで後方に進み、薬莢排出口付近にある凸部で引っかけ薬莢を外部に排出させます。まだ、遊底は後方に進み続けたら、マガジン(銃弾槽)内にある一番上の銃弾はマガジンの下にあるスプリングで銃弾を押し上げます。後方に進んだ遊底の底にはスプリングがあり、縮み続けると今度は前方にスプリングの反力で進みます。その時に銃弾をチャンバー(薬室)内に押し込み閉鎖されます。同時にハンマー(撃鉄)も後方に進み一定した箇所で止まります。勿論、ハンマーにもスプリングがあるので縮みます。その縮んだスプリングを開放するのが引き金(トリガー)です。で、トリガーを引くとスプリングが開放され、その反力で撃鉄の底を叩き、同時に銃弾の信管を叩き、また爆発し銃弾がバレル内を通り発射させます。これが基本です。アサルトライフルは自動小銃なので次弾発射までの時間が短縮され、短時間で火力を集中させる事が出来ます。つまり、敵を動けないようにするのも目的の一つです。
モードは「1発」しか撃てない事を半自動(セミオート)と言い、「連続射撃」を全自動(フルオートまたはオート)と言います。これだけです。中には89式小銃やAR-15などは「スリーバースショット」モードがあります。これは、トリガーを引いたら銃弾は3発しか射撃しないようになっています。だが、今や軽量化にパーツ数減少化により、「スリーバースショット」出来る、アサルトライフルは消えつつあります。
一般的に自動小銃はリコイル(反動)が小さいというのは、銃弾を支持する遊底が後方に下がる分だけ、爆発エネルギーが吸収され小さくなるからです。ボルトアクション式は遊底が固定されているために反動はモロに肩に掛かります。だが、その分、銃弾の威力は増しますので命中した時の破壊力は増すことになります。だから、狙撃銃にボルトアクション式が多い理由はそこにあります。だが、リコイルはかなり大きいので命中率は下がります。そこで狙撃銃には「脚」があり、基本的に狙撃銃は「寝撃ち」となります。「寝撃ち」となるとリコイルを肩ではなく、全身で吸収されるのでバレルが暴れなくなくなり命中率が上がります。
とまあ、基本的な事は書きましたが、拳銃も「自動拳銃」や「リボルバー式拳銃」もありますが、銃動作の基本は自動小銃と変わりません。遊底が動くか、動かないかの違いです。何故、狙撃銃はボルトアクション式が多いのか、アサルトライフルは自動小銃が多いのかが分かれば幸いです。
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Posted at
2022/08/14 13:25:18
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