2022年08月31日
MIG-29からAGM-88 HARM発射動画
本編に入る前に、8/31日、午前6時過ぎくらいに、旧ソ連邦最後の書記長だった「ミハイル・ゴルバチョフ」氏が亡くなりました。昭和生まれの方には分かりますが、「ペレストロイカ」「グラスノスチ」などの政策を打ち立て、結果的に冷戦終結のきっかけとともなりましたが、実際には旧東ベルリン市の「ベルリンの壁の崩壊」がレガシーであり、ゴルバチョフ氏はそれが時代変革だと受け入れたとも言えます。ご冥福をお祈りいたします。
と言う事で、未だに侵攻開始から半年が経過しても停戦までの道筋が見えない、今回のウクライナ侵攻ですが、予てから噂やミサイル等が発見された、対レーダーミサイル(正式には高速対輻射源ミサイル)である、米レイセオン製AGM-88 HARMがウクライナ空軍MIG-29から発射された動画を開示した意図はいろいろと考察されますが、パッとしかミサイルのシーカーヘッド、フィンを見た限りでは「AGM-88E」型ではなかった事、コクピットには、それ専用の液晶ディスプレイがHUDの下にある事が確認された事、その右横にはGPSの測位情報が表示されている事などが確認出来ました。一瞬、スマホかなと思いましたが、あの液晶表示はスマホでは無く、NATOか米国製GPS測位表示システムと思われます。ロシアにはグロナス測位衛星がありますが精度が良くないのでGPSを使ったと思います。
見る限り、コクピット内改修箇所は、この動画からではそこしか確認出来ませんが、右及び左コンソールにはAGM-88ミサイル発射パネルが追加されたと思われます。また、ウィングマンも確認出来ますので、AGM-88 HARMに改修された、MIG-29は最低でも二機は存在する事になると思われます。数日に一回くらい、米空軍RQ-4BグローバルホークUAVを飛行している背景を考えると、ロシア軍要所の防空システム拠点を把握し、それをターゲットにした可能性が大きいです。MIG-29をAGM-88 HARM用に改修された機数は不明ですが、今後は機会を伺いながら、クリミア半島とヘルソン地域のロシア軍へのアタックは予想され、あらゆる電波源に対してのアタックは戦局を大きく左右される可能性が高いです。
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Posted at
2022/08/31 08:09:38
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