2022年11月06日
F1歴史に残る最強エンジン
当方としては、F1エンジンと言えば「フォード・コスワースDFV」でしょう。1970年代のF1マシンには、ほぼ同エンジンが搭載されていましたね。むしろ「F1=コスワースDFV」と思ったくらいです。傑作エンジンと言えるでしょう。
ターボエンジンとしては、HONDA RA168Eですが、前年のRA167E型ターボエンジンも過給圧制限が「4bar」で燃料容量が195Lでしたが、最強の最強エンジンでしたね。この過給圧制限は「FIA」が準備した「ポップオフバルブ」を装着しますが、これがまた不安定だったのでHONDAとしては「ウェストゲートバルブ」付近に「4bal」以上にならないようにデバイスを付けて対処していましたね。
当時はよくレース中にエンジンブローやターボブローが多かった感じがあります。1987年はウィリアムズとロータスに供給、1988年はマクラーレンとロータスでしたね。それに今はまずないとは思いますが、ターボエンジン時代は「燃料切れ」でリタイヤするマシンが多かったのです。まず、エンジン関係が炎上するか、燃料切れか、どちらかだった記憶があります。確か、マクラーレンのドライバーだった「アラン・プロスト」がドイツGPだったかな?ホッケンハイムで燃料切れ寸前でマシンをウェービング(蛇行走行)しながら、燃料タンク内にある燃料をポンプに供給出来るように、スローダウンしながら走行し、かろうじてウィナーになったと思います。後は「ナイジェル・マンセル」だったかな?燃料切れでマシンがストップし、マシンを押しながらチェッカーフラッグを受けゴールした事もあります。まあ、今ではマシンから降りて手押しするのは「アンセーフリリース」(危険行為)でペナルティになりますが。
とにかく、ターボエンジン時代はこういう燃料切れとエンジンブローは多かったです。当時は開示されていませんでしたが、RA167Eエンジンは最高で1,000PSは出ていたようです。ブラバムが搭載していたBMW直四ターボエンジンは軽く1,000PSは出ていたようですが「速いが壊れる」が定評でしたね。ただ、HONDAの場合は1,000PSが出ていても燃料消費量が多いので、そのパワーと燃費のバランスが良かったのがHONDAでした。やはり、ターボユニットが良かったおかげだと思います。勿論、HONDAのターボユニットは「IHI」(当時は石川島播磨重工)製でした。他ターボメーカーは「ギャレット製」とか「KKK製」だったと思います。マクラーレンがHONDA RA-168Eの前は「TAG-HEUER」ブランドでしたが、製造はポルシェターボエンジンでしたね。
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Posted at
2022/11/06 20:27:17
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