動画はCOMAC C919の試験飛行時のコクピット内の様子ですが、始めにCOMACとは「Commercial Aircraft Corporation of China, Ltd.」の略でC919のCは「CHINA」、9は「永久」、19は「190席級」と意味になります。同機のマーケットはエアバスA320シリーズとボーイングB737シリーズに代替する為に開発しましたが、機体の殆どは海外製でもあり、中国製と言えば、エアバスA320neoの機体製造スキルから、主翼、胴体などの外観が殆どですが、ある動画で機体構造を見たのですが、一般的なセミモノコック式構造ではありますが、果たして設計時の安全係数閾値設定が分からないので、機体運用時間も分からないので何とも言えませんが、機体重量の割には構造そのものに懐疑的な面はあります。特にアフタープレッシャーバルクヘッド(後部隔壁構造部)を意図的に開示しないのか、偶然なのかは分かりませんが写していないですね。
因みにエンジン、アビオニクス、ギャレー、フライトコントロールは海外製ではありますが(コクピットはロックウエルコリンズ製)、タッチダウンするときのコクピットボイスデバイス(自動警告音声装置)が無いというか、意図的に外しているのかは分かりませんが、警告音が無かったのも、その一つです。普通はタッチダウンする時は自動的に対地高度の音声が流れるのですが、動画ではその音声は無かった感じです。これは試験飛行時だからなのかは分かりませんが、試験飛行ならば音声が流れても不思議ではありません。また、キャプテンシートに座っているテストパイロットは見ている限りではズーッとコクピット計器類を注視してことも懸念材料です。これはパイロットは一点集中になってはならない事なので、その為にコクピットボイスデバイスなどのフェールセーフ機能があるので、それがしっかり機能しているのかも気になります。また、HUD(Head up Display)もないのでパイロットロードワークは厳しいとも考えられ、安全面はお世辞にも宜しくはありません。パイロットも人間ですので「ヒューマンエラー」は必ず生起するので今後の運用が気になります。