2025年04月07日
F1レースでの無線
先日、行われたF1世界選手権シリーズ日本大会は三重県・鈴鹿サーキットで実施されましたが、上の動画はレッドブルレーシング、カーナンバー22をドライブする、角田選手とリチャード・ウッドエンジニアとの無線ですが・・・分かります?
当然ですが無線は英語ではありますが、チームによっては隠語もあるしブラフ(嘘無線)もあります。何故、ドライバーはエンジニアと無線でコミュニケーションをとりながらドライブするかと言うと、他のマシンの位置情報、時間差(ギャップ)、トラック情報、気象情報、クラッシュ情報、マシン情報、チームトップからのオーダー情報などが主となります。角田選手は予選はQ2で敗退し15位でしたが、カルロス・サインツが国歌演奏時に遅刻した事で罰金400万円、3グリッド降格のペナルティで繰り上げ14位グリッドとなりました。
Fワードで一気に有名になった角田選手ですが、まあ、それはおいといて、何を言っているか、何の情報を受け取り、ドライバーはどうするかをやりとりしています。この無線内容はQ1では前後のマシンとのギャップ(時間差)をリチャード・ウッドエンジニアを送信して、角田選手は前のマシンのギャップ情報は必要ないから後ろのマシンのギャップ情報だけで良い事とスロットル系が回復したと無線で言っています。また、誰のマシンが今どこを走っているかもリチャード・ウッドエンジニアは伝えています。動画にはありませんが最後はQ2で敗退し、角田選手は「sorry guys・・・」と言い内容は「チームのみんな、ごめん。タイヤを温めきれなかったしトラフィック(他のマシン)に捕まった、セクター1でタイムを失った、オレの責任だ」と簡潔にいえば、そんな内容です。それに対してリチャード・ウッドエンジニアは「ユウキ、仕方ないよ、よく頑張った、15位だ、明日、頑張ろう」と簡潔に言えば、そんな内容です。F1ドライバーは頭が良くないといけません、いかに駆け引きするか、相手を欺くか、何処でフラットアウト(全開)するか、大気が安定した状態で予選に臨むか、路面温度は何度か、タイヤの状況はどうか、あと何周持つかなど鈴鹿サーキットでボトムスピードが最高で320kmに達する速度で走りながら、前後左右Gが4~6Gでの環境下での無線ですから、その判断力、運転能力、解析力、記憶力が試されます。それに担当エンジニアと二人三脚でのレースですからドライバー一人ではバトルは出来ないです。日本国内では実際にレース最中のデータを開示しているHPは見る事は出来ませんがVPNで大会地のサーバーを使えば、有料ですが無線もマシン状態もトラック情報などが見る事は出来、無線を聞く事も出来ます。
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モータースポーツ | スポーツ
Posted at
2025/04/07 22:35:57
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