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☆GE90仝のブログ一覧

2025年06月24日 イイね!

日本の民間人工衛星はウクライナを救えるか。



上の動画を見て何を言っているのかと思ったら、九州大学が中心となった「QPS-PROJECT」の事でしょう。これは2005年に九州大学名誉教授を中心に福岡、長崎にある企業に人工衛星と衛星バスを開発、製造し、高精細小型レーダー衛星「QPS-SAR」レーダー衛星による「SAR(合成開口レーダー)衛星」による地球地形を最大分解能46cmの精度で計36基の「QPS-SAR」による衛星コンステレーションで撮影したデータを有償で提供するプログラムですね。



この人工衛星が何故、ウクライナを救えるかと動画のおっちゃんが言ってますが平時もそうですが有事でも必要なのはリアルタイムの地形情報です。だが、分解能(解像度)が小さくないと意味はありません。この「QPS-SAR」の最大分解能は46cmと書きましたが、実際の各国のレーダー偵察衛星は開示されませんが、日本では内閣府が打ち上げた「だいち」シリーズなどは、ほぼ、46cmに近い分解能ではないかと思います。多分、20~30cmではないかと。それが光学ではなく天候状態に左右されず夜間でも撮影出来るレーダー衛星なので、その地形データは事実上、合衆国政府がウクライナの地形データ提供を停止された事を鑑みれば、まだまだ、停戦までは道が遠いウクライナ情勢からすると有償でも地形データ情報を得る事が出来る「QPS-SAR」衛星はウクライナにとっては「渡りに船」になるかもしれないと動画のおっちゃんは説明しています。では「SAR(合成開口レーダー)とは何だ?と言う事ですが「Synthtic Aparture Radar」の略で日本語では合成開口レーダーと言いますが、これは、レーダー装置側が直線移動することを利用して装置の実際の開口面(レーダーの直径)よりも大きな開口面を持つ仮想的なレーダーとして機能するレーダー技術なんですが、これはベトナム戦争時の米空軍RF-4Cファントム戦術偵察機からありますが、このシップには「SLAR」機能がありまして連続的にレーダー波を送信して連続的に受信する事で、その地形上をフィルムに感光する事を言います。つまり、「SAR」とは地形状況をフィルムで残すかデータで残すかの違いです。と言う事で「QPS-SAR」衛星も将来的に計36基の「SAR衛星」コンステレーションで地球上の地形データを逐次、情報を収集すると言う事です。ただ、地球周回軌道でも極軌道でもないので、米GPS衛星のように将来的には計36基の「SAR衛星」コンステレーションが衛星時間間隔約10分で回り続けると言う事です。それを民間人工衛星でカバーするプログラムです。既に1号機、2号機、6号機は打ち上げて宇宙で軌道上を廻り、ファーストライト(地形データを地上に送信する事)には成功しております。ただ、3号機、4号機はJAXA「イプシロン」ロケット打ち上げに失敗(1段目と2段目のセパレートが出来なかった)したので、今は計3基が機能しています。将来的には36基の衛星コンステレーション(星団)を構築する事になります。そのレーダー地形データは日本の通信衛星を経由して日本に送信されます。この人工衛星には日本の神話に出てくる名称が使われております。

「QPS-SAR」衛星は非常に小さく、アンテナをデプロイしても直径3.6mを考えれば、分解能が最大で46cmは、かなり凄い技術でもあり、それを開発、製造したのが福岡県と長崎県の企業にお願いしている事が驚きでもあり凄いのです。また、肝心の衛星バスが三菱電機系「DS2000」、NEC系「DEXTAR」系かは分かりませんが、JAXAなどの人工衛星との冗長性を考えると三菱電機系かNEC系のどちらかを採用したか、九州大学のオリジナルかは不明です。因みに衛星バスはクルマで言えば「ECU」のようなモノです。この衛星バス技術もNASAからの技術供与は無かった事で、一国で開発、実用化した日本産の衛星バス性能は多分、技術的にはNASAは抜いておりスペースXのファルコンロケットシリーズはNASAのを周到していると思うので一国オリジナルでは考えれば、世界ではトップではないかと思います。ISSに貨物等を運んだ「こうのとり」が無人でISSにドッキングした背景には日本産の衛星バス技術のお陰でもあります。

と言う事で「QPS-SAR」衛星地形データ情報がウクライナにとっては非常に有益な情報でもあり、その延長線上には地形データを巡る世界的シェアを握り、自然災害等に威力を発揮出来ると言う事でした。
関連情報URL : https://i-qps.net/
Posted at 2025/06/24 21:21:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | 宇宙 | 趣味
2025年06月17日 イイね!

HONDAがいつの間にか‼



2025年6月17日、北海道にあるロケット試験場で再使用型ロケット打ち上げに成功しました、そのメーカーがHONDAとは‼

これは驚きましたね。再使用型ロケットは米スペースX社のファルコン9シリーズですが、いつの間にかHONDAがロケット開発に踏み切ったのか、いつ試験機ロケットを製造したのか全く耳に入ってきていませんでした。それも衛星バス(人工衛星が宇宙で存在・動作するための共通的な機能・性能を実現する部分を言います、クルマで言えばECUやICEやステアリングやタイヤ・サスペンションと思って下さい)は自社で開発したのか、三菱電機製「DS2000」、NEC製「NEXTAR」、米ハネウェル製なのか分かりませんが、もし、自社製であれば、これはこれで驚きではあります。

それも打ち上げ高度が300mとは言え、タッチダウンまで完璧にやり遂げた意味と意義はかなり大きいと思います。果たしてHONDAは本格的に自社製人工衛星を打ち上げる事になるのか期待したいです。
Posted at 2025/06/17 21:40:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | 宇宙 | 趣味
2024年07月02日 イイね!

成功か失敗か



ニュース等で見た方はいると思いますが、シナのロケットエンジン試験場で多分、新たな液体燃料ロケットエンジン試験中に発射台とロケットをコネクトし固定するデバイスが何らかの理由でリリースし思いがけない事で誤射となりましたね。

普通、ロケットエンジン試験ベンチはエンジン単体での燃焼試験がデフォルトでもありロケット本体を付けての燃焼試験は稀でもあります。これは流石のシナも液体燃料ロケットエンジンの燃料はいつまでも「非対称ヒドラジン」燃料を使い続ける訳でもないので、液体水素を含む、他の液体燃料での燃焼試験での失敗というか、ある意味事故でもありますね。

ロシアやシナがこれまで使い続けた「非対称ヒドラジン」系燃料は常温での保管が簡易であり安定してるのでコストが掛からない面、逆に猛毒なのでロケット発射場の大半が内陸にあるシナにとっては、いつまでも「非対称ヒドラジン」系液体燃料ロケットエンジンを使い続けるのは意味はないと判断したのでしょう。その為のロケットエンジン試験中にロケット本体が打ち上がったという、まあ、シナらしいインシデントでもありますね。「非対称ヒドラジン」系燃料エンジンの特徴は排煙が赤茶色なので分かりますが、映像を見た限りでは「ケロシン系」ではないかと思います。

昨日、打ち上げ成功した「H3」型液体燃料ロケットエンジンは液体水素ですが、極低温化にしないと蒸発するので保管が難関というマイルストーンがありますが燃焼効率が良いのと環境面に影響がない事から、昔から日本は液体水素を運用しています。これは川崎重工が液体水素の保管ノウハウが確立している背景もありますが、常時、蒸発する特性があるのでロケット打ち上げ寸前まで同燃料を補充する必要性があるからです。これは液体酸素も同様であり、ロケット発射台でロケット本体から白い霧状のモノが出ているのがわかりますが、これはアンビリカルホースで上記のように打ち上げ寸前まで燃料を補充する必要性があるからです。

今回のシナのロケットインシデントは確かにロケットエンジンは作動していますが、まさかロケット本体まで打ち上がるとは思わなかったと思われる事故だと思います。
Posted at 2024/07/02 06:41:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | 宇宙 | ニュース
2023年10月04日 イイね!

宇宙飛行士になるのも大変だ。



上の動画は米NASAのアポロ計画でのアストロノーツ(宇宙飛行士)になるための振動試験ですね。昔はこういう試験もありましたが米国(NASA)、ソ連(ロシア)、EU、中国、日本の宇宙飛行士候補生の試験内容は各国によって違います。

今でもロシアのロスコスモス(NASAのロシア版)では回転椅子に座らせて、座った状態で回転しながら頭を上下、左右に傾け、故意に三半規管を麻痺させて回転椅子が止まったら、床に一直線上のラインの上を歩かせてラインから外さなければ「OK」という試験が今でも残っているようですがNASAもそうですが日本のJAXAも医学的に意味も無いようです。よく「宇宙酔い」という言葉を聞いた事があると思いますが、これは健康な人間ならば当然に起こる事象なんだそうで、中には「宇宙酔い」をしない人もいますが試験的には問題ないです。逆に長期間、宇宙に滞在し地球へ帰還した時の方が目眩がするそうなので、これも正常な事象です。よく宇宙から帰還した人が椅子に座らせて宇宙船から出るシーンがありますが、地球の重力1Gへの筋力低下で立つのも困難ですが目眩を起こすので椅子に座らせるそうです。また、同時に強烈な眠気に襲われるそうで、宇宙から帰還した宇宙飛行士は向こう一週間の半分くらいは寝ており、後はリハビリを一ヶ月くらいするようです。それだけ、無重量(無重力とは違います)での生活と地球上での生活とでは体内の体液循環や骨からのカルシウム損失や循環器系への負担度が大きいので目眩等を起こすのも当然の事です。

と言う事で、もし、地球外生命体が地球に降り立ったら地球の重力1Gで立つことは出来ないのではないかとも言われていますね。コレ、本当の話です。
Posted at 2023/10/04 20:39:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | 宇宙 | 趣味
2023年06月29日 イイね!

H3型ロケット2号機搭載衛星が決定



H3型ロケット1号機は第2段液体ロケット「LE-5B-3」型が点火しなかった事で衛星軌道に乗せる事には失敗し、その原因はかなり時間が掛かりましたが、早い話が「過電流」という事で、第2段ロケット点火信号が不具合となりました。

そこで2号機は実証試験に鑑み、当初は衛星は搭載せずバラストの予定でしたが、JAXAから人工衛星の軌道投入は保証できない事を呑めば搭載するとの通達で各方面から応募があり、キャノン電子の地球観測衛星「CE-SAT-1E」と内閣府と経済産業省合同の「TIRSAT」を搭載します。

第2段液体ロケットエンジン点火不具合は、かなり原因追求と地上試験で解明しており、後は実際に無重量(無重力ではありません)での試験ロケットとして2号機となります。多分ですが、この2号機にはかなりのセンサーヒュージョンが搭載する事が予想され、今回のイッシュ以外の問題点を探る意味もあると思います。もし、2号機打ち上げが成功し人工衛星が軌道投入できれば、そのセンサーヒュージョンからの膨大なデータはJAXA、三菱重工、IHIなどの各企業にフィードバックされる事になり、より改善点を探求するアドバンテージは大きいです。

米国、インド、ESA(欧州宇宙機構)などは商用ロケット開発と打ち上げを目指していますが、有名なのは米スペースX社「ファルコン9」型ロケットが有名ではありますが、ジジィはその「ファルコン9」型ロケットの弱点も知っており、今は受注数と打ち上げ数と成功率は良いと思いますが、イーロン・マスクは肝心な事が抜けているので、スペースX社は果たして、その弱点に気がつくかどうかだと思います。確かにヘビー級では「ファルコンヘビー」型ロケット、スーパー級では「スターシップ」型ロケットがありますが、一番需要が高い商用衛星や行政機関衛星など、低高度、中高度、高高度、地球周回衛星、地球極軌道衛星、静止軌道衛星に対応するにはペイロードに合致したロケットが必要となります。また、東、南東、南方向への打ち上げ射場にも影響するので、そこは日本の射場にはアドバンテージはあります。一基打ち上げコストが約50億円とスペースX社「ファルコン9」型ロケットより、低コストなH3型ロケットに期待します。
Posted at 2023/06/29 20:12:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 宇宙 | 趣味

プロフィール

「先日の中国海警船とPLA海軍駆逐艦「桂林」との衝突事案ですが、権力闘争の政具に影響したっぽい情報もありました。今、北戴河会議をしていますが、まず、熊のプーさんの権力は阻害されるか、生き残る事が出来るのかの瀬戸際で、替わりにCCP副主席の張又侠が主席になるのかの駆け引きです。」
何シテル?   08/14 21:39
過去、パワーハラスメントによるストレスで自律神経機能不全、今度は心臓の狭心症により、病院通いとなる。 嫌いなモノ:クソ野郎の大陸中華人と半島人とその在...
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