2025年08月07日
ハースF1チームが富士スピードウェイでTPC(Testing of Previous Cars/旧車テスト)を実施しています。このTPCには、ハースF1チームリザーブドライバーの平川選手、TGR SFの坪井選手が搭乗します。
TPCの条件は今季でのマシンではなく、2シーズン前のマシンですのでハースVF-23型マシンとなります。タイヤはハードとミディアムですが、ピレリタイヤのアロケーションが分からないので何ともいえません。TPCですから、ハードは「C1」か「C2」、ミディアムは「C2」「C3」とは思います。
本来、TPCは欧州で行うがマストですが、ハースF1チームの小松代表とTOYOTA Gazoo RACING代表が富士スピードウェイでTPCで行う事は、少しでもF1を知ってほしいとの意図でもあります。それにハースF1チームとTGRとでは提携関係もあり、将来的にTOYOTAはF1に復帰するのではないかと憶測がありますが、人事面での交流がマストでもあるので復帰は無いと思います。ただ、F1のPUがV8 ICEにするとのFIA会長の言及もありますが、各チームやPUメーカーは反対を意向しているのですが、もし、SF(持続性燃料)でV8 ICEになれば復帰の可能性はあります。だが、未定です。
タイムですが富士スピードウェイのコースレコードを出した、当時のフェラーリのフェリペ・マッサより「0.13秒」ディレイを考えれば・・・速いのかな?ちょっと、条件の閾値が一定ではないので何とも言えませんね。フェラーリPUモードが予選モードかレースモードかは分かりませんが、坪井選手としてはバッテリーマネージメントを学ぶには良い機会だと思います。モリゾウ氏(豊田会長)も来ていました。このTPCは明日も実施します。
Posted at 2025/08/07 21:25:52 | |
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2025年08月04日
昔は「1000湖ラリー」と言われていましたが、FIA規定改定により開催国を入れるという事になりました。同ラリーは超高速グラベル(未舗装路)ラリーなんですが、グラベルとは言えアスファルト並みに硬いグラベルで路面がスムースなので、とにかくスピードが出ますがクラッシュした時の衝突エネルギーが大きいのでマシンが走行不能となりデイリタイヤ(一日だけリタイヤ)となり、総合的にポジションは下がります。
このラリーを終えると北欧フィンランドは急速に秋を迎え、半月くらいで冬に突入となります。だから、フィンランドの人には、このラリーは夏の風物詩でもあります。
それにしても尋常なスピードではありますね。特にクレスト(小さい丘)が多いので、どうしてもジャンプする確率が大きくなり、このクレストはジャンプする、このクレストはジャンプしないと決めています。このインフォメーションはチームを超えたドライバー等でシェアしても良い事になっています。これはF1には無い事ですが、ラリードライバーは基本、仲が良いのと、より安全を優先する事が基本となります。また、このラリーから直線区間でもバーチャルシケイン区間が設けられ、その区間は時速60km/Hまで速度を落とさなければなりません。
2025 ラリーフィンランドはTOYOTAが「1-2-3-4-5」位でポジションが決めており、勝田選手/アーロン組は総合2位となりました。また、WRCタイトルスポンサーには日本の法人、企業がサポートしています。マシンのフロントガラスには「AsahiKASEI」を貼っていますが、欧州での「AsahiKASEI」は主に建築材等が有名でもあります。余談ですが欧州でも夏の熱波によるエアコン等を設置する事が重要になっており、そのエアコンメーカーは「DAIKIN」がシェアトップとなっています。環境問題には敏感な欧州でありますがヒートポンプ式エアコンが主となり、これに欧州としてはエアコンと言えば「DAIKIN」がマストでもあります。これはフランス、ドイツ、ポーランドに「DAIKIN」工場があるので欧州の気候に適応したエアコン等を製造しています。これでは中国のハイセンス、ハイアール等の世界的エアコン企業が入る余地は無く、気温コントロールするだけではなく、空気清浄機能や空気の質を変える事が出来る「DAIKIN」しか売れない理由が垣間見えます。
Posted at 2025/08/04 21:52:58 | |
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2025年07月24日
動画のニコラス・トンバシスとはFIAのコクピットオープン四輪マシン規則チーム責任者ですが、イマイチ、懸念事項への対処の煮詰めが足りない感じではあります。まあ、出たとこ勝負ですね。
で、動画の息子・ストロールとチャールズ・ルクレールが簡潔に言えば「面白くない」とのコメントをしていますが、規則改編に於いて、これまでのマシンコントロールではなくなり、するべき事が多くなるので負荷が掛かりレースに集中出来ないと言うのが正直な話です。
過去のブログでアップしましたが、MGU-Kの出力が350kwでレーストラック一周辺りのハーベスティング(充電容量)が8.5MJとの規則でしたが、アゼルバイジャンやメキシコシティではストレートが長いので途中でバッテリー切れして車速が遅くなるのはドライバーとしては面白くない。ここがドライバー達が不満を言及、懸念している事項です。これでニコラスはレーストラックによってMGU-Kとハーベスティングを抑えてバッテリー切れしないように行き当たりばったりな規則変更したので、実質ではMGU-Kの出力350KWは使えないと言う事です。それにマシンエアロダイナミクスも前後フラップ可変効果でストレートではフラップオープンエンゲージして、ターンではフラップクローズしてダウンフォースを得るのですが、フロアー(床)は100%グランドエフェクトカーではないのですが、少しはベンチュリー効果のあるマシンではありますが、いかんせん、ターンではダウンフォースが少なくなるので、これまでのターンボトムスピードは遅くなると言う事になります。特にターンアングルが深く(ターンを曲がる距離が長い)なれば、速度エネルギーを出すわけにもいかなくなるので、自然にボトムスピードは遅くなります。結果、ストレートでは遅くなる、ターンでも遅くなるのでタイム的には遅くなります。つまり、2026年でのラップレコードは出にくいというか、まず、更新出来ないのです。
と言う事で、2026年マシンは確かに遅くはなりますが、チーム・テクニカルディレクターも莫迦ではないので、何らかのエアロダイナミクスデバイスに追加、変更、改訂により、ボトムスピードは速くなると考えます。また、PUもバッテリーマネージメント次第ではありますし、ICEも持続性燃料100%により熱効率は落ちるとは言え、推定で540PSからシーズン終わりには600PSには届くかと思います。FIA的には燃料は持続性燃料を「E10」と呼称していますが燃料成分等の規則は聞いた事がないので、どの課程まで「E10」燃料と言えるのかも不透明でもあり、いつかはかつてのフランス・エルフ社のレーシング燃料騒動にならなければいいなとは思います。
Posted at 2025/07/24 16:29:09 | |
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2025年07月14日
往年のF1チャンピオンマシンである、ウィリアムズFW11ですが、その心臓はHONDA RA166Eでした。当時のICEはV6 1.5Lターボエンジンで過給圧は無制限でした。その出力は1,060psを超えていますが、燃費が悪化するので、常時、その出力を提供する事は出来ないですが、その信頼性があったRA166Eはレース中のトラブルは皆無でした。その信頼性のおかげでレースにも勝てた面はあります。ウィリアムズFW11の開発はパトリック・ヘッドである意味、優秀なエンジニアでもあり、F1界から追放されたエンジニアでもありました。
上の動画は1986年、F1グレートブリテンGPでポールポジションを獲った時でドライバーはネルソン・ピケ、サーキットはブランズハッチです。今、動画を見ると速い事は速いですが、やはり、ターンでのボトムスピードが異次元でもあり、いくら1,060psがあってもタイヤがズルズルではパワーを出し切る事は出来ず、今のグランドエフェクトカーに比べ、アンダーステアが出過ぎてターンでも曲がりにくい感じはあります。因みにネルソンの娘さんはマックスの内縁の妻でもあります。
Posted at 2025/07/14 21:02:39 | |
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2025年07月08日
流石はWRX STI仕様車とは思いましたが・・・ボブスレーコース管理者はよく許可しましたね、それもスイスですよ。意外かもしれませんがスイスでは事実上のモータースポーツは許可されません。これは環境問題での法制度となります。但し、スイス出身のドライバーは多くいます。
これは日本のSUBARUではなく、欧州SUBARUではないかと思います。フロントには「PRODRIVE」のカットシールが貼られていましたね。タイヤはスタッド仕様ですがピレリかな?実は北欧ではスタッドタイヤ専門メーカーがあるのですが、今もあるのかは分かりませんが、1980年代後半のWRCスウェーデンラリーでは「ヨッピ」と「リヒ」だったと思いますが、それ仕様のスタッドタイヤ専門メーカーがありましたね。
そういう事でボブスレーコースでのランとなりましたが、只でさえ、狭いコースですからボディ側面はボコボコになりましたね(笑)、ただ、ターンでの映像にはしっかりとルーフには「SUBARU」とステッカーを貼っているのはしたたかな戦略でもあります。実際には何回かはランしたと思いますが、流石にレッドブルもここまでは思いもしなかったと思います。
Posted at 2025/07/08 21:28:12 | |
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