およそ一年前から始めた城巡り。
当初の思いは日本100名城と続日本100名城を攻略していくつもりで始めました。
しかし色々な媒体を通じて、それ以外にも沢山の魅力的な城がある事を知り、近場を中心に城巡りを進めるととんでもない数の城の存在。中には城の遺構が破壊され田畑になっているものや、石碑や説明板のみしかない城跡も多々あり。
そんな中でも埼玉県、昔でいうところの武蔵国中心の城巡りだと、多く目にする北条氏の城の多さ。その本拠地の小田原城に行く事は、自分にとってはもはや使命とも言えるわけです。
距離的にはさほど遠い場所ではありませんし、これまでも箱根方面には度々行っていましたが、小田原を目的地とした事はなく、なかなか行く機会が取れずに悶々とした日々を送っていました(;^ω^)しかし年末までの限定販売の御城印をどうしても確保したく、今回目指す事になりました。
朝6時に出発。首都高から順調に中央環状山手トンネルを走行中に渋滞の表示。富ヶ谷から三軒茶屋までは、たかだか5km程度しかないが、80分・・・ナンダト?順調に走っていれば80分あれば余裕で小田原に着いてるだろ。悩んだ末に、富ヶ谷で降り一般道へ。首都高の渋滞区間を避けて、池尻から再び首都高に乗りなおした。すると池尻料金所を抜けてしばらくすると、トラックの荷台から鉄骨状のものを3本程落下させているバカ発見・・・。そいつの面は、いかにも・・・な野郎でした。雑な人間って、顔にも雑さが出てくるんだと改めて思いました(笑)
前置きが長くなりましたが、その後は順調に東名、小田厚を終点まで走り、9:00丁度に小田原城目の前の駐車場に到着。
ついでにすぐそばの施設でマンホールカードも頂く。
馬出門からいざ登城開始。
いかにも「城!」って雰囲気ですね~。
続いて銅(あかがね)門。
緊張してきました(笑)
水堀と石垣、白塗りの土塀、緑色の松と青空、綺麗です。
銅門の正面。
復元されたものではありますが堂々としてます。
門を抜けると、チラッと天守閣が見えてきた。
かつては水堀だったようですが、今は埋められています。
この橋を渡るともうすぐ。
本丸入り口の常盤木門。
そしてついに本丸へ到着。
いやぁ、立派な天守閣ですね~。
実際これは明治時代に取り壊されたものを昭和に入ってから復元されたものですが、それでもすでにかなりの年月が経過してますので、歴史もそれなりに感じます。
因みに豆知識ですが、天守と天守閣の違いですが、建物としては同じで学術用語では天守で統一されているようですが、幕末以降に建てられた天守を一般的に天守閣という。天守閣の名称が広まったきっかけは大阪城からなのだそうです。
実はこの天守や縄張りは、徳川時代に入ってから造られたものです。私が好きな北条さんの城ではありません。北条時代の小田原城はJR線路のもう少し北側にあったとされており、このような立派な天守よりも、小田原市内を取り囲む全長9kmにも及ぶ総構といわれる土塁と空堀が小田原城の鉄壁の守備と言われる所以です。しかしこちらは時間がかかるので、次回のお楽しみにしておこうと思います。
天守閣からの眺望。
正面の山っぽいところが、北条時代の曲輪、八幡山と言われています。
相模湾を見渡せます。
そしてこの正面の山の鉄塔の方向に、豊臣秀吉が築いた石垣山城があります。
こちら側からだとよく見えませんので、のちほどそちらにも行ってきます。
天守閣をバックにソフト。色が対比できるように敢えて抹茶に(笑)
帰り際にもう一枚。
お昼近くになると、かなり人が増えました。
また本丸広場にはサル園がありました。何故と思いましたが、豊臣秀吉の別称はサル、こいつを飼いならす為の洒落なのでしょうか(笑)
滞在約2時間半、大満足の小田原城でした。
ついでに付近の地面の捜索。
これは普通の小田原のマンホール。これにも小田原城が描かれていますね。
こんなお洒落なのも。
小田原市のマンホールカードとカラーマンホール実物。
ちょっと色が抜けているのが勿体ないですね。
付近を歩いていると立派な建物発見。
こちらは本家本元のういろうさん。
お菓子のういろうの他、薬局もされているようでした。どちらかというとういろうを買う客よりも、処方箋を持ってきた人が多かったです(笑)
お土産を買いに小田原駅。
駅前で鈴廣のかまぼこを確保。ついでに駅の観光案内所でマンホールカード確保。
駅前から車で15分、石垣山城へ到着。
場所的にはターンパイク料金所のすぐ南側あたりの山です。
正面入り口で、いきなりドーン。
この野面積みの石垣。小田原城の綺麗な石垣とは正反対の無骨さ満載の迫力があります!
どの曲輪をとってみても、全部石垣で作られています。
圧巻はこの井戸曲輪。石垣に覆いつくされているという(笑)
写真だと中々伝わらないかもしれませんが、物凄い石垣の圧迫感がありました。
そしてビューポイントから小田原城を見下ろす。
ちょっと分かりづらいので拡大。
正面やや左に天守閣が見えましたね。
戦国時代当時、同じような見え方だったかどうかは分かりませんが、攻撃側としては相手を見下ろせる位置にいるというのは、やはり有利だったでしょう。逆に見上げる側は相当な圧迫感を感じたのでしょうね。
今でも使われる故事成語の小田原評定、いつまでも議論がつかない例えですが、この石垣山城築城をみて、まもなく降伏するに至ったとされるほど、この城の存在は北条氏にとって致命的だったのですね。
本丸に到着。段差の大きい階段を登ったので、久しぶりに太ももがぷるぷるしますた(;^ω^)
登城口の雰囲気。岩がごろごろしてます。
駐車場に戻り、トイレ施設にあったスタンプゲット。
そして何故か駐車場にあるスイーツで有名なヨロイヅカファーム?のお店。
お城観光にとは全く正反対のいでたちのマダムが大量になだれ込んでいきました(;^ω^)御城印はこちらで買ったのですが、なんかな~という感想。
こんな山奥ではなく、もっと平地でやってくれればいいのに。城観光の雰囲気が結構壊れてますよ( ;∀;)
とはいえ、お城としては最高の石垣に出会えました。以前攻略した唐沢山城の石垣に雰囲気が似ているナ、と自己流の感想です。
リアルなお城攻略だとやはり2、3か所程度で体力の限界を迎えます。
ここからは帰路を目指しつつ、少しマンホールカードと寄り道。
道の駅足柄・金太郎のふるさとにて新たな峠ステッカーを購入しました。
その後は東名から普通に帰宅となりました。
因みに午前中の往路での渋滞箇所は、既に復旧してました(笑)
それでは本日の戦利品です。
100名城スタンプ。
石垣山城のは2度もミスって、汚くなっちゃいました(;^ω^)
御城印と武将印。
小田原城大杉(;^ω^)
折角なので小田原城の御城印帳も購入。しかし武将印とは初めて見ましたが、多分これ以外のものは買う事はないでしょう(笑)
マンホールカードや峠ステッカーなど。
小田原市も何故かガンダムシリーズに触手を(笑)
マンホールカードデザインのメダルも一緒に買いました。
最後に今回の動機になった御城印。
鉢形城、八王子城と並べて、山々の景色が全て揃いました!
よく見ると小田原城の平城や八王子城の山城、鉢形城の縄張りっぽいのが描かれていました。
少し気になったのが各城の文字の最後の点?鉢形と八王子は点が内側に跳ねられているのに、小田原は外側に跳ねが。筆跡をみると同一人物による書だと思いますが、なんか心境の変化があったのか、それ以外の何か深い意味があるのか、私には分かりませぬ(;^ω^)
今回初めて小田原に行きましたが、箱根などその周囲を含めた地域は、観光地あり、ドライブありの、何度でも行きたくなる場所ですね。
実際いつかは北条氏の総構の堀歩きや、ベルギーワッフル堀(爆)で有名な山中城攻略、残りの峠ステッカー狩りにも来ようと思います。