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2025年05月05日 イイね!

9年前のタイヤ

9年前のタイヤ中型バイクを買い戻して一年。


何度かクネとも走りに行って、大体感覚的に慣れてきたかな?
・・となってくると、だんだん色々と気になる部分が見えてくる。

マシンの性能を使い切り、各部の限界付近を把握できるようになるまでは、チューニングというもの自体が無駄と思っていたので、タイヤもブレーキも買ってきたまんま乗っていましたが・・・。

追い込めるようになってくると、足りない部分が見えてきます。


まずはタイヤがヤバイ。
単独で走っていても気付かないんですが、人と追っかけっこをしていると判りますね。
同じポイントでブレーキを掛けられないし、荷重を掛けて行ってもズルズルと逃げていく感覚があり膨らんでしまいます。
大袈裟なくらいの思い切った重心移動で、何とかバランスをとって転倒しないようにしているだけで、タイヤと路面の接地感が薄く、硬く跳ねていくような感じです。


フロントタイヤは2016年製。


9年前のタイヤでした・・・。

しかもダンロップのGPR300みたいな、只でさえ中の下くらいのツーリングタイヤなのに・・・
それが更に10年近く経ってひび割れているという事実。


バイクのタイヤのグリップ力なんて、初めて転倒するまでは気にならない・・と誰かが言っていたんだけど、確かに自分ひとりで走ってるだけだと、感覚的にタイヤのグリップの範囲内でしか攻めないので、危ないと思う事が無い。
でも、誰かを千切ろうとしたり、追っかけたりすると、その限界を簡単に超えてしまいます。
自分より速い人と走るとすぐに判る。


まずその最初の転倒をしたくないのでとっとと交換です。



先ずはフロント。
ダンロップQ5Aという、中の上くらいのまあまあ良いタイヤを奢ります。

フロントタイヤはリヤに比べて全然減らないので、比率で言ったらリヤ3回にフロント1回くらいになってしまうでしょうか。
リヤを早くて1年に1回替えるとしても、フロントは最低でも3年は使う事になるので、最初からまあまあ食うタイヤにしておかないとバランスが取れません。


クネがエアバルブは絶対替えた方が良いよと煩く言っていたので、ちゃんと交換します。



手組みでよく間違えるタイヤの回転方向。
過去に2回間違えたことがあるw(そして面倒なのでそのまま使う)


今回はよく確認して組みました。


ブレーキキャリパーやハブのボルトナットをしっかり留めてフロントは終了。


お次はリヤタイヤ。
今回初めてバイク用のジャッキスタンドを購入したんですが、これは安定感があって楽ですね。

モノタロウの3千円台の安物ですが、全然使えます。
フロントはエンジン付近でジャッキで揚げられますし、フォークで着地出来るので要らないかな。(もう物を増やしたくないよ・・)


リヤは2020年製なので5年落ち程度でバリ山ではありますが、ピレリのロッソ3というこれまた食いそうもないコンフォートタイヤです。
海外タイヤは国産タイヤに比べて劣化が速い印象で、3年過ぎたら明らかに食わなくなり、5年経ったら硬くて滑ってくだけって感じ。

これも躊躇なく捨てましょう。


ホーネットのタイヤサイズはちょっと特殊で、特にリヤは17インチの180サイズです。
リッターSSのサイズですね。

そしてそれを曲げる為に、
フロントを敢えての16インチに設定されています。


F 130/70ZR16
R 180/55ZR17


タイヤ問題や見た目の問題も含めてフロントを17インチ化する方も多いようですが、私は曲げられる自信が無いので、16インチのまま行きたい。


バイクのタイヤは、前後セットで安く売られている事が多く、まとめて送れば送料も割安になるでしょう。
でも、ホーネットの組み合わせはホーネットでしかあり得ないサイズ設定なので、ネットで探しても、ニッチ過ぎて選べるほど出回っていません。(無い事も無いですが)

何でも良いというものでもないので、今回は別々に買いました。



リヤのサイズは、Q5Aだと3万5千円(!!!)位になってしまうので、これを毎年買うのはヤバイ!と思っていたら、ナンカンが出してくれてましたww
これなら2万円強で買えます。

前後4万円台で行けるじゃん!


クルマのタイヤではもはやナンカンしか買ってない、って位ナンカンフリークなので、直感的にこれはイケる!と確信。


リヤも忘れずにエアバルブを交換して・・・


とかゴソゴソやってる時に、スプロケの麓が外れてきちゃった・・・ハブダンパーになってるのか。
対になってるヤツがイッコ切れちゃったけど・・・元の部屋に戻せば平気かな?


クルマとか小さいバイクにはない構造なので、しばし状況の確認に時間を費やしました。


さて、リヤも交換出来ました。

ビードクリームをしっかり塗れば、組むのは割とすんなり行きますが、こういう太いタイヤは外すのが大変ですね、ビードが落ちにくいです。

ウチにはデカいバイス台や油圧プレスなどがあるので、それらを使って無理やり落としてしまいますが、手組みしてる人ってどうやって落としてるんだろ。
ビード落としみたいなのを使ってるんだろうか。
自分は設備がない頃は、U字溝でパンタジャッキなどを使って落としたり、色々と工夫をしてましたが、みんなはどうしてるんだろう。

お金に困ってない人なら、全部お店に頼めばいい事なんだろうけどね。


ホーネットのタイヤ交換を店に丸投げだと、タイヤ代で6万円の、工賃1万5千円とかですかね・・・バイクのタイヤ2本に7万5千円・・・。
インプレッサのタイヤ4本でさえ工賃込み5万円弱なのに。


やはり清貧とサステナビリティの為には工夫と努力は必要ですね・・・。



オイオイ・・・カッコいいなヲレのホーネット。
リヤタイヤの主張性が強いので、喰いそうなタイヤを履いてると走るんだな!って感じがしてきます。


よしよし通勤で軽く皮むきしておいて、いつでも走れるようにしておこうかな。



Posted at 2025/05/30 00:11:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | ヴァイクも直します。 | クルマ
2025年04月25日 イイね!

白馬の春

白馬の春これまで毎年様々に有名無名の桜を巡ってきた。
コウヘイとの春旅は、2009年の山梨の桜に始まり、長野の高山村や飯田方面の桜、安曇野の桜、高遠城址公園、山形県置賜桜回廊に、福島県の三春町の滝桜にも行った。

満開を外した樹への再訪の為、
高山村や白州など何度か訪れているエリアもある。

只々、立派な桜とそれにまつわる絶景を追うだけの旅。



もう16年目になる。



自分は元来、最新の物を追求していくような人柄ではないが、それでも時の流れに合わせて変わっていっている自覚がある。
頑なに芯が通った人間ではないので、その時の大切な人や物、信仰(宗教的なものでない)に合わせて自分を変化させていくシステムを採用している。
古臭く鈍感な割にミーハーで、割と何でも理解して受け入れていく性格なのだ。

仕事が変わって職場環境が変わっても、結婚して家族が増えても、どんな環境にあってもそれらをストレスなく迎合し融和していく柔軟なコミュニケーション能力が我乍らにあると思う。
たぶん大した拘りが無いので、他者との齟齬を感じないんだと思う。
「生きてるだけで丸儲け」じゃないけど・・



何も嫌じゃないというのは、ある意味特殊能力かも知れない。


全てが底上げ式なので、好きなものに対する愛情も普通ではなく。
確実にモノにして一生囲い込んでいく。
そんな性格だから、エンジンを自分で作って20何年も一台のクルマに乗り続けたり、毎年毎年飽きもせず桜を追う旅を続けたりしている。


だが、齢をとって行くとどんどんいろんな事に鈍感になっていく。
場面場面での刺激を感じなくなっていき、感動も少なくなっていく。
そんな感受性の衰退は、生きていく為の人の強さの裏返しなのかも知れないけれど、でもやっぱり感動はしたい。
そんな中にあって、
時間が経っても自分の中で唯一変わらないものが幾つかある。

保守的になって忘れてしまっているだけで、失くしている訳じゃないんだよね。




だから、定期的にその忘れ物を取りに行きたいんだよ。



その忘れ物は全国にある。


中綱湖に着いたのは、早朝の7時前だった。

中綱湖(なかつなこ)は安曇野の北側、大町市からさらに白馬村へ北上する際に点在する「木崎湖」「中綱湖」「青木湖」の仁科三湖のひとつで、その中で最も小さいため池のような湖である。
対岸に生えるオオヤマザクラのリフレクションが有名で、多くの写真家が詰めかける。

写真で見たことがあるだけの憧れに近い光景だ。




静かな湖面が穏やかに対岸の桜を映し取っており、どちらに照準を合わせたらいいか迷うようである。

早朝の山上湖の冷たい空気の中、ゆっくり湖畔を散策し、何十枚も同じような構図をイメージセンサーに収めた。



自分もコウヘイも、思い思いに好きなように写真だけ撮っていればいいという時間は、一年を通してもこの「桜旅」くらいのものだろうと思う。


普段、抑圧されているとまでは言わないまでも、
仕事や家事など、日々の義務を果たす時間が殆どを占める中、唯一こうやって本当に好きな事だけをやる時間である。

いわゆる羽根を伸ばす時間と言えば聞こえはいいが、我々はこれを何も考えないで馬鹿になる時間と呼んでいる。





息を呑むような美しさ。



平日の早朝にもかかわらず、かなりの人が居ましたね。

日が昇って空気が暖められると、風が出てリフレクションは無くなってしまう。
だからこそ、日が昇る直前の僅かな時間のエンペラータイムを逃すまいと多くの写真家が場所取りをしていました。



気が付けば2時間近く滞在し、
撮れ高的にももう充分な感じではありますが、1日はまだ始まったばかり。

2025年の桜旅は、初の白馬村から始まりました。




相変わらずのコウヘイの愛機ヴィッツRS。
我がGC8と同時期に購入した20年選手ですが、GC8との決定的な違いがあって、
この20年で殆ど壊れていないという事実。

ヲレの知る限り、OCV(オイルコントロールバルブ)の作動不良と、セルモーター不良くらいで、あとは定期的なオイル交換だけで深刻なトラブルが殆ど起きていない。


何なんだよトヨタ車って・・・。

それだけがクルマの魅力ではないし使い方も違うから単純に比較は出来ないけれど・・・インプレッサは壊れ過ぎだと思いますw



村の畑の外れにある名もなき一本桜。

特別古木という訳ではなさそうですが、ポツンとあるエドヒガンには何か風格を感じます。


構図を変えてみようと畦道を失礼すると、冬眠から覚めたばかりであろうシマヘビが日光浴中でした。

爬虫類の完成された造形美には崇拝に近い尊さを感じてしまう。
私にとっては幼少期の頃より、両性爬虫類の美しさには敬服しかなく、神の創作物の中でもトップクラスの美を誇っている。

冗談抜きでヘビを抱いて寝たいと思っていた時期があり、本物ではそういう訳にはいかないので、肌触りや質感をリアルに再現したようなぬいぐるみが無いか探した事があるのだが、そんなものは実際存在せず残念に思っていた事がある。


っていう只の変態エピソードww



単体で見るとそれ程立派な樹という訳ではないのだけど、残雪の白馬岳をバックスクリーンにするだけでどうしようもなく絵になってしまう。


この白馬エリアの風景には、そんな特殊なマジックが係数として掛かってくるのだ。





今回この目でどうしても見ておきたかったのが、
白馬村の東側の丘の上に存在する一本桜、「野平の桜」という。



これは特殊なシチュエーションである。

山側の畑に上がるスロープの途中に植えられたエドヒガンで、こんな出来過ぎた風景があるか!と、この目で見ても俄かには信じられないような立ち姿の桜である。


目一杯パンに絞り込み、ハイレゾショットと三脚で写し込む。


ベストであろう高台の突端は、プロだかアマだか判らん有象無象が陣取ってしまっていて動く気配が無い。
雲が多く花霞なので、陽が射し青空が出るのを待っているのだろう。


それはいいんだが・・・
ちょうど陽が出て「今だ!」って感じの時があるんだけど、タイミング悪く桜の樹の前で話し込んで動かないオッサンなんかが居て、「邪魔だどけよ!」みたいに怒鳴ってるカメラマンがいた。

まぁ、明らかに画角に入るような所で話し込むオッサンもオッサンだけど・・・
口汚く罵る権限もないよな・・と思う。

どちらも周りの事、相手の事を考えない幼稚な大人であるという事を宣伝しているようなものだ。



ああいう情けないジジイにはなりたくないものだ。



遠くから人が訪れるポピュラーな桜は当然いいのだが、すぐ傍の山陰で誰かに見つかることなくひっそりと咲いているような桜がいい。
美しいから有名なのではなく、有名だから美しいになってしまっているものも多くある。

有名無名にかかわらず、美しいものは沢山ある。


そう言ったものを、拾い上げていく感性を磨いていきたいものだ。



陽が射して、ややブルーバックになってきた。
桜にも、北アルプス連山にも光が降り注ぎ、まるで絵画のような絵面となっている。

待機していたカメラマンたちがほぼ一斉にシャッターを切る。


この現場にはほぼ一時間半ほど滞在したが、すでにもう昼前。
午後には順光で無くなってしまう関係から、今この瞬間が今日のベストだと誰もが判断した瞬間だった。



開花具合は見紛う事なき満開。

前日までの数日間は天気が悪く、明日はまた崩れる。
週末まで満開状況が続かないであろう事を鑑みると、まさに今日が今年度の最高の状態だったのではないだろうか。



桜の撮影は本当に難しい、開花状況と天気の状況を見ながら、ベストであろう日を予測して自分が相当合わせていかないとこういうシチュエーションに巡り合えないからだ。
土日土日のサイクルだけで動いていたらこうは行かないのである。

こんな風に平日などに自分の都合で有休をとる為には、日頃真面目に仕事をし、人一倍の成績を残したり、急な残業や休出などにも快く応えておくことで、こちらの我儘も通しやすくなる。


大変だけどネ。



野平の桜へ向かう道中で気になる石仏群があったので、帰りに寄ってみる事にした。


ここの所長野では大きな地震が頻発していた為か、
5~6体倒れてしまっていたので、ちょっと起こしてあげる事にしました。

・・・結構重いよ。
50~60㎏くらいあるんじゃないでしょうか。

斜面を転がり落ちてる物もあって、元位置に戻すのは骨が折れましたが、一つ二つ戻してあとは放っておくという訳にも行かず、倒れているものは全て立たせてあげました。

こうやって、徳を積めばいい事があるかも知れない、という半分打算、半分親切心の労働を終えて北アルプスをバックに一枚。

どれだけ徳を積んだ所で、ヲレの人生などマイナススタートですからね、恩返しの類はないでしょう。


でも行きがけに車窓からちょっと見えただけで、帰りにちょっと寄ってみようかなと思ったのは不思議。
「呼んでたんだなぁ」なんて思ってしまう。




新緑の木立の間を白濁した雪解けの水が流れてくる。
雄大な春だけの光景である。


まるで日本ではないみたいだ。



北アルプスに吸い込まれるように走っていくヴィッツ。
残雪の峰々が背景にあるだけで、こうも迫力のある画になる。


これが白馬村の魅力なのである。




「大出公園」という美しい公園に立ち寄りました。

そこかしこに植えられたシダレザクラや、エドヒガン、オオシマザクラなどが一斉に花開き、園内を薄紅に染めています。
高台に北アルプスを含めた全景を一望できる展望台があり、みな一様に写真を撮ったり、絵を描いたり、ため息を吐いたりしていました。
水車小屋があったり、つり橋から川面を眺めたり、寝転べるような芝生の広場もある。


何だか、どこへ行っても風景が出来過ぎている。

当方、これ以上の風景美に対する表現技法を持っておらず、上手く伝えられないのが残念である。
自分が見た風景が良かったとか、花がきれいだったとか、
幾ら写真や文章で伝えようとしてもそれは無駄というもので、内燃機関を通じてガソリンからエネルギーを取り出せる効率程にも及ばないと思う。

半分も伝わらないのだ。


その片鱗だけでも伝わらないかと苦慮してはいるものの、
まぁ、何となく雰囲気だけでも感じてもらえるかもしれないと思ってブログを書いている訳だが、自分の目で見てもらいたいというのが本音で、

今度、来年にでも、自分も行ってみたい、
そう思う人のきっかけになれば本望である。





昼下がり、所は変わって町はずれにある神社。

新田地区の入り口にある伝行山という山の麓に二つの神社があり、その間に立っている立派な枝垂桜が「徹然桜(てつねんざくら)」と名付けられ親しまれている。
この桜を植えたとされている僧侶の名前である。



赤い鳥居が印象的で、敷地内には他にも多くの桜が咲き誇っていました。
神社独特の厳かな雰囲気と相まって、何だか時間が停止しているような感覚がある。





自分たちもその一部となり、歴史を共有しているような錯覚をする。
神社の静謐と桜の相性はどうしてこうも良いのだろうか。



正面には白馬三山。
もはや何も言う事は無い。



特定非営利活動法人「日本で最も美しい村連合」にも加盟している小川村まで足を伸ばしました。

白馬村より南東部の山あいに位置する小川村。
棚田や段々畑を形成しながら、
峻険な斜面にへばりつく様に山里を形成していて、県道から急勾配の道を相当に登って行った先の山の上にも人里があって驚きました。




白馬より少し下ってくるので、肝心の枝垂桜はほぼ終盤と言った感じでしたが、見栄えのいいベニシダレが満開だったり、北アルプスが一望できる見晴台があったりして雰囲気はとても良く、

ここで少し遅めの昼食を摂ることにしました。




鬼の角のような双耳峰を持つ「鹿島槍ヶ岳」が正面から我々を見ているようだった。
花の天蓋と、ウグイスやメジロの鳴き声、そして後立山連峰(北アルプス)を眺めながらの昼休憩。
やはり冠雪した山々のある風景というのはいい。



いつもキャンプ用の折り畳みの椅子とサイドテーブルなどだけ持参して、雰囲気のある場所で弁当を食べて少し昼寝をするというのが、桜旅の楽しみだったりする。

ほんのひと時ではあるが、こういうお金では買えないような一瞬が一生忘れられない記憶になる。



少し離れた丘の上にも、初老の夫婦がいい時間を過ごしている。



夕暮れの小川村。

もう一週間早ければ、村全体が桜色に染まるような様相を呈していたと思う。
白馬村との兼ね合いなので両方を取るのは難しいが、いつか小川村の満開に合わせて訪れてみるのもいいかなと思った。

安曇野、大町辺りと花期が被るので、この辺もターゲットにしつつ
白馬村より少し早い時期に回れば、北信の桜はほぼコンプリート出来そうな気がするな。



ふたたび白馬村に舞い戻り、最後に訪れた「八方薬師堂の江戸彼岸桜」
地味な感じではありますが、よく見るととても貫禄があり、ぱっくりと幹の割れた老木ながら今なおしっかりと枝を張り、沢山の英をつけています。

県指定の天然記念物。



夕刻が近くなると急に雲が厚くなり、北風が強くなってきました。
日中は20度以上にまで気温が上がったのに、明朝の予想最低気温は0度!

流石は白馬村、下手したら雪でも降りそうな雰囲気です。


そろそろ潮時かな。
東京から高速使っても3時間のエリア。
朝3時に出発したからね・・・早出の疲れも出始めていますね。


最後に道すがらなので朝イチで訪れた中綱湖に寄ってみようか。


早朝の静かな湖面とは打って変わって、ざわつく水面。



明日明後日辺りまでは満開状態は続きそうだけど、世間ではゴールデンウィークが始まるので、人出は凄そうですね。
やはりゆっくり撮影に打ち込めるベストな日は今日までだったという事か。




早朝のようなリフレクションはないが、それでも非凡に美しい風景美である。


いい所だったな、白馬村。
スキーやスノボをやるなら訪れた事のある人も多いかと思うが、こういう楽しみ方もあるのだな。

雄大な北アルプスに抱かれ、東側斜面に11ものスキー場を持つ巨大スノーリゾートのイメージが強いが、雪渓や貴重なな高山植物帯など登山による見どころも多く、独特の観光資源を持つ高原エリアであるが・・・

桜までもがこんなにも美しいとはね。


夕暮れの安曇野から奥穂高方面だけが夕暮れに燃えている。
いつかチャレンジしたい聖域である。

登山の本ばかり買って、全然行く機会が無い。
上高地から北穂高、大キレット、そして槍ヶ岳・・・三泊はしないと到達できない天空エリアがある。

まだまだ一泊も難しいので憧れるだけだが、いつか行きます。



帰りは、早く帰りたいので、ヲレが運転を代わる事にしている。
コウヘイの運転なら恐らく3時間だが、ヲレだったら2時間半は切れる筈。


ヲレもコウヘイも翌日仕事なので、21時前に帰れればだいぶラクだからね。


alt今年も充電完了です。




Posted at 2025/05/24 22:45:59 | コメント(1) | トラックバック(0) | 桜を追いかけて | 旅行/地域
2025年03月30日 イイね!

夏支度

夏支度あ~、忙しかったな。


年度の切り替わりとか会社の決算月だった事もあるけれど、ちょっと色々あったんで大変でしたね。
まぁ、日々忙しいという事はそれだけやらなければならない事があるという事で、優先順位の高い事で充実しているという言い方は出来る。

やりたい事とやらなければならない事は別な訳で、優先順位が高いのは後者w

でもまぁヲレ個人がやりたい事なんて、実際には必要の無い下らない事ばかりなんで、どこか空いたところで出来ればラッキーくらいのものでしかない。
たまに出来ればいいだろう位にしか思っていない。

とにかく毎日仕事に行く・・とか、子供や家の事をやる・・・
とかで、日々の9割は消化されていく。
でも、人生の大半というのはそういうものでいいとも思っている。

好きでもそうでなくとも、「毎日大変な事を一生懸命やる」という生活が大事なんだろうと思う。

なんで?
なんで?って言われると何でなのかはうまく説明できないけれど、ヲレの美学がそう言っている訳で。
偏見かも知れないが、経済的な不安が無いお陰で、毎日好きな事だけしているような奴にはクソ野郎しかいないという事の単なる裏返しである。

人として人間として美しくありたいと、まぁそういう事だ。


ハナシは戻るが、ヲレの会社にも不器用ながらもそんな風に一生懸命頑張ってるだけみたいな人が居たんだ。

佐々木さんという名前で、みんな”さっさん”と呼んでいた。
・・・そのさっさんが先日突然亡くなってしまった。


クルマバイクが好きで、ヲレと同じくクルマの板金屋出身だったので、話が合うし結構仲良くしていたんだが突然死んでしまった。

齢も近くて51歳だった。

大動脈解離という病名で、簡単に言うと心臓に近い所の血管が中で爆発してしまうという恐ろしい病気だった。


前日の金曜日の帰り際までお疲れさま、じゃあね、と言い合っていたのに、
翌日の午前中には布団の中で亡くなっていた。
家族にも誰にも看取られることなく突然死んでしまったんだ。


そんな事があるのかと、ちょっと信じられなかった。


自分が今いる会社は、大型の工作機械の大手メーカーに委託で入っている塗装会社で、機械塗装を主としている。
自働車の塗装などと同じスプレーガンによる塗装が主体なので、自動車板金塗装の経験者が重宝される業種である。

うちの会社は、社員が15人くらいと零細だが、本当にちゃんと塗装できるひとは片手で数えられるくらいしか居ないのが現状で、あとは組み立てや雑用要員であった。
ヲレやさっさんはその片手の中のひとりであった。

小さい会社は浮き沈みが激しいので、厳しい時期などもある。
そんな大変な時期も一緒に頑張って乗り越えてきた戦友のような存在だったのがさっさんだった。


訃報が余りに突然だったので、驚き以外の感動が湧いてこず、現実感が無いと言うか単純に信じられなかった。
なんだか狐につままれたような気持ちのままお通夜に参列した。

さっさんの思い出の品を展示するようなコーナーが設けられており、ハチロクレビンやFC3Sを前にポーズを決める若かりし日の佐々木さんの写真や、カスタムペイントを施して組み上げられたJAZZ(ホンダの50㏄のバイク)などが飾られてあった。

「今ジャズを作ってるんだよ」そんな話を会社でよく聞いていた。
ボアアップしてあるからキャブレターが合わないだとか、ハウスオブカラーの塗料が高かったとか、進捗をよく聞かされていた。

体力もあったし、まだバリバリやれる人だったのに、突然人生の契約が満了してしまう・・・そんな事もあるんだな。

運命だから仕方がないけれど、不思議と悪い死に方ではないように思えた。
不器用ではあったが自分のやり方を貫いていたし、何より毎日毎日家族の為に、会社の為に、そしてそうする事が自分の為だと言わんばかりに、一生懸命仕事を頑張っていた。

きっと思い残す事は無いと思う。

人生とはつくづく「何を成すか」ではなく「どうあるべきか」なのだなと、
他人の生き方を見て思い知らされます。


でもね、さっさん、
お陰で人が足りなくて滅茶苦茶忙しいんですけどw


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そんな地獄の忙しさの合間を縫って、GC8の足回りを夏仕様に替えたり、エンジンOH後二回目のオイル交換をしたり、最低限の事はしています。

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足回りを換える際、ずっとタイラップ留めでやって来たブレーキホースの固定を初めてちゃんとしたクリップで留めるっていう地味な進歩w

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GC8は、カストロールエッジからモービル1の10W-50へ。

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ついでに妻のエブリイも4000キロ弱走ってるので同じオイルで交換。

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もう六年生になった長男が部品を運ぶのを手伝ってくれてます。
ありがとう・・・ジェネレーターやらコンプレッサーやら重いのばっかりなんだよ。

長男の「そう」は、勉強はできるし、男女問わず友達もいっぱいいて、バスケのチームに入っているスポーツマン。
ヲレの頃とはずいぶん違うな・・・(-_-;)


しかもなんかもう、付き合ってる彼女がいるらしい・・・嘘だろ、早すぎるだろ。。
ヲレはそう位の頃、田んぼでイモリを採ってたんだぞ、イモリをw
どうなっちゃってんだよ畜生。


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車検前整備で発覚したボディーの腐食なども早く直したいんですが、その前に妻のエブリイをオールペイントしないといけないので、結構やることがてんこ盛り。




会社も当分は忙しそうではありますが、
ヲレは死なない程度に頑張る事にします。

altGWもクルマの作業しかしてない!


Posted at 2025/05/09 00:35:12 | コメント(1) | トラックバック(0) | GC8メンテナンス | クルマ
2025年03月30日 イイね!

裏山の桜

裏山の桜早朝、下の子のサッカーの遠征試合の集合場所に送った帰りに撮りました。

毎年楽しみにしているダリア園の裏の斜面に咲く桜で、ヤマザクラとソメイヨシノの双子の桜である。
花期が違うので、まずヤマザクラが満開を迎え、散り始めた頃にソメイヨシノが咲き始める、というのが通例であるが、今年は珍しく同時に満開となった。


気温が25℃を超えるような夏日が連続してあったため、開花に必要な積算気温に同時に到達したものと思われる。













日本全国桜なんてどこにでも植わっていて見慣れている筈なのに、
なぜこうも見惚れてしまうのだろう。




altさて今年も行かないと。

Posted at 2025/04/08 01:23:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | 桜を追いかけて | 日記
2025年03月23日 イイね!

上総亀山湖

上総亀山湖異例の夏日を迎えた三月の日曜日。


昨春ぶりにクネと暴走半島へ。
以前から大昔の記憶を辿るべく「上総亀山湖(かずさかめやまこ)」という千葉県の湖に行こうぜという話をしていたのだ。

「カヌー犬ガク」で有名な、かの野田知祐さんがこの湖のほとりに住んでいた事があるというだけの理由から、その頃まだ小学校六年生だったかな・・朋友であるコウヘイと電車を乗り継いで訪れたことがある。
どんな所なのだろうという好奇心だけであった。


「上総亀山駅」破滅的に赤字路線である久留里線という鉄道の終点にあり、隣県とは思えない程の時間を掛けて到着した記憶がある。
駅から程近い「亀山湖」は、野田さんが見限っただけの事はあり、当時(35年前)の時点で既に、相当に魅力の少ない只のため池だなという印象だった。
小櫃川開発事業の一環で作られた人造湖で、ダムの竣工は1981年となっている。
僕より年下なのであるw

あれだけ辺境の地でありながら、感動するような大自然が待っている訳でもなく、中途半端に人の手が入りつつ、整備され切っていない不便さだけが際立つ千葉県の片田舎である。

ただ、ブラックバス釣りは昔から盛んなようで、遠方からも多くのバスアングラーが訪れるメッカ的な場所ではあるようです。


そんな上総亀山湖、35年の歳月を経て今どうなっているのか?
という程度の好奇心と、単車で行くならあっという間だなという手軽さが手伝って、ちょっと足を伸ばしてみようかと思った訳です。


裏切られる程期待もしていないので気楽ですw



冬限定のナックルシールド仕様のだ いのホーネット。
(真冬はこれがあるか無いかで全然違うんだよ・・)


相変わらず二人で走ると、ツーリングという生易しい物ではなくなります。
そして、イマドキうちらの単車(今は死語らしい)ほど煩いマフラーのバイクも殆ど居ないって言う・・w(ちなみにクネ太郎のマフラーの方が煩い)

90年代の高回転の4気筒の250㏄ですからね、とにかく音だけです。
音だけ200キロ!!実際は80キロ!!!みたいなバイク。
音はスゲーのに全然近づいてこないな・・・みたいな感じですねww

それでも自主規制幅いっぱいの40馬力は出ていますから、しっかり回せれば最近の2気筒とかシングルの250よりは力にかなりの余裕があります。
狭い峠じゃ扱い切れないな~と思う位のパフォーマンスはあるので、これで充分。
大排気量への憧れや乗り換えはまず無いですね。


バイクというものは、エンジンにしがみついてブン回す音を楽しむ乗り物だと思っているので速さや快適さは余り求めていない。
乗り物というより移動もできる楽器みたいなものかも知れない。
日本のバイクの250㏄のDOHC4気筒エンジンというのは、世界でも類を見ない精密機械の芸術作品である。
ヲレのホーネットのMC14Eでもレッドゾーンは16000rpmからで、意識していないと平気で18000rpmまで回ってしまいます。

バイクに乗るという事は、この「エンジンの咆哮を楽しむ」という趣味なのですよ。



程なくして到着。
上総亀山駅ホームで佇むクネ太郎。



終点にも関わらず、本当に何もない無人駅。
駅前に商店はおろか、ジュースの自販機ひとつないし、猫一匹居ない。
需要が全くないのか、正午を挟んだ昼間の4時間は電車が一本もありません。





バス釣りだけは盛んなようで、ボート乗り場だけはやや活気がある。

あとは、亀山湖を主張するかのようにカメが多いw
40年は生きているであろうアカミミガメがあちこちで甲羅干しをしていました。


こんな所だったかな。
昔来た時は歩いてひと通り回った筈だけど、何も思い出さない。
たしか真冬に来たのだが、湖畔にテントまで張って野営をした筈なのだけど、それがどの入り江だったのかさえ思い出すことは無かった。

それくらい当時から寂れていて、思い出に残るようなトピックスが無かったという事なんだろうか。
恐るべし千葉の片田舎。

ヲレの記憶の追体験が、ここまで寂しい物で終わるのは余りにも不憫だとクネは思ったのだろう。
帰りしなにちょっと足を伸ばして「農溝の滝」というスポットに連れて行ってくれた。

インスタグラムなどで紹介されて、千葉で最もバズったであろう映えスポットである。


千葉には、軟らかい砂岩の山をくり抜いて通している農耕利水の用水路が沢山あり、特に珍しい物ではないのだが、アマチュアの写真家などが日差しや朝霧を利用して「こんな幻想的な所があるのか!」と思わせるようなフォトジェニックな写真をSNSに投稿するので、多くの人が訪れるようになった。


まぁ、何も知らないで来たら「おや」と思うかも知れないが、過大な期待をしてくると「え?ここの事なの??」となってしまうような程度の場所である。

野田さんのエッセイには亀山の自然の中で過ごした日々などが綴られており、その中には、雨の日はこういった用水路のトンネルの中で釣りをしたり、本を読んだり昼寝をして過ごしたという一文がある。
きっと、もっと分け入った場所にあるこんな用水路のトンネルでの日々だったのだろう、と思うと感慨が深かった。


それでも、少なくとも亀山湖の1000倍は人が訪れていて、土産物屋さんが出て駐車場に警備員まで居る。


たった一枚の写真が、何百億円も掛けて作られたダムなどの利水事業よりも効率の良い経済効果を生んだりするから不思議である。



もう気が済んだので、いつものコースに戻ってきた。


千葉県全体が少し山に入ると峠しかないような土地柄で、何よりも一般車の絶対量が圧倒的に少ないというという所がバイカーにとっての魅力である。
どこの県道を走ったって、奥多摩や道志みち、箱根などよりもしっかり走れるのである。
わざわざ人が訪れるような観光地が千葉の山あいには殆ど無いからである。

「走る」事の為に来る人しかいない。


休日の真昼間にも拘らず、
滞在している間、殆どの時間8割位(250㏄位であれば)のポテンシャルを出して走っていられる。
それが千葉であるw


ただ、本当の100%を出し切れるのは「いつもの」コースだけなので、どこをどう巡っても、最後はここを走って帰ろうみたいな感じになります。
これまでの8割9割爆走ツーリングでは何とかなっていたホネ子ちゃんの履きっ放しのタイヤ(F:2016 R:2018製)がそろそろ音を上げだします。

腰をずらして思い切った荷重移動を起こし、極力タイヤに頼らないライディングに切り替えますが、進入では二輪ともロックしてしまうし、立ち上がりで開けすぎてもリヤが付いてこないのが判ります。
コーナーを抜ける度にクネのバイクがジリジリ離れて行く。

これ以上寝かすんじゃ膝擦らないと倒れちゃうよ・・。


タイヤが去年よりも確実に食わなくなってる。
バリ山なんだけどね・・・流石に7年落ち9年落ちじゃ限界か。


ホーネットのリヤタイヤ高いからな・・・
通勤と爆走8割ツーリングぐらいならこのままでいいけど、峠エクストリームで勝負できないのは悔しいな。

バイクは初心者で腕が無いので、最低でもタイヤがしっかりしていないと怖いな。
転びたくないので、もう少しマージンが欲しいです。

どうしようかな・・・勿体ないけど、普段から距離乗らないので、残山で判断してたらあと3年とか使うようだし、それは違うかな。
大事な場面で面白くないのは、バイクに乗る意味の半分を無駄にしているような気がするので、本末転倒。



死にたくないですしね、
タイヤはしっかり替えようか。


alt真夏も乗れないですからね・・・今がいい時期








Posted at 2025/04/06 14:18:57 | コメント(2) | トラックバック(0) | RIDE! | クルマ

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何シテル?   06/30 04:17
だ い です。空白が二つですw 板金塗装と整備をちょこっとかじってマス。
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