
事故をきっかけにKSRが手元に来てから早10ヶ月。
保管が良かったからキレイだったとは言え、
古いバイクですからね、
当面は、ダメそうなトコロだけチマチマ直して乗っていようと思っていましたが・・・
流石にそこは25年前のバイク。
乗っているうちにあれがダメ、あそこが終了と立て続けに故障。

キャブレターがダメでオーバーホールに始まり・・・

出先でのクラッチやスロットルのワイヤー断線。

そして、これまでのエンジン不調は腰上ブローに因るものだったことが発覚し、
ピストン交換・ヘッドオーバーホールへ。

そして無念にも再びのピストン抱きつき。
/(^o^)\ナンテコッタイ
これらのそもそもの大元の原因は・・・
腰下(クランクベアリング)ブローに因るものでした。。。
腰下がダメだと、幾ら腰上をやり直そうと再び抱きついてしまうんだそう。
なるほどな・・・

そして、コンロッド大端までバラす大掛かりな腰下オーバーホールの敢行。
(オートバイの大端は、クランクシャフト分解組立という難解な整備を伴う)

エンジンは本来のパワーを取り戻し、
80cc化の目標をどうでもいいと思わせるほどのパフォーマンスを発揮。
正直もう充分に満足はしていた。
のだけど・・・

全く食いつかない16年前製造のTT91に苦戦。
何度かのスリップダウンを喫し・・・生命の危険を実感。
タイヤ交換を含めた、外装・ブレーキの大幅なモディファイを実行しました。

先ずは要のタイヤ・ブレーキ。
フロントはダンロップの標準(100/90-12)サイズ。
リヤはIRCでワンサイズ上げて110/90-12で組みました。
ブレーキもちょいメタル入りのノンアスのパッドで、前後交換。
組み換え前にホイールをガンメタで塗装し、ユニバーサルな印象になりました。

今回は、元々奢られていたバリオス用のブレーキマスターシリンダーを廃止し、
準備しておいたKSR純正のマスターをオーバーホール・塗装して使います。
しかし、何故バリオス用だったんだろ・・・
キャリパーに対してマスターをデカくしていっても効かなくなる一方なのに・・・
ホントにフロントが効かなかったのでこれは必須でした。

あとは、デザイン性と視認性アップの為に、Dトラッカーの純正ミラーを流用。
ネジ穴がデカくそのままでは着かないので、M10まで拡大、1.25 でタップを立てます。

手首が疲れて仕方がない&ワイヤーへの負担が大きかった社外ハイスロットルと中華キルスイッチの組み合わせをKSR110(4スト)純正品に付け替えます。
カプラーが合わずポンとは行きませんでしたが、
110の部品はキレイな物が多く、流用のしがいがあります。
(それでもスイッチの赤は塗り直しました。)

小汚かった当時物のシートも、この際一新します。

最近は表皮の生地もネットで安く手に入るので、
自分の手間だけ掛けて、丁寧に張り替えるだけですね。

色や柄もいくつか選べましたが、
黒を選んで失敗することはないですねw

事前に塗装しておいたタンクやカウル類。
カワサキのイメージを損なわないグリーンのメタリック(マツダ36A)を選びました。
粒が粗くてギラギラですが、
小さなバイクですので、目立っていいと思います。
こうして塗ってみるととてもいい色。
きれいです。
そして完成ですw

派手になるかな~と思っていたんですが、
シートやホイールの黒みが効いてるのか、思ったより落ち着いた感じになりました。
いや~自分で言うのもなんだけどカッコイイなwww

ミラーも一見デカいんですが、
丁度クルマのドアミラーと被りにくい高さになったんで窮屈感ないです。
しかも見やすくてGOOD!
スロットルとブレーキマスターの純正化はやって良かった!
ブレーキはカッチリ効いてフォークがしっかり沈み込むようになったし、スロットル操作も楽に、繊細に行えるようになりました。
タイヤも新品なんで滑りやすい筈ですが、抑えて乗っていても雲泥の差ですね。
寝かし込んでも滑る気がしないww
今までプラスチックで走ってたんで(´∀`*)テヘ

細かいこと言うとまだやりたいことはあるんだけど・・・
概ね仕上がった気がします。
梅も満開で、ツーリングにでも行きたい気分。
オートバイってのはいいな。
こんな手のひらに収まる機械の集合体が、
メンテして弄って、走って、いろんな顔を見せてくれる。
時には転かしたり、時にはバイクがへそを曲げて、一筋縄では行かない時もある。
だけど、諦めさえしなければ、
どうにもならない事がないこのミニマムなマシーンと、
正面から向き合う時間が楽しい。
ひとつひとつ分解しながら、機械と会話しているような気持ちになる。
「そうか・・・こういう仕組みだから、ここに負担が掛かりやすかったんだね。」
乗り方や調整の方向性が見えてくる。
それらを実際に走って確認し、こちらが機械に合わせたり・・・
時には限界まで追い込んでみたり、
これがオートバイとの対話なんだなぁ・・・と、今になって漸く実感した気がする。
ただただ限界まで回して、転けるまで攻め込んで、
壊れたからまた買おう。
危ないからもうやめよう。
対話もなにもない、
随分一方的だった時期もありました。
今更ながら、オートバイってこうやって楽しむものなんだなぁ・・・(しみじみ)
大事に乗ってやっからな!
Posted at 2015/03/13 01:50:50 | |
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