
先週末だよ。
会社の帰り際にちょっとキャブレター弄って、ニードルを上げたり下げたりしてたんだよね。
トルクがないんで、濃くしてごまかそうとしたんだけど、
被りやすくなるだけで、薄いわけじゃなかった。
結局ニードルを二段下げて、薄くして最後のパワーを絞り出そうと思ったんだ。
ま、それが本当に最後になっちゃったんだよね・・・^^;
遂に、スロットルを煽っててもアイドリングが厳しくなってきた。
最高速は下りで55キロがせいぜい。
まさかの30キロダウンだ。
クソぐらいにしか認識していなかった4ストの原付ツデーに煽られる始末。
「もう遅いとかじゃなくてブローだな・・・。」
キャブ調整がどうだとかそんな問題じゃ無さそうだった。

早速翌日オーバーホール作業に取り掛かります。
ついでに周辺の気になってたところの改修も一緒にやってしまいましょう。
生意気にも水冷なんで、LLC抜いてラジエター外したり、ギヤオイル抜いてクラッチカバーも外します。

はい出ましたピストン君。
割れてトップにでも穴が空いてるのかと思いきや、パッと見ちょっと焼けてる位で問題なし???
・・・でもないよな、なんか変だぞコレ。
トップリングが全くどこにも存在しない!
セカンドリングも少しずつ無くなっていってる・・・。
こんなことある?
単車好きのノリさんにラインで報告。
「ピストンリングが全くなくなっちゃうって事ある?」
「見たことないですね!」
「オイルリングの方ももう2/3くらいしか残ってないよ。」
「だ い さん、多分それ組み忘れですよ!」
「んなことある訳ねーだろ。」

意外ときれいなシリンダーブロック。
これなら軽いホーニングでイケそうだよ。
こうして見ると判るけど、2ストロークエンジンは、吸排気のポートがピストンのストローク上にあるから、割れるなど破損して出た破片は、排気ポートに吸い出されて消えていくんだろう。
場合によっては、二次圧縮などの2スト特有の吹き返しでインマニ側に出た破片が一回燃焼室に入ることもあっただろうな。
グズグズのピストントップは、きっとそういうことなんだろう。
いちいち破片が大きかったお陰で、シリンダーの側壁に噛み込むことなく排泄されていったものと思われる。

割れると有名だった桜ピストン。
コイツが入っている限り、過去にオーバーホール歴はない筈。
登録より24年間無改修で走り続けた訳か・・・。
というか・・・よく走ってたな。
コンプレッションリング無しで?
どのくらいの間無かったんだろう・・・。
少なくとも、連れてきた当初、どうやってもアイドリングしないという症状の時点で
圧縮はかなり無かったハズ。
すでに終わっていた可能性は高い。
逆にその状態でも90キロ近く出てたのか・・・凄いバイクだなw

アマゾンで買った、安い割に評判のホーニングツール。
コイツでクロスハッチを復活させればシリンダーはそのまま使えます。
っていうか、0.5ミリOSのピストンリングが廃盤なので、スタンダードピストンで行くしかないんです!

結構ちゃんと付いたな。
回転数を上げすぎたせいかきれいな孤を描いていないが・・・
オイルが留まれば同じでしょ。

24年間くるぶしで痛めつけられたクラッチカバー。
オイルレベルゲージも汚くひび割れて何も見えない。

こんな部品がまだ出ることが嬉しい。
しかもメッキリングになっててカッコイイ!
汚い部品は塗装もやり直して、新品ピストンとガスケットで丁寧に組み付けます。
もう少しだぞ~。
最初は混合でナラした方がいいかなぁ。
Posted at 2014/11/20 02:13:29 | |
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