
仕事仕事、子育て子育てで、ヲレの時間はほぼ皆無。
ま、それは初めから承知の上ですが・・・やはり、何事も両立してこそ一流。
季節を愛でる余裕もないんじゃ、この先大成もしないだろうと自分に言い聞かせ、
ちょっとしたトレッキングに行くことにしたんだ。
ぺったんこ組山岳部の連中には大体声かけしたんだけど、殆どがNG。
まぁ、年末も近いし仕事も忙しいだろうから仕方がないけどね、
久々にクネ太郎とのタンデム旅となった。
最近はお互い子供も小さいし、
ヲレも土日となく忙しくしてるせいで、クネとはあまり遊べてないな。。。
昔は朝まで一緒に走って、お互いどっちかの家に泊まって、
日曜日はダラダラDVD見たり、車弄ったりして遊びすぎだよって位だったもんだけど、
仕事や家の事が忙しい年齢になってしまった・・・
もう少し落ち着いたら、そんなゆとりを取り戻したいもんだ。

まぁ予定としては、丹沢の塔ノ岳辺りをヤビツからピストンする日帰りガッツリコースで行こうと思ってたんだけど・・・ヲレもちょっと日頃の疲れがあったことと、クネも自信がなさそうだったので、紅葉を観ながらのゆっくりハイキングに切り替えました。
丹沢湖に流れ込む玄倉川。
この非常に清冽な沢を10キロ程遡ると、国民宿舎ユーシンロッジがある。
現在は休業中なのだが、知る人ぞ知る紅葉のメッカであり、
秋になると多くのハイカーが訪れて、赤や黄色に彩られた丹沢の錦秋を楽しんでいる。
鍵付きゲートがありクルマで入っていけないので、
半舗装の川沿いの道を、てくてくと片道10キロ。
河原や、ユーシンロッジの庭で持参したお弁当を食べて、また10キロを歩いて帰るのが定番だ。
高低差は400メートル。
ゆっくり歩いても片道3時間半って所で、にわかでも子連れでも大丈夫だ。
だがしかし、道程には途中で折れ曲がった照明の無い長いトンネルなどがあり、懐中電灯などがないと漆黒の闇になるなど、野趣に富んだスポットも存在する。
神奈川の外れとは言え、高速を乗り継げば1時間とちょっと。
こんなに近所に、想像もできないほどの深山幽谷が存在するのだ。

ちょうど紅葉が最盛期だったと思う。
多くのハイカーが目標を同じくしていた。
都会では人が多過ぎて、近所でも挨拶など忘れてしまうが、
山では笑顔で挨拶し合うよ。
本当はみんないい人たちなんだから。

大小8つのトンネルが有り、ポタポタと冷たい雫が首筋に落ちてくる。
来月四十路になるクネが奇声を放ったり、変なテンションになっている。
きっと仕事のストレスとかが半端じゃないんだろうな・・・
「もう来月40なんだから少し大人しくしなさいよ。」
と冷やかすと、再びどこから出しているのか解らないような奇声を出した。
30メートルほど先のカップルが振り返ったりしていました。

美しい紺碧のせき止め湖や、趣のある素掘りのトンネル。
これらは実は、小学生の頃に見覚えのある懐かしい記憶である。
30年位前かなぁ・・・
その頃に通っていた美術教室の課外授業として、丹沢に登山というのがあったんだ。
保護者同伴で一泊の旅行だった筈だが、
世田谷育ちのヲレには大冒険だった。

今考えてみれば、山登りなんかロクにしたことのないウチのちっこい母親が、
同伴とは言え、靴やらザックやら、道具を全部揃えていきなり山小屋泊の丹沢縦走である。
大変だっただろうな・・・。
でもヲレは、その記憶があったから自然に興味を持つようになったし、
美しいと感じるこころねになった。
やはり子供の頃の記憶が全てなんだなぁ、そんな風に思う。

この橋を渡ればユーシンロッジがある。
流石に懐かしいと思うほど覚えてはいない。
ただ、川の水が冷たく透き通ってきれいだったこと、
水遊びが楽しかったこと、
トンネルの中が真っ暗で怖かったことなんかを覚えている。
ウチのチビが3歳くらいになったら連れてこようかな。
きっと忘れられない冒険になるだろ。

ユーシンロッジ到着。
明るい庭先でみんなお昼にしています。
自分たちは河原でご飯にしようかね。

先ずクネのカップラーメンから作ってあげようかな。
普段はあまり食べないインスタント麺。
でも、キャンプや山登りだと無性に食べたくなるんだよな。
あれ、ちょっと待って。
あれ。
炭酸水じゃねぇか!
いろはすスパークリングw
コーヒーやラーメン用に水を持ってくる約束なんだけど、
まさかの炭酸持ってきちゃったのかよ・・・。
ヲレも1リットル位しか持ってきてないし、参ったな~。

取り敢えず、コイツでラーメンを作ってみることにしましたwwwww
変にみかんとかりんごの味付きじゃなかったので、炭酸飛ばしたら只の水でしょ。
でも、どれくらいで炭酸って抜けるんだろ・・・。
写真はまだ沸騰していません。
炭酸水を火にかけると、沸騰したような泡がぼこぼこと激しく出るので、いつ沸騰したのか判らないです。
なんかバーナーの火もやたらと弱くて尚更判りにくい・・・。
結局、湯気が出るあたりで沸騰に切り替わったようで、
何の問題もない、只のお湯になってしまった。
ラーメンも普通に出来ましたw

帰り道も、長い長い真っ暗闇のトンネルを抜けて帰ります。

古い友達と、くだらない話をしながら一日ハイキング。
これはこれでなかなか楽しい。
「40かぁ~流石にもういい加減只のオッサンだよ、いよいよ終わったな!」
「だいちゃんだいちゃん・・・自分もスグだし。。そのクダリ、10年前に全く同じことやってるから・・・。」
「30ってもう10年前なのかよ・・・。」
「多分10年後にも同じこと言われるよ・・・。」
「もう50かよ、終わったなみたいな。」
「還暦でも言いそうだな・・・。」

バカ話しながら、玄倉まで到着~。
何だかんだ一日中歩いていたので結構な運動量だね。
クネもいい運動不足の解消になっただろ。
大昔もここからバスで帰ったのは憶えてるな~。
18時台がすっぽり無いので、17時30分発が実質最終と言ったバス停である。
クルマで帰れるのはラクチンだな・・・
なんて思っていたが・・・
よく考えてみると、土日の夕方に神奈川の西側に居るって事がまず問題で、
東名使おうが、小田厚使おうが、246使おうが、大渋滞は不可避で、
只でさえ夕方は混むのに、紅葉シーズンの最盛期が大渋滞に拍車をかけている。
いつもならヤビツ峠で相模原までショートカットが一番速いのだが、
秦野まで行くこと自体が既に厳しそうだった。
相当遠回りだけど、止まらずにずっと走り続けられる帰り道が一つだけあるよ。
御殿場側へ小山町まで下って、三国峠から山中湖、道志みちで戻るルート。
これしかないね。
三国峠も懐かしいな・・・ドリフトのメッカだった峠で、10年位前にクネとよく通ったけど、
前走ってたクネのGCがエンジンブローして終わったんだよな。
ローダーで取りに来たっけ。
色々懐かしいッス