入園式、入学式シーズンを彩ったソメイヨシノや、
可憐なヤマザクラ、シダレザクラなどがすっかり役目を終えましたね。
代わって八重桜が豪華な英をつけています。
そして、こちらにも見事な錆の花を咲かせていました。
GCのバックパネルです。
少し時間が出来たので、後回しにしていたメンテを色々やろうと手を付けたのですが・・・
結構酷い!
結構昔から錆びてきているのは知っていました。
それこそ・・このクルマを譲ってもらった14年前からうっすらと錆汁が流れていたのは知っていた。
バックパネルの塗装やシーリングが不自然だったこともあり、
「オカマかな・・・交換したんだね」と理解していた。
パネルの継ぎ目から錆汁が流れてきてしまうのは、塗装前のシーリングが甘いからである。
錆が酷くなる前にシーラーをやり直そう・・くらいに思っていましたが、
思っていましたが・・・
思っていながら14年経ってしまったなハッハ。
最近、雨のあとにやたらとトランクに水が溜まるからヤベエなとは思っていましたが・・・
ちょっと放置し過ぎだよねw
点検ハンマーでゴンゴン突っついて、大きく錆びてる部分を崩します。
バックパネルと、トランクフロアの繋ぎ目の耳の部分が30センチくらいの幅で離れちゃってました。
あ~あ、耳(スポットの付けしろ)自体が結構無くなっちゃってるな。
これはいけない。
サンダーや回転ブラシなどを使って腐食部分を削っていきます。
錆と言うものは、少しでも残すと酸素と水を餌に進行を続けてしまう。
発生部分を大きく切り取りでもしない限り、完全に除去するのは難しいですが、
極力除去したのち、水や空気に触れないようにきちんと遮断すれば、取り敢えずは休眠に近い状態になります。
そこで、密着性や浸透性の高い塗料などで、被膜を作ることで新たな錆の発生を防ぐ必要があります。
写真は、ジンクスプレーという亜鉛粉末を一液エポキシ樹脂に溶かした防錆塗料です。
亜鉛メッキに近い防錆力がある缶スプレー塗料になります。
ジンクスプレーでなくとも、きちんと塗装して空気と遮断し保護被膜を形成すれば、それだけでも新たな錆の発生はかなり防げますが、亜鉛は「犠牲陽極」という作用があり、遮断以外にも科学的にも防錆を続けてくれる効果があります。
ジンクスプレーで亜鉛処理をしたのち、
腐って欠損した部分を塞ぐための当て板を製作し、パネルボンドを使用して貼り付けます。
パネルボンドは2液性の3Mのものを使用。
溶接で付けてもいいですが、バンパーを外したり大掛かりになる事や、熱を加えることで酸化して新たな錆を発生しやすくすることもある。
強度が必要な部分でもないので、パネルボンドでガッチリ付けてしまいます。
硬化後、しっかりボディーシーラーでシーリングしたのち、チッピングコートホワイトを塗布しました。
これで当分は平気かな。
内側はこれでいいけど、外側はチッピングの上からクリヤーでコーティングして耐久性を持たせておきました。
知り合いの知り合いがやっていた工場を畳む際、呼ばれて色々貰って来た中に確かエアーエレメントがあったな。
何年物か判らないけど、ダメになるものじゃなさそうだし、ついでに使っちゃおう。
エアクリーナーはエアフロに優しい純正品が基本。(ピットワークですけど)
フィルターの汚れを見てて思ったんだけど、
昔習ったコリオリの力に倣ってちゃんと逆時計回りの渦になってるな~と思ってしまいましたが、
これだけ小さな規模の流体には実際は関係ないというのが、最近の科学界の見解だそうです。
お風呂の排水時の渦も、排水口の形状やその時の水の流れの向きなどによってまちまちなんだって。
なあんだ。
そして、引き上げ品のモノタロウオイルフィルターを使って、久々のエンジンオイル交換。
最後の雪山での
油圧低下事件で、コンロッドベアリングの損傷を心配していましたが、
15W-50オイル使用での新油冷間時始動時の油圧が7キロあったので、ダメージは大丈夫そうだな。
ちょっと安心。
でも、オイルが減っていく症状は変わらないので、ゆくゆくはちゃんと直さないとな。
(今の所、ヘッドの微妙な歪みによるガスケット抜けが一番怪しいですね)
さてさて・・一通りメンテしたところで、そう言えばワイパーウォッシャーの水が出なかった事を思い出す。
地味な所が壊れるようになったもんだ。
モーター音がしないので、モーター単体か、リレー、コンビネーションスイッチのどれかだとは想像できる。
簡単なところから見て行こう。
バッテリーも近い事だしポンプモーターを直結チェック。
不作動。
モーター死亡ですね。
まだ気になる所は色々あるけどきりがないなぁ。