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2021年08月28日 イイね!

漸く組み立てスタート

漸く組み立てスタート着手は春先だったものの、注文部品が受注生産だったりエンジンの加工に時間が掛かったりでぶっちゃけ中3ヶ月以上は只の待ち状態だったポンさんのGC8エンジンオーバーホール作業。

八王子のナプレックさんより作業完了の連絡があったので、受け取りに行き、漸く作業が再開となりましたの回です。


エンジンのオーバーホールと言っても、シリンダーを掘り直すほどのガチのやつは金も時間も掛かるのであまりやらないのがヲレの方針。
余程酷いエンジンでない限り、ピストンリングを換えたりバルブシールを換えたりするくらいで大体復活してしまうし、ブローによる不動からの取り敢えずの早期復活というのが大命題なので、完璧なエンジンを作ろうと言う気がさらさら無いw

全バラにしてしっかり清掃、磨き上げ、本当に駄目そうな部品とシールなどの樹脂部品のみ新品にして組み直すだけでも充分に直ったりもするので、何か月も何十万円も掛ける位ならクルマ買い替えちゃった方がいいんじゃないの?

みたいな、コスパ重視のマシンメンテナンス方針なのは相変わらずです。
(元々クルマの修理屋さんですからね)


なので、加工屋さんにお世話になる事は少ない。

まぁ、歪んだヘッドの面研とか、原付のボアアップとかちょっとした小包でやり取りできるようなのは、チョコチョコお願いしていますが、今回ほどしっかりした依頼は随分久しぶりですね。


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ナプレックさんは左入橋のすぐ裏手にあります。

この業界では老舗中の老舗で、ロータリーも出来るしエンジンの加工で頼めない事はないんじゃないでしょうか。
ココに頼んでおけば間違いないな、という安心感はあります。



ただ、待たされますね・・・w

完璧な仕事をしてもらう為には仕方がないな、という感じです。

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玄関ではピカピカしたヘッド達がお出迎え。

今回大きな箱4つ分の持ち込みとなったEJ20の加工依頼。
ヘッド左右に、ブロック左右ですからね・・重量もありますし、頼めば運送費だけでも片道12000円くらいにはなりそうです。

運送事故や紛失も怖いですので、自分で持ち込んで自分で取りに行きました。
最近はコロナの関係か土曜出勤されていないようなので、会社を早上がりして八王子まで行くしかありませんでした。

ヘッド左右の修正面研と、0.5ミリOSピストンに合わせたダミーヘッドボーリングとブロックの上面修正面研で11万円弱。
EJはやはりヘッドボルト締結時にかなり歪むので、ダミーヘッドは使った方が良いよと言われましたね。

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ヘッドは0.10ミリ面研、ブロック上面は0.08ミリの面研となりました。
合計0.18ミリの面研にHKSピストン、純正の0.7ミリガスケットでは圧縮比が上がり過ぎてしまいそうなので、バージョンⅣまでの1.4ミリを使った方が良さそうですね。

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美しい加工面、プラトーホーニング仕上げのシリンダー。

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23万円分くらい購入したスバル純正部品達。
ジェネリックを一切含んでいないとこれくらいの金額になりますね。
ディーラーでの注文となりました。

以前取引があった部品商は、中継の古巣の板金屋が廃業したことと、部品間違いが余りに多いので、頼むのをやめてしまいました。
純正部品はレスが殆ど無いのでね、部品商経由で頼むメリットが殆ど無い。
今はモノタロウとディーラー注文でどうにでもなりますね。

「エンジン判るサービスマンをお願いしますね。」
久々に行く東京スバルは人が入れ替わってしまっていて、知らない人ばかり。

ヲレが注文票を作って持ち込んだ時、
72品目の部品番号の羅列にサービスマンは蒼い顔をしていましたね。


「全て打ち込みをして在庫の確認をしてきます・・・。」


PCVのホース1点とクランクメーンベアリングが欠品中だけど、ベアリングは千葉に1点あるようなので取り寄せできそうですとの事。
ホースは何かで代用出来そうだけど、クランクメタルが近在で残り1点か・・・
そんな感じでした。


沢山のオイルシールやバルブリフター、タイミングベルトにウォーターポンプ、アイドラー・・・GCは樹脂のカムスプロケを交換しないといけないので高くつきますね・・・。
ランチボックスをオマケでくれましたね。



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バルブシールの交換。

加工に出したヘッドやブロックは切子などが残っているので、しっかり清掃してエアブローなどで完璧にきれいにしておきます。

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意外と大変な古いバルブシールの撤去。
今回は専用のプライヤーを準備しておいたので楽勝です。

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10ミリの12角ソケットなんかを治具に新しいシールを打ち込みます。
リフターの摺動面を傷にしないように注意して作業です。

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今回初めて使うGDBG型用バルブスプリングリテーナー。
GC8のF/G型で18gなのに対して、約12gと6gの軽量化を果たしている。
16バルブで96gもの動弁系バネ下の軽量化となる。


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GC8用と比べてもこんなに薄い。
平気なんだろうか?と心配になってしまうほど小さい。

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治具が嵌まる立ち上がりが無い分組みにくいですね。
何度もズレてしまってやり直し。

まぁ、工具が適当なんで仕方が無いですが・・・。
(バルブスプリングコンプレッサーを持っていないw)

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組み付けるとこんな感じ。
コッタがちゃんと嵌まっているか全数しっかり確認します。


これだけで腰や背中が痛くなり、弱音がかなり出る。
ミスが怖いので、集中力が続いているうちに作業を終わらせる事が大事です。

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GDBCから採用のシムレスリフター。
1個2000円もする強者です。

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ドナー購入したエンジンに付いていた既存のシムレスリフターでは計算上合わなかった8個は仕方なく注文。

部品番号の末尾がそのまま厚みの物もあれば、全然違うものもあるという迷走ぶり・・・騙されてはいけない。


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GCの頃のリフター&シムの合計で42g程度あった重量が、33~34gと、ここも大幅な軽量化が図られている。
バルブリテーナーと併せると、15g/1ヶ所程も軽くなっており、合計で240gにもなる。

僅かな数値と思うかも知れないが、超高速で上下動する動弁系やピストンなどの軽量化はかなりの違いをもたらす。
慣性力が小さければ小さいほど、エンジンのレスポンスに影響するのである。

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計算上決まった所にシムを置くんですが、ヘッドをブロックに取り付けるとまた少し変わる事もあるのでまだ仮組みですね。

最後にクリアランス測定をして変わらなければそのまま組み立て。
修正面研で歪みを取ってあるので変わらないかもですが、組んでみないと判らないですね。

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取り敢えずヘッドは完成だね。


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さて、お次は腰下となります。

東名のH断面コンロッド。
本当はピストンに合わせてHKSのH断面が良かったけどね・・・18マソってちょっと高すぎるよ。。
東名の7万円台が安く感じます。
それでも純正よりは遥かに高強度ですから充分でしょう。


GC8時代で610g、GDBで600gと少しづつ軽くなってきていますが、570gならダントツですね。


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出荷状態で本気で締めてあるので緩めるのが大変でしたw
卓上の大型バイスで固定して緩めました。
7/16の12ポイントというボックスが必要になります。(12㎜でもいいと思うけどな)

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あとはGDB純正クランクシャフトと、クランクメーンベアリング、コンロッドベアリング(何れもSTDサイズ)。

細かい厚み設定が元からないEJのベアリング。
ジャーナルの修正研磨をした際に必要なアンダーサイズが2種類くらいあるだけで基本はSTDサイズで組むことになる。

クランクピンのメーンベアリングに関しては、整備書に基準値の記載すらなかったと思う。

まぁ、クランクメタルが逝かれてブローって聞いたことがないので、まずトラブらない所なんだろうねぇ。
今までいっぱいバラしてきたけど、再使用でも充分行けるくらい程度のいい物ばかりだった。
やはりオイル供給経路2番手となるコンロッド大端ベアリングをしっかり気を付けていれば問題ないという事なのだろう。

そうは言っても、エンジンは計測とデータが基本。
後で泣きを見ないように全てしっかり測っておきましょう。


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先ずはコンロッドのベアリング。

コンロッドの向きやキャップの向きも決まっているので、しっかり合わせてプラスチゲージで測ります。

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殆どバラツキもなく、0.03ミリ前後の値ですね。

標準値0.02~0.046ミリ(限度値0.064ミリ)とあるので、
全く問題ないと思います。


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クランクシャフトの曲がりも見ておきましょう。
1番と5番に古いベアリングを置いてクランクシャフトを乗せ、3番のピンにダイヤルゲージを当てて針の振れを見ます。

針の振れは0.01ミリ以内。(限度値0.035ミリ)

ここも非常に優秀な値を示しています。
今回流用の為に準備したGDBCの腰下ですが、ブロックにしろクランクシャフトにしろ、GC用に比べても非常に剛性感が高く、摩耗や歪みなどが圧倒的に少ない印象です。

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では最後にクランクのメーンベアリングも測定しておきましょう。
チョキチョキとプラスチゲージを切ってと。。


様々な測定器具がある。

ノギスにシクネスゲージ。
ダイヤルゲージにボアゲージ、マイクロメーターにと、場所に合わせて適宜使っていく測定機器だが、数百円で買えて簡単に使えるプラスチゲージという測定具がある。

主にクランクやコンロッド、カムなどのジャーナル部分(油圧潤滑する軸の摺動面の事)のクリアランス測定に使うプラスチックの棒である。
簡単なので簡易測定だと思われがちのプラスチゲージであるが、それは勘違いである。

挟み込むことで潰れ、その潰れ具合を幅で計測するというアナログ測定器であるが、それは常に賞味の実測値であり、正確無比なのでヲレは好んで使っている。

ジャーナルの径や、キャップの内径をマイクロゲージなどで計測し、その差から計算するという計測方法もあるにはあるのだが、点でしか計測出来ないので円の直径の計算だと数か所の計測値の平均を出さねばならないし、どうしても手で支える計測なので誤差も大きい。
僅かな表面の凹凸を拾ってしまえば簡単に数十ミクロンの誤差になってしまう。
1/1000ミリを測れるゲージであっても、結局机上の計算であり、実測値との差は思いの外大きいのである。

後はメッキ処理された硬い測定端子によって表面を傷にしてしまう事も怖い。
何度も何度も測ることが多いので、柔らかなシリンダー内壁やジャーナル面を傷にしてしまう心配がある事も見逃せない。


単にプラスチゲージは簡単で偉大であるという話です。

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続いてクランクベアリングの隙間測定であるが、整備書でも重視していない箇所にも関わらず、測定の手間が尋常じゃないので割愛したい欲望に駆られますが・・・ちゃんとやっておきましょう。

多くの締結ボルトを使って二分割のシリンダーブロックを一度しっかり締め付ける必要がありますが、小ネジまで全て締め付ける必要はありません。
M10のベアリングキャップに当たる部分のボルトだけ締めれば値は出ます。
それでも右から左から10本。


充分に大変ですが。。



ここである事に気が付いて戦慄します。
ウォータージャケット内の締結ボルトのワッシャーがシールワッシャーだった事を思い出しました。

ヤベエ…頼んでなかったわ。。


本日中にシリンダーブロックの接合まで済ませる積りだったので大誤算です。

畜生・・自分のエンジンなんかは気にせずに再使用していたのでマークしてなかったな。
ひとのエンジンでは流石にそういう訳にはいかないでしょう。

取り敢えずシールワッシャーは即日注文するとして、メタルクリアランスの測定は済ませておきましょう。



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正確な角度締めで施工するために、こういったゲージが存在します。

以前は何でも対角締めとトルク管理で完結していたエンジンの組み立てですが、最近では角度締めの方がボルトの伸び率の管理が正確だということで、スタンダードとなっていますね。

最初の仮締めだけトルクレンチで締め付けて、あとは65°とか、90°で締め付けるという締結方法。


まぁ、理には適っていると思いますが、どうしても緩くない?と感じる部分もあるので、余計に締めたくなってしまう時もありますね。


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クランクメーンベアリングも、0.38㎜前後で揃っていて問題ない感じ。


詰まらない欠品部品も出てしまったので、あとはコンロッドをクランクシャフトへ組み付けておく位しか出来ることがなくなってしまったな。

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付属のモリブデングリスを塗布して、ARP製高強度ボルトで締め付けていきます。

グリスを付けるのは、滑り抵抗を均一にするためで、仮締めのイニシャルトルクを正確に行う為です。
初めに15Nmで締め付けをし、60~65°にて角度締めを行います。

足で踏みつけて押さえ込んでも浮き上がってしまう程のトルクです。
非常に固いボルトで、締付の際に伸びる感じが全然ありません。


細いのに凄いボルトですね。

この先でも折れることなく伸びるしなやかさがあるとすれば、純正の何倍も強度があるボルトだなと実感します。


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東名パワードのプリントを全てフロント側へ向けて、キャップも指定の向きで間違いなく組み付けました。

アッセンブリールブをしっかり塗布してあります。

規定トルクで締め付けた後も、特に引っ掛かりなどが無く同じ程度の抵抗でコンロッドが回転する事を確認。

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キャップもロット番号が同じ側に来ていれば間違いありません。
末尾3ケタが同じ数字であれば間違いなく相方です。


クランクシャフトアセンブリーが完成しました。


本日の作業はここまでですね。
シールワッシャーはやや納期が掛かるようで、部屋で出しっ放しだったエンジンも一度収納します。

今回は、柄にもなくかなり丁寧に作業しています。
この気遣いが組み上がりの差に出ればいいのですが、適当に組んでも最高の場合もあるし、めちゃくちゃ神経質に組んでもそれ程でもない・・みたいな事もあるのがエンジン製作。

運もあるなぁ。


でもまぁ、やった分くらいは結果で返してくれるのが機械だと信じるしかないので、出来る限りの事はやっておこうと。

とても気まぐれな友人のような、



エンジンとはそういう物ですかね。

alt最近は会社が忙しくてヤバイ・・・疲れが取れない日々が続いています。。

Posted at 2021/09/11 23:22:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | 人のクルマも直します | クルマ
2021年08月21日 イイね!

緊急修理

緊急修理いつも面倒を見ているアルトワークス。


このブログにちょくちょく出てくるのだが、
このオーナー、高校の頃からの知り合いで、大昔にFC3Sやらランエボやらに乗っていた頃からクルマの面倒を見てきた。
そろそろ30年来になろうかというで友人ある。

なので、これまでも結構無茶な緊急修理などにも仕方なく応じてきている。


整備などは出来ないが、車検程度は面倒なので自分で行ってこいと言って手ほどきをし、自分で通せるようになったのである。

今回も、前の週にウチに寄らせて、
検査に合格するか確認だけはしておいたのである。



ところが当日。



車検に行くその足でマフラーから白煙がもくもく上がり、ブーストが正圧に上がらなくなったという。

行く足でって・・・そんな事ある?


余りに煙幕が酷いので流石に車検は厳しいだろうという事で、予約を取っていた検査は中止。
そのまま帰ってきたという。


まぁ確かに、以前から(というより最初から)エンジンOH時に移植したRHB31タービン(キャロルに付いていたカプチーノ用タービン)からのオイル滲みがあり、どうやら中にも回っちゃっているのは判っていたんですが、過給は問題なく掛かっていたので、ギリギリまで使おう・・・という按配ではあった。

ここにきて一気にブローとは。。
(せめて車検を継続してからにしてくれよ・・・)


車検も翌週に通さないと切れてしまうとの事で、この週末に直さないと色々厳しいという。


かく言うヲレも、金曜日にコロナワクチン接種の一発目をかました直後なので、どうなるか判らない状況。
接種後の用心で土曜日を休みにしてあるのに、そこで直すしかないな・・・。


結局「熱が上がったら出来ないからな!」という事で引き受けましたが、熱も特に上がらず・・・
若干だるくて腕がちょっと痛ぇな、って位で頑張れば何でも出来ちゃいそうな自分が嫌です。



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タービンくらいなら3時間位か・・・と仕方なくクルマを引上げに行き、作業を始めます。

ブーストは全く掛からないのでタービンホイールはスティックしている模様。
兎に角マフラーからの煙幕がヤバイ。
信号待ちでは後ろにいたバスが少し距離を置いて停車する程の煙です。

恥ずかしいなぁ・・・



カチカチ山だよこれじゃあ。


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もう数えきれないくらいエンジン周りの作業をしていますが、その度に配管を少し折り曲げて退かすコンデンサー。


ついにプシー!とか言ってガスが漏れてしまいました・・・。


仕方ないよなぁ・・毎回丁寧に外してガス入れ直してられないし。
ここの配管は確か、捨てる前のキャロルから外してストックしてある筈。

取り敢えず無視して先に進もう。。



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結構オイルの外部漏洩が激しいな。
タービンのどこから漏れるんだろ。。

それとも中での漏れが激しくて、過給時に配管の繋ぎ目から滲み出すのかな?

完全に死んでる感の凄いカプチーノタービン、摘出します。



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水とね、エンジンオイルの配管だけ外せばあとはあとは煩わしい所は無いかな。
しょっちゅう作業してるので、ボルトナットの固着も無い。


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タービンが外れました。
なかからドバドバオイルが出てきます。

これが全部スロットルに行くんだから、そりゃあ白煙モクモクだよ。


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ガッチリ固着して回らないタービンホイール。

メタルタービンなんてボールベアリングと違い、単純な構造なのになんで回らなくなっちゃうんだろうね。
バラシて見てみたいところです。


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吸気側でオイルドバドバのRHB31。
貴重なタービンではあるので、羽根の損傷が無ければOHして使いたい所。

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取り換えるタービンは、エンジンOH前に使っていた運用期間の短いリビルト品。確か1年位しか使ってなったんじゃなかったかな?

まぁ、軽タービンの格安リビルト品なんてあまり信用出来ないけどね・・・
問題なく使えていた物なので、取り敢えず仕事場に戻ってもらいます。



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デロデロのタービン周辺をパーツクリーナー2本くらい使ってしっかり清掃。
手が入らない部分なのでね、ここでしっかりやっておかないとずっと汚いままになってしまいます。

あとはサクサク組んでいくだけなのですが再び事件が・・・。


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オイル配管のバンジョーが折れるっていう^^;

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ネジ山がブロックの中に残っちゃったよ・・・大丈夫かよコレ。

そんなに強く締めなかったけどな・・・
銅ワッシャだからまあまあ締めとかないとオイルが漏れるとこ。
でも中空のボルトだから弱いな・・・難しい所だ。



さて、こんなボルトあったかな?
GC8のボールベアリング用じゃあ油圧は掛からんしダメだろ。

部屋のネジ箱をガサガサやるものの、パワステ系のデカいバンジョーしかないな・・・と思ったが、年末に取り換えたエブリイのK6Aのがどこかにあった筈だな。


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ありましたね。
サイズも一緒っぽいな。

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残ったネジはエキストラクターで簡単に外れました。
タービンは無事交換完了です。


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最後にエンジンオイルを新油に交換し、試運転。
何か、ノーマルタービンの方が速い気がする・・・。

下から過給が掛かるからなのかな。

それともカプチーノタービンの方が最後の方は調子が悪くてイマイチだったのかな?
兎に角ぐわっと加速してくれて、パンチのある走りが帰ってきた感じ。
当分はコレでいいんじゃないかな?


インタークーラーなどの吸気側の配管はなるべく掃除をしましたが、インマニまで外して洗ってられないので、溜まったオイルで少しの間はまだ白煙を吹くと思いますが、まぁ・・そのうち消えるでしょう。


オーナーは仕事なので、帰ってくるまでマシンは返却。



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オーナー帰宅後に確認してもらうと、割れてしまった配管部分の部品は同じ物があるようなので、そいつを持って来てもらいます。

リキッドタンク~コンデンサー間の短い配管ですのでバンパーを外すだけで交換できます。

最後に真空引きをしてエアコンガスを3本ほど入れたらエアコンの効きを確認して作業終了。

簡単に書いていますが、これは熟知しているからで・・・
エアコンガスの充填作業は非常に危険な作業なので、熟練者からの直の講習を受けていない者は見よう見まねで作業せずに、プロに頼んでね。

高圧配管が爆発して失明した人も居ますよ。


実は、のちにエバポレーター&エキスパンションバルブの交換も予定していましたので、エアコンガスは再充填となりますが、この時期一日でもエアコンが無いのは厳しいでしょうから、取り敢えず仕方が無いですね。

先ずは車検に通してきてもらいましょう。


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alt後日、車検は無事継続出来た様で一安心
Posted at 2021/09/11 15:23:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | 人のクルマも直します | クルマ
2021年08月08日 イイね!

Tシャツを買いに

Tシャツを買いにシェルビーズNO’20

カッコいいTシャツを求めて数年に一度訪れる、町田街道沿いにあるイカしたアメカジ屋である。
この古着屋も20年くらい前は町田のジョルナの2階にあったんだけどね、その頃から知っているお店なんだ。
ヲレも元来お洒落に金を掛ける人間ではないのだが、一年を通してTシャツGパンか、夏なら短パン、あとはツナギ位しか着ていないので、拘る所があるとすればTシャツ位しかないわけ。

クルマバイクで攻めてもみっともなくならない、何とも言えないカッコよさがあるのがアメリカンカジュアルではないかなぁという単純な発想である。

カッコいいTシャツ来てれば何とかなる!


みたいな。


だいたいスバルだのニスモだののTシャツなんか普段着てたらヤバい奴だと思われるよね・・・ww

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前回来た時にはこの次男はまだ妻のお腹の中だったと思う。
長男が手放さなかった飾りのミニカーを店長がくれたんだっけ。

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Tシャツを見に来ただけなんだけど、店内の半分はGT40とかシェルビーマスタングとかカスタムバイクが占拠していたり・・・色んな所に目がいってしまう宝箱みたいなお店です。


カッコええのう。


陽気な店長で、いつも長話してしまうのを気を付けてるんですが、また30分近く話し込んでしまいました。
コロナの事もあって最近は現地に直接買い付けに行けないので、品物は向こうのデストリビューターに頼んでいるんだと言っていました。

だから古着よりも、シェルビーズオリジナルTシャツとかが多かった訳だ。


あれもこれもと買ってしまいたくなりますが・・・高いんでね、厳選して3枚ほど買ってきました。


でもね、Tシャツって凄くコスパがいいなと思う。
5年でも10年でも全然着られるし、何なら20数年前のジョルナ時代に買ったヤツを未だに来ているっていう。
1枚5000円位で買っても10年以上着られてたら安すぎるくらいだよね。



捨て時が判んねえのがTシャツだなぁと思います。


絶対自分で乗らないであろうアメ車ですが、
ダントツにカッコいいなと思うのはやっぱりアメ車ですね。
ガソリンの値段が半分くらい道幅が倍。

エンジンがV8の6リッターとかあったら2リッターのターボチューンなんかしないよねw(でも今向こうは日本車ブームか・・・)

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alt盆休みは雨で終わったなw
Posted at 2021/08/16 01:49:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | days | ショッピング
2021年08月01日 イイね!

土日で4台始末。

土日で4台始末。盆休み前と言うのはどうしても立て込むな・・・。


直前まで梅雨で何も出来なかったりするせいもあるけれど、色々とやらないといけない事が溜まってしまっているので、簡単な作業などは一日にまとめてしまったりして一気に片付けたりします。


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HIKO君のGT-Rはブレーキフルード交換のみ。


この間ショックやロアアームを交換し、タイヤも新品のネオバなんかを入れたようなので、足回りはほぼ完調といっていい状態。
10年位面倒見ているクルマだけど、車両買ってから一番いい状態かもね。

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アホほど価値が高騰している34GT-R。

今売れば2000万円くらいにはなるかも知れないが・・・まあ、一度手放したら二度と買い戻せないでしょうし、本人にそんな気は全くないでしょうね。
兎に角盗まれないようにだけ気を付けてもらいたい。


シャッター付きガレージでも安心は出来ない。
とにかく窃盗団に駐車場を知られない事が大事である。


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この日の二台目はお馴染みのアルトワークス。

実はこのクルマ、近々でエキパン交換を控えているのだが、まとめて撫で切りの内容ではないので、以前から調子が悪いと言っていた中華キーレスキットの交換やエアクリーナーの清掃などの雑魚を本日片付けておきました。


中華キーレスはユニットが全く同じの2000円台シリーズwなので、配線はそのままでユニットのみ交換で完治。
アンサーバックの接触不良や、駐車時ビーコンの点灯不良なども直しておきました。

エアクリーナーは社外のキノコ。
導入からまだ清掃未実施だったのですが、結構オイルで汚れている。
フィルターの下面がブローバイオイルでベタベタな感じだったので、20%位は吸入面積で損をしていそうな雰囲気。

なので、昨冬に使い切れなかった灯油で洗浄して油を溶かしてすっかりきれいにしました。
すると、驚くほどスロットルレスポンスが回復。
汚れでそうとう息苦しかった模様。


M’Sのクリーナーは湿式なので専用オイルスプレーが必要ですが、思いつきでの作業なので準備がありません。
オーナーが持っているようなので、後での吹付でいいでしょう。


ブローバイの取り込み箇所が、内部でフィルターに直接あたるような位置なんだよね。。(気にはしていたんだけど)
なので、ブローバイホースをエアクリの内部にまで延長し、インテークパイプの奥に入り込んだ所で放出するように工夫しておきました。
これならホコリで汚れるだけで済みそうです。



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そして土曜日の3台目は、近所でお袋が仲が良かったおばちゃんの旦那さんのフォルクスワーゲンパサート。

ドライブレコーダーを付けて欲しいんだと。

まぁ、お安い御用と言いたいところだけど、最近はリヤカメラ取付が当たり前になってきたので、配線を隠しながら上手く通していくのが大変です。


近所の知り合いなんで高い事言えないし・・・結構割に合わないw


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室内のシガーから取りたくないというので、ヒューズからシガーソケットに変換するアダプタを用意し、パチパチと電源を取得。

リヤカメラはハッチバックなので尚結構大変でしたが、何とか配線はトリムの裏側に隠しながらきれいに付けられました。
こういうのは丁寧にやるとどうしても時間が掛かります。



何とかやり終えましたが・・・
もう、殆ど奉仕活動な気がしましたww


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そして翌朝。
連日の作業に慣れてきたのか、朝から身体が動きます。

午前中に長男を空手に送ったら、終わりのお迎えまでに終わらせようとエブリイのロアアーム交換に掛かります。

エブリイロアアーム交換
エブリイロアアーム交換2


2時間後、昼にはにお迎えなんで、速攻での作業です。


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さっさと終わらせたいのに、不良のボールジョイントが固着でなかなか外れません。

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整備手帳に上げてるんで色々端折りますが、兎に角力業でガタガタのナックジョイントを撃破。

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左右で1万円しない社外品ですが、物はしっかりしています。

これでフロント周りはジョイントもブッシュも新品になり、すっかりリフレッシュ出来ました。


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コイツは直ぐに交換して良かったな・・・。

昔ウチに合ったミニカトッポでもナックルジョイントが腐食で外れて走行不能になったことがある。
まぁ、真っすぐ走ってる時に外れるようなことはまずないが、車庫入れなどで切り返しなどを行ってる時に外れてしまいやすいですね。

しかし・・うちのエブリイも、去年購入した際に新たに車検を通して納車されてるんだけど、ブーツは切れてから何年も放置されていたような内容。
軽自動車の検査は、普通車に比べて厳しいイメージですが、見落としたのかなぁ・・・グリスが空っけつになって湿り気すら無かったので、逆に切れてる事を見抜けなかったのかも知れないな。

やはり、車検に通しているから大丈夫は通用しないな。。。


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最後にお得意の目視チェックトーイン調整で、ガタつき分ズレていたトーを補正しながらステアリングセンターを完璧に出して、エブリイ終了。


おっとっと、もう長男の空手が終わる時間。
増し締めだけしっかり確認して、長男を迎えに行かなくては!

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altだんだん動けるようになってきたぞ。
Posted at 2021/08/08 03:09:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | ラブリー!エブリイ | クルマ
2021年07月25日 イイね!

リフトアップエブ子ちゃん

リフトアップエブ子ちゃん真夏。

35℃近い日々が続きます。
客観的に判断すると、ハッキリ言ってクルマの作業とかそのものが危険ではありますが、何だかんだ無茶を敢行してきた割に熱中症になったことがないだ い 。

元々本能に忠実過ぎるくらい忠実に生きているので、自然と危険な領域まで無茶をしていないんでしょうね。
きちんと水分補給を欠かさず、定期的にサボって(休憩して)いるので平気なのでしょう。


ただ重整備は、多少ブランクがあると身体が付いてこないので、適度に程々の作業をこなして身体を慣らしておかないと、エンジンの積み替えみたいなガチ目のミッションが厳しくなる。

スポーツでも何でもそうだが、勝負の前にはトレーニングが必要なのである。


そんな訳で、久々に時間が取れたので、エブリイのサスペンションに手を入れたいと思います。


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我が家のエブリイには三つの使命があり、それらの使命をバランスよく全うする為に適度なチューニングやカスタマイズを施す事が初めから決まっている。

と言うか、ヲレが決めたのであるw


ひとつは妻の通勤の足としての使命。
これだけならチューニング云々は全く必要ないのだが、その他の使命の為のカスタマイズが、元来のシティーコミューターとしての性能を、遜色しない程度に留めるということが重要である。

もう一つは、子供たちの送迎の足である。
まだ下の子は保育園通いだし、上の子の空手の送り迎えもある。
MTが良かったこともあってバンモデルを選んだのだが、しっかり四人乗れるワゴンと同一内装のJOINターボはチープな感じも無く、GOOD。

そして最後に、野山や不整地をものともせず大量の荷物と家族を運ぶキャンピングエクスプレスとしての使命である。
インプレッサではあまりにも無理があった家族キャンプ。
必要ないものはなるべく端折って漸く積み込めていた荷物も、エブリイでは、クラス最大レベルの貨物室で何でもかんでも余裕の積み込みである。

迷ったら持っていけばいいのだ。


河原や悪路、急勾配で頓挫しないように四駆ターボを選んでいる。
それだけでもキャンプ用としては充分だとは思うが、未舗装で凸凹の不整地を想定しての大径のオールテレーンタイヤや若干のリフトアップなどで限界性能を底上げし、更なる走破性の為の機械式LSDの装着や、環境に溶け込むナチュラルカラーへのオールペイントなども計画している。


「過ぎたるは及ばざるがごとし」とはよく言ったもので、何かに特化し過ぎると、必ず反対側で何かがおろそかになってしまう。

見た目重視の5インチリフトアップとか、燃費極悪の巨大タイヤなど、乗る事そのものが億劫になってしまうような極端な仕様は避け、あらゆるシチュエーションをソツなくこなすオールラウンドな仕様に留めたいと思う。

まあ要するに純正プラスアルファでいいという事だ。
向こう10年20年乗ろうと思ったらここはかなり重要な部分である。

弄ると決めると色々やりたくなるけどね、極端な仕様は結局飽きるし、そのあとはいろいろ面倒になる。
本当に必要だなと思う部分だけはしっかりやって、後はノーマルってくらいがいいのである。


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話は戻るが、エブリイのリフトアップ。

なのだが、どちらかというと油圧ダンパーを新品交換する事の方が重要だったりする。

12万キロ近い個体なので、純正ショックもヘタっていて乗り心地はお世辞にもいいとは言えないし、左前からコツコツ音も出ている。
バンは本来営業用貨物ユースがメイン、スプリングなどもワゴンより硬いようなので、ダンパーがヘタるとバネ勝ちしてバタバタと跳ねるサスペンションになってしまうのだ。

今回の作業は、ショックをカヤバのニューSRスペシャルに入れ換えるついでに、リフトアップもしてしまおうという内容である。


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昨年の購入直後から右コーナーでだけコツコツと音がしていた足回り。
手始めにスタビリンクを交換してみたが、改善はしなかった・・・ショック本体なのだろうか。

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4WDモデルなので、前後のタイヤの減りに差は殆どありませんが、舵を切る分だけ角が取れるので、前後の入れ替えをしておこう。

折角のゴツゴツ風タイヤですが、残念ながら舗装路での使用が殆どですね。。。
年に数回のキャンプや登山道までのアクセスで活躍するかどうかといった程度。
ま、ぶっちゃけ見た目ですね。


外径も少し大きくなっていますが、加減速での違和感は殆ど感じません。


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フロントはストラット、リヤはコイルスプリングリジッドなので、昔乗ってたハチロクと一緒ですね。

ウマで車体を固定したら、前後ショックは直ぐに外れます。

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ただ、調子に乗ってバラしていたら、ブレーキ周りの事を忘れていて、二つ目のリヤショックのボルトを取った瞬間にホーシングがブレーキホースだけでぶら下がる羽目に・・・(汗

ブチ切れなくて良かったぜ。

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組む際にも高さ合わせなどで必要になるので、パンタジャッキなどで調整しながら作業しましょう。

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外れてきた純正ショック群。

スプリングは再使用。
リフトアップのキットに調整式ラテラルロッドが付いているので、一緒に交換します。

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ガスが抜けて自力で戻らなくなっているリヤショック。
走行中リヤのバタバタ感があるのはこれが原因か。。


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KYBニューSRスペシャル前後セットと、メーカー不明個人出品の30ミリだか40ミリだかリフトアップさせるスペーサーキットです。
メンバーダウンブロックと調整式ラテラルロッド付属。

リフトアップキットには、取説の類は一切ついてこない。
「見ただけで判んねーなら、危ねーから触んなよ」という男らしい割り切り感が伝わってくる。

・・・大丈夫、判ると思うw


ただ問題なのは、メンバーを下げることによって届かなくなるステアリングシャフト・・・「溶接して付けてね♡」という感じでキットには延長用のカラーが無造作に付属されているが、ぶった切って溶接付けがバレると陸事によっては車検に通らない可能性もあるのでどうしようかなって感じ。

取り敢えず組みながら考えよう。。


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延長ブラケットやスペーサーなどを取り付けしながら組んでいく事自体は造作もないのだが、一つ気になった調整式ラテラルロッドのピローボール。
グリスを充填して取り付けするのはいいんですが、メタルピローがむき出しである。

こんなのを普段の足で使ってたら、2~3年でガタガタになってしまうのは目に見えている。

ので、何かないかな・・・と部屋をごそごそして見つけてきたインプのナックルジョイントブーツ。。

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穴だけ中軸のカラー外径にピッタリ合わせてやれば、あとは狭いブラケットの中に一緒に押し込んでしまうだけなので、外周をバンドで固定出来なくても大丈夫でしょ。

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ブーツ自体の反力でしっかり押し付けられているから、ゴミや水も入りにくそう・・・これなら、何もしないよりはかなり持ちそうです。

あとはグリスの充填用の口をちゃんと下側に向けて組むことが重要ですね。

因みにラテラルロッドはピロボールヘッドとウレタンブッシュ側のどちらをどちらにしても組めますが、泥水の影響を受けにくい車体側をピロボールヘッドとしました。


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リヤ廻りはコレで完成ですが、最後にラテラルロッドの調整。
純正1Gで水平のラテラルロッドは、車高を上げても下げても弧を描いてスイングする関係上ホーシングが左に寄ってしまいます。
寄ってしまった分だけターンバックルで調整して補正してしまおうというパーツですが、どういう訳かもともと随分右寄りだなぁ・・・。
修復歴などはない筈なのですが、なんだろうブラケットが曲がってるのかな・・・。

伸ばして調整する積りでいたんですが、純正と同じ長さで調整してもまだ若干右寄りという結果に・・・。

どういう訳か判りませんが、若干短く調整して漸く左右の出面が丁度位の感じになりました。

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色々考えても仕方がないので、フロントも組みます。
スプリングの付け替えにはスプリングコンプレッサーを使いました。

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スペーサーをアッパーマウントの上に予めしっかり固定し、車体に取り付けしてみます。
ロアアームが限界まで逆バンザイ状態なのでナックルのボルトが入れづらいですが、何とか取り付けは出来ました。

この状態だと、短い右側のドライブシャフトはサスペンションメンバーに当たってしまっていますね。

ジャッキから降ろして1G状態になれば問題ありませんが、凸凹道などでサスが伸び切るような状態になったらドラシャはメンバーに届いてしまうという事です。

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30ミリって勝手に思ってたけど、これ40ミリはあるな。。

取説も無いし、時間が経ちすぎててネットの購入履歴も消えてるので内容が確認できない・・・w

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スタビリンクの位置も完全にズレます。
無理やり付けてもスタビのコの字が真下に向いちゃうね。

ステアリングシャフト延長の問題があるので、弊害が少なそうだったら、ブロックによるメンバーダウンは今回は見送ろうかとか考えていたんですが、そういう訳にはいかなそうです。


中には自由長がやたら長いバネだけを使って車高を上げるというやり方もあるみたいですが、それだとショックの伸び側のストロークを使い切ってしまいますし、バネも硬いので乗り心地が悪くなる方向。

それでもそこんとこ上手く作りましたよ!みたいな商品は多いですが、
ま、結局なんちゃってですよね・・・。

ショックの長さだけで車高を下げたり上げたりすると、1Gでのロアアームやフロントドライブシャフトがバンザイもしくは逆バンザイ状態となり、サスペンションの性能が極端に悪化してしまう他、耐久性などにも問題が出てくる


やはりここはしっかりやろう。



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下げるのはフロントのサスペンションメンバー。
ジャッキをあてがい乍ら、留まっている6本のボルトを外していきます。

メンバーにはロアアームやスタビライザーのブラケット、ステアリングギヤボックスを有しており、4WDだとフロントデファレンシャルギヤを搭載している。

詰まり、車体からメンバーを離して下げていくと直結しているステアリングシャフトが届かなくなってしまうのである。


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ステアリングコラムは4つのボルトで固定されていて、多少長穴で調整できるようにはなっていますが、全然足りません。

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シャフトがユニバーサルに刺さる部分も、かなりの調整幅がありますが、それでも4センチダウンには追いつきません。
ボルトを抜くとシャフトは完全に抜けてしまいました。

この分をぶった切ってカラーで延長しろということです。


うーむ・・・やるしかないか。


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取り敢えずダウンブロックをしっかり挟み込んで付属のロングボルトで取り付けしていきます。

メンバーダウンブロックと言ったって、ただのアルミニウムのインゴットに穴あけしてあるだけの物。

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全てのブロックを取り付けしました。
ロアアームの角度はしっかり適正化され、ドラシャの干渉もなくなりました。
スタビライザーも下がったので、リンクは元通り無理なく取り付け出来ましたね。


「今日は疲れたな・・・」大した作業もしてませんが、35℃近い気温での久々のクルマの作業でぐったり。。
翌日も時間を取ってあるので、足回りだけ完全に決めてあとは明日にしよう。




翌朝、ていうか・・疲れが抜けなくて午前中動けなかったんですけどねw

色々考えてみたんですけどね、メンバーの下げ幅40ミリ程度なら、シャフト切断溶接は大袈裟かなぁという事。

数か所の小加工と調整でイケそうな気がしてきました。


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取り敢えずステアリングコラムの取り外し。

ヲレが考えたのは、ステアリングコラムそのものも少し下げてしまいつつ、ユニバーサルでへの字に曲がっているシャフトを角度調整でショートカットすれば結構伸ばせるので、あとは絶妙な長穴加工の合わせ技で計算上は届きそうです。

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コラム側の加工は、取付穴の長穴加工と、スプラインシャフトのボルト溝の拡大。
長穴加工だけでは大して下がらないので、ワッシャーなどを重ねて挟んでスペーサーにし、角度を調整しながら2~3センチ程度下げる作戦。


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ステアリング側のスプラインシャフト。
抜け止めのボルトの溝を、伸ばせる方向に少し削ります。

5ミリくらいイケるかな?

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若干削り過ぎたか?(汗

ま・・・ここは保険でして、
フルに伸ばし切る必要は無いハズなので、最後の遊びの範囲で目一杯差し込む方向で調整すれば安全ですね。

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この位咥えていれば問題ないでしょう。
少しは伸ばせましたね。


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あとはコラム取り付け穴の長穴加工。

ここもプッシュグラインダーというリューターのお兄ちゃんみたいな工具に超硬刃をつけてガリガリ削ります。

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なんかエアが弱くなってきたな・・・と思ったら、熱がこもり過ぎて物置の中のエアコンプレッサーがオーバーヒート気味。。
サーキットブレーカーみたいなのが働いてなかなか動いてくれません。

扉を開けている位ではダメみたいで、扇風機で強制冷却します。

5分程で再び動き出しましたが、やはり設定圧に達する前にブレーカーが働いてしまいます。
サブタンクで55Lにまで増やしているせいもあるでしょうけど、30℃超えの真夏の日中は、こういった機械ものは限界がありますね。


ま、あとちょっとなのでね、人間もアイスなんかを食いながらクールダウンしながら、圧が溜まった所で残りの加工をやり切ります。


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加工が終わったステアリングコラム。
メインシャフトの方は、加工代が元々無いので触りません。

ボルト固定する足元側(逆さまに置いているので上側のブラケット部分)は加工代も少なく薄板だったので、Z状に曲げてより下側にオフセット出来るようにしました。


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下側はナットを三つ重ねて30ミリ程度、上側はワッシャーで微調整しながら、20ミリ程度のオフセット量に。
上側を薄くする事で、きつく曲がっていたユニバーサルジョイントを少し立ててストレートに近くなるので、よりシャフトがコラムに届くようになります。

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これで合わせてみると、シャフトはユニバーサルジョイントにしっかり刺さり込み、元々ある切り欠きの調整幅の範囲でボルト留めする事が出来ました。


勝ったなw

誰もやっていないようなイレギュラーな方法を思いつきで試してみましたが、こう上手くいくと、勝ったという気分になりますww

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若干削り過ぎで心配だったコラム側のスプラインシャフトも、目いっぱい使うことなく、余裕を持って咥えることが出来ました。

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カット延長などすることなく、長穴加工とスペーサーによる調整だけで無事ステアリングシャフトを届かせることが出来ました。

これなら何らかの不都合でリフトアップを止めて、ノーマルに戻すときにも簡単に戻すことが出来ます。

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コラムが丸ごと下がったのでメーターフードとの間に若干の隙間が出来ますが、下げるだけでなく少し立ててるので、思った程ではありませんでした。

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座って操作してみますが、
足などへの干渉もありませんし何の違和感もありません。

寧ろハンドルが気持ち手前になった分だけ操作が楽に感じます。



そもそも何かが心配になるほど取り回しが大きく変わった訳ではないので、何の問題も無いですね。
逆に、この程度の工夫だけで解決してしまう問題だったという事です。


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あとは、メンバーが車体から下がって離れるので、アンダーカバーなどが所々届かなくなります。
穴を開け直したり、長ボルトや有り合わせのスペーサーでオフセット固定しておきましょう。

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ひとつだけ残念だったのは、左前の足回りから出ているゴトゴト音がショックではなく、ナックルジョイントだったという事。。
良く見たらブーツも切れてるし、強く揺すったらガタガタでした。。
前回の足回りチェックの時に何故気付かない!(汗

ここは走行中に外れてしまう危険性もある(ミニカトッポの時に外れたことがある)部分なので、直ぐに部品を注文しました。


兎にも角にも、リフトアップとショックの交換は無事終了。
ステアリングシャフトもカット延長溶接などすることなく届かせることができました。
あとは、ネガキャン用偏芯ストラットボルトもセット内容にありましたが、特にポジキャンに変化する事も無いので使用しません。

若干変化したトーインの調整だけしっかりしてやれば、ナックルジョイントのガタはさておいても、非常に滑らかで落ち着きのある乗り心地になりました。

やっぱりショックなんて10万キロも走ってると抜けててダメだな。


リフトアップ自体も操縦性に問題を残すことは一切なく、目線が高くなった分見通しが良くなりましたね。
だんだん楽しいクルマになってきましたよ。

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altド素人のウチの妻でも判る程、乗り心地が良くなったみたいです。
Posted at 2021/08/06 22:16:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | ラブリー!エブリイ | クルマ

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「[整備] #その他 HA11S アルトワークス 社外ラジエター装着 https://minkara.carview.co.jp/userid/271921/car/262720/7405733/note.aspx
何シテル?   06/30 04:17
だ い です。空白が二つですw 板金塗装と整備をちょこっとかじってマス。
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2009/09/13 00:37:18
 

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