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2019年08月09日 イイね!

今年の夏の緊急作業まとめ!

今年の夏の緊急作業まとめ!今年も本当に危険な暑さが続きましたね。

朝晩は涼しくなってきましたからね、漸く猛暑も一段落⁉
と言った感じでしょうか。


こういう暑い夏に限って何故か、クルマってのは緊急作業が多く入ります。
その前後の季節と比べたって気温で言ったらほんの数度の違いでしかないと思うんですけどね・・・30度くらいなら暑い事は暑いけど、まぁこんなもんでしょ・・なんて人間的には思えますが、35度超えるとコイツはヤバイ・・・ってなりますよね。

体温が36度付近の人間にとってはその辺がリミットラインなのは判りますが、様々なマテリアルの塊であるクルマもちょうどその辺くらいで根を上げ始めるという不思議。

バッテリーが上がったり、エアコンが効かなくなったり、セルモーターが回らなくなったり、オイルが漏れたりします。

とことん人間に寄り添って作られた機械なんだなと思います。


気温とは直接関係ないものも多いですが、今年も色々あったので紹介しましょうか。

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まず、旧我が家の家グルマミニカトッポH31A
どうもセルモーターが回らない事が多くなってきた模様。

今は近所の友人であるコウヘーの妹マイちゃんが乗っている。
今年車検も継続し、保有3年目に突入しました。
マイちゃんも小さな娘がいるんだけど、旦那さんと色々あるようで、娘といっしょに実家に戻ってきて3年目。(3年も戻れないんじゃもう駄目だろ・・・)

まぁ余計な詮索はするだけ野暮ですが、さっぱりしている可愛い女性です。
ミュージカル女優を目指していたこともある本当にきれいなひとで、自分も独身だったら娘もまとめて引き取りたい所ですが、そうもいきません。。。

せめて普段の足グルマの不安くらいはしなくていいようにサポートしてあげましょう。

セルが回らないと言うんですが、カラカラ音はするけどエンジンを回してないという事らしく、ピニオンが飛び出さずマグネットクラッチが働いていないような症状。

ふーむ・・・全くうんともすんとも言わないなら、イグニッションスイッチか、インヒビタースイッチも候補に上がって来ますが、電気は行ってるな。。
単純にセルモーター本体かな。

バッテリーやオルタの不具合がないかと、色々点けたり消したりしていてA/Cをオフにするとエンスト・・・。
セルでスタートするものの、アイドリングを保てずストールしてしまう。
A/Cオンにすると普通にエンジンが掛かってます。

どうやらISCV(アイドルスピードコントロールバルブ)の不具合も併発していますね。。閉弁時の吸気量が適正でないのでしょう。

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と言う事で、セルモーターとISCVを中古で交換。
A/Cオフでもきちんとアイドリングするようになりました。
良かった・・・ISCV新品で4万円するのでオクでポチれなかったらヤバかった(汗

だがしかし!
数日後またセルが回らない時があったという。

まぁ、掛からないと言っても、何度か試してると何れ掛かるらしいんで、立ち往生というのはないらしんだけど、やはり回らない時がある・・・。

交換したものも中古なんで、それでもやはりセル本体のような気もしますが、一応セルモーターの配線を再び確認して、エンジンアースなども点検。
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イグニッションスイッチも交換(中古ですが)、インヒビタースイッチは中古も無いし新品は廃盤なので、シフトリンケージワイヤーの張りだけでも診ておきます。

これでまた症状が出るようなら、一度セルモーターをバラシて掃除しますかね。
この辺で様子見です。

このミニカもウチのGCと同じく平成10年車ですからね、
他にも色々心配な部分はあります、燃料ポンプがまだだとか、オルタがまだだとか・・・まだ乗り続けるようでしたらどこかで作業しないとね。

またおかしくなった直ぐに言うんだよ~。


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そうかと思うと、今度はアルトワークスのキーレスがおかしいとの事。

助手席が連動しないとか、アンサーバックが光らなくなったとか、停車時のビーコンが光らなくなったとか、色々面倒くさそうです。
中華キーレス2500円ですので、色々調べるよりも交換した方が早いって事でユニット交換となりました。

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助手席側は結局ドアロックアクチュエーターが不良でした。
単体チェックで回ったり回らなかったり・・・モーターがご機嫌斜めのようです。

適当に折檻して職場に戻すと、取り敢えずはまともに働いてくれそうな感じですが、まぁ時間の問題でしょうね・・・。(中古がなかなか無いんだよ・・・)

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一応交換前のキーレスを点検すると、
アンサーバックや、停車時ビーコンは出力している感じ。

実はキーレスは何ともないのか???

結局追っかけていくと、アンサーバックは割り込ませのエレクトロタップが接点不足(ハザードの消費電力が過大過ぎて接点不良を起こす)であること。
ビーコンは付属のLEDランプが粗悪品過ぎてダイオードが焼けてしまってダメになっているという事でした。

どの道リモコンを新しいものにしたいという希望もあったのでキーレスは交換しましたが、新品ビーコンのLEDはやはり焼損。
アンサーバックも結局後ほど接触不良を起こしました。
アンサーバックはどうしたものか・・・コラム上のハザードスイッチ部の配線に割り込ませているのですが、エレクトロタップではダメですね。(ウインカーは片側で47Wもあるからね)
狭くてやりづらいですが、配線を直接半田付けするような方法でないと何度も同じことになりそうですね。

ビーコンは定格にあったちゃんとしたLEDランプの準備で何とかなるでしょう。

またちょっと大きめの不具合他に出てきたので、近いうちに作業となります。
色々と問題は尽きないですが、まぁそれはそれで楽しかったりしますね。

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お次は久々のKSR。
きちんと直してから絶好調なのが有難い。

週2くらいで通勤に活躍中である。(ランニングコストが高いので毎日使わないw)

タイヤもまだ割と新しいのだけど、何か刺さってるな~と思い、食い切りで引っこ抜くと・・・しっかりエアが抜けてしまいました。
(まぁ、確率は半々くらいですかねw)
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何か写真が見づらいんだけど、釘が貫通していましたね。
パンクです。

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傷口がきれいなので、生ゴム弾丸を打ち込んで修理完了!

自分は目がもの凄くいいので、パンクってのは殆ど経験が無い。
(道路上の異物を殆ど目で見てかわしてるから)
クルマなんかだと本当に滅多にないですね。

10年に一回くらいじゃないでしょうか。

バイクなんかだと路肩を鬼のように攻めるのでかわし切れませんが、それでも諦めずなるべく怪しい物は踏まないようにしています。


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N岡君やHIKO君のマシンのエアコンの効きが悪いとの事で、本格的に暑くなるまえに、ガス充填を行いました。

HIKO君は先の記事でコンプレッサー交換しましたし、GDBなどは、経年で減りっぱなしというか、規定量でガス缶3本弱というところが1本程度しか入っていなかった模様。
各々マニホールドゲージを見ながらフル充填しましたが、
どうもガス缶を余らせたくないので、規定量幅上限値(やや超えてる?)よりまで入れてしまいます。
GT-Rで3本は入れ過ぎかぁ・・・2本半で止めればいいんだなw

しかし今年の夏の暑さは異常!

2台ともにエアコンが全く冷えなくなってしまう時があったという。
ガス圧が異常高圧になり、フェイルセーフが入った模様。

普段使いでは問題なく冷えているエアコンも・・・外の気温が35度を超え、炎天下の中混雑気味でとろとろ走ってるような状態だと、コンデンサーが冷えず内圧が上がり制御が入ってコンプレッサーが停止してしまったようです。

こりゃ申し訳ない事をしたなぁ・・・
止まりさえしなければガスは多く入ってる方が冷えるからついね。

こんな時は、低圧のバルブキャップ外してウエスを当てながら虫をツンツンしてちょっと抜いてね。


これで止まらなくなるはず。



最後はヲレのGC8ですね。

お盆での秋田での出来事。
何かエアコンが冷えないな~と思っていた昼下がり。
東北と言えど、気温は36度を記録していました・・・あち~。

水温もやや高めで、とろとろ走ってると95度辺りまで上がってくる。

うーむ、ちょっとおかしい。

妻がスーパーの買い物してる間にボンネットを開けてチェックしてみると、エアコンONなのに電動ファンが片方回っていない。

ファン死亡かな???
と思ったら、コネクターがドロリと溶けていましたね。。

エキマニのバンテージが外れてしまった所に近かったので、気温の上昇も後押ししてギリギリ溶けてしまったという感じ。


ひとつ回っていればオーバーヒートはしないだろうけど、エアコンが効かないのはしんどいので、実家に戻って緊急修理。


急いで電動ファンを外して単体チェック。
やはり電動ファンは問題無し!

配線の修理だけで行けそうです。


車載の工具箱を漁りますが配線にしろ端子にしろ、ドンピシャの物がなく、かき集めて適当に造る羽目に。

電動ファンは3極。
+Hiと+Loと、アース。

プラス側はスピーカー用のダブルコードの切れ端があったので届きそうだが、もう太い配線が無い・・・(汗)
細い線を二本抱き合わせてアース線製作w

ピン端子も適当なのが無く、平ギボシを半割にしたり、丸ギボシをプライヤーで潰したりしてとにかく寄せ集めで作りましたwww


これでしっかり接続完了。
電動ファンも問題なく回るようになり、涼しい帰省ドライブを過ごすことが出来ました~。

配線は後日きちんとやり直した方がいいかな。
エキマニもきちんと遮熱して、配線の取り回しを変更しましょう。


夏になると暑いだけでなく長距離の移動もあるからか、色々とトラブルが出ますね・・・日頃の点検をきちんとして、特に自分で弄ってる所などは自分を信用せずに何度も確認する癖をつけましょう。

そろそろ涼しくなってきたので、色々出来るでしょ?


altヲレのクルマも応急処置で終わってる所が増えてきたな・・・
Posted at 2019/08/31 07:11:45 | コメント(1) | トラックバック(0) | 人のクルマも直します | クルマ
2019年07月14日 イイね!

F型GDB

F型GDBN岡君のGDB、鷹目のF型だ。

未だにGC8なんかに乗ってるとね、15年前のインプレッサでも最高峰の戦闘機に見えるんだよね、未だに。
GR/GVBすらみんなVABに乗り換えちゃってるこの昨今に、
世間的にはGC8もGDBも殆ど変わらんだろ、という感覚ですが・・・EJ20搭載のスポーツAWDは、エンジンやトランスミッションなどのコンポーネンツとシャーシの総合力が、GDBのC型からほぼ完成したと言っていい。

ヲレ的には3ナンバーの幅や、1400㎏を超えている車重など、サイズ面でやや一線を越えてしまっている感はあるのだが、ボディー剛性やエンジンの耐久性、トランスミッションやデフの完成度などのトータルバランスが突出しているのがこの辺のモデルである。

これ以降のリヤマルチリンクのモデルは、安定感ばかりを重視してしまっていて、FRのようにクイクイと曲がっていく感覚が無くなってしまった。

そういうただの優等生は自分の望むところではないのだ。


だからね、GC8やGDBをきちんと直してもっと乗ろうぜ!
ってお話ですw



N岡君は、ヲレのブログには実は10年以上前から登場しているキャラである。

彼がまだ大学生だった頃かな、彼が在籍する某大学の自動車部をみんなで出入りしたりして、若い奴等みんなで集まったりしていたな。
既にその当時から、ワカモノの自動車離れが懸念されていた時代で、そんな中でもこれだけクルマバイクが好きな奴が居るんだなぁ~と思ったものでした。

N岡君はEGのシビックか何かに乗っていて、一生懸命エロゲー系痛カッティングステッカーを自作していたのを憶えている。

最後は峠でクラッシュして、LSD入りのミッションだけ降ろしてあげて捨てたんだっけな。


そんな彼も、もうすっかり大人になって社会人になって、高値で安定しているGDBもなんのそので購入してくる身分になった。

我々のコミュニティーに在籍していると、クルマがどれだけ古くても何とかなる!と勘違いしてしまうらしく、未だにGC8だとかGDBだとかってのを平気で買ってくる奴が居る。
そして、ヲレの所に持ってきてアレコレ何とかしてくれと懇願するのである。

N岡君もその一人で、つい去年まではDC5(これも古い!)を直し直し乗っていましたが、満を持しての最終形態インプレッサWRX・STiを購入し、スターティングメンテナンスに入ったのだ。

GDBのF型と言えど、最初の曲がり角と言われる10年などとうに経過しており、タイミングベルトや水回りのホース、燃料ポンプやエンジン補機類といった消耗品の更新が待たれている。

費用も掛かるので、いっぺんに全てとまでは言わないが・・長く乗りたいのなら、最初の数年で計画的にメンテナンスしていくべきである。


逝ったらヤバイ箇所から優先順位を決めていって、
順番にやっていくのがいい。


エンジン全損はヤバいので、先ずはタイミングベルト。
そして水漏れもエンジン全損の危険をはらむので、水回りのホース類。
とりあえずこの辺を押さえておけば、クルマを捨てるか直すかを迷うような大事件は避けられる。

あとは、出先での立ち往生が困る燃料ポンプや、オルタネーター・セルモーターの新調。
パワステポンプの不具合も、オルタネーターとベルトを共有しているので厄介だが、近場なら最悪ベルトを切ってバッテリー残電力と重ステで帰って来られないことはない。

こういったエンジン補機類の他にも、
走れなくなることはないが、エアフロメーターやO2センサーの寿命でエンジンが不調になるなど枚挙に暇がない。

まぁ、あんまり細かい部分は壊れてから考えればよい。


とにかく上記のような内容から鑑みて優先順位を確定し、ヤバい所から早めにメンテナンスしていけば、数年で取り敢えず安心して乗れるインプレッサが出来るかな。

競技車両や本気組のクルマなんかは、エンジンのオーバーホールなんかも何処かでやらないといけないと思うけど、それはまあ別問題と捉えていいんじゃないかな。
壊す人は整備万全でも一瞬で壊すし、壊さない人はどれだけ長く使っても壊さない。

ヲレも完全にブローしたらそりゃ仕方がないけど、基本的には決定的な不具合が出るまでは修理しないしね。


あんまり細かい事気にしてたら古いクルマなんか乗れねー!
って事なんだけどね。


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取り敢えず、このGDBも未交換のタイミングベルトから。
ついでにラジエターホースやヒーターホースなど、水回りのホースも取っかえます。


久々だな・・鷹目のGDBは、前に仕事でS204のエンジンのオーバーホールをした時以来かな。

確か、峠でタコって橋の欄干に激突し、タイミングベルトが切れてエンジンブローという内容だった。
あれも酷い事故だった・・・200万円で買ったクルマを一ヶ月でクラッシュさせ、200万円で直すっていう・・・
まだ二十歳そこそこ位の若者が親名義の鬼ローンで直したクルマだったな。

バルブが中空で貧弱なので、ポキポキと折れたり曲がったりで腰下は全くの無傷っていう奇跡のお陰で、ヘッドのOHだけでエンジンは復活出来たんだっけ。(封入ナトリウムが漏れ出て燃焼室で結晶化していましたがw)

そもそもSシリーズだと腰下のS専用部品が注文出来ない(在庫なしメーカーオーダー不可)とかで直せなかったんだけどね。。。




とにかくタイベルが切れるとそういう酷い事になる。
10万キロや15万キロくらいじゃ、普通に使っていれば先ず切れることはないけれど、切れてからじゃ遅いしね。

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GC8なんかだと、大した難関がないので始めた瞬間に終わったようなもんだったけど、GDBからのEJ20は、IVCSの関係でカムスプロケのボルトがヘキサゴンになっており、とても緩む気がしない程に固く締まっている。

後の整備の事など全く考えていないかのような締め付けトルクである。

インテーク側は構造上オイルが通うので、通常の規格以上のトルクで締まっているようなのだが、IVCSの無いエキゾースト側も同様のトルクで締まっているようで、これが兎に角緩まない。
自信や道具が無いようなら、場合によってはカムシールを交換しないという選択肢も選んでいいと思う。
最近のクルマのオイルシールは非常に品質が向上しており、割と長く乗っているGD系などでもオイルが滲んでいるケースは殆ど無かった。

それでもヲレは出来る限り整備のセオリーに則っていきたいので、挑まなければならない。

1/2スクエアのほぼ新品のヘキサゴンソケットを用い、60センチスパンのロングスピンナで本気の力を籠める。
中実の大型ハンドルが大きくしなり、どのボルトをとっても一撃で緩まない。
それでもどうにか3か所を撃破し、2番4番のエキゾーストカムのスプロケに挑むが、スピンナーのハンドルがしなるばかりで一向に緩む気配なし。
そこで、中空パイプでしならないもう少し長めの90センチというスピンナーを部屋から出してくる。

これでダメならボルトが駄目になるだけなので、コイツを出すというのは最後の手段なのである。

ソケットの先端を確認する。
先の三か所での戦闘での損傷を見る為である。

熱処理により極限まで表面硬度を高められたクロムバナジウム鋼が、内掛けのボルトの中でそうそう損傷することはない(ボルトが負けるからね)が、浅掛けで斜めに入力してしまったり、カムアウトにより損傷する事もある。

武器が万全でないなら勝負を挑むべきではないのだ。

先端に問題がない事を確認し、スピンナーハンドルにセット。
ゆっくりとボルト穴の一番奥までしっかり着床させ、最も入力損失のない90°で首振りを固定。支点に手を添えながら一気に引き上げるイメージで力を掛けます。


ぐに。

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ボルトが負け始める感触有り。
このまま力を掛けてもボルトが完全に舐めてしまって、次回の改修時に難しくなってしまうのでここで断念です。

ここまでくると正規の方法では緩みませんね。
ここだけは今回は諦めます。

トーチなどで炙れる部分ならここまでなる前に撃破できたかもしれませんが、樹脂のスプロケを挟んでいるのでどうにもなりません。
次回(いつになるか判りませんが)この辺の整備をすることがあったら、スプロケは割るつもりで完全に咥えてロックし、ボルトにヘキサゴンソケットをしっかり溶接してしまえば確実に緩むでしょう。


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スプロケがしっかりと外れてくれたカムやクランクは、きちんとオイルシールを交換します。

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シールを交換したら、スプロケットを元通り装着して新しいアイドラーなどを取り付けしていきます。
新品のウォーターポンプにサーモスタットを載せてこれらも元通りに組んでいきます。

サーモなんて純正でいいよ。
暖まったら開きっ放しだから。

ローテンプサーモなんて、暖機を遅らせるだけの無意味なパーツです。
冬場の朝イチになかなかヒーターが暖まらないだけですね。

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新品ベルトを張りました。
各部の合いマークなどは散々紹介してきたので割愛しますね。

向かって左下のアイドラーを、ベルトを装着した後に取付するとラクですかね。


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あとは室内で並行して3連メーターなどの取り付けを行っていたN岡君が、最後にセンサー取付の段階になったので、アタッチメントを使って油圧や水温などを取ってやります。

油圧・油温はオルタ下の純正の油圧センサーの取り口から、ジュランの長ナットタイプのアダプターで取得します。
二股なので、純正の油圧センサーは生かせませんが、特に警告灯も付かないようで取り敢えずはこのままで。

水温もGCみたいにインマニ下の純正水温計センサー穴から取ろうと思ったんですが、1/8タップの取得口が無いですね・・・時間があれば穴あけしてタップ立てても良かったんですが・・・
ラジエターホースに挟むアダプターを準備しているようなので、それでいきますか。


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LLCのエア抜き中に配線を確認するN岡君。
あとちょっとだぞ~。

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白のSTi、カッコいいね。
直したS204を試運転で振り回したことはあるけれど、こんなに速いクルマがあっていいのかと思うくらい速かった。

限定的な超テクニカルじゃない限り、自分が乗るGCが、自分が乗るGDに追いつくことは絶対にないなぁ・・と言葉ではなく心で理解できるレベルの違いであった。

そうだなぁ、昔ユイマル君のエボ9を駆って出た時の感覚に似ているかな。
どこからでも加速する圧倒的な低速トルク(まぁ、比較しちゃえばエボのが上ですけど)と、突っ込み過ぎても間に合うブレーキ。

唯一違うのは、ドライバーの神経回路とのシンクロ率かな。
エボは無理やり言う事を利かせる感じ、インプは合わせてくれる感じ。

とでもいうのかな。

そうは言っても、それらの違いは気持ちよさの差くらいのもので、
これほどの戦闘力でガツンと止まってドカンと加速できれば、結果的に速さにそれ程の違いはないかな。
低速がより太いエボの方が速いかもって感じ。


でも、この辺のポテンシャルを限界まで引き出すことは、ストリートでは殆ど無い事なので、日頃運転していて気持ちがいい、楽しい、と思える方が所有しているメリットは大きい。

だから誰がどう見たってエボの方が速いのに、
結果的にではあるが、走る連中はスバル乗りの方が多いって事のような気がする。

ヲレの偏見ですけどねw

まぁ、そういうニッチな話はさておき、どんなクルマだって大事に面倒見ていればその人にとってはかけがえのないいいクルマ。

だからみんな各々大変でも旧車だとか、部品が無いような変なクルマに乗って喜んでるでしょ。
みんな合理性とか抜きにして、そういう事が楽しいだけなんだよな。


クルマ好きなんて、大して乗れもしないのにスペックがどうだタイヤがどうだと屁理屈こねる奴ばっかりで面倒だけど、傍から見たらただの馬鹿だからね。
馬鹿が正しい人に向かって正当性を主張したって無駄なんだから、正々堂々と馬鹿やってればいいんだと思う。


それがヲレたちってもんよw



作業終わりで邪魔ばかりしてくる大馬鹿野郎予備軍たち。
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もう少し大きくなったら、ヲレのバイクとかを勝手に直結で乗っていきそうで怖い。
鍵は隠さないからせめて壊さないで欲しい。。


altこいつらマジでグレムリンみたいでヤバイ。



Posted at 2019/08/19 06:35:49 | コメント(2) | トラックバック(0) | 人のクルマも直します | クルマ
2019年06月29日 イイね!

コンボ

コンボこちらも緊急とか言って見せに来た34GT-R。

エンジン補機類がシャカシャカとヤバめのサウンドを放っていた。

位置関係的にパワステポンプかA/Cコンプレッサーだとは思ったが、パワステのアシスト不具合が今の所ないという所と、以前から問題としていたエアコンの効き不良、エアコンOFF時のガバナーの引きずりなどからコンプレッサーと推定。

パワステもフルードが噴きやすいなど懸念事項はあったのでどっちも怪しいが、数年前からそろそろかもなと心配していたA/Cコンプレッサーを交換する事に。

部品の手配となる。


ここの所オルタにセルモーターにと、補機類の交換が立て続けにあったGT-R。
もう初年度より20年、20万キロも近いのだから当然と言えば当然。
これまでも散々各部の保全作業に尽くしてきた訳だが、A/Cコンプレッサーとパワステポンプだけが最後の砦となっていた。

HIKO君は中村オートパーツと直接やり取りをしているので、大体自分で部品を調達してくるんだけど、遂に34はリビルト品の流通が終わってしまっているらしく、更には新品も在庫が無くメーカーオーダーになってしまうとの事。

うーむ、いつになるのやら・・・と思っていたら、受注生産の最後の方のロットが回って来たらしく、異例の一週間ほどで部品が来ました。
最初の方で頼んだ人は半年待ちだったらしく、運が良かったな(^-^;


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上から下から色々外しまして、最終的には下から抜くコンプレッサー。
GT-Rは何をやるにしても大変です。。

初めてやる人は外れてくる気がしないでしょうw

アイドラを緩めてベルトを外し、下側の配線類を固定しているブラケットや、エアコンやパワステの配管など、邪魔になるものを全て外してどかし、手が攣りそうになるような位置にとまっているコンプレッサーのボルトを4本取れば、知恵の輪みたいにたった一つの角度でのみコンプレッサーが抜けてきますww


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97000円したという新品コンプレッサー。

年数が経つと、訳の分からん部品が3倍にも10倍にもなることがある日産部品だが、意外と普通の値段であったな。
単純に10万円と言えば高い気がするが、オルタネーターにセルモーターに、といったエンジン補機類の新品の値段としては普通そんなもんである。

リビルトに慣れ過ぎなんだよね。

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10万円を丁寧に組み付けしていきます。

新品のOリングで配管などを取り付けて、ベルトを張り直してエンジン始動!
ベルトの張り具合を見る為です。

よーし、シャカシャカ音も無くなったし、バッチリだな~あとはエアコンガスを再充填して終わりだな。
なんて思った途端!

ギュルギュルとパワステポンプにエアが混入した時の音がする。

何故!?
パワステに関してはベルトすら外していないハズ。

何でだよ・・・油面が下限ギリギリでジャッキアップしてるせいでエア吸ったのか???

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なんて言っていると、みるみるリザーブタンクからパワステフルードが漏れてくるではありませんか。

おいおいどういう事だ?
フルードは入っているのにエアが混入していってオーバーフローしてくる。


そもそもフルードが少ないとか多いとか、そういう問題ではなさそうです。
これはどう考えてもパワステポンプのトラブルだ。

そうこうしているうちに、ドバーとポンプ本体からお漏らし。

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もう止まりません・・・
床がデキシロンでビタビタになってしまった。


まさかまさかの、パワステポンプもお亡くなりになってしまいました。
うーむ、結局どっちもダメだったかw

でも不思議なもんで、クルマだと良くあるんだよね、直接的に関係してない部品なのに、周辺の部品が一緒にダメになったり・・・
まぁ、全く関係なくもないかぁ・・・オルタネーターの時にファンベルト全部新品にしてるし、ビシっと張ったらギリギリ持ってたベアリングがみんな逝かれたのかもしれんな。

自分なんかは、ベアリングの持ちを考えて日頃あまり強くベルトを張り過ぎない(滑らないギリギリくらいw)ように心掛けているんだけど、それでも逝くんじゃもう寿命である。

時間の問題であったか。


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取り敢えず、パワステのベルトだけ取っ払って、エアコンのガスだけ充填しておこう。
パワステポンプはまた注文になってしまう。


重ステだけど乗れるよ?

と言っておきましたが、「乗らないです」だってw
タイヤ265だからね・・・



そして後日。

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無事存在したリビルトのパワステポンプが入手出来たので、残りの作業です。

よかったねぇ、リビルトがあってw
新品だと11万円だってさ!


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リンク品なのでコア返却ですが、勉強のために中を見ておこうか。
何が駄目だったのでしょうか。


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取り敢えず、ベアリングはボールが吹っ飛んでいて、玉っころが半分くらいになっていますね・・・シャフトが軸ブレを起こして奥のオイルシールが破損。
シャフトからのオイル漏れに繋がったようです。

ここからエアを吸ったんだな。

とにかく噴くのかと思いましたが、まずは負圧領域での損傷だったのかも知れません。

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開けてはいませんが、隙間から見る限りベーンポンプは無傷。

ポンプ破裂なんてよく言うんだけど、ポンプ自体は何でもないんだね。
要するに、軸のベアリングが寿命で逝って、順番にオイルシールが逝かれてフルード漏れって顛末です。

タイヤをハイグリップの265とかにしてしまっているからね、負担も半端じゃないだろうね。

何れリビルトも無くなって、新品で11万円とか値段が上がって20万円とかになったらなかなか買えなくなるでしょうから、ポンプのベアリングの規格を控えておいて、怪しくなったら逝く前にベアリングやシールの交換などが出来れば、安価に維持出来そうですね。

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すべからくして交換となったBNR34の全補機類w

オイルまみれになったファンベルトも全て新調し、漸く完調を取り戻しました。
最近は何事も一発で決まらんな・・・。

面倒みるクルマがどんどん古くなっていくので仕方がないんだけどね。


クルマは機械だからね、奇跡的にいつまでも壊れない部品など存在しないです。
全ての構成部品がいつか必ず壊れる。

逆にそれらのサイクルをきちんと見極めていけば、いつまでだって直せるし、乗り続けられる。

どうにもならない事なんてそんなにはないですね。


お盆には自走で熊本に帰るんだって。
漸く不安材料が無くなりましたね。

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alt34GTRって今いくらするんだよw




Posted at 2019/07/17 07:08:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | 人のクルマも直します | クルマ
2019年06月25日 イイね!

パールホワイト

パールホワイトつい先日。

青GC8を里子に出し、代わりにBRMレガシーワゴンを購入したスバル大ちゃん。(彼はバレエダンサーなのでダンサーとヲレたちは呼んでいる)

自らで持つバレエ団やバレエ教室などの切盛り、興行の資材運搬やらで最低でもステーションワゴンの体裁が必要になったとの事だった。
まぁ、それはGC8に乗り換える以前のBHレガシーの頃から一緒なんじゃないかという気がするが・・・まぁ、本当はスポーティーなのに乗りたいだろうから日和ることもあるだろうし仕方ない。

結局はレガシーに戻ったというカタチだ。

人間やりたいことがあるのに中途半端にやり残すと、いつまでも澱のように心の底に残ってしまって禍根を残すので、いつか何らかのカタチで戻ってくるのでは?と思っていますが、今は忙しそうだからね。
自分で考えている人生の義務に何処かでケリをつけたら・・・という事なのかも知れないね。

帰る場所は残しといてやるぜw


まぁ、そんなこんなでひとつ前の型のレガシーを買ってきた訳だが、神経質な性格からか色々と気になるようで飛び石の跡がどうとか言っている。

中古車なんだから、飛び石のひとつやふたつあるだろうと、初めの頃は言っておいたのだが、どうにも気になるらしい。
ボンネットの前の方に一つと、ルーフのフロントガラス寄りに一つ。

どちらを直したって、ちゃんとやったらこのクルマの最大面積のパネルを二枚塗り直しである。


近所の修理屋で見積りとったら30万円と言われて帰って来たらしい。

30万円とは大きく出たな・・・と思ったが、ガラス外しの見積もりらしい。

これでガラス外すかぁ?
・・・でも、ガラスモールが細く、溝の奥に入り込んでいるタイプなので際がマスキング出来ないタイプだなぁ。

確かに本気の直しならガラスを外したくなる気持ちも解るが・・・
飛び石一個二個の世界で30万円掛かってどうするw

こんなもの、ヲレならそもそも直さない(やっても筆差しでちょんちょんして終わり)が、それでもガン吹きで直すなら適当にボカシて終わりではないだろうか。

みたいな感じで良ければやってやるけど、やめとけやめとけw


・・と説得するものの、いやでもその内お願いします的な感じの顔をしていたダンサーだったが・・・


緊急事態ですとか言って入電。
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自分で缶スプレーで直そうとしたらしい・・・
これは酷いな。

流石に素人がパールはちょっと無理だろう・・・ていうか、マスキング狭すぎ!
はがき大でマスキングしてしまっている。
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屋根もこんなにしちゃって・・・


「直近でいつできますか!」

「おいおい、そっちが忙しいからやっても秋口以降って言ってただろ。」

「ちょっとそんな状況じゃないんで・・・」

「そんなの知らんw」



もう入梅だし、タイミングを合わせるのが難しいな・・・
この時期は虫とかゴミとかが付きやすいから塗装はあまりしたくないんだが、どうしても早くやって欲しいという要望なので、ちょっとやることになりました。


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平日でしたが、梅雨空の合間を縫って何とかセッティング。
急だったのでレンガレも予約取れないし、外で塗っちゃいます。

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自分でパテ板金したみたいで悪くはなかったけど、材料が判らないので一応サフェーサーからやり直します。

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ベースコート塗付。
判りにくいけど、前の方1/3くらいは下色が入ります。

カラーナンバーは37J、急遽先輩の所の板金屋でプロタッチのペンキを分けてもらってきました。

クルマの部品も結構アニキの所で頼んでいる(部品屋が回ってくるからね)のですが、「売掛金を早く払いに来いよ」と言われる始末。

自分がいつも計算面倒くさがって請求してこないんでしょうよ・・・そんなに溜まってないハズだけど。

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パールカラー塗付。
塗料が濃いまま際を吹くとムラになるので、ブレンダーという遅いシンナーで割りながらボカシていきます。

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上手くボカせたら、クリヤーを全面にかけてフィニッシュ。
気温が結構高かったので、塗って30分くらいの半乾きのうちにマスキングは全て外してしまいます。

ペンキが硬くなると塗装面を引っ張っちゃうのでね、柔らかいうちに剥がした方が無難です。

この状態だとまだ小さなゴミが付いてたり、肌が均一でないので完全に乾燥する翌日に磨きます。

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時間が無いので、夕方からしか磨けなかった・・・
けど、しっかり3時間ぐらいかけて磨き倒してまぁ、いいんじゃないでしょうか。

ルーフのフロントガラスとの際が確かにマスキングしづらかった・・・
ていうか、ちゃんとは貼れない感じでしたので適当に誤魔化しましたが、ガラス外して30万円払うよりいいでしょうw

しかし今回思ったのは、最近のレガシーはでかいなぁ・・と。
もう幅もクラウンとかと変わらないもんな。

もうこの辺のデザインは、前衛的過ぎてヲレ的には全く受け付けないんだけど、そうまでしてスバルじゃないといけないのかなぁ・・・という漠然とした疑問が生じてしまいます。

四駆だからいいのかな?


ヲレならATで乗るなら程度のよさそうなBPとか、SHのフォレスター辺りを選んでしまいそう。(結局安いのしか買わないw)

古いクルマの方がしっくりくるなぁ。

でも、新しくてもレヴォーグとかはカッコいいよね。
結構好きです。

alt近年のスバルはデザイン面でブレイクスルーを感じる




Posted at 2019/07/17 04:18:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 人のクルマも直します | クルマ
2019年06月22日 イイね!

補強ブレースとLSDイニシャルダウン

補強ブレースとLSDイニシャルダウンクネ太郎と峠で暴走したらエキマニの接続はすっぽ抜けるわ、スタビリンクは前後とも折れるわで散々だったのは4月。
季節は夏になりましたが会社もヒマだし、色々と改修箇所が溜まってきたので一気に直すかってトコロです。

先ず、シムスマニのすっぽ抜け箇所。
現地改修で、ペラペラのエーモンステーで留めていましたが、案外何でもないって言うか、全然平気だな。

すぐ折れちゃうかなと思っていましたが、軟弱なステーなのがいいクッションになってるみたい。

そのままでも良さそうな感じですが、突貫で作業したので差し込みの叩き込みも甘いだろうし、ちゃんとやり直します。

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ステーで留めるブラケットの部分を、長めのエクステンションを当ててデカめのハンマーでゴンゴンします。

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現地では結構叩き込んだつもりでしたが、更に1センチ程入りましたね。
デカいハンマーでしっかり叩けばすぐでした。

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あとは、差し込みを固定するステーの製作。

ここの本来のステーは、橋渡しでただ繋ぐだけでなく、アーチ状に曲がっていてスプリングで振動などを逃がす構造でした。
確かにこれなら熱や衝撃が加わっても割れにくいね。

シムス(マキシムワークス)のエキマニが割れたって話をあまり聞かないのはこういう構造だからなのかも知れない。

家にあったステンレスのプレートから削りだして、似たような形のものを作りましたよ。

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あとは、ロアアームの麓を左右で繋ぐ補強ブレースという物を今回初めて装着してみました。
GC8なんかじゃ定番なんだろうけどね、自分なんかだとどうしても整備性を考えてしまって周辺作業が面倒になりそうなものを付けたくないって事と、効果が判る自信が無いって所で、補強ものを敬遠する傾向にある。

自信が無いって言うか、変わったことが判っても良くなったか悪くなったか判らないって所なんだよね・・・
部分的に補強を入れるとボディが傷みやすいなどのデメリットもある。

カチッとシャキッとしたので、ハンドリングが良くなって10センチ単位だったラインコントロールが3センチになったとか言うんだったら拍手ですが、ヲレなんかタワーバーがあったって無くったって判りゃしないし、ピラー全部とダイヤゴナルまで入ったロールケージを入れてもちょっと重くなったなとしか判らなかった。
(まぁ、ケージは乗員保護でしかないとは思うけど)

判らんものを有難がれない性格なんだよね・・・。


まぁ、くれるんなら付けてみようか、みたいなw


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前に付けたんで、バランスを取るためにリヤにも付けてみます。
スタビブラケットに挟み込んで左右で繋ぐフレームの補強バーという物なんですが・・・

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たかがM8のボルト4本(スタビ固定キャップ入れると6本)なんですが、新車から外されたことが無いので、固着が酷く、ことごとく折れそうです。。
まず左側が一本折れました。

給油口からのパイプが邪魔で真っすぐ狙えない右側のボルトも途中で重くなり、折れる寸前です。

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ここのボルトが折れると厄介なので、給油のパイピングのネジを全て取り、数センチずらしてラチェットで真っすぐ狙えるようにし、ラスペネをくれながら少し緩めては一回締め込み、また少し緩めては締め込みを繰り返し、なんとか折らずに取り外し成功。

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8ミリとは言え、折れ残ったネジを取るのが面倒なんだよな・・・

4ミリのドリルで真芯を貫き、次に5.5ミリ位の刃で穴を拡大。
真芯とは言っても多少はズレるもんで最後に6ミリ辺りを使って慎重にネジ山すれすれをカット。
ネジ山を若干犠牲にするのは仕方がないですね。

あとは新月のように残ったネジ山を細いマイナスドライバーなどで引っ掻き起こし、上手くつかんで引きずり出しましたの図です。


大概は最後にタップを立て直せばそれでOK。
余りにもネジ山を大きく損傷してしまった場合はリコイルを打つか、M8→M10に拡大してタップを立て直すなどの措置が必要になります。

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何とか取り付け出来ましたね。
大した作業じゃないナ、なんて高を括ってるとハマるのがクルマの作業。
舐めてると上手くいかないってのが世の常ですね。。

ここで気を引き締めて、リヤデフの作業。

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昨年の暮れに一度整備してますが、あの時点でDCCDが復旧してなかったこともあり、少し強めに組んでしまっていた純正機械式LSD。

イニシャルトルクをかなり高めにしていました。

イニシャルトルクばかり高くたって雪山じゃあまり関係ないんだけどね・・・
FRと違ってリヤのスライドばかりに大きく頼った旋回をする訳じゃないのが4WD、アクセルパーシャルでスッと舵が効いてくれる方がアンダーが出なくて良かったりするんだけど・・・
LSDがヘタリ過ぎてるとカムがプレートを押すまでのほんの一瞬で大きく空転を許したりして、パワーが逃げたりする。

今回は、ただ強く組むだけだった純正機械式をちょっと試行錯誤しながら組み直してみようと思う。

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前回の構成(片側のみの表示)

SP 1.85
SD 1.70 *NISMO部品 38436-E4610
FP 1.70
FD 1.90 *NISNO部品 38433-E610
FP 1.80
FD 1.70

SP:スプリングプレート SD:スプリングディスク
FP:フリクションプレート FD:フリクションディスク
*以外の部品は新車装着及びSTIリペアパーツ構成部品です。


イニシャルトルク増大に効いているのは、SP1.85という厚手のスプリングと、NISMOのFD1.90 というディスクですね。

カムがロックした時点でのLSDの締結力は、内部部品の合計の厚みなので、単純に薄いものに戻して行けば効きは落ちる。
ただ、理想はカムがONの時点での効きは落としたくないけれど、パーシャル時でのイニシャルを落として旋回を楽にしたい、車庫入れを楽にしたいという所なので、何をどう減らせばいいかという所を思案します。

ここで判りにくいのが、SPやSDなどのスプリング関係。
これらにも厚みがあって、フリクションディスク(プレート)の役目もしています。
クスコで言ったらMZのコーンプレートですね。

ただ、クスコなどの社外品と違うのは、スプリングとクラッチディスクが分かれていない(潰れた時にフリクションディスク(プレート)になる)ので、枚数や厚みで随分変わってくる。

そこで考えたのは、中の厚みの合計は殆ど落とさずに、スプリングだけ弱めるといったセッティング。
基本左右で4枚使っていたスプリングを2枚に減らし、合計厚みは気持ち落とすと言った感じ。

現在使っている厚手のスプリングプレートを若干薄手のフリクションプレートと入れ替えてスプリングは1.70のスプリングディスクのみという構成に変えてみます。

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変更後の構成

FP 1.80
SD 1.70
FP 1.70
FD 1.90
FP 1.80
FD 1.70

と言った所。
SP 1.85 を FP 1.80 に置き換えることで合計厚みを0.05(左右2枚で0.1)ミリ減らし、強いスプリングを2枚減らしました。

合計厚みは気持ちしか減っていない事が気がかりですが、イニシャルトルクは半分以下になる筈ですので、これでどう変わるかですね。
もう少し厚みを減らしても良さそうですが、スプリングのプリロードが減るとLSDのレスポンスが極端に悪くなるので、昨年のリセッティング前より悪くなる可能性もあります。

判らんな・・・トライ&エラーしかないか。

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今回スプリングプレートではなく、スプリングディスクを残したのは、爪が6本(内爪ね)あるから。
外爪4本のプレートだと、空転からの急激なロックで爪が欠ける事がある。

6本ならその可能性をだいぶ減らせると思うんだよね。
*内爪のスプリングディスクは日産で買わないと手に入りません。(現在廃盤の可能性あります。)

よしよし、これで組み戻してみるかな。

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デフカバーも下の方のリブを極限まで削ってオイルの容量をだいぶ増やしました。

GC8のR180ではデフオイルの規定量は0.9Lですが、1L缶が丸々入りますw



さてさて、最後にごく稀にですがストライキに入るセルモーター。
調子が悪くなる度にストック品ととっかえひっかえだから、最早どっちの方が程度がいいのか判らないんですが、取り敢えず今付いてる奴はこの間回らない時があったので、停職処分といたします。

バーターの方も、そのまま使うのはちょっと心配なので分解整備してからね。

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GC8のスターターは、古臭いリダクション式セルモーター。
最近の遊星ギヤ式と比べても無駄にデカいですね。

セルモーターってのは実は壊れるって事は殆ど無くてですね、ブラシの接点や、プランジャー、ギヤの動きが悪くなったりなどでの初動トラブルが殆ど。
たまに回らないだけなんてのは殆どコッチですね。

一回動いちゃえば問題なく使えたりと言う事は多い。

バラシてしっかり掃除をし、ギヤや摺動部の潤滑をしてやると殆ど元通りになったりします。(コイルなどの断線だと交換になっちゃいますがね)

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ブラシの山なんかはまだ全然ある。
ここが大分減ってる奴だと、スプリングの押し付けも弱くなって接点不良が起きやすくなったりします。

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大概はグリスなんて残っていないと思うけど、古いカスをきれいに拭き取り、モリブデングリスなどで潤滑してやります。

コイルとブラシの接点を磨いたり、エアブローなどでブラシのカスなんかをきれいに掃除して、元通り組み立て。

車体のセルモーターと交換しました。


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ヲレのGC8も気が付いたら23万キロを超えていました。
所有して16年目になりますね。

まだ供給が無くなった部品などの報告は入っていませんが、実質買えないな、という部品は出てきましたね。

インタークーラー周りのホースの見積もりを取ったんですよね。
インテークとブローオフの配管。


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・・・え?


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え~!!!

7130円じゃなくて???

alt何度も確認してもらいました。




Posted at 2019/07/05 06:27:16 | コメント(2) | トラックバック(0) | GC8メンテナンス | クルマ

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何シテル?   06/30 04:17
だ い です。空白が二つですw 板金塗装と整備をちょこっとかじってマス。
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