
今年最後のブログ更新となりましたが、またまたレンタカーの登場です。
今回のクルマは
プジョーRCZ。
プジョー初のプレミアムコンパクトスポーツクーペで、デビューしたのは2年前の2010年ですが、これまで試乗する機会もなかったので、1000kmほどじっくり乗ってみました。
まず、このクルマの売りは、なんといってもスタイリングです。
ワイド&ローの分かりやすいスポーツカールック。
リヤの低さ、ボリューム感もいい感じ。全幅は1845mmほどあります。
いやあ、カッコいいですね。2ドアクーペ好きの私には最高です。
コンパクトなキャビンがやや前方にあるので、2シーターのミッドシップカーにも見えます。
でも、実際の中味は普通のFF車。リヤシートもある4シーターです。
国産車では、「スタイリングからはスポーツカーにはとても見えないが、中味はスポーツカー」というクルマはよくあります。シビックタイプRやランエボ、インプレッサなどがそうでしょう。
しかしその逆で「見かけはスーパースポーツカー、でも中味は普通のクルマ」というクルマはほとんどありません。光岡の大蛇くらいでしょうか。
RCZはもちろん後者の方ですが、私はこういうクルマの方が好きです。
さてこのRCZ、見かけからは3.5Lくらいのエンジンを積んでいてもおかしくない感じですが、載っているのは1.6Lターボ。なので「中味は普通のクルマ」と書いているわけです。そして、スペックでは以下の2タイプのクルマがあります。
(1)右ハンドルのAT、156PS
(2)左ハンドルのMT、200PS
このラインナップを見た時、「オイオイ、MT車はどうして右ハンドルじゃないんだよ」と左ハンドル嫌いの私は思いましたが、今回右ハンドルのクルマに乗ってみて分かりました。
理由はこれですね。
乗り込んで普通にブレーキを踏もうと思って足を降ろすと、そこにあるのはアクセル。
足元スペースが足りないので、ペダルがかなりオフセットされています。これだと3ペダルはなかなかつらい。なので左ハンドルしかないのでしょう。
ちなみに、エンジンルームを開けるとこんな感じ。
ピラーの付け根までフロントフードがあります。
インテリアについては、私はさほどこだわらないのですが、このクルマはさすがに革の電動シート。
この時期、シートヒーターがついているのはありがたいです。
一応後席もついてはいますが、完全におまけの広さ。
荷物の置き場にはいいですが、ブレーキング時に革シートだとすべってモノが床に落ちるので、助手席シートは一番後ろに下げておくのが吉です。
さて、肝心の走りの方はどうでしょう。
この1.6Lのエンジンに組み合わせられるのは、トルコンの6ATです。
街中では低速から充分なトルクがあり、ATの変速も実に普通で乗りやすい。いやこの「普通」というのは重要です。なにせ
先日乗ったup!のダメダメATのまだ印象が強烈に残っているので。(^^;
高速でも動力性能や安定性に特に不足はありません。アクセルを踏み込めば自然なキックダウンをしてくれ、不満ない追い越し加速が可能です。
また、ワインディングをそこそこのペースで飛ばしても、わりと固めの足回りのおかげか素直な回頭性を披露してくれ、がなかなか楽しめます。
ちなみに、燃費は14.6km/Lでした。
というわけで、このRCZ、なかなかいいクルマです。かなり気に入りました。
156psのエンジンでもほとんどのステージで不満のない走りが楽しめますし、決してスタイリングだけのクルマでもありません。
となると、気になるのは200psでMTのモデル。
こちらはさらにパワフルで、サウンドも違うということなので、ぜひ乗ってみたいですね。(^^)
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レンタカー | クルマ
Posted at
2012/12/31 07:49:54