
先日納車されたアルファロメオMiTo(ミト)ですが、現物を見てもいないうちから購入を決めてしまい、納車されるまでじっくり見る機会もありませんでした。
これがヤフオクや個人売買だったら大いなる不安となりますが、今回購入したクルマ屋さんは信頼できるお店であり、たとえ格安車であっても致命的な不具合があるものや著しい改造をしたクルマなどを販売するはずはないので、メカニカル面での大きな心配はしておりませんでした。
ただ分かっていたのは年式、走行距離、グレード、あとは数点の写真のみ。なのでまずは実車がどんな現状なのかを確認することとします。フルノーマルならベストですが、どうでしょうか。
MiToについてはアルファに興味がある方以外はあまりご存知ないと思われるので、一応簡単に説明しておくと以下の通りです。
・日本での発売時期は2009~2018年
・ボディは3ドアハッチバックのみ
・エンジンは当初直列4気筒1.4LDOHCターボ(155PS)、後にマルチエア1.4Lターボ(135PS/170PS)
・ミッションは当初6速MT、後にアルファTCT(6速デュアルクラッチ)を追加
まずグレードはスポーツです。というかこの時点(2010年3月登録)で日本で販売されていたMiToはスポーツ1グレードの6速MTのみ。オプションもほとんどなく、ボティーカラーも赤・白・黒のたった3色。極めてシンプルだったのです。
でも実はこのスポーツが私にとっては好ましい。まず直列4気筒1.4LDOHCターボは枯れたエンジン。後のマルチエアは理論上は進化したようですが、吸気側を油圧で動かすなんて聞いただけで避けたくなります。なにせアルファですからね。彼らが複雑な仕組みに手を出すとろくなことがありません。
そして6速MTのみ。アルファTCTはあの悪名高きセレスピードよりはましのようですが、なにせアルファですからね。アルファのATなんて全く信頼できません。つまりスポーツが一番シンプルな作りで安心なのです。
次に整備記録簿を見てみましょう。
新車時の1カ月点検から直近の12カ月点検まで全て同じ正規ディーラーで受けているようです。車検の記録簿は全て残っています。
12カ月点検記録簿は直近2回分しかありませんが、これは単に保存しなかっただけように思います。15年16万kmまで全てディーラーメンテというのは素晴らしいですね。
外観です。特に余計なエアロなど装着されていないので一安心。塗装の劣化や飛び石傷・小傷は多数ありますが、15年落ちの赤ということを考慮すれば良好な方だと思います。
目につくのはホイールが社外品になっていること。もちろん純正がベストですが、純正と同じサイズ(215/45R17)なので許容範囲。インチアップとかツライチとかされていなくて良かった。
ただタイヤをよく見てみると、前輪2本がダンロップDIREZZA DZ102(2020年製造)。
後輪2本がピレリ Dragon Sport(2015年製造)。これは前オーナーさんがローテーションをせずに前輪2本だけ後から交換したのかもしれません。ミシュランに変えたくなりますが、まだ溝が多少あるのでこのまましばらく乗ることにします。
リアサイドのデカールは純正オプションなのでいいのですが、クローバーのマークや「OZ」のステッカーは剥がしたいところです。ですが剥がすと塗装もベロっと剥がれそうなので、やめておきましょう。
次にエンジンルームから見てみましょう。全体的にはノーマルのようですね。良かった。
アレッ、これはエアクリーナーだと思いますが社外品のようです。毒キノコだったら即ノーマル戻しを考えますが、後で評判等を確認してみましょう。こいつが悪さをしなければいいのですが。
そして内装。こちらはフルノーマルのようです。ステアリングやシフトノブも純正でGOOD。それにしてもとても16万kmとは思えない状態の良さ。ステアリングの皮も剥がれていません。
シートの状態も良い。走行距離からしたらもっとサイド部分がスレていてもおかしくないはず。前オーナーさんが丁寧に乗り降りしていたのかもしれません。
3ドアのためリアシートは乗り降りしにくいですが、実用的な広さがあります。ただしスポーツは定員4人です(後のモデルは5人に変更されました)。
でも一つ問題がありました。
これです。ドライブレコーダー装備のルームミラーが装着されていました。
MAXWIN MDR-E001という製品のようです。
この製品は前後2つのカメラの映像を録画し、そのどちらか(または両方)をミラーとなる画面に表示するというもの。普段は後方カメラの映像を表示してルームミラー代わりに使用します。
この何が問題か。まず通常のルームミラーに比べて10倍くらい見にくい。おそらく30fpsくらいで表示しているものと思われますが、画像は大きく映るものの動きがスムーズでありません。またコントラストが低いため内装が映りこんで見にくい。とても疲れます。
そしてもっと問題なのが、動作が不安定なこと。クルマ屋さんから自宅に戻ろうとしたところ、いきなりエラーが発生して使用不能。
ルームミラーがなくても運転はできますが、左右のドアミラーで後方確認するのは視線移動が大きくなって非常に疲れます。
自宅に戻ってあれこれいじっていたら画面が映りました。しかし、しばらくしたら再びエラー発生。映らないなら映らないで電源オフにして通常のミラーとして使おうか思いましたが、それもできません。
なぜなら、ミラーの上部に接続ケーブルがいくつもあって角度が自由にできず、後方が映る位置に調整できないのです。正常動作している際はカメラの画像を映しているので、ミラーが多少どっちを向いていても見るのに影響ないんですけどね。
ドラレコ自体をはずしてしまおうかと思いましたが、直付けしてあるケーブルもあり内装をどこまで剥がせばいいのか分からないので、これもおいそれとはできません。
なのでこういうタイプのドラレコは全くお勧めしません。ミラー自体が見にくいですし、故障すると運転そのものに影響します。装着するなら普通の独立したドラレコにしましょう。もういっそのことニッパーでケーブルを切断してしまいましょうか。
もっかこのミラーが一番の悩みです。でもこれはアルファ自体の問題ではないですね。
というわけで現状確認した結果、全体的にはほとんどノーマルで、格安10万円とは思えないほど程度良好という印象でした。今後はいつもの納車整備(主に清掃)に入っていきます。(^^;)
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Posted at
2025/01/22 20:50:47