
3ヶ月ぶりのレンタカー登場。
今回は
ホンダN-ONE Premiumです。
これまでレンタカーは何十回利用したか分かりませんが、軽自動車は一度も登場していません。
というのも軽自動車は実用性重視のため、どれも規格いっぱいに作られており、大きさも中身もほとんど同じ。ビートやコペンのような特殊なクルマを除けば、わざわざ借りてまで乗りたいと思えるようなクルマはありませんでした。
また、旅先でレンタカーを利用する場合でも、軽とコンパクトカーではほとんど価格の差はないので、何かと余裕のあるコンパクトカーを選んでしまいます。
ですが、今や新車の4割近くが軽自動車。各メーカー間で一番熾烈な競争が繰り広げられているのがこの分野です。特に注目はスズキ、ダイハツの二強に割って入ってきたホンダ。その中でもN-ONEは走りと質感の評価が高かったので、乗ってみようということになりました。
ただ今回残念だったのは、グレードがNAエンジンのプレミアム(Premium)であったこと。本当はターボエンジンのモデルに乗りたかったのですが、レンタカーではグレードまで選択できませんからね。
走りの評価については、この部分を考慮に入れなければなりません。
まず、このクルマの一番の売りはスタイリングでしょう。
これがかっこいいかと言えば、???ですが、個性的であることは確かです。
本当はもうちょっと全高を低くしたり、フロント部分を長くした方がカッコよくなったと思うのですが、一方でキャビンスペースを広く取らないと売れないので、こうなったのでしょう。
厳しい制約の中で、よく頑張った方だと思います。
では、走りの方はどうかというと、最初に昨夜レンタカー屋から自宅まで乗ってきたわけですが、その印象はあまり芳しいものではありませんでした。
一番の問題はドライビングポジションがうまくとれないこと。そして足元が狭く、どうしても膝が当たってしまいます。
そして、予想通り非力なエンジンとフィーリングの良くないCVT。
さらに1時間くらい運転したら、背中が痛くなってきたのでシートもいまいちか。
「やっぱり所詮、軽だな。こりゃ。」というのが昨夜の感想です。
でもせっかくですから遠出してみましょう、というわけで先日FC君で上った日光いろは坂に向かいます。
いつもの通り一般道オンリーでいろは坂に到着し、早速上り始めます。
しかし小排気量車とCVTというのは、一番楽しくない組み合わせ。
普通のMTなりATであれば、エンジンの回転とともに車速が上がります。そして勾配がきつくなれば、エンジンの回転上昇が遅くなり、車速の伸びが鈍くなるというように、常にエンジン回転と車速がリンクしているので、人間の感覚にあっています。
しかし、CVTではエンジンは6000回転くらいに貼り付いたまま、常に「ビィーーーーーーーーン」と心地よくない音が連続し、加速しているんだかいないんだかよく分かりません。
なので、速い遅いというのは別にして、「楽しくない」のです。
こんなに遅いN-ONE君なので、いろは坂の左車線から抜け出せないかと思いきや、さにあらず。左車線を走るファミリカーはさらに遅く、右車線からほとんどのクルマを抜いてしまいました。
アクセルずっと底まで踏んでましたが(^^;
でも150kmくらい走ったら、馴染んできたというか、体が順応してきたというのか、この加速が当たり前のようになり、あまりストレスを感じなくなりました。
一方、コーナリングはかなりまともです。
高い車高、狭いトレッド、プアなタイヤと悪条件が揃っている割に、安定していてイヤな感じはありません。
そして、下りはCVTのイヤなところが顔を出さないので結構楽しい。そこそこ軽快にコーナリングしていきます。
なので、いろは坂を上った後、
金精峠を越え、
赤城山を上り、
榛名山へ
・・・・・・と、なんだかんだ言って上ったり下ったりして結構楽しみました。(^^;
なお、燃費については449.4km走行で20.27L。なので22.17L/kmという記録。
高速道路は10kmしか走っていないですし、山道ではいつも全開に近かったのにこの数値は非常に立派です。
結論としては、N-ONEの出来は悪くないものの、軽はやはり軽でありコンパクトカーには及ばないと思います。エンジン性能については、ターボモデルであればもっと差は詰まるでしょうが、コーナーの安定性については、トレッドの狭さと車高の高さという制約があって、コンパクトカーとは差があります。
とはいえいろんな制約の中、性能が向上してきているのも実感できるので、走りに大きく拘らなければこういう選択肢もありかなあ。
でも、自分は走りに拘るのでコンパクトカーを選ぶと思います。(^^)
Posted at 2013/05/26 00:26:32 | |
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