Keiワークスのワークス仕様

Cafe GTさんに「働け働け」と言われたので(笑)、Keiワークスをワークス仕様、つまり働く車にした。薪運搬車である。

ウチでは冬の暖房に薪ストーブを使用している。薪は、まともに買うと高い。安い所でも1束300円位はするが、それで大体半日分。もし薪を全て購入して冬を越そうと思うと、10万円くらいはかかる。
軽トラがあれば、市などが春に開催する間伐木の無料頒布でまかなえるが、（一回でまとめて運ぶ必要があるので）そのためだけに軽トラを保有するのは維持費がかかるうえ、それ以外のときには使用しないので勿体ない。
そこでウチではリンゴ農家から、春先切り倒したリンゴの木を貰ってくることにしている。

リンゴ農家では、病原菌にやられた木を切り倒す必要がある。自分の家が薪ストーブを使っているならともかく、そうでないとこの切り倒した木の処分に困るのだそうだ。細い枝などは燃やすこともできるが、太い幹はどうしようもなく、ウチが貰うまではかなり長い時間をかけて少しづつ燃やしていた。それをウチが持っていくので、リンゴ農家としてもとても助かるとのことだ。
かくして利害は一致し、春先にリンゴの木を運ぶことになった。

そのままクルマに積んだのでは内装が傷んでどうしようもない。そこで写真の木枠を作り、そこに積むようにしている。

1回に積んだ薪を降ろして割りストックヤードに積むと、このくらいになる。これで大体2週間弱分。束で言えば30束弱で、大体1万円相当だろうか。

本来ならこの状態で1年半置いて、翌年の冬に使うのが正しい。だがウチにはそこまでのストックヤードがないので、今年の冬に使ってしまう。充分には乾いてないので火の着きが悪かったりコールタールが多めに出たりするが、まぁ使えている。

毎年どのくらいの木を貰えるかは、リンゴ農家次第。不足分は購入することになるが、この冬はなんとか4万円ほどの購入で済んだ。

薪ストーブは、燃料の薪が元々大気中の二酸化炭素を吸収して育ったものなので燃やしても吸収したものを放出するだけで地球温暖化には影響ないと看做されるので環境に良い、ということになっている。そんな考えで良いのか眉唾な気もするが、不要品の有効利用という点では環境に良いのではないかと考えている。

ちなみに燃やしたあとに残る灰は、実家で薔薇にやる肥料として再々利用されている。