おぽよんのブログ一覧

今回の作業は自分のクルマではなく
今度軽貨物を開業される友人のクルマです。
SHI-GEOさんがお仕事で使われていた
サンバーの冷凍車を譲り受け
今後のトラブルを未然に防ぐための作業を
少しだけお手伝いさせて頂きました。



工房来訪1回目
まずは原因を探るためエンジンを降ろします。



数時間後、摘出完了。
早速原因追求に入ります。



早速ヘッドを開けてみるとオイルの消耗が多い感じで
換装後約100000km走行でしたがピストントップが真っ黒でした。
またシリンダーの壁面に爪が引っ掛かる程度の縦方向の傷があります。



結論としてブロックとクランクシャフトは
元々載っていたエンジンのモノを使用して
ピストンリングとメタル類を総交換。
ヘッドは数年前にジブンがオーバーホールした現物のモノを再利用
クラッチはすべて新品にするということになりました。



お昼に近所の中華料理屋さんで
塩コーンワンタン麺を食べて来訪1回目は終了です。


そして来訪2回目



交換する部品を揃え作業に入ります。



はじめにサンエスという洗浄剤を使用して
ブロックとクランクシャフトの洗浄を行います。
大きなゴミ用のポリバケツに熱湯で溶かした洗浄剤を入れ
その中にブロックを染み込ませます。
クランクのジャーナル面を傷めないように
キャップボルトを少し緩めた状態で組んだまま洗浄します。



洗浄剤に漬け込んでいる間にお昼ご飯。
近くの直売所内にあるお蕎麦屋さんで
大好きなけんちんそばを。
はい、茨城の血が入っているもんですから（汗）



洗浄液から取り出したブロックを
水とエアーブローでキレイにしていきます。



クランクシャフトのジャーナルは
廃棄するブロックとクランクメタルの上にクランクを載せ
ピカールを塗布し電動ドリルで回しながら研磨するという
画期的な方法で仕上げました。
（画像はSHI-GEOさんのブログより拝借しました）

その後、メーカーへ発注した部品のうち
クランクメタルが違うことが判り後日再発注することになり
来訪2回目の作業はここで終了となりました。



夕ご飯は県庁所在地の街まで行き
純粋な昭和的中華そばを食べてきました。

再発注したクランクメタルが届いたあと再来訪し
組み立てとエンジンを載せる作業だけなので
順調に進めば自宅に乗って帰れると思います。

今回は職業整備士だった友人の作業や
的確なトラブルシューティングとアドバイスなど
とても勉強になることも多くまた
自身のスキルアップにもなり充実した作業となりました。