GWが終わってからもう10日が過ぎました。今では遠い日の思い出のように感じます…。
長々としたブログで恐縮ですが、今回は3日間ドライブの最終日の行程をお送りします。
(今回リンク先の太字と色分けは文字数制限に引っかかるためしておりません)
最終日は、網走からぐるっとオホーツク海側と日本海側を外周して札幌に戻ります。
前夜からの雨から打って変わって、晴天で迎えた3日目の朝。
この日は3日間の中では最も長距離走行となるので、ホテルを6時半に出発。夜までに帰らなければならなかったので途中の寄り道は控えめです。
網走から稚内までオホーツク海に沿って結ぶ道内最長の
国道238号線をひたすら北上。
網走からは網走湖、能取湖と2つの湖に沿って走り(あまりにも見慣れた風景なので写真を撮り忘れました…)、
北見市常呂町付近からオホーツク海が見えてきます。
常呂町市街地にて。稚内まで約300㎞。
常呂からは一旦オホーツク海から離れ、途中北海道最大の湖・
サロマ湖沿いを走ります。
網走から1時間半でオホーツク海沿いのもう一つの市・
紋別市へ。
今年の北海道の春はとても寒くて、オホーツク海側は特に気温が上がらず、GW初めには積雪6cmを記録しましたが、その時の雪はもう融けていました。
紋別の隣町「
興部町」。何と読むかわかりますか?
1989年に廃線となったJR
名寄本線の鉄橋。
この日のドライブルート沿いの大半の区間には鉄道が敷かれていましたが、1980年代後半にそのほとんどが廃線となっています。
興部町沙留のオホーツク海。
途中立ち寄った日本最北のローソン、紋別雄武町店。同店は全国チェーンコンビニの最北限でもあります。
Wikipediaでは名寄市の店舗が最北と記述されていますが、これは誤り。
ちなみにセブンイレブンの日本最北は天塩山地を越えた西隣の美深町にありますが、緯度が若干南に位置しています。
雄武から先は人家もまばらな北オホーツクの荒涼とした浜辺をひたすら走ります。
枝幸から
宗谷管内に突入。
枝幸町の斜内山道手前にある北見神威岬公園にちょっと寄り道。
向こうに見えるのが斜内山道で、その先端に
神威岬があります。
かつては岬に沿って
鉄道と国道が敷かれていましたが、鉄道は廃線、国道はトンネルで一直線に抜けてしまいます。
浜頓別から国道238号線は右折。
直進するとかつてはJR
天北線の
浜頓別駅がありましたが、駅跡は札幌へ通じる
国道275号線のルートとなっています。
国道238号線は昨年にY51で全線完乗しているので、ちょっとルートを外れて
道道584号線猿払停車場線へ。
その名の通り、JR天北線の猿払駅まで通じていた道道です。
今は鉄道を思わせるモノは何も残っていない猿払駅跡からJR天北線の廃線跡を利用した
道道1089号線に乗って、かつて列車から眺めた車窓風景を偲びました。
天北線はJR化直後の1987年に片道だけ乗った事があり、私が完乗した数少ない廃線です。
猿払から芦野を経て、旧
鬼志別駅付近で道道は終点。
駅跡はバスターミナルと鉄道資料館になっていますが、今回は立ち寄らず。
鬼志別からは道道から道なりへ続く村道で国道へとショートカット。
再び国道に戻り、オホーツク海側へ。
そして日本最北の街・
稚内市に入ります。
東浦漁港付近。この辺りで一旦海から離れ、日本最北の山越えともいえる宗谷丘陵越えとなります。
クマザサと針葉樹が生い茂る宗谷丘陵。
宗谷丘陵を下り、再びオホーツク海沿いへ。
宗谷岬まであと少し!
このカーブを曲がれば宗谷岬。奥に見える出光は日本最北のGSです。
Y51では3度目(去年の他にみんカラ休業中の2年前に到達済)の宗谷岬に到着!
宗谷岬では観光客がひっきりなしに写真を撮っており、
去年も訪れたので今回はこの写真を撮って早々と退散…。
これで北海道の端っこを3つ廻りました!
岬を出ると宗谷湾沿いに稚内の街へ向かいます。
国道238号線は終点近くなると立派な片側2車線道に。
稚内の街へ突入し、
国道40号線と合流します。右の大型店は『
西條稚内店』で地元唯一のGMS。
前日にオープン1周年を迎えた『
道の駅わっかない』を1年振りに再訪。駐車場は満車だったので向かい側の公共駐車場に駐車。
(去年訪れた時の記事は
コチラ。)
この道の駅はJR
稚内駅との一体施設。ガラス越しに
宗谷本線の終端部を望む事ができます。
普通列車用のキハ54が停車中。
ちょうどお昼時なので、施設内の食堂『ふじ田』でランチ。
海の街らしいメニューとして「カニチャーハン」を食す(魚介は苦手だがエビカニは平気)。
950円はちょっと高いかなと思ってましたが、カニの身がたっぷり入っており、野菜もたっぷりなヘルシーなチャーハン。お味はいかにも大衆食堂的でした。
道の駅の東側には
稚内港があります。中央には利尻礼文航路のフェリーが停泊中。
少し北へ進むと
北海道遺産に指定されている『
北防波堤ドーム』があります。
道の駅を離れ、日本最北の鉄道踏切を渡ります。
あまりにも泥汚れがひどかったので、GSのコイン洗車でまた洗車(時間がないので水ぶっかけだけ)。
ここで黒のY51と遭遇!
稚内からは日本海側の
道道106号を通ります。
天気が良ければ
利尻山が見えるのですが、残念ながら今日は見えず、
去年のような写真を撮る事はできませんでした(>_<)
見えたとしても山裾だけ…。
この道道は
サロベツ原野を走る憧れのドライブルートとして名高いですが、利尻山が見えなければその魅力も半減…。
そしてサロベツ原野から離れ、天塩河口橋を渡ります。
天塩の市街地で
国道232号線にショートカット。
遠別川を渡ります。奥に見えるのが道の駅富士見。
初山別あたりから日本海に浮かぶ
天売島と
焼尻島が見えてきます。
羽幌町築別付近。かつてはここから10数㎞山奥に行った所に良質の石炭を産出した
羽幌炭鉱がありましたが、現在は廃墟が残るのみ。
羽幌町の市街地。
最盛期はマチ全体で人口3万人を越え、市への昇格が期待されていたものの、炭鉱の閉山によってそれは叶わず、現在の人口は約7千人まで激減。
遠くに
苫前の風力発電用の風車群を望む。
おっと!ネズミ取りに遭遇!
国道232号線の特に南部の区間は特に取り締まりが厳しいので要注意。
Y31パトカーはまだ現役です。
苫前~
小平間の日本海沿いを行く。海の向こうに
暑寒別連峰が見えてきます。
留萌市に入り、留萌川の橋で右折、
国道231号線に入ります。
橋を渡るとクランク状にカーブし、JR
留萌本線の踏切を渡ります。この区間だけ国道が未整備で、既存の231号線と繋げるために鉄道を立体交差するのかはまだ未定です。
留萌の市街地を抜け、暑寒別連邦を望みながら再び日本海沿いに走ります。
増毛を過ぎると海岸線から一旦離れ、暑寒別の山並みを越える増毛山道に入ります。かつては未舗装で急カーブが連続するまさに『酷道』でしたが、約20年前にトンネルで抜ける新ルートが開通し、
日本海オロロンラインの全てにおいて通年通行が可能となりました。
かつては「陸の孤島」といわれた
雄冬。断崖絶壁を切り開いて道路が造られた難所で、国道の開通は住民にとってまさに悲願でした。
雄冬の字名は増毛町と
石狩市にまたがっており、ここから石狩市(旧
浜益村)に入ります。いよいよ今回のドライブで通過する最後の市町村。
石狩市浜益区浜益付近を行く。
浜益を過ぎると国道は山側に大きく迂回し、送毛(おくりげ)トンネルに入ります。1977年の開通当時は道内屈指の長さを誇った長大トンネルですが、老朽化が著しく崩落の危険があるため山側に新しいトンネルを建設しています。
老朽インフラの改修は待ったなし。笹子トンネルの悲劇を繰り返してはなりません。
送毛トンネル内部。途中照明灯の並びがずれているのがお解りでしょうか。内部に段差が発生し、しかも漏水しているのでかなり危険な状態。
厚田海岸を行く。国道231号線は改良工事が進み、崖下を走るルートはトンネル化されてこのように海岸線ギリギリの区間も少なくなってしまいました。災害を避けるためには仕方ない事かもしれません。
この付近には地元が『
恋人の聖地』としてPRしている厚田公園展望台があります。
長く寄り添った海岸線を離れ、望来(もうらい)の丘を越えると遠くに
手稲連峰と札幌の街並みが見えてきて、いよいよ旅の終わりが近づいてきます。しかし残念ながらこのあたりから雨が降り出してしまいました…。
北海道一の大河・
石狩川を渡る
石狩河口橋。河川の橋としては長さも道内一を誇ります。
そして、ついに我がマチ札幌市内へ。
結局雨に始まり、雨に終わった旅でした。
最後に網走~稚内~札幌間の燃費を測るために給油。
ディスプレイ上では16.2㎞を表示していましたが、実際の燃費は約16.0㎞という結果に。
エコタイヤに交換しても、さすがに燃費記録も頭打ちみたいです。休み前にオイル交換を済ませておけば良かったかな?
そして3日間続いたドライブはこれにて完結。
結局今回も天気に泣かされました…(>_<)
GWここまで天候不順というのも初めてです。しかし天気が悪いからといって何処にも行かないで過ごすのも心情に悪いですから(-_-;)
全コースにおいて天気に恵まれたら最高のドライブだったと思いますが。
全く青空が拝めなかったという状況でなかったのがせめてもの救いといえましょうか…。
ここまで長いドライブ、今度はいつ行けるかな?
今回通過した市町村(発着地点の網走市と札幌市を除く)
北見市(旧常呂町)、佐呂間町、湧別町(旧上湧別町を含む)、紋別市、興部町、雄武町、枝幸町、浜頓別町、猿払村、稚内市、豊富町、幌延町、天塩町、遠別町、初山別村、羽幌町、苫前町、小平町、留萌市、増毛町、石狩市(旧浜益村、厚田村を含む)。
3日間のドライブコースを地図で表示。
通過した市町村の数…49市町村(札幌市も含めると50)
総走行距離…1518.9㎞
使用したガソリンの量…99.9ℓ
トータルでの平均燃費…15.2㎞
GW北海道ぐるっとドライブ1500㎞
完
(長々とお付き合い頂きありがとうございました!)