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2014年01月18日

Consulier GTPって・・・

Consulier GTPって・・・ 先日、8日のブログでアップした、アメリカのCAR & DRIVER誌に載っていたクルマの広告たち☆


・・・こちらはその中の一つ、インフィニティQ45の広告です♪




そしたら、みん友のにゃん2さんからコメを頂きました・・・「隣のページに映ってる、Consulier GTPとは何ぞや?」と☆








なるほど、確かに気にはなります(^_^;) 今まで見たことがないような奇抜なスタイルですしね(*^_^*)




・・・ちょっと頑張って調べてみました☆














記事から、このConsulier GTPなるクルマの概要を読みとってみます☆



証券ブローカーのウォーレン・モスラー。アマチュアレーサーでもある彼は1985年、フロリダ州のリビエラビーチに"Consulier Industories(コンスライアー・インダストリー)という自動車メーカーを設立・・・「レーシングカーのフィールと興奮を届けるクルマ」を目標に。3年後の1988年に、このGTPを発売。その年からさっそく幾つかのレースにGTPは出場し、実績を残した。

レースでも活躍したコンスライアーGTP、その速さのキモは「軽量」だった。モノコックはカーボンファーバーとケブラーで強化されたファイバーグラス製で、車重は2166ポンド(996kg)。これはCR-X Siより60ポンドほど軽い。ボディシェルもまた極めて強靭で、GMのコルベット開発グループがGTPを数台購入し、その性能の程を分析したとか。






軽量マシンゆえに大パワーユニットを必要としないGTP、エンジンはインタークーラー付きターボで武装したクライスラー製2.2リッター4気筒をミッドに搭載。最高出力は204HP。ミッションもまたクライスラーの5MT。時速60マイルにかかる時間は5.2秒で、1/4マイルは時速100マイルで13.9秒。100馬力のアドバンテージのあるZ32 300ZXターボに喰らいつくタイムだ。

ついでに、室内騒音レベルもZ32と比較だ。共にフルスロットル状態で、Z32が80デシベルに対し、GTPは95デシベルだった。

デシベルだけではない・・・コクピットにも注目だ。深く腰をかける運転席シートはもちろん標準装備だが、助手席は250ドルのオプションだ。シガーソケットは3つあり、パネル類はプラスチック。小型飛行機のようなメーター並び。Noラジオ、Noエアコン、Noベンチレーション(換気口)。プレクシグラス製の両ウィンドウは横に4インチ、開くのみ。

言うまでもなく、GTPのハンドリングはレーシングカーそのものだ。ステアリングはゴーカート譲りでクイック・・・2.1回転と、乗用車としては異常に速い。加速するとシャーシがすぐに発射し、ハンドリングの直進性がなくなる。よってスムースにコーナリングを決めるのは難しい。つまりは、GTPは運転にとても気を使うのだ。

スポーツカーに柔らかな乗り心地なんてのはまず求めたりはしないが、でもなおやはりGTPのシャーシはオーバーなほど堅いと、最初は思った。それこそ路面の亀裂や穴で壊れてしまうのでは、と危惧するくらいに。「サスペンションが路面の亀裂で壊れるなんて事はありません。堅いボディシェルゆえ、ロードノイズを拾って大きくさせてしまうようなんです。」と、モスラー氏は評した。

コンスライアーには、GTPの他にエアコンやレザーシート等の豪華装備を奢ったLXと、オープンモデルのCVがある。

また、さらに軽量化を図ったシリーズⅡ(今回採り上げてるのはシリーズⅠ)も発表済であり、クライスラーのシェルビーターボⅢの、245HPの16バルブエンジンを搭載したコンスライアーGTP C-4も間もなく登場する。

だがこのコンスライアーの積極姿勢とは裏腹に、販売は芳しくない。1988年以降、生産台数は80台(1991年当時)。でもなおモスラー氏は、最大年間250台を生産する準備は出来ている、と言っている。








コンスライアーGTP・・・日本にはこのクルマに関するサイトが皆無だったので調べるのにちょっと難儀しました(^_^;)

どうやら公道レーシングカーなんですね☆ アメリカでこの手のクルマは珍しいです♪




ただ・・・このスタイルは問題アリですよね(*_*) アメリカのクルマ雑誌"Sports Car International"誌ではリデザインコンテストなんて企画すらやったとか(^_^;)







そしてこのコンスライアーGTP、このような企画もやりました・・・





"The $25,000 Challenge"

コンスライアーGTPの高性能ぶりに自信を持ったウォーレン・モスラー氏、アメリカで正規に販売されているクルマでGTPに挑み、勝ったら2万5000ドルを支払う、という企画をやりました☆

そして正々堂々と挑んだのがこの記事を書いたCAR & DRIVER編集陣。対決に使用したクルマはC4コルベット・・・ZR-1ではない、250HPの6MT仕様。

決戦の場はミシガン州チェルシーにあるクライスラーのプルービンググランド。ルールは編集陣がそれぞれのクルマを3ラップずつ運転し、ベストタイムで判定。



結果は・・・コルベットが1分21秒01、そしてGTPが1分22秒56。

・・・コルベットの勝ちです☆


編集陣曰く、GTPは思った以上にドライブが難しいとの事。コルベットに比べステアリングフィールが確実でなく、ヒール&トゥーも難しいペダル配置。ブレーキも弱々しく、シャーシも扱いにくい。クルマを壊さないように何とか走りぬいた。



この結果を受けた、モスラー氏は・・・

「今回ドライブしたGTPは88年式。もう生産からだいぶ時間が経ってる。ブレーキもヘタってるし、タイヤも使い込んでる。サスペンションもとうにアライメントが狂ってる。正常な状態だったら、コルベットより3秒は速かっただろう。」

・・・大人げないイイワケです(*_*)





さらに、肝心の賞金2万5000ドルは・・・


何でもモスラー氏にコースとクルマ(グッドコンディションのGTP)、ドライバーを選ぶ権利がなかったとしてナシになったらしい(*_*)

・・・ホント、大人げない(*_*)








その後、コンスライアー・インダストリーは1993年にモスラー・オートモーティブを設立。Intruder(イントルーダー)やRaptor(ラプター)を発売。



そしてMT900を発売☆



コルベットのV8を積んだこのMT900、GT選手権にも出ていたからご存知の方もいるのでは♪





しかしモスラー・オートモーティブの販売実績が乏しく、とうとうフロリダの工場が売りに出されました。そして昨年11月に、同じアメリカの少量スポーツカーメーカーのRossion Automotive(ロシオン・オートモーティブ)が買収となりました。










コンスライアー・インダストリーとそれに続くモスラー・オートモーティブ。結局30年弱で自動車界から消えてしまう形となりましたが、存在感は大いに残せたのでは、と思います☆






ブログ一覧 | 勝手に語るクルマネタ | クルマ
Posted at 2014/01/18 00:05:10

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この記事へのコメント

2014年1月18日 20:16
詳しい情報提供ありがとうございますm(__)m

本のうんちく話だと高性能スポーツカーという説明ですが・・・実際に走らせてみると・・・大したことのないバランスの悪い車なんですね(苦笑)

そうそう見た目は・・・良いとは素直に言えないですよね、フロントガラスの枠の形を見るとセダンっぽい形ですし・・・この車も世界の最悪クルマ大全に載ってもおかしくないですね(´・ω・`)



その反面、MT900はめっちゃカッコイイですね\(^o^)/
コメントへの返答
2014年1月18日 22:36
こんばんは。


私も実はとても気になってました(^_^;) マニアックすぎて日本には情報源がないんですね(@_@;)


コンスライアーGTP、ハンドルはミニバンのモノを流用したらしいですが・・・もしかしたらフロントガラス、こちらはセダンのを流用ですかね(@_@;) 言われてみると、明らかに空気抵抗が悪そうで、スポーツカーとは思えません(*_*)


このクルマの唯一の救いは「世界の最悪クルマ大全」の著者、チータムさんの目に留まらなかった事ですね・・・あの人、徳大寺有恒並にズバズバ切りますから(@_@;)

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