最初の画像は、
1月30日にアップした、米国のジョンズ・ホプキンズ大学が、ArcGIS(日本法人はESRIジャパン)を使用し、新型コロナウイルスの感染状況をリアルタイムに提供しているマップのハードコピーです。
このマップ上では、全世界で43,141人の方が感染し、1,018人の方が亡くなっています。
また、感染した方のうち、4,338人の方が回復しています。
日本国内で、最初の感染が確認されたのは、1月14日
神奈川県在住の30歳代の男性で、武漢滞在中の1月3日頃から発熱の症状があり、1月6日に帰国し神奈川県内の医療機関を受診
武漢滞在歴のある方が肺炎を疑われる症状があった為、医療機関から保健所に報告があり、該当患者の検体を国立感染症研究所で検査したところ、1月15日に新型コロナウイルス陽性の結果が得られ、これが国内での最初の患者の発生となりました。
国内発症から1か月が経ったことになります。
タラレバを言っても仕方ないですが、この時点でSARSの経験を活かし、もっと厳しい処置を取れていたら少し状況が違ったかもしれませんが、実際は、信じてはならない中国と金に欲がくらんだWHOの虚言を信じ、春節の民族移動でまき散らす結果になりました。
また、現在も検疫により厳しい隔離状態にあるクルーズ客船「ダイヤモンドプリンセス」の状況も少し違った形になっていたかもしれません。
「ダイヤモンドプリンセス」の一番の問題は、この新型コロナウイルスの危険性、中国やその他地域での状況が正しく、船に伝わらなかったか、もしくは伝わっても重く受け取られなかったことにあるように感じます。
香港で下船した乗船客に発症が確認されたことが、どの時点で「ダイヤモンドプリンセス」に伝わったかにもよりますが、あまり重く受け止めらず、沖留めで検疫を受けることが、単なる運航遅延要素として受け取られたように感じてなりません。
また、伝える方も杓子定規の紋切り型で伝えたのではないかと、その後の厚労省等の会見を見ていると感じます。
クルーズ客船の運航会社、スタッフは、とにかく非日常の船上生活を楽しんでもらおうと、運航スケジュールが変更になり寄港地に寄れなかったり、遅延すると、それはそれは至れり尽くせりのサービスをする傾向にあり、沖留めしてもなお、そのノリでやってしまったことは、感染の仕組みを考えると、その時点では後の祭りだったかもしれませんが、今後の課題だと思います。
大型クルーズ客船で疫病が発生した場合の対処方法について、全く考えられていなかった、もしくは杓子定規に検疫法で対処できると考えていたとしたら、担当者は余程のアホかと思います。
船客を各自の部屋に隔離しても、サービスを行うクルーが、そのままなら、クルーを通じて感染が拡大するでしょうし、清掃や洗濯、持病の薬の補給が行わなければ、衛生的に別の問題が発生するのは、子供でも分かる話しです。
隔離されている方々が、娯楽や趣向品を提供しろと言っているのであれば、それは別問題ですが、生命の危機に対して最低限の支援を求めることに何の批判を受けることもないと思いますし、近年、これだけ多くの外国クルーズ客船が来航し、それを誘致してきたにも関わらず、法整備も対策も訓練もできていなかった受入港を管理する自治体、国の怠慢だと感じます。
「ダイヤモンドプリンセス」は、いま世界で流行っているメガトン級の超大型客船の中では、小さい方です。
その小さな「ダイヤモンドプリンセス」ですら、この状態であることを、クルーズ客船受入を招致してきた自治体の担当者は、肝に銘じるべきだと強く思います。
※「ダイヤモンドプリンセス」の写真は、2013年5月10日に横浜港に初寄港した際の写真です。
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2020/02/12 00:37:44