FD2を速く走らせたい。でもショップは信用ならないし、お金はかけたくない。コスパよくある程度の速さに到達できないかなあ・・ そう考えるFD2乗りやFD2を検討している人は多いと思います。そこで、自分が経験してコスパが良かった部品や改造点を紹介します。おおよそダイナパック計測で220馬力、車重1180kgに到達すれば、アマ上級者程度の腕でも筑波3秒台は出せます。日光39秒台、本庄43~44秒台、富士59秒台、鈴鹿25秒台あたりです。ライトチューン仕様としては、十分迫力のあるタイムだと思います。
<ショップ・整備工場選び>
プライベーターレベルで車をさわれる人でない限り、確実な作業をしてくれるお店との付き合いは必須だと思います。FD2を任せるなら、ホンダ2リッタークラス(FD2.DC5.S2000.CL7など・・)のお客さんが複数いて、筑波4秒以上で走っている人がたくさんいるならまず間違いないと思います。デモカーだけ速かったり、S2000のお客さんが1人だけ59秒で走っているけど他のお客さんがさっぱり、というパターンは少し不安かも。
<壊さないために>
・高温側の粘度指数40以上のまあまあいいスポーツエンジンオイルを入れる。K20Aは左高速コーナーでメタルブローするので、規定量より500ccくらい多く入れるのが定番になっています。
・バッフルプレート付きオイルパンの装着。同じくメタルブローを防ぐためのもので、無限でもなんとかなると思いますが、ガチ勢は戸田が多いです。
・ラジエター。さすがに水温は冷やさないとまずいです。純正でも冷えますが、詰まっているなら社外品を購入しましょう。とりあえずオールアルミなら冷えるとかそういうものではなく、一定以上高いもの(最低7万以上?)でないとまともに機能しません。DRLあたり入れちゃってもいいと思います。
・ローテンプサーモ。あまり低温から機能するものだと、オーバークールになりかねません。ツインカムのものを使っています。
・ダクト付き樹脂ボンネット。軽量化というより冷却の意味合いで、できればあるといいです。市販品では風洞実験を行っておりS耐でも様々な車種で使われているイングスを強くすすめます。
・汁物。エンジンオイルは書きましたが、ミッションオイルやブレーキフルードもある程度良いものを入れましょう。
・プラグ。ライトチューンでサーキットをガンガン走るならNGKレーシング8番がぴったりだと思います。
・プロミュー2ピースローター、SCR-PRO。純正より遥かにロングライフですので、結局は安くつきます。歪んでジャダーが出たりしにくい。ただし、ウインマックス系のパッドとは相性が悪いようなので、プロミューやエンドレスのパッドを合わせてあげましょう。
<軽量化>
価値観次第なのでなんともいえませんが、エアコンヒーターオーディオナビは死守した上で、はがせるものをはがせば良いと思います。速くなるだけでなく、各部の消耗も抑えられるはず。ある程度はがして燃料少なめで現地で助手席など外せば、1180kgでは走れるかと思います。ハードにやりたい方はご自由に。
<エンジンパワーアップ>
・K&N純正交換フィルター
・戸田などのビッグスロットル
・社外エキマニ。必須というほどではありませんが、軽量化にもなりますしやはりパワーアップはします。
・触媒関係。ストレートパイプが最高にコスパの良いチューニングになります。お行儀のよい人はスポーツ触媒でもいいのですが、やはり触ストにはかないません。
・マフラー。社外品は大体60パイなのでそこから選ぶことになりますが、外径が60パイでも絞りのあるものは純正よりパワーが落ちます。基本的にHKSやトラスト、フジツボなど、大手メーカーのマフラーは信用なりません。ただ、チューニングショップの出している高いマフラーでも、すぐに溶接がはがれたりするものが存在します。戸田マフラーをすすめますが、よく分からなかったら純正のままでもよいです。
・戸田プーリーキット。プーリー比を変更してオルタネータの発電力を抑制する代わりに駆動ロスが減るものです。そこそこの値段はしますが、エンジンに負担をかけず速くなるのでとてもオススメです。また、プーリー関係は精度の悪いものだとトラブルになりかねないので、やはり戸田がオススメです。
・ECU書き換え。腕の良いお店でHONDATA現車合わせしてもらうのがオススメですが、やはり高いので、ヤフオクで3万くらいで書いてくれるECUでもよいと思います。パワーアップだけでなく、レブリミットの変更や電動ファン駆動温度の変更などもできます。
<足回り>
キャンバーはフロント4~5度、リア3度以上は必須だと思います。バネレートはサーキットの場合フロント14~18キロ、リア14~20キロくらいから自分に必要なものを選んでいくことになります。1180kgなら、前後16キロから始めてはどうでしょうか。このあたりのハイレートスプリングの反発力ををいなしてくれる良いダンパーも同時に必要になり、安い市販品としてはTEINモノレーシングをオススメしますが、例えばRz-factoryのサスキットのように、50万くらいの投資をしてしまうのもありだと思います。いい足は車を壊すこともないですし、結局近道です。
<タイヤ>
基本はフロント265/35-18、リア225/40-18だと思います。このサイズは純正フェンダーでも十分収めることができます。銘柄は練習中ならZ3で十分だと思いますが、腕がある人にはフロントA050Mコン、リアA052がオススメです。発熱のバランスが良いですよ。265のタイヤを履くためのフロントホイールは、9.5Jというよりは10J、余裕があれば10.5Jをオススメします。タイヤの剛性が高まり速くなります(特にZ3や052などのやわいラジアル)。
<駆動系>
機械式デフは必須になりますので、うまく組めるところで組んでもらってください。ギヤに関しては、明確な不満が出るまで完全ノーマルで十分だと思っています。少しロングなギヤ比ですが、その分オールマイティに走れます。
Posted at 2022/12/31 19:48:14 | |
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