昨年の2月28日にも取り上げた吉田茂の話題。たまたまです。今回は「殺されかけていた」。
旧日本軍将校ら、吉田首相暗殺を計画…CIA文書
【ニューヨーク=大塚隆一】旧日本軍の参謀本部作戦課長を務め、戦後は連合国軍総司令部(GHQ)の秘密工作に関与した服部卓四郎氏らが1952年7月、当時の吉田茂首相の暗殺を企てていたとする報告が解禁された米中央情報局(CIA)の文書から見つかった。
同年10月31日付のCIA文書によると、服部氏ら旧日本軍将校を中心とする6人のグループは、吉田首相が公職から追放された者や国家主義者に敵対的だとして不満を募らせ、暗殺によって首相を鳩山一郎氏にすげ替える計画を立てた。
しかし、戦時中からの盟友で、グループの表向きの代表になっていた元陸軍参謀の辻政信氏が「クーデターを起こす時ではない」「敵は保守の吉田ではなく、社会党だ」と説得し、思いとどまらせたという。
CIA文書には、計画の具体的な内容は記されていない。
一方、同年に衆議院議員に当選した辻氏は61年、ラオスで消息を絶つが、CIA文書は北ベトナムからラオスを経て中国に入り、63年、共産党当局に拘束された可能性を指摘している。中国で処刑されたとする未確認情報もあるという。(2007年2月26日22時1分 読売新聞)
この時代は終戦で価値観が転覆したので、吉田が追放された側から狙われたとしても不思議ではありません。まあ、CIAの文書を引っ張ってこなくても、吉田自身が「講和会議の後、うちは焼き討ちに遭うかもしれん」と孫の麻生太郎に話していたということなので、狙われる相手はいっぱいいたのでしょう。政治家なんて狙われてなんぼ、というと語弊があるけれど、それくらいの覚悟がないと総理大臣なんてやってやれないだろうから、こういう話の一つや二つでは別にびっくりしませんけどね。
Posted at 2007/02/28 13:42:03 | |
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