初日の桶川から2,3日目の筑波へ。
全国のRX-8のテールランプを水没させるがごとく叩きつける暴風雨を切り抜け、フロントバンパーや床下の遮熱材を引っぺがさんとするばかりの冠水路を抜けてひーこら言いながらたどり着いた筑波ジムカーナ場は・・・思っていたより小雨でした。
筑波近郊の宿への前日移動時の悪天候にはビビらされましたが、なんとか無事に走れそうなビ筑第5戦前日練習会。
同日開催の関東地区戦(前日練習会)をやってるつくるまサーキット那須は見事な
スプラッシュマウンテンと化していたようですが、こちら筑波ジムカーナ場は水溜まりらしい水溜まりもないわりと普通なウェットコンディション。
うん、やっぱり持ってるな。俺。
履きっぱなしのAD09は良好な排水性で危険な感じも無く、盆休みに徹底的にコーキング処理したおかげでテールランプもちょこっと結露した程度。さすがに冠水路に何度か突っ込んだせいで触媒近くの遮熱材が剥がされてブラブラしてましたが、まぁほとんどノーダメってことにしても良いでしょうw
前日のOSLで感じたAD09の使いこなせてなさを払拭するべく、前日練習会で色々試しながら本戦に向けて仕上げていくこととします。
練習会コースはわりと基礎練レイアウト。
ウェット路面と合わせていまいち得意でない距離のある2本巻きや、中速クラスのバタフライ等、たまさのの嫌いなもの詰め合わせw
なんかもうこのへんは車のせいなのかドライバーのせいなのかどうやっても苦手。
それだけに練習し甲斐もあるってもんですが、果たして苦手克服はなるものか。
タイヤのエアと減衰をあれこれ弄りつつ、セットアップと走りを変えながら研究開始。
何本か走ってそれなりに仕上がったのがこちら。
なんとも静かで平和な映像となりました。
丁寧に走ってるつもりですが、ゆったりとした時間が流れてる気がしますw
ウェット+低中速セクション、フラストレーション溜まりますね・・・
一応これでもベストタイムなんですが、A2クラストップのCRXとは7秒差という絶望的な状況。
翌日本戦はドライ想定とはいえ、あまり良いイメージを持てないままの練習会終了となります。
そして翌日本戦。天気は期待通りの台風一過な秋晴れドライ。
さりげに皆勤賞効果でランキング4位という位置につけての戦いとなるわけですが、シリーズ入賞の3位までは7ポイント差。他メンバーともほぼ団子状態ということで、外せない一戦となります。
最近本戦では簡単になる傾向の多かったコースは一転、なかなか攻め応えのあるレイアウトで現れました。
基本は前日練習同様の中低速コーナリング系レイアウトですが、中盤には第3戦の練習会でもあったパイロン回るタイプのフリーターンが登場。
このタイプのフリーターンも面白いですね。どちらから攻めるかと考えるだけでも戦略の練り甲斐が出てきます。
そして後半セクションは桶川を彷彿とさせるスラローム激狭セクション。
コース図ではわからないですが、オフセットとコースアウト間際のターンがまぁなかなかにいい仕事してくれてますw
中々に高難度なコースですが、個人的にジムカーナの一番の醍醐味であるコース攻略を組み立てるという点において、ここ最近ではトップクラスに面白いコースじゃないかと思いました。
そんなコースに対し、あれこれ考えながらの慣熟歩行ののち、答え合わせも兼ねての練習走行。
まずは飛び出しての2本巻はその後の高速セクションに備えて緩めに速度重視のラインで脱出。苦手な中速バタフライは・・・やっぱり上手くいかず、中途半端な位置を我慢しながらのムラムラ走行となってしまいましたが、わりと得意なテクニカルセクションに備えて意識を切り替えながら中盤戦へ。
3本巻からのフリーターンは右回りを選択。失速すると苦しいエイトではフリーターン手前の13番をタイトに回るより、大きめのRからフリーを緩く回って再加速したほうが速いと判断。ちょん引きサイドがいい感じに決まってそこは狙い通り。
そして後半土手際スラロームはタイトにグリップでかわしていきますが・・・ラインコントロールを外して最終360°で見事に引っ掛かり回しきれず。
まんまと罠にハマったという感じ。
最終360°はなんとなく予感はあったけど、進入時点でミスすると取り返しがつかない鬼門でした。
前半も前半で自分の場合はサイドを引くべきか引かないべきか、かなり悩まされるRの大きさだったのと、AD09のグリップ力がどこまで行けるかを把握できない中での攻略はそれはそれで難しいところでした。
悩むポイントが多いだけにもう何本か走ってブラッシュアップさせたいところでしたが、ここは本戦。もう色々試す時間もありません。
腹を決めて前半はグリップメインの速度重視、後半はサイド多用で回避重視と作戦を定めていざ本戦1走目。
色々な考えが頭の中でぐるぐるする中のスタートフラッグは・・・見事にギヤ入れ忘れで発進できずというアホからのリスタートとなり、そのまままさかのミスコースw
邪念だらけで色々迷った結果、3本巻のど真ん中に突っこむ失敗で大爆死。
無駄に長いブンブンニュートラル発進失敗はカットw
おそらく敗因は9番を大回りしすぎて視界に11番が入らなかったからかな。
突っ込んだ瞬間気付きましたが時すでに遅し。
ギャラリーの「あー!!」という叫びがなんか草w
ある意味そこで吹っ切れたおかげで後半セクションは気負わず練習モードに切り替え。
最終360°に備えて2本前から卍切っていくというドリフト戦法で、狙い通り360°は思いのほか綺麗に突破。おかげでここでもギャラリーの「あー!!」で草w
1回の出走で2回もギャラリー沸かせたならこれはこれで優勝でしょうw
当の本人はガックリだけどな!
ここ最近あまり無かったMCで2本目プレッシャーは爆上がり。
戦略を変える余裕は無いのでここはキープコンセプトを貫きつつ、やらかしリスクのある9番をタイト目狙いに切り替えて最低限リザルトは残す方向で集中力を高めます。
久々に追い込まれた2本目。
やはり無駄に粘るリヤを崩しきれず、前半セクションは中途半端な我慢大会。
MC回避のちょん引きサイドはまぁまぁ上手くいって3本巻はなんとかクリア。
なんかあの感じだとバタフライもサイド引けば良かったかも・・・なんて思いにふける間もなく忙しい後半セクションに突入。
ここは1本目よろしく卍アタックで難なく突破しますが、そもそも卍切ってる時点でリスク覚悟で突っ込む上位陣からは大きく遅れてリザルトは賞典ギリ届かずの7番手でフィニッシュ。
悔しい結果ですが、これが今の自分とエイトでできる精一杯ということで納得の結果です。
願わくばせめてもう一本くらい走りたかったけど。
そんなわけで3連戦を終えたジムカーナ三昧の3連休。
桶川から続く高難度コースの連戦はまぁ疲れたけど楽しめました。
こんな感じのリスクとリターンを賭けた戦略のぶつけ合いみたいな戦いは自分がジムカーナに求める要素そのものという感じで、走行本数は少ないにしても、真剣勝負で戦えるライバル達との時間というものはとても充実したものだと感じます。
欲を言えばというか当然ながらそれで勝てるのが最高ではあるんだけどさw
桶川もビ筑もいよいよ次が最終戦。
どちらもシリーズランキングにまだまだ絡める位置ということで、ここ数年無かった感覚を楽しみながら走り抜けていこうと思います。
オフィシャルの皆様、参加された皆様、お疲れさまでした。
また最終戦でお会いしましょう。
※余談
3連戦を戦い抜き、酷使されたサスペンションさんはビ筑終了後のパドックでひっそりと息を引き取りました。
合掌。
錆からのスプリング破断(2回目)
塩カルの呪いおそるべし・・・
はぁー・・・また修理じゃ・・・