スバル・フォレスターを全開にしてみる、しかも公園で。新型フォレスター実寸計測
大人気のスバル・フォレスター。7月19日からデリバリーが開始されていて、非常に好調とか。そこでわれわれもこのクルマのポテンシャルを確かめようと、全開にしてみた。
すばらしい。この一言である。全開にしてみるとこのクルマのユーティリティがよくわかる。ユーティリティ? そう、各部の寸法を計測してみたのだ。
カタログやウェブサイトの諸元表には各種の数値が記してある。しかし数字や三面図からはいまいちイメージがわきにくい。写真とともにサイズや長さを紹介することで、例えばご自宅のガレージに収まるかどうか、会社の狭い駐車場でドアを開放できるか、出かけるときにいつも通るあのクランク路を抜けられるかなど、ご参考になるかもしれない。
まずはトランクルームから
チーフエンジニアはリヤゲート最大開口幅に1300mmという、途方もない数字を掲げている。実現には多くの困難がともなったが、実際にその開口部を眺めると「広いな」と思わされる。
(1)~(1)(最大開口幅):130cm
(2)~(2)(スラント開始部開口幅):120cm
(3)(開口部センター上部~フロアボードまでの鉛直寸法):81cm
(4)~(4)(フロアボードセンター最奥~ハッチ奥行):103.5cm
(4)後(開口部高さ):73cm
(5)~(5)(フロアボード端部最奥~ハッチ奥行):97cm
(6)~(6)(サイドポケット最大幅):158cm
(7)~(7)(ホイールハウス幅):110cm
リヤシートをたたんでみると
頻繁なシチュエーションではないかもしれないが、リヤシートを畳み助手席を最前部(背面も前にリクライン)にした「とにかく載せる」を意識した状態の数字も計測してみた。
(8)~(8)(センターコンソール後端~ハッチ奥行):200cm
(9)~(9)(助手席背面~ハッチ奥行):215cm
ドアパネル類の開口寸法はいかがか
こちらは外寸。どれだけ開くのか、いかほどの高さがあるのかを各部で調べてみた。
(1)(エンジンフード開口時最大高さ):191cm
(2)(フロントドア最外部~開口時寸法):ノッチ1回目50cm/ノッチ2回目76cm/最大開口時96cm
(2)~(2)(フロントドア左右最大開口幅):376cm
(3)(フロント部地上最低高):27cm
(4)(リヤドア最外部~開口時寸法):ノッチ1回目50cm/ノッチ2回目77cm/最大開口時90cm
(4)~(4)(リヤドア左右最大開口幅)366cm
(5)(リヤ部地上最低高):28cm
(6)(リヤハッチ開口時最上部高さ):206cm
(7)(リヤハッチ内張り~地上高さ)181cm
(8)(リヤバンパ後端~リヤハッチ開口時後端寸法):36cm
スバル フォレスター 新型、ブリヂストンの DUELER および ECOPIA を新車装着
ブリヂストンは、SUBARU(スバル)が7月19日に発売した新型『フォレスター』の新車装着タイヤとして、「DUELER H/P SPORT」と「ECOPIA H/L422 plus」を納入すると発表した。
DUELERは、豊富な商品ラインアップで多くのユーザーから好評を得ているSUV/4×4用タイヤブランド。DUELER H/P SPORTはスポーティなトレッドパタンを採用し、優れたドライ&ウェット性能を両立している。納入タイヤサイズは225/60R17 99Vおよび225/55R18 98V。
またECOPIAは、安全性能や操縦性能などタイヤに求められる諸性能を高次元で維持しながら、転がり抵抗の低減を追求した低燃費タイヤブランド。納入タイヤサイズは225/60R17 99H。
新型スバル・フォレスターを走らせるまで。エンジン始動・アイサイントの使い方
昔のクルマはよかったのう。カギを差してぐるっと回すとキュルキュルエンジンがかかって、「サイドブレーキ」を降ろしてクラッチを踏みシフトをローに入れて走り出す──いずれもこんな手順じゃった。最近のクルマはエンジンをかけるのすらどうすればいいのかわからんでのう……。
──とおっしゃるご老人はいらっしゃるのかいらっしゃらないのか、いずれにせよぼくは仕事柄あれこれ新型車を乗る機会に恵まれているのだが、こういう感想しかない。なかにはもはやスイッチがどこにあるのかさっぱりわからず往生したというクルマも少なくなく、そろそろ何か統一した規格とかできてくれないかなと思う次第。
というわけでスバル・フォレスターを走らせるまでの手順をご紹介してみることにする。グレードはPremium。すでに一般化しているようにクルマに「カギ」というものはなく、ドア開閉時にピッコラピッコラするボタンのついている、いわゆるスマートキーでクルマを動かす仕組みだ。
スマートキーが車内にあればスタートボタンが機能する。場所はステアリングコラムの右下あたり。ブレーキペダルを踏みながらボタンを押すとエンジンが始動する。ぼくのようなオッサンだとキャブレター時代のクランキングのイメージから長押ししてセルを回し続けなきゃいけないなんて思うのだが、じつはちょっと一押しするだけでスターターは回る。この間に空燃比の調整や噴射タイミングまで制御されているのが近年のクルマの特徴だ。
ちなみにブレーキペダルを踏まないでボタンを押すとACCモードになり、電装品関連が立ち上がる。停車中にカーナビを操作したいときや音楽を聞きたいとき、給油中にオンボードコンピュータをリセットしたいとき、撮影でコックピットのインジケータを点灯させたいとき(笑)などに使用する。
エンジンがかかったらシフトレバーを操作。フォレスターはCVTだからP/R/N/Dレンジを備える。ゲート構造はストレートで、ノブ前端のロックボタンを押しながらDまで動かすのは皆さんご存じのとおり。なおDレンジにはMモードも備わっていて、無段変速機であるCVTをステップ制御することができる。シフトアップ/ダウンはステアリングコラムに備わるパドルで操作する。アップは右、ダウンは左だ。
パーキングブレーキは電動式。フォレスターというかスバルの解除は、ボタンを押す方式だ。シフトレバーの右後方に備わる。
この解除/作動の押し/引きがじつにややこしい。各ブランド/各車によって方向がまちまちなのだ。フォレスターは押して解除するのだが、つまり引いてブレーキ解除というクルマもあるというわけ。個人的には「サイドブレーキ」時代の操作方向とそろえて「解除は押し/作動は引き」にしてもらいたいのだが……皆さんはいかがだろうか。
ついでにMモードのシフトレバーの操作方向にもお作法がふたつある。フォレスターはパドルシフト方式だが、レバーをDレンジから右(あるいは左)に倒したあとに、シフトアップは前/ダウンは後という陣営と、アップは後/ダウンは前という陣営に分かれるのだ。コレがもう、なんというかじつにややこしい。しかもこちらはそれぞれの言い分にそれらしき筋が通っていて、さらにややこしい(笑)。
運転前のポジション出し操作
ついでに、乗り込んでからエンジンをかけるまでの、乗車姿勢調整方法についてもご紹介しよう。クルマは同じ、フォレスターのPremiumグレードである。
Premiumグレードは運転席のパワーシートが備わっているので、スイッチで操作する。鉛直方向の縦型スイッチが背面リクライン、水平方向の横型スイッチがスライドとリフターである。
ステアリングホイールのチルト/テレスコ調整機能は機械式。コラム下左方にレバーがあるので、それを奥に倒す方向で解除し、ポジションを合わせる。
このレバー方向も、向こうから引き寄せるタイプと奥に倒し込むタイプがあってややこしい。
サイドミラーの調整はドアトリムに設置。上から、サイドミラー格納ボタン、左右ミラー調整ダイヤル、ドアロック施解錠ボタン、前席サイドガラス、後席サイドガラス、サイドガラスのコントロール制御ボタン。
サイドミラーがたたまれていたらいちばん上のボタンでウィンウィンさせる。狭い道で譲り合うときなどにも使うボタンだ。サイドミラーの調整は右のミラーを動かしたかったらダイヤルを右に回してから、調整したい方向にダイヤルを傾ける。
アイサイトの使い方
個人的には世界一の先進安全技術と信じて疑わない、スバルのアイサイト。まったく掻痒がなく、じつにすばらしい。世界中のクルマに備わってほしい。
というわけでフォレスターをご購入の方々はぜひジャンジャン使ってほしい。使い方は簡単である。
これだけである。すると、現在の走行速度でACCが作動、速度を高めたければシーソースイッチを上方に、低めたければ下方に倒せばいい。キャンセルはもう一度右上のセットボタンを押す。渋滞で停車してからの回復はアクセルペダルないしはシーソースイッチで。まことに簡単である。ちなみに、車間距離の調整はシーソースイッチ左方の上下のボタンを用いる。
ACCはもっともっと使われるべきだ。高速道路の登坂路で渋滞することも少なくなるし、無用な渋滞の延長もなくなる。せっかく備わっている高機能、ぜひ活用してほしい。
【SUBARUフォレスター試乗】一般道でも実感できた乗り心地の良さと新車装着タイヤは?
新型にスイッチしたSUBARUフォレスター。クローズドコースでの試乗に続き、一般道で乗り味をチェックしました。
以前試乗した日本サイクルスポーツセンター(クローズドコース)は自転車専用コースであるため、乗り心地の評価には向きにくく、しかもグリップが高くて、一般道にはあまり見られないコーナーや起伏が続くコースになっています。
新型フォレスターの試乗車は2.5L直噴エンジンを積む純ガソリン車の「X-BREAK」で、一般道でもクローズドコースで感じた良好な乗り心地を確認できました。クローズドコースで感じた乗り心地の良さは、一般道でも十分に体感できたワケです。
路面状態を問わず、SUVならではの車高の高さ、腰高感のような感じはほとんどなく、しかもストローク感もあり、ロードフォールディング性能の高さも感じさせます。
しかも試乗日は、台風が近づくあいにくの荒天で、土砂降りの中での走行でしたが、タイヤの状況が分かりやすく、良好な視界もあって安心感も抜群。雨天時だったため、ロードノイズに関しては参考程度でしたが、風切り音もかなり抑制されている印象を受けました。
装着されていたタイヤは、ブリヂストンの「ECOPIA(エコピア) H/L422 plus」。なお、ブリヂストンは、OEタイヤ(新車装着タイヤ)として、「DUELER(デューラー) H/P SPORT」と、この「ECOPIA H/L422 plus」を納入しています。
「DUELER(デューラー)」は、豊富な商品ラインアップを用意し、ユーザーから好評を得ているという「SUV/4×4用」ブランドで、世界を代表するプレミアムSUVの新車装着承認も多く獲得。その中で「DUELER H/P SPORT」は、スポーティなトレッドパタンを採用し、優れたドライ&ウェット性能を両立。
試乗車も装着していた「ECOPIA」は、安全性能や操縦性能などタイヤに求められる性能を高次元で維持しながら転がり抵抗の低減を追求した、文字どおりのエコタイヤで、さまざまな車種に向けた商品ラインアップが用意されています。
なお、新型フォレスターに装着されるタイヤサイズは、「ECOPIA H/L422 plus」が225/60R17 99H。「DUELER H/P SPORT」は、225/60R17 99V、225/55R18 98Vとなっています。
(文/塚田勝弘 写真/井上 誠、ブリヂストン)
今回のフォレスターから次期型のアウトバックの開発とかにもすすむかな?
スバル・アイサイトの開発がますます捗る? 北海道の新施設で順調にテストは進む
スバルご自慢の運転支援システム、アイサイトの開発は北海道の新施設で順調に進んでいる。20年以上の歴史を持つ、スバル研究実験センター美深試験場に新設された模擬市街路を取材した。
成田空港に朝8時集合という北海道取材会案内を受け取り、集合時間にひるんだ。と同時に成田からとは……? という素朴な疑問。
その謎はすぐに解けた。富士重工業あらため、スバル(17年4月~)はかねてより航空宇宙事業に参画してきたが、今回はスバル製の中央翼が採用されるボーイング787に搭乗し、体験することが目的のひとつなのだ。
中央翼とは左右の翼と前後の胴体をつなぐ飛行機の中央部分だ。もちろん巨大な旅客機の部品だから数百tの荷重に耐え、それでいて高精度、高品質が求められる。航空機にとって事故は絶対にあってはならない。
自動車の事故に対する取り組みとはレベルが違うのだ。出自が中島飛行機のスバルは、その航空機開発の安全思想を自動車に盛り込み、高品質を目指しているという。
前置きが長くなったが、そんなスバルが大きく関わった旅客機をチャーターし北海道を訪れた。その本来の目的はスバル研究実験センター美深テストコースの視察のためだ。
美深は旭川空港からバスで3時間ほどの極北にある。1995年から冬季寒冷地試験場が存在していたが、今回開所したのは夏季にも使用できる「高度運転支援技術テストコース」、つまり自動運転開発拠点だ。
ここに分合流のある高速道路を模した周回路や片側1車線、対向車線のある模擬市街路が新設された。初秋の爽やかな風が吹く美しいテストコースを見て、アイサイトに始まるスバルの先進安全技術はますます効率よく開発が進むと確信した。
※本記事は『GENROQ』2018年1月号に掲載された記事を再編集したものです。
って古い記事持ってきたなぁ~
Posted at 2018/09/03 00:52:16 | |
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富士重工 | 日記