レクサスが「ミラーレス」に…量産車で世界初、10月発売のレクサス ES に
レクサスは日本向けの新型『ES』(Lexus ES)に、量産車として世界で初めてデジタルアウターミラーを採用することを発表した。
デジタルアウターミラーは、車両のドアミラー位置に取り付けられたデジタルカメラ内蔵の小型ユニットにて撮影した車両左右後方の映像を、フロントピラー部に設置された5インチのディスプレイに表示させるものだ。
通常のドアミラーと比べ、目線移動量が減少することで、ドライバーの負担を軽くしながら歪みのない視界をモニターに映し出す。またカメラ内蔵ユニットの小型化により、斜め前方の死角も減少させている。
さらに夜間などの暗い場所でも自動で明るさを調整し、周囲の明るさに応じた映像で視界を確保。雨天時も雨の影響を受けにくい形状と、カメラにヒーターを内蔵し霧などで水分が付着した際も除去する。また室内搭載ディスプレイにより、サイドウィンドウが濡れた状態でも視界を確保することができるほか、ドアミラーよりも小型なユニットであることから、風切り音の低減というメリットも有している。
モニターに映し出される左右後方視界は、ウインカー作動時や後退時には表示エリアが自動的に拡大し死角を減少させるほか、ドライバー操作で任意に表示エリアを広げることも可能だ。
このデジタルアウターミラーが装備されるESは、10月下旬の発売を予定している。
レクサス、デジタル式のドアミラーを世界で初めて量産車に採用。デジタルならではの機能を搭載
鏡を持たないドアミラーがついに市販化される。レクサスは9月12日、小型カメラを採用し、車両の左右後方の映像を車内のディスプレイに表示する「デジタルアウターミラー」を開発し、日本で販売する新型「ES」に量産車として世界で初採用すると発表した。
デジタルアウターミラーは、従来のドアミラーの位置に小型カメラを搭載し、その映像をフロントピラー部に設置した5インチディスプレイに表示する新システムだ。これまでコンセプトカーなどには採用例があったが、量産車での採用はレクサスが世界初となる。
鏡に代えて小型カメラを採用するため、外観が薄型に仕上がっているのが特徴。車内には、左右のピラー部に5インチのディスプレイを採用し、車両の左右後方の状況を確認できるようにした。
機能面では、ウインカー操作、リバース操作と連動し、表示エリアが自動的に拡大するほか、ドライバーが任意に表示エリアを広げることもできる。運転状況に応じて安全確認したいエリアを変化させられるのはデジタルならではだ。
メーカーによれば、カメラ部は雨滴が付着しづらい形状となっており、またアウターミラーの小型化により風切り音が少なく、高い静粛性を実現しているという。
なおデジタルアウターミラーを採用した新型ESの国内発売は、2018年10月下旬が予定されている。
レクサス、日本向け新型ESに量産車世界初の『デジタルアウターミラー』を採用
レクサスは9月12日、日本向けに導入する新型ESに、量産車として世界で初めて『デジタルアウターミラー』を採用すると発表した。これまでのサイドミラーに代わって、カメラで撮影した映像を室内ピラー部に設置したディスプレイに表示する。
すでに道路運送車両の保安基準として、法令上では解禁されているカメラモニタリングシステム(CMS)。室内のバックミラーがデジタル映像化されている車両も増えているが、レクサスがついにサイドミラーをカメラ化した『デジタルアウターミラー』を量産車に導入した。後方視界の確保については、モータースポーツでもGTカーのレース等でバックモニターが数多く使用されている。
今回、レクサスESに採用されたデジタルアウターミラーは、フロントドア外側のカメラで撮影した車両左右後方の映像を、フロントピラー部に設置された5インチディスプレイに表示するというものだ。映像を観ると分かりやすいが、リアルタイムで映像が左右に設置されたモニターに表示される。
もちろん車両外側に設置されたカメラは雨滴が付きにくい形状になっており、モニターは室内であるため、天候の影響を受けにくい。また、カメラ化することでのメリットも多く、左右ウインカーに連動したり、リバースと連動することにより表示エリアを自動的に拡大したり、ドライバーの操作で任意に表示エリアを広げることも可能とし、運転状況に応じた周辺確認支援を実現しているという。
また、従来のミラーよりも小型になることで、ななめ前方の視界も拡大するほか、風切り音の低減等、空力の面でも効果が期待される。
日本での新型ESの発売は、2018年10月。今後こういった車両は増えてきそうだ。
【新車】新型レクサスESが採用するデジタルアウターミラーのメリット、デメリットとは?
サイドミラー(ドアミラー)のミラーレス化は、2016年6月に道路運送車両法の保安基準が改定され、カメラとモニターで代用するミラーレス車が解禁されました。
ただし、適用期間が設定されていて、新型車は2019年6月18日から、継続生産車は2021年6月18日から、電子ミラー(カメラモニタリングシステム)搭載車が発売できるようになります。
2018年9月12日、日本向けの新型レクサスESに、量産車世界初となるデジタルアウターミラーを採用すると発表しました。
公開された写真を見ると、「ミラーレスではなく、ドアミラーがあるじゃないか?」というツッコミがあるかもしれません。
そう、レクサスESのそれは、「デジタルアウターミラー」で、車両のフロントドア外側に設置されたカメラで撮影した車両左右後方の映像をフロントピラー部に設置された5インチディスプレイに表示するという仕掛け。
カメラ部を雨滴が付着しにくい形状にしたほか、ディスプレイを室内に搭載することで、日夜を問わず天候の影響を受けにくい優れた視認性を確保したとしています。
また、ウインカー操作やリバース操作と連動させるほか、表示エリアを自動的に拡大。ドライバーの操作で任意に表示エリアを広げることも可能だそうで、運転状況に応じた周辺確認支援を実現するとしています。
さらに従来のドアミラーを小型カメラに置き換えることで、斜め前方の視界を拡大するとともに、風切音低減による高い静粛性を実現するとしています。
日本での新型ESの発売は、2018年10月下旬を予定とのことで、どういった視認性になるのかは実際に映像を見ていないと分かりませんが、日産だけでなくホンダ(新型CR-V)なども追従しているスマートルームミラーのように、慣れが必要(ドライバーの焦点合わせなど)なのか気になるところ。
先述したスマートルームミラーのほか、現在市販されているSUVの中には、サイドアンダーミラーの代わりにカメラ映像を使ったモデルもあります。こうしたモデルに乗ると、個人的にはやはり慣れが必要に感じますし、映像に思わず見入ってしまう可能性もありそう。いずれにしてもドライバーの適応力も求められるかもしれません。
(塚田勝弘)
レクサスが10月発売の新型ESに量産車世界初ミラーレス採用
■天候の影響を受けにくい最新の安全支援技術
トヨタ自動車は、レクサスブランドから10月下旬に発売予定の新型「ES」に、量産車として世界初となるデジタルアウターミラーを採用することを9月12日に発表しました。
この機能は、国土交通省が平成28年6月17日に発表したバックミラー(後写鏡)等に関する国際基準の変更により「自動車メーカーは国際基準に適合するカメラモニタリングシステムを備えることにより、バックミラー等がない自動車を設計・製造することが可能となる」という道路運送車両の保安基準改正に伴い、搭載が可能となりました。
実際の機能としては、車両のフロントドア外側のカメラで撮影した車両の左右後方映像をフロントピラー部に設置された5インチディスプレイに表示するもので、雨滴が付着しにくいカメラ形状としたほか、ディスプレイを室内に搭載することで、天候の影響を受けにくい優れた視認性を確保します。 デジタルアウターミラーは、ウインカー操作、リバース操作と連動させ、表示エリアを自動的に拡大するほか、ドライバーの操作で任意に表示エリアを広げることも可能とし、運転状況に応じた周辺確認支援を実現しています。
従来のミラーを小型のカメラに置き換えることで、斜め前方の視界を拡大するとともに、風切音低減による高い静粛性を実現したこの技術は、最新の安全運転支援技術といえるものです。
レクサスが世界初採用したドアミラーレス車、普通のミラーと何が違う? すでに課題も!?
■ついにドアミラーレスの量産車が登場! しかし課題も?
レクサスが間もなくドアミラーレス仕様(デジタルアウターミラー)を日本でも10月に発売となる新型『ES』に設定すると発表しました。カメラで映した画像を車内に設置された液晶画面に表示するという技術で、すでに実用化されているルームミラーにカメラの画像を表示する機能のドアミラー版と考えていただければ、わかりやすいと思います。
今回、レクサスが正式にミラーレス仕様の採用を発表しましたが、多くのメディアは「ドアミラーレス車が出る」という情報しか伝えていないようです。先進技術ということもありますが、すでに課題もあるようなのです。
新型ESのエクステリア写真を見ていただきたい。レクサスだけでなく各自動車メーカーがドアミラーレス車両を開発しているのですが、日産やホンダのデザイナーに話を聞くと、「後方を見るカメラをカッコよく取り付けるかで大きな論議になります」といいます。車体の後方だと側方が見えず、かといってドアミラーの位置に付けるとなれば車体から少し離れた位置でないいと後方が見えないからです。
確かに新型ESのカメラ位置はドアミラーの位置と同じ。デザイン的にドアミラーと変わらないだけなら良いけれど、このカメラを後方から見ると奇妙な形状になってしまっているので、日産やホンダのデザイナーが悩む理由もわかる気がします。
また、車両から飛び出した位置にあるドアミラーが不要になるなら実質的な車幅は狭くなるなどメリットもあるものの、やはりドアミラー同様に飛び出してます。
100歩譲ってデザインが大幅にカッコ良くなくて、通常のドアミラーで実現出来ないような優れた機能を持っているなら納得出来るのですが、技術面でもまだ様々な課題を抱えているようなのです。
■キーがオフ状態だと後方を見ることはできない?
そもそも車両の電源を入れないと後方は全く見えないです。クルマに乗っている人ならご存知の通り、キーをオフにした状態で後方を確認する機会も少なくないと思います。
また、後方の映像を表示する車内の画面も、少しばかり強引過ぎる感じです。ドアミラーと同じ場所なら、ドアミラーを見るのと同じ。かといって正面に映像を出すと、左右の安全確認が疎かになるなど弊害も出てきます。これもまた、他メーカーのデザイナーが言う通り、デザイン的に全く成立していないと思います。
機能面でも現在のカメラ画像は実像には届きません。カメラの画像を表示するルームミラーの車両に乗るたびに「気持ち悪い」と感じるのがタイムラグ。ミラーに映る実像だと全くタイムラグなく見えているのに対し、わずかながら遅れるて見える状況。TVの4K画像だって人間の目で直接見るレベルになっていないのと同じです。
もちろん夜間の映像が明るく見えたりするメリットはあるものの(レクサスはバック時に下の路面を映すとアピールしてるが、普通のミラーでも採用している)、逆に言えばそのくらいです。将来的に危険性のある接近物体を判断して表示くれるなど次世代の機能が加わってくれば面白いと思いますが、もう少し時間はかかるでしょう。
あとは実際に使ってみて不具合とか使用感の問題だからね
新型レクサスESに採用!デジタルアウターミラーとは?
2016年の法改正から約2年。ようやく量産車としては世界初となるデジタルアウターミラーを、レクサスが新型ESに採用することを発表しました。機能はもちろん見た目の雰囲気を一変させる次世代のドアミラーとは、いったいどのようなものなのでしょうか。文・西山昭智
ミラーの代わりにカメラを搭載
レクサスESに搭載されるデジタルアウターミラーとは、ドア外側のカメラで撮影した車両左右後方の映像を、フロントピラー部に設置された5インチのディスプレイに表示するシステムです。
つまり、ドアミラーの代わりに取り付けられたカメラの映像を、車内の液晶画面に映し出し、左右後方の視認性を確保するというものです。
Aピラーの根もとに配置されるデジタルアウターミラーは、先端部にカメラを配置したウインカー内蔵ステー(カメラハウジング)で、大きな鏡面がないぶんすっきりとした印象です。
レクサスはデジタルを推進!?
実際にドライバーの目線になって車内インテリアを見回すと、左右のフロントピラーにそれぞれ5インチの液晶モニターが搭載され、しっかりと後方視界が確保できていることがわかります。
映し出される映像は、ウインカー操作やリバース操作に連動して表示するエリアが自動的に拡大されるほか、ドライバーが任意で表示エリアを自由に広げることも可能となっています。
また、カメラを取り付けたハウジングは雨滴がつきにくい形状になっているので、これなら雨天時でもしっかりと視界が確保され、安全性も高まりそうです。
さらに従来のドアミラーは、ミラーの裏側に死角がありましたが、デジタルアウターミラーなら視界を妨げる範囲が小さくなるので、斜め前方の視界も確保できることに加え、風切音が低減されることでの静粛性の向上などのメリットが生まれます。
なおレクサスのフラッグシップモデルとなるLSでは、すでにデジタルタイプのインナーミラーを採用しています。これは切り替えレバーを操作することで鏡面ミラーモードからデジタルインナーミラーモードへと切り替えることができ、これによって夜間の視認性の確保、リアウインドウのサンシェード使用時の後方視界の確保を実現させています。
このようにすでにLSでルームミラーのデジタル化を実現していたレクサスにとって、サイドミラーをデジタルにするのも必然だったのかもしれません。ただし、室内の液晶画面で左右後方を確認するので、最初はかなり戸惑うかもしれません。
進化し続けるサイドミラー
フロントバンパーやテールゲートにカメラを内蔵し、センターコンソールの液晶ディスプレイに映し出す機能を持った車はこれまでにもありましたが、サイドミラーそのものがカメラ&液晶ディスプレイに取って代わったのは、このESが初めてです。
とはいえデジタルの進化のスピードを考えると、数年後にはデジタルアウターミラーがスタンダードになっているのかもしれませんね。
Posted at 2018/09/17 22:55:39 | |
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