2018年09月09日
スポーツ走行から街中まで対応する「トヨタ純正 GRモーターオイル」2種類が発売
2018年9月7日、トヨタから新エンジンオイル「トヨタ純正 GRモーターオイル」が発売されました。
ネーミングからも分かるように、スポーツ走行での高い性能を発揮する新エンジンオイルで、「TOYOTA GAZOO Racing」がドイツ・ニュルブルクリンク24時間耐久レースへの参画を通じて培ったレース用オイルの材料技術をベースに、市販車用の高レスポンススポーツオイルとして開発されたそうです。
タイプは2種類で、サーキットでのタイムアップから、街乗りやワインディングで違いを体感でき、走りの気持ち良さを実現したという「Circuit(0W-20)」。ストリート走行を重視し、ハイレスポンスとしっとり感のある回転フィーリングを両立した「Touring(0W-30)」を用意。
最新の高性能ベースオイルに、高性能ポリマー(従来のオイルと比較すると、撹拌抵抗が少ない高分子添加剤)、モリブデン化合物を含む摩擦低減剤の添加などにより、レスポンス向上と耐久性の高さを両立させたとしています。
一般用として現在販売されているトヨタ純正モーターオイル「SN 0W-20」と比べると、「Circuit(0W-20)」の加速タイムで0.24sec向上。これは「トヨタ86 GR SPORT(6AT)」による0-100km/h全開加速データで、GPS速度計によるトヨタ社内測定とのことです。
また「Touring(0W-30)」では、エンジン回転がより滑らかになることによる室内ノイズ低減(約3dB低減)が確認できたそうです。こちらは、ヴィッツGR(CVT)の2000回転無負荷運転時の騒音データで、同社内測定値。
開発にあたって、耐久性の確認として約200時間にわたる高回転での連続高負荷運転によるエンジン耐久試験を実施しているそうで、ユーザーが安心して使えるように、車両に最適な性能検証、信頼性確保がされています。
価格(税抜)は、「Circuit(0W-20)」が12,000円(4L缶)、「Touring(0W-30)」が8,000円(4L缶)です。
(塚田勝弘)
サーキットを存分に走れるTOYOTA GAZOO Racingが開発した本気のエンジンオイル誕生
モータースポーツを楽しむためにトヨタ自動車が本気で開発!
トヨタ自動車は、高性能な純正オイルとしてキャッスルオイル(0W-20/0W-16)を展開している。ただし純正キャッスルオイルは、一般道を普通に走ることを前提に開発されたもので、重視しているのは耐久性や燃費性能。スポーツ走行を重視した性能を狙っていたものではなかった。
昨年GRブランドというスポーツ仕様のクルマを11台も投入したトヨタ自動車としては、サーキットを走ることを狙ったクルマは発表したものの、その走行にマッチするオイルは純正で持っていなかったのである。
もちろん、市販されているスポーツオイルは数多くあるわけで、あえてトヨタ純正スポーツオイルを投入する意味があるのか? という疑問が残るところなのだが、純正キャッスルオイルに慣れている人たちに、サーキットを走るときは社外品を使用してくださいというのは、いささか残念な感じになってしまう。
「トヨタ自動車は、オイル開発の部署があり、ニュルブルクリンク24時間レースで得たデータをもっています。そういうノウハウを活かして、サーキットを速く楽しく走ることができるオイルを作りたかったんです」という、トヨタ自動車・部品事業部の平野圭介さん(右)。「オイルは、低温になるほど固くなり、高温になるほど粘度が低下するという性質があります。GRモーターオイルは、オイルの温度が変化しても粘度が変わりにくい性能を持っています。常温から流動性が高く、高温になってもしっかりと油膜が維持されるオイルです」という、エンジン設計部の平野聡伺さん(左)
ベースオイルは常温から流動性が高く高性能な「Group3+」を使用。これに最新ポリマー技術とモリブデン化合物を含む摩擦調整剤(FM)を最適配合。これにより、ハイレスポンスを実感できる低フリクションを実現。机上の理論やシミュレーションだけでなく、実際にモータースポーツ参戦ユーザーに協力してもらい、タイム計測や油温/油圧の測定による性能確認や走行後に抜いたオイルの成分分析によるダメージチェック。さらに市販車開発で使われるエンジンベンチを使った高速・高負荷連続耐久試験を行うなど、“トヨタ純正”としての信頼性確保に関しても抜かりない。
今回は純正キャッスルオイルとGRモーターオイルを、86とヴィッツGRに投入して乗り比べた。当然どちらも新品オイルを入れて比較したのだが、入れ換えてすぐエンジン音に違いが現れた。どちらも静かなことに変わりないのだが、GRモーターオイルを入れたらシュンシュンと、より軽快な音がするようになった。フリクションロスが減っているわけだから、音が変わるというのはある意味当然なのだが、非常に心地よい音に変わったので、走りに対する期待は自然と膨らんだ。
まったく同じコースを同じように走ってみたのだが、GRモーターオイルの方が高回転域の伸びが良く、明らかに加速感に違いを感じることができた。ロガーで計ったわけではないので明確にどこでということが言えないのがもどかしいのだが、新品から新品に交換して、違いを体感できるほどの違いがあったのだ。もし、サーキットでタイム計測などを行ったとしたなら、GRモーターオイルを入れたほうが速く走れることができたであろう。
GRというスポーツカーブランドを後押しする、頼れるアイテムが投入された。このオイルはGR車両はもちろん、スポーツ走行を楽しむ方でオイル選びに悩んでいる人には、ぜひとも試していただきたいオイルである。 商品概要
TOYOTA GAZOO Racing
GR MOTOR OIL Circuit“0W-20” 1万2,000円(4L) Touring“0W-30” 8,000円(4L)
■全国のトヨタ販売店や自動車用品店などで購入できます。
GRモーターオイルはなにが凄いの!?
サーキットを走るときはもちろん、スポーティな走りをするときに気になるのはエンジンの保護。絶対に壊したくないのはレブスピード読者でもそうでない方でも同じだと思う。そこでわれわれにできる対策の筆頭は、良いエンジンオイルを入れること。
壊したくないのはみんな同じ
では、どうしたらいいのか
保護性能の高い高級で高性能なオイルを入れればエンジンのダメージを未然に防ぐことができる。しかし、そこで問題になるのは価格。ガソリンとともに同じ石油製品のオイルも高騰の一途をたどっている。現在高性能オイルは1リッターあたり3500円以上であることが多い。なかには4000円や5000円を超えることもある。
ならば、安いオイルを頻繁に交換すればいい!?
それはまた目的が異なる。
そんなに高いオイルを5000kmも使うなら、安いオイルを3000kmごとに交換したほうがいいのではという意見がよく出る。しかし、その意見は否定したい。なぜなら、高級で高性能なオイルにしか持ちえない性能というのがあるからだ。長く使って多少劣化したとしても、もともとリーズナブルなオイルは、性能のそれなりだということ。
例外としてミッションでデフが新品でスラッジがたくさん出る状況のときには、とにかく安いオイルでいいので頻繁に交換したほうがいいと思うが。
というわけで、そんなどんなオイルを使ったらいいか論争にひとつのピリオドを打ってしまいかねない存在が今回のこの「GRモーターオイル」だ。
詳しい説明は9月26日発売のレブスピードに掲載されるので、そちらを御覧いただきたいが、3行で説明すれば、
●ニュル24時間耐久レースで開発
●0W-20の「Circuit」(3000円/1L)、0W-30の「Touring」(2000円/1L)の2種類
●トヨタが本気で出力アップと、200時間連続高負荷耐久試験で性能を確認
ということ。
実際に86にトヨタ純正キャッスルオイルとGRモーターオイル「Circuit」を入れ比べて同条件でテストしたが、低回転から高回転までスルスルと加速がよくなっていることがわかる。抵抗が減ってスムーズになったように感じる。それ以上に、エンジン始動時のノイズなどが減少していることが聞いていてわかるレベルで変化する。
もちろん、これまでの市場にも同じように高性能なオイルはある。
ただ、オイルメーカーには大小様々なメーカーがあり、いろいろな狙いを持ったオイルがある。それらを的確に使い分けるのはじつは難しいことである。そのためにチューニングショップと呼ばれるお店では、いくつかのオイルを在庫して、クルマやユーザーの使い方に応じて、適切なものを提案してきたわけである。
今回はトヨタ自動車がGazoo Racingというブランドで、スポーティな使い方というターゲットに使い方を絞って、オイルの提案をしてきたわけである。しかも、価格はこれまでの高性能なオイルに比べるとリーズナブルだ。自動車メーカーが提案するスポーティなオイルは、困ったときは「コレ」という強力な立ち位置に登場したと言えるだろう。
その名は、「GRモーターオイル」トヨタ、モータースポーツのノウハウを活かした新エンジンオイルを発売
トヨタ自動車株式会社は、スポーツ走行での高い性能を発揮する新エンジンオイル「トヨタ純正 GRモーターオイル」を開発し、9月7日より全国のトヨタ販売店や自動車用品店などを通じて発売した。
今回発売されたエンジンオイルは市販車用の高レスポンススポーツオイルとして開発されており、TOYOTA GAZOO Racingがドイツ・ニュルブルクリンク24時間耐久レースへの参画を通じて培ったレース用オイルの材料技術をベースに高性能ポリマー(従来のオイルと比較すると撹拌抵抗が少ない高分子添加剤)、モリブデン化合物を含む摩擦低減剤の添加などによってレスポンス向上と耐久性の高さを両立させているという。
ラインアップは2種類を設定。サーキットでのタイムアップや街乗り・ワインディングでの違いを体感でき、走りの気持ち良さを実現した「Circuit(0W-20)」と、ストリート走行を重視してハイレスポンスとしっとり感のある回転フィーリングを両立した「Touring(0W-30)」を販売する。メーカー希望小売価格(税抜き)は以下の通り。
■Circuit(0W-20):1万2000円(4L缶)
■Touring(0W-30):8000円(4L缶)
一般用途として現在販売しているトヨタ純正モーターオイル(SN 0W-20)との比較では、「Circuit(0W-20)」の加速タイムで0.24sec向上(※1)、「Touring(0W-30)」ではエンジン回転がより滑らかになることによる室内ノイズは約3dB低減(※2)を確認しているとのこと。
※1:86 GR SPORT(6AT)による0~100km/h全開加速データ(GPS速度計による測定)。2018年9月現在。※2:Vitz GR(CVT)2000回転無負荷運転時の騒音データ。2018年9月現在。いずれも社内測定値。
今回の開発にあたりトヨタは、耐久性の確認として約200時間にわたる高回転での連続高負荷運転によるエンジン耐久試験を実施しており、安心して利用できるよう、車両に最適な性能検証と信頼性確保に努めている。
トヨタ純正 GRモーターオイル 発売、優れたレスポンスと耐久性を両立
トヨタ自動車は、スポーツ走行での高い性能を発揮する新エンジンオイル「トヨタ純正 GRモーターオイル」を開発し、9月7日より全国のトヨタ販売店や自動車用品店などを通じて発売した。
新エンジンオイルは、トヨタGAZOOレーシングがニュルブルクリンク24時間耐久レースへの参画を通じて培ったレース用オイルの材料技術をベースに、市販車用の高レスポンススポーツオイルとして開発。ラインアップは、サーキット走行やワインディング向けの「サーキット(0W-20)」と、ストリート走行重視の「ツーリング(0W-30)」の2種類を販売する。
最新の高性能ベースオイルに、高性能ポリマー、モリブデン化合物を含む摩擦低減剤の添加などにより、レスポンス向上と耐久性の高さを両立。一般用途のトヨタ純正モーターオイル(SN 0W-20)と比較して、サーキットの加速タイムで0.24秒向上、ツーリングではより滑らかなエンジン回転により室内ノイズが約3dB低減させた。
価格(税抜・4L缶)は、サーキットが1万2000円、ツーリングが8000円。
トヨタ、モータースポーツ活動で培ったGRブランドのモーターオイルを発売
トヨタ自動車は、これまでTOYOTA GAZOO Racingとしてモータースポーツで培ったノウハウを活かした低粘度・低フリクション・高レスポンスのスポーツオイルを開発し、全国のトヨタ販売店や自動車用品店などを通じて発売したと発表した。
このトヨタ純正『GRモーターオイル』は、TOYOTA GAZOO Racingがニュルブルクリンク24時間への参画を通じて培ったレース用オイルの材料技術をベースに、市販車用の高レスポンススポーツオイルとして開発したものだという。最新の高性能ベースオイルに、高性能ポリマー、モリブデン化合物を含む摩擦低減剤の添加などにより、レスポンス向上と耐久性の高さを両立させた。
ラインアップとしては、サーキットでのタイムアップや街乗り、ワインディングでの違いを体感でき、走りの気持ち良さを実現した『Circuit(0W-20)』、ストリート走行を重視し、ハイレスポンスとしっとり感のある回転フィーリングを両立した『Touring(0W-30)』の2種類が販売される。
トヨタ純正モーターオイル(SN 0W-20)との比較では、『Circuit(0W-20)』の加速タイムで0.24秒向上、『Touring(0W-30)』ではエンジン回転がより滑らかになることによる、室内ノイズ低減が確認されているという。
今回の開発にあたりトヨタは「耐久性の確認として約200時間にわたる高回転での連続高負荷運転によるエンジン耐久試験を実施しており、お客様に安心してご利用いただけるよう、車両に最適な性能検証と信頼性確保に努めています」としている。
メーカー希望小売価格(税抜)は『Circuit(0W-20)』は12,000円(4L缶)、『Touring(0W-30)』は8,000円(4L缶)だ。
Posted at 2018/09/09 00:00:10 | |
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