新年早々、まだ試せずにいたNDロードスターの「S・スペシャルパッケージ」の6MT車を単独試乗できる幸運に恵まれた私(^O^)。
のっけから、前篇で触れたような些細な思惑違いはあったものの、気を取り直して私が向かったのは、旧アンフィニ店ご指定のゴキゲンな海沿いのワインディングコース。
・・・とくれば、私がハッキリと思い出すのは昨年の11月、ロードスターの追加グレード「RS」をここに持ち込んで試乗したシーン。
そう、自身初となったNDロードスターの単独試乗は、目一杯走りに振ったTOPグレード「RS」の高いポテンシャルと相俟って、最初から最後まで頬が緩みっぱなしでした。
中でも最も印象的だったのは、S字の低速コーナー(に中速で入ったとき 笑)。
過去数回のND試乗体験から、やや大きめのロールを想定して身構えていたら、強化された足廻りがスッとロールを抑え、クルマが踏ん張った分だけ余計に上体が振られようとする瞬間にすかさずシートのサイドサポートがサッと受け止める。この節度感のある挙動と絶妙なサポート感に、私は強い興奮を覚えてしまったのです。
そして、単に走りが楽しいとかレスポンスが爽快というだけでなく、クルマが「もっともっと!」とドライバーを焚き付けるような雰囲気まで感じ、ホント久々に「丸一日乗っていたいなぁ・・・」と思ったのですよ・・・。
その忘れ難き好印象を正確に思い出しながら、迎えた往路の低速S字でスッとステアリングを切ると・・・
グニャッ(グラッ)・・・
アレレッ? (=゚ω゚)ノ
(無言で右に左にワインディングを駆け抜けていく私)
うーん・・・
何というか・・・
表現に困ってしまうけど・・・
期待していたほどの大きな感動はなかった
のですよ(-_-)。
そりゃあね、ツッコミのセリフはいくらでも思い付きますよ。
「バカだなぁ、RSと全く同じわけがないじゃないか!」
「そりゃ期待値を上げすぎでしょ?アンフェアよ、アンフェア」
「Sグレードの柔らかさをあれほど好感していたくせによ~( `―´)ノ」
「ちと欧州ブランドかぶれが過ぎるんじゃないの?」
といった、冷静でごもっともなヤツをね。
それに加えて、朝イチの試乗でクルマがウォーミングアップ不足だったとか、オドメータが2000km弱でまだアタリが付いてないとか、お店に乗り付けたクルマが赤CHARGE 号だったとか、さらには、11月と1月の気温/路温の違いを頭に入れてなかったことなど、両車の直接比較にはやや不適切だった点が幾つか思い当たらなくもありません。
よって、今回の単独試乗の印象だけでS-SP(6MT)のポテンシャルを語り切るわけにはいかないのですが、少なくともコーナリング中の挙動については、RSグレードと同等でないことは明確に感じ取れました(汗)。
では、その勝手な見込み違いが原因で、今回の試乗が全く退屈なものに終始したかというと・・・
決してそうではありません。
ドライブ中ずっと「イイなぁ!」と感動したのは、キャビンの横から上から回り込んでくる素敵なエンジンサウンド。
過去の試乗時のように、助手席に搭載したウェイト(笑)のせいでやや苦し気な回転上昇を見せることもなく、極めて軽快に、右足首の動きに精度良く呼応した乾いたサウンドを奏で、常に気分を高揚させてくれる。
普段は何気なくしているブリッピングをつい何度も意識的に繰り返してしまいました(^^)。
そんなわけで、総じていえば楽しいテストドライブだったのですが、正直なところ、RSの時のように「丸一日このまま乗り続けたい!」と感じるまでには至らず。
そればかりか、過去にS(6MT)、S-SP(6AT)、RS(6MT)に試乗し、自分なりに描けていたはずの各グレードの相対的なポジショニングまで、完全にリセットされてしまった気分(-_-;)。
こんなはずじゃなかったのに・・・
まだアタマの中は混乱していますが、この状況を打開するためには・・・いつかまたリベンジマッチが必要でしょうね^^;。
Posted at 2016/01/14 00:10:46 | |
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隠れ家のテストドライブ | 日記