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2024年01月05日

高性能だから官能的とは限らない

高性能だから官能的とは限らない 本日より日常が戻って来ました。勤務初日なので身構えていましたが、年末年始も雑用をちょこちょこやっておいたお陰で何とか無難な船出となりました。昨年末は疲労が祟って、久々に少々体調を崩してしまいましたが、今年はそういう事の無いよう、より一層自愛しながら頑張りたいと思います^^。さて、本日はゴルフRから695に乗り換えて率直に思った事を述べてみたいと思います。

クルマというモノは、スポーツカーに限らず、どんどん高性能化が進んでいます。もちろん、コストダウンされる部分もあるワケですが、クルマの基本性能というモノは年々向上しています。その前提で、ゴルフRという超高性能ハッチバックに4か月乗ってみて、つくづくクルマというものはかくも難しいと感じました。ゴルフRには様々な先進装備が備わり、トルクベクタリング技術やアクティブダンパー技術によりどんな高い速度域でもフラットライドを提供してくれます。誤解を恐れずに言えば、時速20㎞で走っていても、120㎞で走っていても、走行フィールが変わらないのですね。これは考えてみれば凄い事です。アウトバーンのあるドイツではこのように、全天候・全速度域で高いパフォーマンスを発揮できるという事は「クルマの進化」という点ではまったく以て正しいのは間違いありません。

一方、我々がクルマを使用する常用域では(これまた誤解を恐れずに言えば)ゴルフRは面白くも何ともない乗り味でした。無味乾燥の一言に尽きます。結局、車格の割に燃費が思いのほか良くなかった事と、低速官能性の希薄さが短期間で乗り換える要因となってしまいました。私が毎日通勤で高速道路をかっ飛ばすような環境であればあるいは不満は生じなかったかもしれません。一方の695 esse esse。車体がコンパクトで、今となってはあり得ないくらい前後重量バランスが悪く(65:35でフロントヘヴィー)、ホイールベースが短いため小さい目地段差でぴょこぴょこと跳ねるような挙動も見られます。電子制御の類もほとんどなく、タイヤが小さい割にパワーがあるので、FF特有のトルクステアも結構顕著に出ます。でも、常用域での愉しさで言ったらゴルフRの何倍も愉しく、それこそちょっと曲がり角一つ曲がっただけで笑みがこぼれます。

ゴルフRの前に乗っていたメガーヌR.Sはちょうど間くらいの感じで、FFながらシャシー性能が秀逸で、273㎰でもオーバーパワーだとは感じませんでした。サーキットにこそ行く機会に恵まれませんでしたが、ワインディングではほぼ無敵、恐らく695と違ってサーキットで走らせても相当ポテンシャルが高いのではないか、と想像します。695は設計が旧い(注:ベースのアバルト500の登場は2008年)と言ってしまえばそれまでですが、それが良い意味で「味」として生きているワケです。アバルトについては良く「現役で買える旧車」という表現をされる方がいらっしゃいますが、正にその通りで現代のクルマには無い、クルマを操るという根源的な歓びに満ちて居ます。音、振動、フィードバック、すべてがヴィヴィッドで、これを愉しいと感じないクルマ好きはいないのでは?と思えるほどです。

一方、スポーツカー界のベンチマークと言われるポルシェ911ですが、こちらは本当にいつ乗っても不思議なクルマです。RRというところも大きいと思いますが、低速~超高速域までfun to driveが徹底されています。特にカレラ系は懐が深く、さらにその軽量バージョンであるカレラTはそのサイズからは想像出来ないほど人車一体感が強いです。エンジンもターボとは思えないほどレスポンスが良いですし、音も良いです。低速官能性は十二分にありつつ、超高速域でも安心して乗っていられる、稀有な存在です。年末年始、カレラT、695それぞれ結構乗る機会がありましたが、方向性は違うモノのfun to driveであることは共通していると再認識しました。アシ車だから・・と私はなかなか割り切れないので、やはりfunかそうでないか、は今後のクルマ選びに於いても最重視すべきファクターだと感じた次第です。
ブログ一覧 | 四方山話 | クルマ
Posted at 2024/01/05 14:08:26

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この記事へのコメント

2024年1月5日 15:15
ゴルフはやはり良くも悪くも大衆車ですから。笑
乗り味あえて無味乾燥にしてるんだと思います。(^_^;)
日常遣いでは何も考えずにリラックスして移動出来ることに重点を置いてるのかなと…でもRの本領はやはりRモード、特にR20yearsのニュルモードは十分に非日常を味合わせてくれますよ。( ̄ー ̄)ニヤリ
ベースRには無いアンチラグが組込まれてますから過激なほどの加速感でまさにじゃじゃ馬に跨ってる気分です〜(#^^#) と一応GOLFの肩を持ってみる。笑
コメントへの返答
2024年1月5日 18:29
いやいや、車格的にも、価格的にももはや大衆車ではありませぬ😅。むしろ超高性能車で、オールマイティなクルマだと思っています。

決してゴルフRをディスってるわけではなく、むしろ乗る側と感性が合うか、合わないかなのかなぁ、と。私は残念ながら合いませんでしたが、ゴルフR自体はめちゃくちゃ良く出来たクルマだと思っています✨
2024年1月5日 22:12
私も前から言ってきたと思うけど
やっぱり高性能な車が楽しいとは限らないね。
そりゃサーキット行けば
高性能な車が有利だけど
日常で使うには手に余る。
日常域で扱う楽しみが有る車が
一般人には良いと思うよ。
コメントへの返答
2024年1月5日 22:21
ホントにおっしゃる通りです‼️

高性能の追求は、自動車メーカーにとってはある意味「正義」ですが、エンドユーザーにとってそれがfunに繋がるかというと、それはまた別問題なんですよね…

常日頃サーキットに行ったり、日常的に新東名を120km/hで爆走するならいざ知らず…普通の人にとっては低速官能性の方が遥かに価値がある気がします✨
2024年1月6日 8:50
ゴルフRと695の比較、とても共感します。まだクルマの味がしっかり残っている少し旧いクルマは操る喜びに満ち溢れています。

駄菓子菓子・・black frogさんの「最新ポルシェの人車一体感」の評価に大変嬉しく思いました。変態車の中に1台、最新のスポーツカーも保有したいと思ってます。やっぱり最有力候補はポルシェですね!
コメントへの返答
2024年1月6日 13:49
師匠!共感していただき、ありがとうございます♪私はアシ車をアシ車として割り切れるほどまだ人間が出来ていなくて恐縮ですw。

さて、911はやっぱり良いです。992カレラTで6台目となりますが、どの世代のどの911もそれなりの良さがあります。

992.1はもう買えませんが、今年の初夏には後期型が出るようです。ぜひ逝っちゃってください♪

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「トナラーここに極まれり🤥。他にも停める所あるのに、わざわざこの狭いとこに停めますか?元々ディフェンダーと私の63が停まってたんですよ💧。運転席のドアが開けられないから、仕方なく反対側の後部座席から乗って、靴を脱いで、前席に移動しました…😑」
何シテル?   05/18 19:07
戦闘機→ 992カレラT(MY2024 7MT) ファミリーカー→ G63AMG(W463A) アシ車→ アバルト695 esse esse(左M/T) ...
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