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だぶはちさんが私の填ゾーンに触れてしまったので（笑）。

あまり「はまる」って程では無いのですが、昔から好きなゾーンです（爆）。しかもちょっと変わりものが好き＆職業柄普通の人とは違うものを持ってます（なんて言うと職業すぐ判りそう）。これは２７年前の１９８２年製のＨＰ（ヒューレット・パッカード：日本では横河ＨＰでしたね）。知る人ぞ知るＨＰ１６Ｃ、今やコレクターズアイテムで今でも２万円ぐらいでオークションに出回ってます。しかし、普通の人は絶対に使えません！良く見るとイコールキーが無いんです（爆）。大抵の人は数字を入れて計算記号を入れてまた次の数字を入れてから「＝」キーが無いのでひときわ大きな「ＥＮＴＥＲ」キーを押しますが何も起こりません....実はＨＰと言うのは「逆ポーランド記述方式（RPN:Reverse Polish Notation)」を採用してる数少ない電卓なんです。通常１＋２＝３は「１」「＋」「２」「＝」で答えが出ますがこのＲＰＮ電卓では「１」「Ｅｎｔｅｒ」「２」「Ｅｎｔｅｒ」「＋」と入力すると答えが表示されます。変な感じですが、これって実は思いきり判りやすいんです。日本語で「１」と「２」を「足す」って言うのと「全く同じ」なんですね。つまり数字を入力してから「その数字で何をしたいか」を入れるんです。この考えが威力を発揮するのは乗除が入ったりカッコの付いた計算式なんですけど、普通の電卓では複雑な式（途中に乗除やカッコがいくつも付いた）の場合紙に書かないとどの順番で入力したらいいか判らなくなりますがこのＲＰＮだと「式のまま」入力出来るんです（詳しくは長くなるので省略：ちょっと考えると判ると思います）。兎に角一度使ったら二度と元には戻れないすぐれものの入力方法がＲＰＮ方式なんです。長くなりましたが、そのＲＰＮ電卓の特殊業界人向けのモデルがこのＨＰ１６Ｃです。これは１６進と２進数のビット演算まで出来る上にプログラムも組める電卓なんです。

更に長くなって済みませんが、これが後にこちらで買ったＲＰＮの最後の（究極の）発展型ＨＰ－４６ＧＸです。同じくイコールキーは無い上に関数＋グラフの出せる電卓です。ＰＣと接続出来てプログラム／ライブラリーの転送とかも出来ます。勿論白黒ですがゲームを作ることも可能です（グラフィックス使った）。悲しいかなＨＰはこの次のモデルでＲＰＮだけでなく「普通の電卓モード」もサポートしてしまった為「イコールキー」が追加されてしまいました。だから私が買う電卓はこれが最後です（笑）。それに現行モデルは曲線使った白ボディーで全然マニアックな感じがしませんから（爆）。

これが私の思い出の電卓。入社してすぐに関数の使える１６進電卓を秋葉原で探して買ったものです。当時ＨＰの関数電卓（上と同等の初期モデル）は冗談の様な値段だったので買えなかった為これを買いました。確かＨＰのＲＰＮ関数電卓は２０万ぐらいだったと思います。この電卓はその後十数年使い倒してから上のＨＰ－４６ＧＸが買える様になった時点でバトンタッチされました。ちなみに現在はＰＣ上で上のＨＰ－４６ＧＸのエミュレーターを使っています（現在私の電卓を使う全ての計算は上記ＨＰ－６４ＧＸエミュレーターです：しかも自分の電卓の写真を撮ってスキンを貼り替えて「そのまま自分の奴」がウィンドウズ上で動いてます：ウィンドウズ付属の電卓は使ったことありません：笑）。

だぶはちさんのブログネタで思わず気合いが入ってしまいました（爆）。殆どの方はなんてオタクネタだと飛ばされると思います（もしかしたら興味あるの白ロッパさんだけかも：笑）。

この記事は、２８年故障知らず… について書いています。