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2021年02月21日

新型ヴェゼルに思う。都市型SUVのデザインは行き着いたのだろうか

新型ヴェゼルに思う。都市型SUVのデザインは行き着いたのだろうか ホンダのヴェゼルが発表された。しかし、ネットでは、早くもどこかの車に似ているという批評が出てしまった
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ホンダは以前から2代目プレリュードを始め、歴代シビックやN-boxなど独自のデザイン力を持つメーカーであると思っている。
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ホンダのヴェゼルの新型ホームページでは、そのエクステリアについて
「SUVの力強さと、
 クーペのような流麗さ。
 その二つが自然に調和しているのは
 クルマとしての機能と造形とが
 シームレスに一体化しているためです。
 ボディーと一つのものとして
 生まれたようなフロントグリルは、
 あたらしいヴェゼルのデザイン言語を
 象徴的に物語っています。」
としている。また、
「リアに目を移せば、
 デザインへの信頼は確固たる
 ものになるでしょう。
 機能と造形の調和はここに至っても
 尚徹底されているからです。
 コンビネーションランプ、
 ライセンスプレートのハウジング、
 全ての要素は一つの美しさのなかに
 溶け込んでいます。」
とうたっている。
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要は機能と造形をバランスよく調和させたクーペフォルムということではないかと私は解釈している。多分に「SUVとしての力強さ」というはフロントからのラインとルーフの直線基調のデザインだと思う。直線基調は全高の高さをイメージさせる。
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「クーペのような流麗さ」というのはエンドピラーの寝かせ方とリアのコンビネーションランプではないだろうか。ただ、先代ヴェゼルはルーフはそのままにリアウィンドウの先端を絞ることによってクーペのような雰囲気を作っていた。このリアのデザインについては5代目シビックとアコードワゴン(3代目か?)のオマージュだという。つまり、他社からの影響ではなく、ホンダの歴代モデルが参考にされたというのだ。
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グリルについてはどうだろう。
初代のヴェゼルはグリルはあまり強調したモデルではなかった。むしろ、それがクーペ風でありフロントを下げながらエンジンフードが盛り上がるようなスポーティーカーにあるようなデザインに感じた。しかし、今回はフロントを立たせてグリルを強調してきた。ただ、昨今のメッキによる高級感を避けて、カラードグリルにすることによって新しいデザインとして提案している。
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グリルの解釈は様々だが、グリルをメッキにして高級感を感じさせるのが常だ。従ってそれを嫌うユーザーに提案したりやスポーティ感を感じさせるために、グリルを小さくするデザインやグリルレスが提案されてきた。
このクラスにあってヤリスクロスはグリルは小さめ、マツダのCX-30,CX-3は大きめ、VWのT-Crossはポロに比べ大き目である。その中でグリルを目立たせながら、高級感ではなくカラードグリルにすることによって強調するのが今回の提案だ。 これもある意味、クーペ風ととられるかもしれない。

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今や、SUVはクーペ風SUVに流れが変わりつつある。その昔、クロカン=クロスカントリーと言われた直線基調のスクエアな車から流麗な車に転身を図っているということが分かる。

クーペというのは、本来「切られた」という意味があり、私たちの世代では後部座席を犠牲にして、いや前席重視と割り切ってデザインされた2ドア車であった。しかし、その流れをトヨタがセダンで流れを変え、カリーナEDを生み出した。
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その流れは実用主義の日産プリメーラ(初代)あたりから流れが変わり後部座席も重視されるようになった。結果、ルーフの長さを長く取るようになった。

また、レガシィによって始まったステーションワゴンブームでも前述のアコードワゴンがエンドピラーを寝かせて後部荷室を犠牲にしてエンドピラーを寝かせることによってデザインされた。
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ミニバンブームの時は3代目オデッセイが全高を下げてきた。これは3列のそれぞれの乗員を座らせることはそのままに室内での移動を犠牲にして、全高を下げることによってヒットする。また、オデッセイの初代モデルでもそれまでのワンボックスの車のイメージから全高を下げることによって見出されたモデルでもある。ただ、このモデルでは「クーペ風」とうたってはいないが…。

つまり、昨今の2ドア車以外のクーペについて「クーペ風」というのは何かを犠牲にしてエンドピラー寝かせるということが常だった。しかし、SUVについてはそれを感じないのはなぜだろうか。エンドピラーを寝かせても後部座席の頭上は確保され、荷室はエンドぴらの付け根であるバックドア立たせるとそれまでの荷室と変わらない。またエンドピラーを立たせるよりも寝かせた方が空力としても都合が良いのではないか…。
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結果、「犠牲」というのがあまりにもない、潔さを感じないのが昨今のクーペ風ではないだろうか。例えば、現行のクラウンや現行のアコードのようなエンドピラーの寝かせ方もそうだろう。逆に流麗さを無視したスクエアな軽自動車がヒットしている。

しかし、こぞってクーペ風にデザインされてきたということは従来のデザインでは販売増に繋がらないからともいえる。どのメーカーからもここまでSUVがあふれるとあちこちでどのモデルと似ているというのがあっても当然と言える。しかし、それは、各メーカーのデザイン部が新しいSUVを考えるときに行き詰まっていると考えてもいいのではないだろうか。

もし、だれもが注目するようなSUVが提案されなければ、SUVブームの終焉が近づいてきているのではないだろうか。

なお、画像の出展はここここ
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Posted at 2021/02/21 08:43:17

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この記事へのコメント

2021年2月21日 19:05
出ましたね、新型ヴェゼル。
個人的にはこのデザインはアリですが、別のグリルが付いた社外バンパーが欲しいです。
クーペ風にさらに寄せたということですが、その割にあまりリアデザインが思い切れてない感じが。
どうせオマージュするなら思い切って、Dピラーをブラックアウトして欲しかった。競合との差別化の意味でも。
(居住性重視パッケージの新型モデルを、別に準備しているとの噂もあるけど真偽は?)
コメントへの返答
2021年2月21日 21:20
出ました~。
私もこのグリルは社外のパーツを装着するか、ブラックアウトしたくなります。
このセグメントから上のモデルはよくクーペ風というデザインを採用する車が多くなりましたね。おっしゃるようにクーペ風というにはあまりそんなイメージが沸かないのも同感です。フィット、ヴェゼルの2車種だけでのアーキテクチャーではやはりコストが高くつくのでやはりあと1~2モデルが姉妹車として存在していてもおかしくないですよね。アジア向けにセダンがあったり、低価格SUV…。
きっと、来年も今ごろは…( ;∀;)


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