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2024年04月27日

いまさらながらCX-3

いまさらながらCX-3 CX-3が発売され既に9年を迎えた。いまさらだが、モデルチェンジがどのメーカーでも間隔が長くなってきている中、マツダの経営方針の中でモデルチェンジできないこのCX-3がどのような変遷をしてきたのだろうか、振り返ってみたい。

今から遡ること10年前、2014年の頃からメディアに偽装されたCX-3がちらっと映りはじめ、11月にはかなりはっきりした擬装された画像がネット上に出回るようになった。
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マツダにとってSUVモデルはCX-5がブランニューモデルだったが、マツダにとっては駒不足だった。そこにニッサンからJUKEがデビューし、SUVは市場において主流になりつつあった。そんな中2014年のロサンゼルスオート―ショーで世界初公開となった。
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国内ではハイブリッド車が市場に出回り始めたこともあって、ハイブリッド技術の無いマツダはコンパクトクラスでの1.5ℓディーゼル専用車として販売を始めた。しかし、既に欧州では2.0ℓガソリンモデルも併売していた。
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開発当初はミニCX-5にするか議論が重ねられ、またデミオのイメージと残さないようにエクステリアはデザインされたという。また、立体駐車場に入庫できる車高も考慮された(ベースとなったDJデミオとは25mm違う)。
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結果、当時のSUVの様々な環境に適応するたくましいスクエアに近いエクステリアではなく、主に都市の中で映えるようなクーペライクなドライバーズカーとして開発された。そしてエンドピラーをブラックアウトにし、サイドボディのうねりのあるデザインによってノーズが長く、キャビンが小さくなるようなデザインになったという。また、ホイールサイズを大きめにすることでさらにクーペライクなデザインが強調されるものとなった。開発当初からホイールのサイズについては大きくすることを主眼としていたという。
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しかし、これが後に仇となって乗り心地が良くないと国内の自動車評論家から指摘される。ちなみに欧州では16inのモデルが販売されていてこちらの乗り心地の評価がよかったようだ。
さて、2015年10月末にはCX-3初の海外生産拠点となるタイでの生産が始まる。
年末には早速改良
① ディーゼルエンジンにナチュラルサウンドスムーザーを標準化。
② 足まわりも前後ダンパーの内部構造、フロントスタビライザーの構造を改良し、乗り心地を改善。
③ 電動パワーステアリングの制御を改良、エンジンのトルク応答を緻密にコントロールする「DE精密過給制御」を行い、軽負荷領域におけるアクセル操作に対するクルマの反応をよりダイレクトになるように設定。

2016年
その年にアクセラの大幅改良で取り入れられた技術をかなり取り入れる改良をしている。
① G-ベクタリング コントロールを全車に標準装備
② サスペンションや電動パワーステアリングのチューニング、操縦安定性・乗り心地を向上。
③ ナチュラル・サウンド・周波数コントロールを全車に標準装備。
④ リフトゲートのガラスの板厚をアップし、遮音・吸音材の追加採用により、風騒音やロードノイズを抑制。
⑤ アクセラにも採用されたアクティブ・ディスプレイも改良。
2017年
 ガソリンモデル「SKYACTIV-G 2.0」車を新設定。また全車で先進安全技術「i-ACTIVSENSE」を標準装備。

2018年 現行モデルのエクステリアになる商品改良を実施。
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① サスペンションの改良に合わせ、タイヤまで手を入れ18inタイヤを新開発。
② フロントダンパーやフロントスタビライザー・コイルスプリングの改良
③ G-ベクタリングコントロール制御・電動パワーステアリング制御の最適化
④ フロント/リアドアのアウターパネルやリアドアガラスの板厚向上、ドアシールの遮音性とルーフ部の吸音性向上により、静粛性を向上。
⑤ フロントシートの座面クッションはCX-8と同じ高減衰ウレタンを採用
⑥ ディーゼルのエンジンを1.5ℓから1.8ℓに排気量をアップ。
1.5ℓに比べ大きなパワーアップを図らず、欧州のEURO5のレギュレーションに合わせて改良をしたという。しかし、当時1.5ℓの煤問題も浮上しており、排気量を上げて最適化をしたかもしれない。
2020年、トヨタ/ダイハツからラッシュ/ロッキーのような低価格なコンパクトSUVの登場にCX-3も対応すべく1.5ℓガソリンモデルを投入。
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「15S Urban Dresser」特別仕様車の設定

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2021年 一部商品改良および特別仕様車「Super Edgy」を投入。
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① マツダコネクトセンターディスプレイを7インチから8インチに大型化。
② グレード体系が整理、ガソリンモデルは2.0Lエンジン搭載車が廃止1.5Lのみになる。

2022年 日本国内での生産を終了。以降はタイおよびメキシコ工場でのみ生産。
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日本へはタイ工場で生産している車両を逆輸入。マツダでの逆輸入はOEMや教習車を除くとこれが初

2023年  商品改良が発表された(予約開始のみ 発売は2024年2月より)
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① 全機種にコネクティッドサービス対応のマツダコネクトが採用、標準装備
② センターディスプレイが8.8インチに大型化、
③ 「SKYACTIV-D 1.8」搭載車においては、出力が向上
④ 機種体系が大幅に整理され
「Super Edgy」の後継「Vivid Monotone」の特別仕様車の設定

⑤ 6MT車が廃止により全機種6EC-ATのみの設定

この9年間を振り返ると、かなりの部分で毎年のように細かい改良をされてきている。コストダウンもあるのかもしれないが、装備面だけではなく、問題視された足回りの改良、またNVHにも力を入れて販売を継続している。特にデビュー当初の乗り心地の悪さは、ライバルと比べても大きく差が開いてしまうどころから、むしろ乗り心地の良さを評価されるようになった。これにより、コストパーフォーマンスの良さに繋がっている。見る人にはよっては、レクサスと遜色ないというぐらいの高級感のあるインテリアだという人もいる。(大げさだと思うが)
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デビューからの日本国内での販売台数をグラフにするとデビューの時こそ爆発的にヒットしたものの、その後は大幅な販売台数の減少にならずに済んでいる。(2021年の販売が少し上向いたのはSuper Edgyに人気が集中したためだと思われる)
以前長期期間販売されたベリーサと比較しても販売台数の落ち込みは少ないのも特別仕様車や新たな装備の見直しが行われているからだろう。
しかし、ライバルたちの車の新鮮な魅力からすれば、だんだんとCX-3の魅力は薄れていっているのは間違いない。次期コンパクトSUVにどのような秘策をマツダは考えているのだろうか?
ブログ一覧 | CX-3 | クルマ
Posted at 2024/04/28 00:41:15

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この記事へのコメント

2024年4月28日 9:18
こんにちは。
CX-3はまさに『10年経っても色あせないデザイン』を忠実に具現化してると思います。
最近出てきたコンパクトなガチ高級車のレクサスLBXを見るたびに、CX- 3がちらついてなりません。
コメントへの返答
2024年4月28日 22:27
こんばんは
マツダは昔からデザインにこだわるところがありましたからね。
おっしゃるようにレクサスLBXを見るとルーフの絞り方はマツダが9年前にやっていたぜと言ってもよいですよね。

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