• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2014年03月15日

2013年式エクストレイル感想文

2021年
「新型ローグ(ビニールシート車)」から改題

キャシュカイ+3列シート=ローグ
ローグ+ビニールシート=エクストレイル




日産が3代目エクストレイルを発売した。
エクストレイルはCMFという新しい開発手法のトップバッターとして
世に送り出された記念すべき一台である。

●エクストレイルの歴史

まず、エクストレイルの歴史を簡単に復習しておきたい。




2000年に発売された初代エクストレイル(T30型)は、
「4人が快適で楽しい、200万円の使える四駆」をテーマに開発された。
エクストリームスポーツを愛する人ががんがん使い倒す相棒、といったイメージで
汚れに強い室内、機能的な装備・収納類、
横置きE/Gながら本格的なオフロード性能、
など、道具感にこだわった個性的なSUVとして誕生した。
価格も実用に耐えうるエントリーグレードグレードながら
200万円ポッキリでコンセプトどおりとなった。

世界でも好評を博し、モデルライフを通じて根強い人気を博した。
特筆すべき装備は、
・防水シート
・泥汚れを掃除しやすい樹脂内装
・車が汚れていても乗降時に足を汚さない下見切りドア
・車内が広く使えるポップアップステアリングコラム
・軽衝突時に復元する樹脂Frフェンダー
・温冷機能付きドリンクホルダー(ただし、缶しか入らない)
などなど、「使い倒す」ためのアイデアが満載だった。

2007年には初めてのフルモデルチェンジ(T31)。




根強い人気があったことから完全なるキープコンセプトで登場。
「アウトドアスポーツを最大限満喫するためのタフ・ギア」がテーマ。
走破性を高めつつも、特徴である使い倒せるキャラクターを継承。
荷室を広くしたり、収納に便利な引き出しを設けるなど、
これもアイデアにあふれたクルマとなった。
スタート価格はSの4WDで215万円。税込価格であったから、
税抜き204万円と値上げ幅は少ない。
6MTモデルもラインナップされ、MTファンの私も注目していた。
2008年にはクリーンディーゼルを搭載したGTグレードが追加され、
CX-5で花開いたクリーンディーゼルという選択肢に先鞭をつけたモデルとなった。

●エクストレイル成功とシティSUVの流行

日産の開発陣は初代、2代目ともに日本の若者をターゲットにして、
見事に彼らの欲しい車を作り出すことに成功した。
価格が安かったことに加え、商品を見て何に使うための車なのか、
パッと見て分かる、部分が成功した理由であると考えられる。

T31型が発売以降、世界的にはシティSUVがもてはやされた。
SUVのような居住性とプロポーションを持ちながら、更に乗用車ライクな
内外装を与えることで、従来のハッチバックからの乗換えを誘った。

日産はエクストレイルベースでより都会的な
キャシュカイというコンパクトSUVを2007年に発売している。




エクストレイルよりはコンパクトで走破性はそれほど売りにしていない。
アルメーラの後継車種という扱いで欧州のみならず、日本でも販売された。
この作戦は後のジュークにつながり、
日産はコンパクトクロスオーバーSUVの第一人者となった。

北米でもムラーノの下級グレード的扱いで2007年にローグを発売した。




つまり、日産のC-DセグメントのSUVラインナップは
日本メインのエクストレイル、欧州メインのキャシュカイ、
北米面のローグという三本柱になった。

SUVというボディタイプはますます市民権を得ることとなり、
強力なライバルがどんどん出現することとなる。

わが国でも販売台数No.1を誇ってきたエクストレイルも例えばフォレスターや
CX-5と言った新しいライバルに販売を脅かされるようになった。
一方、かつてのパイオニアたるRAV4は国内販売を見限り輸出専用に特化。
同じくCR-Vも国内販売はするものの、北米が主戦場になった。
アウトランダーも日本よりも新興国であるロシアを向いた企画に変わり、
それぞれが、土臭さを消して行った。
かつては非日常をイメージさせる土臭さは
オールドファッションだと言われるようになった。

今や、欧州系のCX-5、未だに悪路系のフォレスター、セダン派のハリアーという
実に個性的なライバルが2リッターSUVクラスにはひしめいている。
そんな中、日産はCMFという新しい設計手法をエクストレイルで実践し、世に問うた。

●CMFは積み木設計
今までCMFという単語を連発してきた。

CMFとは(common module family:コモン・モジュール・ファミリー)という。
直訳すると、共通の構成要素を持ったファミリーということだ。

日産が公表してる図のように、車両を構成する部品をいくつかの
ブロックにわけ、これらを組み合わせて一台のモデルを作り上げようというものだ。




従来のプラットフォーム戦略では、
例えばサニーとパルサーを共通のプラットフォームを使って開発することはできる。
しかし、素のサニーからGTI-Rの様なスポーツモデル、
或いはラシーンのようなゆるSUVを作るには、
たくさんの専用部品を新規に起こしてやる必要があり、効率的な開発にならない。
例えばサニーベースで重量の重いミニバンを作ろうとしたとき、
プラットフォーム違いによって一クラス上の部品を流用できない、
という非効率の壁にぶち当たるわけだ。

CMFのように構成部品をいくつかのパートに分け、
ブロックを組み合わせるように車両を開発すれば、効率的な開発ができる。
そのブロック自体も汎用性を持たせた上で守備範囲が決められているから、
必要以上の性能・質量を持たせる必要が無く仕様を適正化できる。
従来よりも流用設計を進めるため、
まとめ買いによって購買コスト自体も下がると言うわけだ。

この考え方を日産はC、Dセグメントで導入し、
エクストレイルはトップバッターとなった。


●広がる新設計コンセプト
日産がCMFを提唱する前、VWがMQBプラットフォームこそが
超巨大プラットフォームのはしりであった。
アクセルペダル~前車軸までの位置関係を完全に統一する。
こうすることで空調、パワートレーン、ドライブトレーン、Frサスペンション、操舵システムという
車のコストの実に60%を占める部分を流用設計にする事が出来る。
一方でデザインに影響するFrオーバーハングやホイールベースは自由に変えてよい。
お金がかかる部分を共通にしただけではなく、高い性能を与えたこともあり、
近年のVW車の完成度は目を見張るものがある。VWゴルフやポロはその恩恵を受けている。




更に、トヨタもTNGAという新設計コンセプトを提唱している。
その詳細は明らかにされていないが、同様に部品共用化を図るようだ。

日産のCMF、VWのMQB、トヨタのTNGAなど、従来のプラットフォーム共通化より
一歩進んだ設計の考え方はこれからもどんどん出てくるものと思われる。

こうした共通化部品を使うメリットは、
部品購入コストの圧縮や設計工数の圧縮が挙げられる。
こうして浮かせた分のコストを日々厳しくなる安全対策や
魅力的な車にするための原資にすることを各社ともに挙げている。

しかし、共通化による「取り分」を本当に商品、或いはユーザーに適正に
還元しているのかどうかについては出てくる商品を我々消費者が丁寧に検証するほか無い。

●欧州と北米に飲み込まれた日本向け商品
積み木設計で作られたエクストレイル。
簡単に表現するなら、
キャシュカイ+3列シート=ローグ
ローグ+ビニールシート=エクストレイル
である。

エクストレイルの写真を見たあとで
欧州にて一足先にフルモデルチェンジされた
キャシュカイを見て欲しい。



写真を見ると驚いてしまいそうになる。
Frマスクはフードやヘッドランプの形状が
エクストレイルと異なるがテイストは良く似ている。
内装もMT車であることを除いてエクストレイルと全く共通になっている。

最大の違いはRrセクションで日産のデザイントレンドに沿った
キュッとした凝縮感のあるスタイリングでまとめられている。




一方、北米向けのローグはキャシュカイに対してRrを延長。
ライバルのRAV4やCR-V、CX-5やエスケープに対抗しうる荷室長を確保している。
また、Rrフロアパン延長の恩恵で
3列シートの設定があることもキャシュカイと大きく違う点だ。




しかし、ローグの前席よりも前の空間はキャシュカイと全く同じ設計だ。
(衝突形態が異なることから骨格系の内部は異なる可能性がある)






一方、エクストレイルは完全に見た目はローグと変わらない。
旧ハリアーそっくりのリアビューもローグ譲り。
防水ビニールシートと防水ラゲッジがせめてものアイデンティティなのだろう。
「使い倒し派」には不要な3列シートもローグのお下がりをあてがわれている。

ローグの情報を集めれば集めるほど、
エクストレイルはローグの1バリエーションに過ぎない事が良く分かる。
エクストレイルにクロスシートをつけて
エンジンを2.5Lにすればローグに大変身というわけだ。

ローグに防水インテリアを奢ってやれば十分に
エクストレイルの代わりを果たせると日産は判断したのだろう。
実際にエクストレイルのユーザーも100%旧来のエクストレイルの
装備・機能を知り尽くして使い倒していたわけではなかっただろう。
だから、ローグのエンジンを2Lにして内装だけ防水にすれば、
あとは事足りると判断することは容易に想像できる。



しかし、ローグ+ビニールシートのエクストレイルを見る限り、
エクストレイルを選ばなくてはならない理由が
全く無くなってしまったように思えてならない。

●ネット記事から拾った日産の考え・・・
ネット記事がソースなのだが、日産の開発者のコメントを抜粋した。
「雪の中を走るようなタフ・ギアのイメージで、日本のみウォーター・プルーフ仕様となっている。」
「日本でのエクストレイルが持っているイメージと、それ以外とでは全く違う。
そのくらい日本は特別な市場だ」
「日本以外ではエクストレイルががらりと変わるのはウェルカムだった」
と、日本市場を無視して北米市場、中国市場を最優先することを正当化するような
寂しいコメントばかりであった。
もちろん日本でもエクストレイルのネームバリューを生かして販売するが、
あくまでもグローバルカーのローグの小変更版を販売するつもりだったのだろう。

●乗り味もあいまい
20Xのエマージェンシーブレーキパッケージ(4WD)に試乗した。

乗り込んですぐ感じたのはずいぶんと「下山」してしまったインテリア。
ソフトパッドのインパネアッパー。カーボン柄のオーナメントが付き、
空調吹き出し口にはシルバー塗装の縁取りが入る。

先代のキャシュカイやエクストレイルと比べれば
ずいぶんと質感アップを感じるが
ライバルも同水準にあるため、優位性は無い。

エンジンを始動して走り出す。
2000ccもあるのに、まるでリッターカーのような加速フィールが気になる。
加速時にCVTがぶわっと回転数をあげ、加速感に乏しく、
アクセルを緩めると低回転で延々と走り続けようとする。
近年、トヨタですら改めようとしているというのに・・・・。
さらに、乗り心地もバタバタする感じで、何だか興ざめしてしまう。
NVも綿を詰めまくっている(?)ハリアーに乗った後ではどうにも騒がしく感じる。
本当はスキー場などで試して見たかったがそれはかなわなかった。
ラゲッジを見ても、先代にあった引き出しの様な「WOW」もない。
本当にローグの防水インテリアバージョンでしかないのか!

●先代ハリアーに似たリアビューをなぜ放置した?
最大の謎が先代ハリアーそっくりのリアビュー。
参考のために画像を並べて見たが、どうだろうか。




カースタイリングの専門化がハリアーを知らないとは言わないだろう。
旧モデルだから良いと思ったのかは謎だが、
隣国のコピー商品じゃないのだからもっと考えるべき。
キャシュカイなんかは日産らしい良いデザインなのに・・・。



●どんどん高くなるプライス設定
さて、カタログを片手に商談に入った。
グレードは4駆の20Xのエマージェンシーブレーキパッケージを選択。
税抜き価格は240.7万円(5%課税で252.7万円)。
オートライト、アルミホイール、プッシュ式エンジンスターター、
オートエアコン、シートヒーターなど一通りの装備が揃う上級グレードで、
ソナーを利用して追突を防ぐ流行の「ぶつからない機能」が選べる。
ただし、アダプティブクルーズコントロールはつかない。
7.4万円で「ぶつからない機能」が突くことはお買い得といえるが、
アダプティブクルコンは欲しかった・・・。

さて、一般消費者の気持ちで見積もりを作るので
カーナビをつけようと思ったが、おどろいた。
純正用品のナビにはバックカメラが無く、これを後付しようとすると、
MOPのカーナビと変わらない値段になってしまう・・・・。
MOPカーナビだと、アラウンドビューモニター、インテリジェントパーキングアシスト、
ふらつき警報、BSW(車線変更時の障害物検知)、クルーズコントロールとETCが
抱き合わせでついてくるが、31.8万円の投資となる。

更に、安全装備が気になる私としてはサイドエアバッグと
カーテンシールドエアバッグを注文(7.35万円)。

そしてSUVだからということでフォグランプを選択しようと思った。
用品カタログを見て驚いた。なんとフツーのハロゲンフォグランプが4万円。
LEDフォグランプに至っては6.5万円もするのだ!これには驚いた。

すると営業マンはすかさず
「MOPのLEDヘッドランプを選べばフォグがセットで着いてきます」と言って来た!
確認するとLEDヘッドランプは確かにフォグがセットで装着され、価格は7.35万円。
フォグだけ4万円支払うのと比べると、割安に感じるが、さすがにあくどいと感じた。
しかし、夜の山道で補助ランプとしてフォグを使いたいときもあるので、
価格設定に疑問を持ちつつLEDヘッドランプも注文した。

この結果、車両本体価格は299万円に跳ね上がった。

更に、新型エクストレイルにはお勧めパッケージオプションで
「ベーシックセレクション」という抱き合わせ用品が存在する。
これが、
1.デュアルカーペット
2.セキュリティ&セーフティパックプレミアム
3.プラスチックバイザー
4.マッドガード
5.ドアミラー自動格納装置
6.セーフティイルミネーション
という内容でしめて「14.5万円」!!!!
2と5と6(併せて7.4万円)は要らんよね・・・。

さすがに騙される奴がいるのだろうかという気持ちになるが、
営業マンは当たり前な顔をして見積もりに組み込んでくるので
若い人が一人で買いに行くと餌食になってしまう可能性大・・・・・。

見積もり総額は345.2万円と相成った。

いかがだろうか。2000ccクラスのSUVの値段とは思えない・・・・。
ちなみに、先回試乗したハリアーの見積もりを
4WDにして計算しなおすと369万円。
24.5万円差とは思えないほどエクストレイルは高くなってしまう。
つまり、見た目の価格の安さで目を引いて実際に乗れるように仕様を作っていくと
あれよあれよという間に高くなってしまう価格設定なのだ。
日産がまずいのは、これがあからさま過ぎる点だ。
そりゃベア満額通りますよね・・・・。

やるならもう少し巧妙にやって欲しいのに私のような素人が見ても
「なんかこの価格設定はおかしいぞ」と思うようなものにすべきじゃない。
エクストレイルをローグのビニールシート版にしておいて、
更にこのような仕打ちは無いよな、と熱狂的ファンでもない私ですら思う。
日産の副社長は「ポジショニングを維持しながら
この値段でそういうこと(装備の充実)ができたのはCMFのおかげだ」と
語っているが、もう少し販売戦略というか価格設定を考えたほうが良いのではないか?

商品性もそんなに高くない水準レベルの車なのに、ちょっとオプションをつけただけで
どーんと跳ね上がるのはいかがなものか。
個人的には全くCMFで商品性が上がったとは感じられなかった。
そうなると、ただの共用化によるコストカットに過ぎない。

●超合理化の風潮の中でいかにエクストレイルを残すか?



個人的にがっかりしてしまったので、
エクストレイルには厳しいことを書いた。
私はエクストレイルという車が本当に好きだったのだ。
しかし、新型はエクストレイルというよりもビニールシートのローグだ。

ただ、カタログを見ていて気付いたのだが、最廉価グレードの20Sは4WDのみの設定で
税抜き価格が214.2万円で先代の価格を維持している。
装備はマニュアルエアコンにはなるが、日産のせめてもの誠意を感じた。

だから、エクストレイルを買うなら最廉価の20S一択だ!
(エマージェンシーブレーキは本当は欲しいけど)
儲けは少ないけど、このグレードが一番エクストレイルらしいじゃないか!

たぶん、今の日産の中で日本向けのエクストレイルを
残すことが困難を極めたのだろうなと思うと少し寂しく思う。
これでもきっとエクストレイルを残したい関係者は精一杯戦った結果なのだろう。
過度にグローバル化した自動車業界は大変だ・・・・。
日本はガラパゴス化したうま味の無い市場かもしれないが、
せっかく日本発で発想した商品もグローバル化の波に飲まれてしまうのはとてももったいなく思う。
ブログ一覧 | 感想文_日産 | クルマ
Posted at 2014/03/15 00:42:27

イイね!0件



タグ

ブログ人気記事

セルシオ
avot-kunさん

大倉山ジャンプ競技場からスゴいうど ...
エイジングさん

恒例のサマーロング(歴史探訪編)… ...
tom88_88さん

美味しい季節の頂き物🍑
剣 舞さん

松本城へ行ってきました。
ブクチャンさん

本日 8月18日より 夏季休暇明け ...
ハセ・プロさん

この記事へのコメント

2014年3月15日 2:08
いろんな鬱憤が文章に出てますよw

この変わり身は,ハスラーが実は新型ジムニーでしたみたいな…さすがにそれをやらないスズキさんは,日本市場をちゃんと理解していて,地に足が付いていると感じます.

CMFとかTNGAは,別にユーザーにとってメリットあることじゃないんですよね.共通部品を使ったなら,性能アップか価格面でユーザーに還元されないと.もしくは,旧型になった時に,全世界での共通部品が多いから,純正部品打ち切りの心配が減るというメリットでしょうかね?
コメントへの返答
2014年3月15日 9:58
いや、エクストレイル好きだったんだよ。
友達も乗っていたし。

スズキって割りとその辺はしっかりしてる。
日本の軽を転用できてブルーオーシャンなインドに先鞭をつけたのは立派。

CMFとかTNGAって原価低減をして原資を稼ぎ、それを商品性向上につなげるためのものでしかないはず。

日産はこれがヘタ。
CMFのエクストレイルも全然価格競争力が無い上に商品性も並の下。おまけにオプションで価格が膨れ上がる。

タイマーチも同じ。
タイで作るというなら今より20万引位の価格で出してくれないとタイで作る正当性がわからない。
マツダとは違う意味で日本を無視しすぎ。

部品は手に入りやすいね。
ボクのカローラはマフラーカッターが入手できない・・・。
2014年3月16日 0:06
こんばんは。

新型エクストレイルに、いろんな意味でのがっかり感を感じている一人です。
ゴーンさんが来て、車種と社員のリストラでV字回復したうま味が忘れられず、再び車種整理にまい進している様子にしか見えず(他にもティーダが餌食に)。ピンポイントでクルマ選びする人には問題ないかもしれませんが、その進化やプロセスも重視するクルマ選びをする方にとっては、アンチテーゼ以外何物でもないと思いました。

「これまでのエクストレイルのデザインが海外で不評だったからイメチェンを図った」との報道もありましたが、ならば2代目のコンセプトは何だったのか?日本市場をバカにしているのか?うがった見方かもしれませんが、そう感じてしまいました。

安い椅子のローグ=エクストレイルには賛成です。

現行マーチのプライスはかなりふっかけていると思います。
特に、プレス工程を1工程減らしたいがために部分部分を無理矢理角ばらせたスタイリングや、安い樹脂材、目付が少なくてペラペラの内装等、これで先代より高いのが信じられません。ベア満額出て当然な理由がここにもあると感じました。

決してトヨタの肩を持つわけではありませんが、日本意識した商品展開を見せるメーカーと、そうでないメーカーでは、世間の見方が全く違うと思います。日産がトヨタの対立軸だった日々が懐かしく、そんな時代は2度と無いだろうなあともまた、新型エクストレイルを見て感じさせられました。

長文失礼いたしました。
コメントへの返答
2014年3月16日 22:50
エクストレイル、いい車だったんですけどね・・・・。現代のS13だったのに。

海外で不評だから、といいますが結局ローグに一本化したかっただけだと思いますね。

マーチも安くすることに反対しませんが、それが商品性を損なう形であってはなりません。次期マーチは相当反省してくるのではないかと想像します。

ゴーン社長は「●●年以内に新型車をXX台出して販売台数を△△台のラインに乗せる」といった類の発言をよくされますが、新車を連発するだけでは日産の地位は上がりません。売れる車、注目される車を出さないと意味が無い。確かに新車効果があるので最初はドカッと売れますが、その後忘れ去られるようでは意味が無い。ということに気付いて欲しいです。新車が出れば何でも買うほど今のユーザーはバカじゃないし、お金もありません。
2014年3月16日 20:42
こんにちは

エルグランドに続く車種統合ですね。
独自の市場を持っていたのに、他社に譲ってしまう構図も同じ。

同一車種で賄う”ワールドカー構想”(死語?)って、30年以上前にアメリカのビッグ3が、若干形が違うながらも市場に問うたのですが、結局10年も経たない内に頓挫していたのを思い出します。ワールドカー構想は、その後地産地消への道となりますが、今回のはどうでしょうね。

CMFなる共通化コンセプトは、ベースとなるH/Bやセダンの性能が向上しないのであれば、買い手側の旨味はありませんね。性能要件の厳しくなる、ミニバンやSUVには、むしろ制約となる気がしますが。(共通化に取り込まれた某王冠のシートは、ひ品質低下しましたね)
次期セレナが、CMFの中に取り込まれたら、横幅1800mmになるのでしょうか。今の日産では、冗談話で終わらない予感もありますね。

20Sは、価格訴求グレードで、実際の商談は、20Xがスタートラインでしょう。であれば、なおさら書かれている通りに価格競争力が高いとは思えませんね。
コメントへの返答
2014年3月16日 23:00
どうもこんにちは。

エルグランドもクエストと統合されましたね。まぁオデッセイとエリシオンほどのがっかり感はないですけど・・・。

CMFは同じコンポーネントから全然違う車を生み出さなければ意味が無いのです。

VWグループのようにゴルフとA3と、セアトレオンくらい違う見た目の車を同じコンポーネントで作らないと意味が無いのです。

CMFと日産は言っているが、単にエクストレイルを廃止してローグのビニールシート仕様を日本向けにしているだけ。

本当のCMFをやるなら、キャシュカイ、ローグと見えない部分を共通化しつつ、エクストレイルにしか見えない、日本人のためのエクストレイルを出すべきだったと思っています。

今回日産がやったのは、トヨタがRAV4ショートに対して、北米仕様のロングボディの顔を変えたヴァンガード位の変更レベル。そんなのは兄弟車レベルの変更規模でしかなく、CMFの恩恵をユーザーが感じるレベルには無いと思います。

日産はCIマークがおかしいスカイラインやせっかくの指名買い商品を北米仕様と統合したエクストレイルのように商品自体が迷走していて、お客さんの方向を向いていませんね。自分たちの理屈だけなのが心配です。

CMFでコストダウンしつつ、恩恵をユーザーに感じさせられないのなら、本当にやる意味が無いですね。

プロフィール

「積雪地域にて。現代のクルマとはいえ10年経つとサビが発生しますね。反対側はドア表面も赤錆出てました。」
何シテル?   08/18 16:02
ノイマイヤーと申します。 車に乗せると機嫌が良いと言われる赤ちゃんでした。 親と買い物に行く度にゲーセンでSEGAのアウトランをやらせろと駄々をこねる幼...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
1011 1213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

苦境の日産ですがいい車を作ってました 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/05/20 23:29:20
ロータリーエンジン じゃましないでね 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/03/02 08:18:40
試乗感想文アーカイブ(2025年1月1日更新版) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/01/05 21:12:26

愛車一覧

トヨタ カローラ トヨタ カローラ
1989年式(マイナーチェンジ直前) カローラGT。 ヤフオクで発見し、 不人気車ゆえに ...
トヨタ RAV4 L トヨタ RAV4 L
1996年式 標準グレード。 私が小学生だった1994年、RAV4が颯爽と登場した。私 ...
トヨタ プログレ トヨタ プログレ
2000年式 NC250。 長年、趣味の先輩達と車談義を重ねる中で定期的に「プログレは ...
シトロエン DS3 シトロエン DS3
2011年式 スポーツシック・エディションノアールII。 ラテン系ホットハッチ(プレミア ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation