
成り行きで話が前後してしまいましたが、今回導入した超広角ズームレンズ
EF16-35mmF4LISUSMの試し撮りです。
今回は手元にEOS5DMarkⅡがあったときの作例から。
超広角の場合、魚眼と違って直線が直線で写る代わりに四隅が引っ張られた歪みを持ちます。
ちょうど、球体の地球を平面に表現したメルカトル図法に似ているところがあります。
グリーンランドが実際の面積より巨大になるのと同じように、四隅にある物は引っ張られて斜めに大きくなる傾向があるので、ここに人の顔を配置するような構図はNGです。

クルマも歪むとカッコよくないので端に寄せるのは苦手。
引っ張られて大きくなる四隅は「像が流れる」とされ、画質の低下が顕著に出ますが、今度のEF16-35mmF4Lはこのあたりの画質もかなり改善されていて、四隅の砂利の粒までしっかりと解像していました。

これまで超広角域を担当してきたEF-S10-22mmはキヤノンAPS-C用のため、実際の画角は1.6倍換算の16-35mm相当と、ちょうど今回のレンズと同じ焦点域です。
中央部の解像度はしっかりしていますが、さすがに四隅の解像度はちょっと残念なところが。
小さなフォーマットで超広角の画角にするために、更に短い焦点距離で設計されている分、画質的にはデメリットになっていたはずです。

また、新しいレンズほどコーティングも進化していて、逆光耐性も大きく向上。
画面内に太陽が入ってくる確率の高い超広角レンズなので、なおの事この特性がどうなのかという点は気になるところですが、大胆に画面に太陽を入れた逆光ショットを見ても、画質を下げるようなフレアやゴーストは見られません。

強い光源としては構図に太陽が直接入るかどうかに限らず、光沢のあるクルマの塗装面やフロントガラスなど、反射面に太陽が入っていることも良くある状況。
逆光耐性の高性能化は、クルマの写真を撮る上でも重要な要素のひとつですが、今度のレンズはその点もしっかりしているので、安心して立ち向かっていけそうです。
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Posted at
2018/08/23 23:55:32