• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2012年08月13日

これをどう捉えるか…?

これをどう捉えるか…? さっき、岐阜放送で毎週月曜日の21時から放送している「目からウロコの骨董塾」という番組を見ていました。要するに「開運!なんでも鑑定団」の姉妹番組みたいなもので、色々とアートの見方や骨董の見方などが勉強になります。










…でその中で、掛軸や日本画の鑑定士である田中大氏(京都・思文閣代表取締役)のコーナーを見ていたら、村上華岳(1888~1939)の代表作である「裸婦図」(1920年、すなわち大正9年 山種美術館蔵)が紹介されていました。


この作品は、単なる「裸婦」というよりは菩薩の様にも見える事から、そこに生身の女性の官能美と菩薩の聖性という、本来は相反する要素が同居する事を念頭に置きながら鑑賞する作品だそうです(かつて50円切手の図柄にも採用されたらしい)。



あと、「わだばゴッホになる(私はゴッホになる)」という言葉で有名な版画家・棟方志功(1903~1975)も、「ヌードでもおでこにホクロを付ければ立派な観音様になる」と話していました。




…そして思い出したのは、先日みん友の秋山拓海さんのブログで、女性器を扱った写真で、「芸術か?猥褻か?」という事について取り上げられていた事でした。



確かに↑の画像を見て、よからぬ事を想像したりすれば「猥褻」とも思えるでしょう。

でも、「女性の官能美」や「神々しさ」を感じるのであればそこに「芸術」としての意義があると思います。


私は学生時代、名古屋市美術館へたまに行って企画展を鑑賞した事がありましたが、写真家・ロバート・メイプルソープの作品などは、如何にもゲ○の世界や、レ○ビ○ンみたいな世界が存在していました。

ただ、人間の体の肉感的な美しさを見出すのであれば、「この作品の中にまるで『ネ申』が宿っているのではないか?」と錯覚させられました。


こういう事は伝統芸能の世界でも似た事が言えるのですが、地元にも「石橋台(しゃっきょうたい)」という祭り屋台があります(↓の画像 ①が変身前 ②が変身後)。








この屋台に据付のからくり、女の人が舞っていて、そのお尻から獅子頭が出てくるというものなんですが、昭和初期に「女の尻から獅子頭が出るのは風紀上良くない」として60年近く封印されていました。


確かに女性のお尻から獅子頭が出てくるのは昭和の風紀の厳しい時代では「NG」としか見られなかったでしょう。でも今は時代が違います。これはヘアヌード解禁前と後の状況にも似ているかもしれません。



そういった事を考慮すれば、時代も変わり、人々の見方も変わってきているので、「どこからどこまでが芸術」、「どこからどこまでが猥褻」とは言い難いものがあります。


ちょっと長くなってしまいましたが、この一作品を見て、そんな事をふと考えました。



ブログ一覧 | 美術 | 日記
Posted at 2012/08/13 22:46:51

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

接点復活剤が届きました
Iichigoriki07さん

私とちがって⁉️
mimori431さん

客先帰りの紫色の…
やっぴー7さん

■予告「TAKUMIアパレルプレゼ ...
TAKUMIモーターオイルさん

日本海オフに行ってきました
灰色さび猫さん

浦島爺さんの東京見聞録 前編
トホホのおじさん

この記事へのコメント

2012年8月13日 23:41
私のブログを紹介していただきありがとうございます。

僕はどちらも正しくて結局は個人のとらえ方の問題だと思います。

裸婦画は芸術ですが、男性から見たら性欲も含めた視点で愉しむと思うから猥褻でもあると思います。

要はそれをその社会(この場合は国家って括りが妥当かと)が法や倫理等の視点で是か非か決定しているのだと思います。

日本はこの問題については遅れていると諸外国から見られていますからもう少し解放する方向で動いて欲しいと私は思いますが、それは私が健康な一人の男子だからそう思うと思います。(女性からは不快に思われるかも知れないし・・・)

ただ、日本もかなり昔と変わって開放的になって来ているとは思いますが、それは猥褻か芸術ってお話よりも社会がいろんな意味で緩くなった結果のように思えます。

だからある意味退廃的で国家として後退したとも私は思います。

でも、どこから解放でどこから退廃的なのかは本当に難しいと思いますよ。
コメントへの返答
2012年8月14日 6:31
確かに戦時中の日本であったなら、この作品は封印されていたかもしれませんね。

でも今はそれを鑑賞する事が出来る…これは平和な社会である証拠かもしれません。

しかし現在は平和を通り越してしまって「平和ボケ」しているとも言えなくもないですが…


こういう作品を鑑賞出来る程に社会が緩くなった事を考えると、終戦記念日を通じ、改めて平和の有り難さを感じる事が大事だなあって思いますね。
2012年8月13日 23:56
こんばんは。

「芸術」と「猥褻」のボーダーラインって難しいですよね。ある人が見ると、「素晴らしい」と評する作品でもまたある人は「何と卑猥な!」と憤怒したりしますし。

この辺は個人の裁量や価値観、考えの持ちようでいくらでも変わるものでもありますからね。

だから一部の人が卑猥に感じたからと言って頭ごなしに「けしからん!規制しろ!」といいだすのはちょっと短絡的すぎると思います。ある条例とか、ある条例とか、ある条例とか・・・。

まあ「表現の自由」とかいいだしたらそれこそ何でもありの無秩序になってしまいますから、ある程度の枠は設ける必要があるのでしょうが・・・・。

話が逸れてしまいましたが、「芸術or卑猥」の境目を完全に定めるのはきわめて困難でしょうね。
コメントへの返答
2012年8月14日 6:37
おはようございます。

私はこういう作品は何点も見ているので「卑猥」だとは思わないのですが、どの作品にも共通するのは、人間の身体を見て「素晴らしい」と感じて平面の世界に表現したって事でしょうかね?

ただ、その作品があまりにも世間に対して悪影響を与えるという話になると話は別ですね。

1人の人の中には色んな感情があり、今は「十人十色」というよりは「一人十色」になってますのでその人、その人の捉え方ってのも難しいものですね。
2012年8月14日 1:30
「下着着用のミロのビーナス」とか「モザイク修正入りのダビデ像」を想像してしまいましたwww

むやみな規制という話を聞くと、旧約聖書・出エジプト記終盤から延々と続く「〇〇してはいけない」を思い出します
昔の日本は、武家以外は「えろは何でもアリ」だったらしいですし、ある意味、本来の姿ともいえるかもしれません・・・
コメントへの返答
2012年8月14日 6:42
要するにこの作品はスケスケの服を着た女の人の絵です(笑)。

思えば北斎漫画だとか、その他「春画」と呼ばれるものは猥褻な世界が描かれていましたね。これらはいまだに抵抗のある人も多いみたいですが…

あと月岡芳年の「残酷画」なんかはエ○とは別の意味で世間に悪影響を与えそうな気もします。

これはスプラッター映画の規制などと似た感じもしますね。これもなかなか線引きが難しいです。
2012年8月14日 8:29
卑猥云々は少し置いておいて、「線引き」として一番身近なものは「法律による規制」でしょうね・・・・。

あまりに規制をかけ過ぎてしまう(例えばアメリカの禁酒法など)と、結果地下経済が発展し、結果治安の悪化をさらに招くなど、弊害の方が大きくなるコトも・・・・・・・。

それに、線引きするコトによって、その線引きの向こう側の世界を強く意識してしまい、より強い好奇心を産むのは避けられないでしょう・・・・・・強い意識は人によっては普段の生活に影響が出るかも知れませんし・・・。

極めて著しい影響が考えられるものの規制は必要としても、ある程度「緩く」しておくのも、かえって治安や気持ちの安定のためにはいいのかも知れませんね・・・・・・・。
コメントへの返答
2012年8月14日 19:41
確かに厳しくしすぎても、かえってアウトローなふるまいをしたがる人が出てくるでしょうね。

まあ、そういう事を考えると、現状でヨシとしないといけないのかもしれませんね。
2012年8月14日 12:09
日本人は元来性信仰お盛んな民族ですからねぇ〜明日香の方に行くと,天狗とオカメのまぐわいがお祭りになっていたりしますし,山村の方に行けば,未だに村の入口出口に男綱・女綱が結界として張られていたり…性的なものをすべて否定すれば,極論は超高齢化しか待っていませんし…とはいえ,低年齢化を煽るようなものは規制されるべきと思いますが,その線引きは難しいですね.
でも規制というのは必要最小限にとどめておくべきだと思います.見る,見ないは個人に委ねられているわけですし,厳しい規制がいい効果を出すなんて,環境技術ぐらいのもんでしょうね〜

とは言え,好きなもんは好きと言える時代がシアワセだなと,かつて河原で干からびたエロ本探しのダメスタンドバイミーをした自分は思うのでした.
コメントへの返答
2012年8月14日 19:46
確かに小牧の田縣神社では、男性のとある部分がご神体として奉られていますよね。

こういうとある部分を奉るというのは、五穀豊穣を祈るという意味があったりしますね。

18禁とかで本やメディアが規制されているのは、青少年を間違った性の捉え方をして欲しくないってのもあるんでしょうね。


そういえば岐阜県内に「エ○本小屋」って廃墟があって、一度行ってみたいなとは思っているんですが、怖いもの見たさかなあ~?(笑)
2012年8月14日 22:43
 この問題ねぇ~、我々の親の世代も、我々の世代もそうだけど、やたらと厭らしいイメージをして、話題を避けようとするから、余計に卑猥なイメージになる、と思うんだよね。^^;

 もっと、正々堂々と性教育に励むことで、お子様に間違った知識を与えることなく、性的被害から守るようにすればいいのでは?と思うのです。

 具体的には、小さい頃からプライベートゾーンについて教えて、嫌な時は嫌って言えばいいことを伝えること。

 そして、男女お互いの身体の構造の違いを説明して、男の子にも生理・妊娠・出産について教えて、女の子にも射精や勃起のことについて教えて、お互いを理解しあうことの大切さを伝えることの重要性を訴える。



 と言葉で言うのは簡単だけど、実行するには勇気が必要なもの・・・。





 簡潔にまとめると、男は女に優しくし、女は男のプライドを立てること。

 それさえクリアすれば、どんなにヘアヌードが転がっていようが、そんなに規制だ自由だと議論しなくても、卑猥なことになることなく、丸く収まると思うのですが、いかがでしょうか?
コメントへの返答
2012年8月15日 6:35
確かに家族が集まっているお茶の間のTV番組でそれらしいシーンがあったりすると「シーン…」と静かになってしまうのもそうでしょうね。

それに性教育を学校だけに任せている家庭ばかりなのもどうかなって思います。

いずれにせよ、男の子は父親に、女の子は母親になる運命にありますから、その過程については知っておかないといけないのですが…


そういえば国際線旅客機の中でヘアヌードが載った雑誌を読んでいて、猥褻扱いされた男性もいますが、町山さんの意見を踏まえるとそんなに目にカド立てなくても…と思います。

…といってそういう雑誌をドンドン読むのを勧めるワケではないんですけどね…(苦笑)

プロフィール

「ひと月に一度のゆっきー生配信、楽しみ~♬」
何シテル?   08/27 19:52
クルマ、アニメ、アート、カーモデル、アニソン、洋楽、T-SQUAREやカシオペアなどのフュージョン系が好きで、趣味も多めです。 「氷菓」母校出身・地元在住...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/9 >>

  1 2 3456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

gazoo愛車広場撮影会。 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/06/06 23:57:07
中島由貴オフィシャルファンクラブ 
カテゴリ:BanGDream!
2025/03/30 07:21:42
 
Roseliaコピーバンド「Cattlelia」ヴォーカル・Asiiaさんのサイト 
カテゴリ:BanGDream!
2023/11/08 07:00:49
 

愛車一覧

トヨタ カリーナ トヨタ カリーナ
クルマ、アニメ、アート、カーモデル、アニソン、洋楽、T-SQUAREやカシオペアなどのフ ...
スズキ エブリイ スズキ エブリイ
PAベースの岐阜県限定車(パワーウィンドー、CDステレオ、プライバシーガラス付き)
ダイハツ ムーヴ ダイハツ ムーヴ
大学を卒業して初めて購入したクルマです。 NA・5MTでしたが、車重が重くて峠道はツラか ...
スズキ キャリイトラック スズキ キャリイトラック
「氷菓」の聖地・水梨神社…もとい「水無神社」にて
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation