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2020年07月22日

「スバルが故意にパフォーマンスグレード」を作らない理由

「スバルが故意にパフォーマンスグレード」を作らない理由 この記事は、マツダの気になる未来(5)について、話はスバルについてなんですが、切り口が思っていたことに類似してたので、トラバって見ました。


実は、スバルの商品展開と言うか、商品の選択と集中について、スッキリしないというか、はっきり言って不満がありました。



SVX、6気筒で切り開いた独自の世界をあきらめたこと。

スペシャリティージャンルとして模索しながらも、レガシィの6発シリーズでどうやら、器の独自性はあきらめたものの、走りの質感、で独自の世界を3代目、4代目で切り開いたプレミアムスポーツと言うか、GTというか、私的には「パーソナルドライブ用スポーツツアラー」であり、スバルの言う「全天候型グランドツアラー」=AWD-GTと言う独特のカテゴリーが出来つつあったのに、余りにニッチ(スバル自身が、その中身をPR出来なかった)で終わった。

それから、各車種のグレードから「走りのバッジ」を付けたグレードが消えて行った。実際ハイパワーバージョンを必ずどの車種にも入れて、「ターボパワーxAWD」のスバルならでは、、のカテゴリーがあったのに、スバリストの中でもいわゆる「走り好き向け」の車。最初はパワーヒエラルキーで、オーバラップの価格帯を作らないためか?とも思ったけれどどうやら違う。もっと思想的なものが有ることに最近気が付きました。


タッチさんが言うように
『日本メーカーはこの手のスポーツモデルを商品単体として成功させた事例はいくつもあるものの、ベース車の販売向上に繋げた例はほとんどなく、全く逆に標準モデルの不人気に陥り最悪、絶版にせざるを得ない事例が非常に多いのです。』


おっしゃる通り、国産車で単体での「スポーツグレードを確立」出来ても、車種として肝心のベース車の拡販につなげれた例は殆どありません。大体、コストヒエラルキー的な雰囲気が有って、言わゆる「一番高いヤツ」が狭いニーズに合わせた走りの車になってしまうこと(これは日本の客層が十分育っていない点と、ジャーナリズムも育てられなかったことも効いていると思います)。

幸いスバルは案外この辺は、客層の見識がちょっと違ってて、理由としてAWDを体感する雪国の評価と言うわかりやすい実感できる差異が存在し、かつ、生活で使う「普通が最高」と言う人が居て、実は今スバルがフォーカスしているのはこっちの客層で、このスバリストをメインと決めたのです。


走りのイメージは成し難く、成しても稼ぎにつなげるのはさらに難しい。

インプレッサはWRXグレードでラリー界の頂点を極めて、イメージリーダとなったものの、そのファン層の要求ばかり聞いていると、どんどんニッチな特定用途になり、それが社会イメージ的にも「お買い物車」であるべきベースグレードや車格そのものの拡販に寄与どころか、むしろ敬遠されてしまうという結果になっていました。

少なくとも、レガシィ上位グレードのフラッグシップになら、ある程度ハイパフォーマンスカーが有ってもいいじゃないか、というのが5代目までのレガシィ。ターボモデルが無かったことで、テコ入れ的に途中投入。しかしその後6代目では消滅。

わかりやすいのは、SGPインプレッサからなんと「愛で作る車が有る」ですよ。
走りイメージからの180度の転換。だからとある層には反発も多かったようです。けれど、とうとう走りイメージの車は、モータショーで外装のみのお化粧車をアドバルーンにしたものの、エンジン、足回りがそのままで本物志向の旧WRXユーザには受けませんでした。もちろんスバルは、そのためにWRXを切り離して、別の車種に昇華させ、少なくとも継続させてきました(とうとうEJファイナルエディションとして幕を閉じましたが)。

それと同時に、レガシィのGTポジションを守るため、レヴォーグを日本専用、と言える車種として登場させました。これがスバルの良心であり、個人的には首の皮1枚つながった一手だったと思います。なぜなら、これまでのスバルポジションを作り上げたイメージを引き継ぐ車が無くなるからです。


失くせない物、栄誉の歴史は宝物



やはり200km/hオーバの連続10万キロ走行とWRCカーで名を売ったイメージを正面から生かせる車が無くなるのはどう考えても駄目でしょう。そこで国内にはレヴォーグが投入、そのセダン版をWRXとして独立、ただそのスパルタンな構成だけでは、数が足りないので、S4を切り出した。悪くないと思います。

これは、同じ車名の例えば「インプレッサ」を拡販してゆく時に「愛で作る車」というメインユーザ層と、夜中にたむろって走るイメージ層のWRXが同じではまずいわけで、結局「グレード」という分け方ではうまくゆかないことを悟り、シャシーなど流用するにしろ、別イメージで車種を独立させたわけですね。なので、レヴォーグとS4(WRX)が次のスバルの走りのイメージを引き継ぐ唯一のラインとなります。ただし、日本用として作ったことが結局グローバルカーとしては難しいところで、WRXまでコテコテに振ったら、独自のバリューですが、その雰囲気のS4はBMWの340iとかに対抗できるのか?。

独自の「ジャパニーズハイパフォーマンスカー」としてGT-Rと言うスーパーカーを除けば、「継続してその血統、系譜を紡ぎ続けているのは、WRXだけ」だと思います。この後、どこまで続くか、続けるつもりかわかりませんが。
このスバルのWRXが今も何とか生き延びているのは、4ドアセダンとAWDという必要な実用性と、必要な環境と、過剰なパフォーマンスと安全性が結局唯一無二の世界を切り開いたから(ロードスター的な観が有る)だと思います。

なので私的には、うまくやれば可能だと思っています。S402で作った世界をカタログモデルであるいは、カタログから外してStiオンリーでの構成としてやれば。(燃費の悪いAWDで、今後の規制を乗り切るのに、ハイパフォーマンスエンジン比率が上がるのは困る、と言うのも計算には有るでしょうが)



「スバルが故意にパフォーマンスグレード」を作らない理由

さて、話をだいぶズラシましたが、本題に入りますと、それはズバリ「アイサイト」の成功による哲学の変化だと考えます。スバルは北米で愛される多くのスバリスト(旧型を大事に乗る層含めて)をリサーチしました。そこで、上で述べたように多くは「走りの良さ」パフォーマンスを評価してくれている層が多いと考えていましたが、実はそれは案外小さい「オタク」レベルで、大半は極普通の「頼りになるタフな、飾らない(無骨な)普通の車」であり、道具としての良き相棒、と言った像が浮かび上がってきました。2.0L4発のAWDワゴンや、フォレスターのようなコンパクトSUVのNA2.5Lとか。高速域の評価ではないため、AWDの低速での季節を問わないスタビリティーと壊れない信頼性。

そういったごく普通の「高級=高額}ではない「手ごろな、実に良くできたAWD」と言う評価なのでした。それが衝突安全性で、古くから特別頑丈な評価が付いて回り、実際高速道路などの多重追突事故で、スバルだけが原型を保っている、などレスキュー隊の人たちが多く乗っているだの、実績と都市伝説とが相互に切磋琢磨した(;^_^Aという感じで、



目指すは自動車事故ゼロ
なんと、「愛で作る車、愛で選ぶ車」そう言う「安心安全」を追求する哲学に切り替わった。

スバリスト仰天!? 富士重が新インプレッサで愛を叫んだ内幕



分析するとやはりターボのハイパフォーマンスカーは、事故率が高い。アイサイトの普及でスバルは本当に「交通事故ゼロ」を目標にした「自動車メーカ」に変わったのです。だからブランドイメージの一翼を担うパフォーマンスカーは失くせないけど、グレードではなく、特定車種に限定する。ただこれもGT-RやNSXのような庶民に手の届かない車ではなく、頑張れば買える範疇にしておく。スバルは身近なポジションでなければならない。これが重要でスバルは「コスパの良い道具」であることは譲らない。


スバルはどこへいくのか?


変革への第一歩を踏み出したスバル


こうやって、アイサイトと必要十分なパフォーマンスにAWDの全天候スタビリティを生かして、交通事故率最小、と生存率最大を目指し、有る時メーカ別事故死亡率を台数から割った時、世界一になろうとしているのだと、、、いうのが私の推測(;^_^A

なので、レガシィは日本から消えて(アウトバックも消えるかも)、レヴォーグとS4とWRXのだけがハイパフォーマンスグレードを許す、となる?。ただレヴォーグの2.4Lターボ版は、本当に投入されるかまだ分かりません。1年遅れで、、と言った噂は有るものの、武漢ウイルス後の世界でどうなるか。北米でS4とWRXが売れてくれるといいんですけどね。



スバルの低重心縦置きシンメトリカルAWDを、HV構成でも守ったスバルは、そこは流石にわかってるな、って感じ。ライフルのようにすべての回転イナーシャが車体ロール軸付近に縦に貫通して回っていること。低重心を生かしてロールセンタを他社より低く設定し、独特のロール剛性と4輪の進行方向トラクションが生み出すヨーダンピングの世界は、スバルに乗り慣れた人には「懐かしい、これこれ!」と言う感じで、どれに乗っても感じる(ただし、近年は残念ながら燃費重視なせいか、結構希薄ですが)





おまけ)今日の進展ニュース
U.S. and U.K. Discuss Plans for Coalition to Resist China

重要:Both men discussed their “serious concerns” about Hong Kong, Raab said, adding that the U.K. and U.S. are discussing with allies “the next steps, including at G-7 level.”
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Posted at 2020/07/22 21:07:04

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この記事へのコメント

2020年7月23日 20:38
トラックバック、ありがとうございました(^^;

ボクはスバルについてはここまで深く考察してませんでしたので、非常に勉強になりました。

スバルもマツダもスモールプレーヤーで、大手に伍して生き残るには市場に選ばれる明確な特徴(個性)が必要で、クルマ好きは特徴と言えば直ぐに「スポーティ」となりますが、どうも両社共に「そこで勝負しても先が無い」ことと「そこじゃないところで勝負できる強みが自分たちにあると気付いた」ということかな?と思います。
そしてその両社の強みって「一部のクルマ好きに響くモノ」じゃないというのが肝でしょうか。
それは非常に解り難いが故にプロモーションが非常に難しいのですが、オーナーは「言語化」出来なくても、日々感じているハズなので、ボクはオーナー任せに「勝手に感じて頂戴」ではなく、明確に「貴方が気に入っている理由はコレなんです」とやれば、囲い込めると思っておるのですが、、、(^_^;)
なんでそういうオーナー向けのプロモーションをメーカーはやらないんですかね(苦笑)。
コメントへの返答
2020年7月26日 9:46
遅レスになりました。
やっと往復2000km2泊3日でこなしてきました(;^_^A

自分たちの戦場は、「ニッチ市場」と定めたうえで、広く縦軸でターゲットを見たマツダと、狭く横軸のエリアで見たスバルの違い。それはそのままお互いの得意分野(個性、技術)と言った武器の使い方だと思いました。

少なくとも、マツダはもっと広く「マツダの個性」が認知されたのち、ユーザ層も理解が定着したのちでないと、安易なパワー個性型は、混乱、発散でだめでしょうね。
2020年7月23日 21:33
兎に角、日本で、セダンとワゴンは売れない。
マークX、ローレル、アコード、アテンザ、レガシー。
売れに売れた車だが、前者2台は4消滅、後ろ3台は死に体。アテンザは頑張ってるほうか?
パキパキのL4/2Lターボのスポーツセダン/ハッチは、速いというアイコンだけで根強く売れてる節がある。

マークX、ローレル、アコード、アテンザ、レガシーに6気筒のNAを6MTで扱えたら、痛快なんだが。
マークXのMTの限定車は人気だから、そこに価値観を覚える人が居ないわけじゃないだが、カタログモデルにすると売れない。
買ってる人、投資目的?値下がり無いので買った?

北米は、日本からR32GT-Rを奪うくらいスポーツカー大好きです。
右ハンドルなら、おこぼれ頂戴できるんですが、左ハンドルの車を右ハンドルに仕立て直すかというと?

結論
日本でパフォーマンスグレードを作るのはトヨタにのみ許された、もはや道楽です。
コメントへの返答
2020年7月26日 9:51
比率の問題はそうかもしれませんが、絶対数で特定のセダンは売れています、それは独社勢。

一方でワゴンは、まぁ善戦だと思います、そもそものパイが日本はちょっと特殊なので。

今、セダンは昔のスポーツカーポジションの代替役を背負わされていて、かつコンフォートとフォーマルを両立誇示できるのが売れている車だと思います。

なお、MTはクラッシックカテゴリーとして、道楽カテゴリーとして残るかもですが、EVとともにいずれ消えるでしょう。
2020年7月24日 21:09
スバルの低重心縦置きシンメトリカルAWD>
これは嘘が有るので、最近はスバル自身が余り第一線では謳って無い、スバル車はミッションが真下に有るから総合的な重心は低くない。

エンジン自身は背が低いのでBRZ・86は素晴らしい。
コメントへの返答
2020年7月26日 10:10
コメントどうもです。

低重心の議論は、古いので書きませんが、下記のプログも読んでいただけると、良いと思います。
https://minkara.carview.co.jp/userid/119241/blog/38269485/ 「低重心FRパッケージの本質とはなにか」

>嘘が有る
は、違うと思いますよ。「ミッションが下にあるのではなく、フロントデフがミッション下にあるため、限界がある」であり、AWDの縦置き車では、低重心でしょう。デフの分を削ったBRZは紹介ブログで。
2020年7月26日 11:27
不躾で失礼しました。

ブログ見ました。
面白い!、金のあるトヨタに作って欲しいですw。
MR3か。

911はブレーキを踏んだ時に50:50になるようです。
BMWとは少し違いますね。
どっちにしても 雨の下りコーナーなんか怖いです。

RF(リアエンジン・フロントドライブ)の車は、M4シャーマンが有りますね、特殊ですが。

教えて欲しい事が有るんですが、レオーネ4wdに乗ってた事が有るんですが、あの当時のハンドリングは酷いモノでして、レガシーぐらいからスバル車はハンドリングが飛躍的に良くなりました。
何がどう変わってあのように成れたのですか?。
ランサーも乗っていて、ハンドリングの差に ここまで違うのかと驚いたものです。
コメントへの返答
2020年7月26日 12:19
シャーマンは確かにw。アメリカらしい、ありもん星形エンジンを無理やり積んだパッケージで。

レオーネも種々有るので、わかりませんが、MT車のパートタイムAWD時代で直結四駆にしたら、センターデフ無いので、アスファルトでは曲がりません。後半ATには湿式多版のビスカスもどきはありましたが。

古いですが、お時間有れば下記ぐらいから見てもらうと、わかるかも。(5部作)
「FF車のCDセグメント攻略の方程式はあるか?」
https://minkara.carview.co.jp/userid/119241/blog/28704735/

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