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2020年10月08日

ホンダF1「終了」で ちょっと一言

ホンダF1「終了」で ちょっと一言 大企業は、「特定のブランドイメージで全体の商品をカバーする効果を疑問視することが常。と言うのが1つ。

もう一つは、業績の浮き沈みで、商品を買っている人の声より、株を買っている人の意見が大事。(というか、経営陣が上手く反論出来ないということもあるかもしれない)

ホンダのF1終了のニュースが出てから、もう遅いのだけど逆に大体の捉え方の声も、大体見聞きしたと思う。

7:3ぐらいで「しょうがないよね、100年に一度の大変革。内燃機関にリソースつぎ込んでる場合じゃない
と言う、おおむねメーカ発表の「2050年カーボンニュートラルの実現」に全力投入する、、と言う方向性。

FIA フォーミュラ・ワン世界選手権への参戦終了について (2020/10/2)



3割ぐらいは、「そうは言っても、F1はホンダのDNA、創業者の夢だろうに、何とか勝てるようになったのにな」
という声もある。ただし、そういう声には、情緒的賛意は有っても、現実的には納得せざるを得ない、と言う感じの意見だった。

これに対して、個人的には喉につっかえるものが有った。「いや、そうは言っても、、、」の反論が、「そう、そう!」と相槌を打てるような、前向きな、かつ具体的なビジョンのカウンター提示が出来ていないからだと感じた。
なんか、もやもやと消化不良。


そうやって、「なんだかな~」と数日過ごして、ちょっとそのもやもや要因のヒントになる声をネットで拾った。

要約すると

「F1は、ホンダがモビリティ社会を企業の根幹ととらえ、「ワクワク、感動」を体現し、提供し、共有させてくれたモノ。鈴鹿サーキットを作って、モータスポーツ文化の頂点を日本にもたらした。

それがこれからは「カーボンニュートラルの実現へ」という目標では、自分たちが本当にホンダに求めているこれからの「ワクワク、感動」を見せてくれるものと直結しないだろう?」と言う声だった。




これは、コーポレートブランドにもつながる、ちょっと看過できない指摘のような気がした。確かに、マスキー法でホンダがF1どころではない時代、全精力をCVCC賭けて実現させたとき、、宗一郎さんは「これで儲かる」と思ったら、技術者たちは「青い空と済んだ空気を子供たちに残したい」という思いで頑張った、という若い技術者たちの声に驚いた、そして「自分の時代は終わった」とも言っていた。

企業は、生き残らねばならない。それでこそ理念も生きる。ということだが、今回の地球温暖化に全世界が向かわねば、、、という旗とそれは同じなんだろうか?。


モータスポーツのドライバー:人間の極限追及という領域と、それを実現する器:技術としての「自動車」の追求と言う領域。そこにあった「F1」の世界。

裏テーマがカーボンニュートラルで有ってもいいが、もっと直接的に消費者に訴える目標であってほしいと思うのだ。「究極のモータースポーツと言える文化の継続もまた、ホンダの使命では無いのか?」

つまり、F1に替わるF1の未来の「極限のモータスポーツ」のパワーユニットを目指す、、というような方向性、夢が欲しかったと思う。

具体的には、今のF1を参戦各社で、レギュレーションではなく、F1と言う枠そのものの次世代化を模索し、新しい「F1」を提言するべきなのだと思う。カーボンニュートラルに向けて、その実現は「EV」に掛かっている、、と言うような空気を感じるが現実には、核心的「電池」のブレークスルーが必要だ。

その間は「ハイブリッド」でつなぐしかない。簡単に言えば、e-POWERのようなシステムで、次世代EVへの「電気駆動」技術の極限開発に寄与しつつ、現行内燃機関の究極を積めば、1.5L発電機+バッテリー+電動パワーライン、、というようなF1。
サーキットのタイムは現行車の延長線をリードできるだろうし、これなら今は実現できない質量パワー密度の電池の問題も内燃機関で補ってゆけるし、極限の発電エンジンはやはり壊れるのだw。
(ハイパワーEVは重くて、オールージュを全開300km/hで駆け抜けるラインには乗れない)

そういった、モータスポーツの極限へのチャレンジを続けながら、カーボンニュートラルもリードする技術とする。(ま、F1文化はヨーロッパのもので、日本があれこれリードする地位には無いけれど、欧州もまた今のままのF1が続けられるとは思っていないだろう。)
日本が新しい「NF-1」のイベントを立ち上げたっていいんだ(日本人にその発想は無いだろうけれど(;^_^A)。



そういった事から、もし、新たなF1が立ち上がった時、ホンダは再び参戦する資格を持つのだろうか?。(今回の撤退やむなし、、に有効な反論ができなかった技術陣や経営陣の志向と熱量で、ホンダの魅力は生き残こるのか、それが心配。これと同じことがホンダジェットでもあったはず。だが熱量で押し切ったのだ。「それがホンダに必要だ!」とね)
頭のいい秀才ばかりになると、お金の回る効率にエンジニアは巻き込まれ、開発会社は馬鹿をやらなくなる、出来なくなる。そうすると「AI経営」に負けると思うね。

ま、F1ではなく 「NF1」なら新規スタートだよね、、で平気で参加するかもしれないが、その時は見て見ぬふりで歓迎しようw。
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Posted at 2020/10/08 22:06:19

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この記事へのコメント

2020年10月10日 19:34
長文失礼します。一度持論をぶつけてみて、御講評頂いてみたく玉砕覚悟で書き綴りました。

「自動車」というのは2種類に分けて考える必要があると思っています。一つは一般大衆が便利な移動手段として使う「道具」と、もう一つは所謂エンスージアストが文化として愛でる「クルマ」。

経営という観点からすれば、圧倒的に道具ユーザーの方が大多数なので、そちらに資源投下する方が結果は出やすい。反面「クルマ」ユーザーの方と言えば相対的に少数で、価値を認知さえしてくれれば高い利益率が実現できるもののやはり絶対額としては積み上がらない(いや実は原価率も高いので案外低利益率だったりしますよね)。

F1参戦で得ようとしている「ブランド力」「開発技術力」、結局はいずれも圧倒的少数に成り下がった「クルマ」ユーザーにしか響かないのでしょう。道具ユーザーにとっては、F1マシンなどタイヤが4つ付いていることが共通しているだけで、自分が使っている道具との関係性はほぼ皆無だと思っているでしょうし(ブランド力が効果を発揮しない)、F1で得ている技術って道具にフィードバックできるのはほんのわずか(開発技術投資が回収できない)だと思います。

このように、誰がやっても結果数値が同じになるそろばん勘定からすれば、F1撤退は正解だと思いますが、そもそもそんなAIに任せてしまえるような経営じゃ面白くもなんともなく、そこを超えたところにある判断こそが経営の神髄だと思うし、更にはリーマンショック・グローバル経済主義の後退からコロナショックによる世界全体のパラダイムチェンジが起こった現在においては、おっしゃるような「文化の継続」とか「使命」とか「夢」といった、従来であればカネにならないエモーショナルな要素をもっと大事にすべきだと思います。そういう旗印に期せずして利益がもたらされる、そういう社会の到来を夢想しています。

と、つい先日、地形のうねりを感じられるアップダウン、贅沢に取られたランオフエリア、観覧車を眺めながらスロットル全開で駆け抜けるラストコーナーからホームストレート、壮大でゴージャスで様々なドラマが繰り広げられた聖地でTRACERを走らせながら、「夢が無いと造られなかっただろうし、その夢が今もここに漂っていて、これからも夢に牽引される人々を増やすであろうこの聖地の創造主の偉大さ」を噛み締めました。
フルウェットでしたけどね(笑)

https://www.youtube.com/watch?v=uBKbxZktw34
感動でコトバを失います。
コメントへの返答
2020年10月12日 22:24
こんばんは。

素敵な長文コメントありがとうございます。

おっしゃりたいことは、十分私に伝わっていると受け止めたつもりで、書いてみますと、自動車を2つに分けて、、という意味合いは、購入動機や用途として、その通りですね。

そして、その中の技術の黎明期には、「高性能」をうたう宣伝効果が商業的価値であり、ブランドイメージとして利用価値が有りました。
いや、今もあると思います。ただ、気が付いている人は少ない。つまり、今更「スピード、ハイパワー」という技術よりも、「クリーンでエコ」と言う技術こそ宣伝すべきであり、冠となるキーワードだろうと。 

上手く伝わるか難しいですが、そういう右と左に真っ二つと言う切り口とは違って、私たち車好き、昭和からの人間は、一緒に成長してきた歴史も一緒に知っています。
ルネッサンス以後の、アートとテクノロジーが分かれて行った現代であっても、それを扱う人間の心は、そうそう理性的に割り切れません。(バイク乗りは今でもそれを自覚してますけどね、自覚無いという人も、意識しなくてもね)

農業用トラクターで、レースをしてしまう。農耕馬が車に替わったら、その車でまたレースをしてしまう。そういうハート、衝動が結局技術をけん引して行った歴史。
それは、直接携わる技術者や、それを求める極少数の「金にならない道楽的な?」探求心のオマケから生まれたひょうたんを、最終的には利益に変えていった経営者の功績なのだと思うのです。

言っていいのかわかりませんが、技術開発の命題と達成手段の最大効率を求めた開発は、マネジメント的には正解でしょうが、現実の成長はその中に、書かれていない要求品質を個人的たくらみで埋め込んだ人間の夢と希望が、実は寄り集まって出来ていると思っています。ただ、私が感じたそう言う「エンジニアリング文化」。私はそれを「工業文化」と言う目線で各国を見てきた中で感じます。先進工業国で一番、そういう部分が強いのが日本とドイツちょっと空いてイタリア。次にイギリス、アメリカ。美学が無いのが中国、韓国。と言う感じ。(ただ、4半期決算やなどで、株主優先、などで日本はずいぶん弱体化させられましたが)

なので、テクノロジーではあるものの、そこに埋め込まれたアート、美学が無くなると、もはやそれ以上の領域には伸びてゆかない、と私ま思います、宗教的かも知れませんが、「神の言葉(アイデア・数式)が下りて来ない」。

そう言う「金に換えられない」シナジ―が見えない経営者が多くなりすぎたのでは、、と。

昔と違って、商品にフィードバックできる技術なんて領域から遠くかけ離れているのは一般論ではその通りでしょう。ですが「その先の何か!」にチャレンジする霊魂はフィードバックされると思いますね。ちょっと逸れますが、陸自の隊員が訓練していますが、実弾無しの銃を大事に訓練する時、いくら叩き込まれても、セーフティレバーをそうは気にしません。チェックのためのチェックになります。が、イラク等へ覇権された隊員(教官)の話ですが、常時実弾入れていつ撃たれるかわからない環境では、セーフティレバーを何度も見てしまう。「何時でも生死を分ける」そんな体験は、今の民間ではもちろん有りません。しかし、技術の頂点で勝負をしていたエンジニアはどうでしょう。WRCのラリーで転戦したメーカ技術者はどうでしょう?。

セナの、真っ白になるあの走りを感じた観客はどうでしょう?、そう言う熱量を体感できる「文化」を人類は残さないと駄目なんじゃないかな、と。マン島TTレースが現代も生き残っているのは、イギリス人が「走るか、走らないか、それを決めるのは俺たちだ」と出場者が偽善的人権主義者と戦っているからでしょう(まだ続くかどうなのか(;^_^A)

<想像を絶する衝撃、そして衝動、、そういう類は不要となることが、社会の進化だとしたら、人類の滅亡も近いのだと思う>
日本の少子高齢化が進むのも、そういう精神文化が希薄化させられている結果だろうと危機感もあります。「安心・安全」のどうも捉え方が「たらいの中」と言う感じ。


ホンダでは多分、「それはF1で無くても出来る」と言う言葉で封じ込められた、反論できるほどの馬鹿は居なかった、と言うことだろうと思います。(半分自戒を込めて(;^_^A)


多分、SiSoさんと 思いはそう違わないところにあると思います。講評なんて大それたことはできませんが、頂いたコメントの言いたかったニュアンスは近い感じかなと(;^_^A。
2020年10月10日 19:45
ホンダが無敵だった1986年は1.5LV6ターボで220L。
どれだけ燃料を燃やせるかの勝負だった。

今は、1.6LV6ターボで100Lの燃料で300km走る。
タイムは速いけどエンジン的にはマラソン。
エンジンメーカー間の差が出にくいんでしょうねぇ。

ホンダのエンジンの怖さは1980年代に、FIAは思い知ったでしょうし(笑)。
コメントへの返答
2020年10月10日 21:39
こんばんは。

ホンダエンジンのDNAは「馬力を出せ!」でしたね。いつも一番重いけど、一番馬力が有るw。

日本はレギュレーションを作る力が弱いのは、達成目標が「達成できる」レベルで有るからでしょうね。

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結構おやじですが、若いつもりです。 バイクとクルマの二股恋愛です。 交流のある方は、基本「見たよ」代わりにイイネ押します。 その他は、文字通り、イイネ...

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