• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

FLAT6のブログ一覧

2022年03月19日 イイね!

未来で楽しむ過去の遺産(手元にとっておきたい内燃機関)vol.5

今回は、エンジンのスペックで見る性能軸についての考察です。


パラツインの傑作に入るNUDA900Rのボアストロークは、ツインを生かすロングストロークで軸平均有効圧とボアストローク比などを見比べると面白いです。

下の表は、カタログデータでの比較ですが、興味深い事が色々見えてきます。


私が見る内燃機関の性能の指標の一つはBMEP(軸平均有効圧)です。
これで換算すると、NAと過給とは分けてみる必要が有りますが、「いかにたくさんの混合気を吸い込めたか?」と言うことを、機械構造的優劣で横並びに見ることができます。
排気量、気筒数に関係なく、最大トルクを出せる素性が見えるわけです。
次に、この充填効率の性能を生かして回転数を上げて馬力に振るなどエンジンの性格を作りこむわけですが、高回転で馬力優先にすると、最高に美味しい充填効率は薄れてゆく、、と言う葛藤のなかでレーサや低燃費市販車と言った狙いに応じてカムをずらして、作りこまれるわけです。それが低回転から超高回転まで、、ワイドになるほど同じ作りでは無理で、そこを可変機構を使ってワイドな特性にする、、とお金と重量と耐久性などが、、、と葛藤が有って、最適化の機構が練られます。

もう一つ見えるのは2006年頃までが、性能到達点で以後は、排ガス、騒音、燃費と言った環境縛りがきつくなり、さらに一段緻密な電子制御が無いと、売ることが出来なくなった、、という対応へのリソース投入が有ります。今の旧車人気の側面には、そこがもう一つあって、技術が追いつかない面もありながらも「ドライバビリティと力」を最優先にまだされていた、、し、中古車となった今も、それゆえいじれる範囲も広い、、と言うことが有ります。2010年以降になると、「新型は高性能」というメーカとメディアの頑張りは認めつつも、趣味道楽レベルでの追及はどうなんだろうか、、と今は思います。


下の性能曲線図は、CBR1000RRRの2018モデルと2021モデルの比較ですが、見てわかるように、サーキット走る人、かつ高回転域を常時引き出せる人、、にしか、恩恵がない特性になっています。そこまでしているからサーキットONLY、、にまで特化してあるわけで、公道前提の盆栽替わりに買うなら、そこも分かった上で価値に対価を払う必要が有ります。かつてのヤマハR6やホンダもこれをやっていますがスズキは絶対やりませんね。そのため2017年の可変バルタイを導入して、下のトルクを犠牲にせずに、上をライバルに追いついたエンジンに仕上げてます。(そもそもこれはBMWが乱入したため、とも言えるかな)



このように、あらかた基本設計で決まる素性は、軸平均有効圧が高ければ、それを利用して、ある程度特性を振ってもパワーは得られるわけですが、最大BMEPが低ければ、絶対性能はさらに下がることになります。

なので、この2台は棺桶まで持ってゆくかな(;^_^A。

ちなみに1983年、スペンサーが乗ったNS500は車体118kg(仮定:装備+23kg)=141kgに対して130ps、8.5kgm/11000rpmでしたから、トルクウエイトレシオは141/8.5=16.5、パワーウエイトレシオは141/130=1.08 

対してGSX-R750K5=163kg+23/8.8=21.1(GSXR1000K5は15.75)というあんばい。そう考えるとこのK5の750ccは、それに近いレベルにあることが分かります。

バイクは車とは桁違いに、エンジン形式、質量分布が運動性能に影響する乗り物で、それはスケルトンを見れば一目瞭然で、2つのタイヤを拘束するサスペンションとフレームにエンジンがマウントされ、パワートレインに跨って操縦するという代物。人間のライディング姿勢もまた、車体の一部にされている言わば、サイボーグと言うか「生体・メカ・ハイブリッドな機械」である。これでマン島では300km/h出して格闘する。
現代に残る最も野蛮なエンジニアリングではなかろうか?。


2年前ぐらいから、バイクライフの上がりを考えていて、NUDAを手放すなら、代わりを1台、、とか考えていてこの先長距離は減るだろうが、いつになるかは不明、乗れるだけ乗りたい。そうすると候補にしてたのはGSX-S750で、このサイズの直4エンジンが好きで、特にスズキのこれは巷の評価もすこぶる高く、原型は2004発のK4/K5エンジンで、Rの方はK6から現在に続く3軸割りの構成に変更。しかし公道用としてのGSX-S750はこのK5エンジンがディチューンして低中速に振って今に続く。かれこれ17年続いているこれも名機でしょう。

バイク屋に新古車の2020モデルが置いてあって、NUDAの代わりに乗るならこれかなぁ、と思いつつも、この辺りを狙いに貯金してスタンバっておりました。
しかしながら、根っからのエンジンオタクなので、現代の新品に乗るのはそれはリスク無くて良いのだけれど、自身同様にあれこれメンテナンスしながら乗るのもボケ防止に良いだろうし、であればその系譜の最高傑作は、、と手繰ってゆくとRのK4/K5に行き着くわけです。 というわけで、私的にはスズキの直4の750ccの最高傑作であった、、と思うこいつを何気に探していたところ、たまたまネットで見つけて、ちょうど予算内でも有り、運良くゲットできたと。(17年も経っているので、ある人にはびっくりな高値かもしれませんが、私には超お買い得と思いました。だから奥さんとは絶対平行線。それは「これま○○作の江戸末期の壺だから。。」と言うようなもので、その価値は当人のみが鑑定できるwww。それに、この先売る気が無いなら何も心配ない、、、と言う代物。

本来なら、17年前のバイクですから、新古車や初回車検オチと違って、現車見ないとやばいわけですが、メールのやり取りと、送ってもらった写真と動画にて、エンジンは問題ないと確信して、ポチリました。 運よく私がゲット出来た理由は、走行距離がかなり行っていること。これが一般論では、不安要素ですよね。

走行距離8万5千キロはバイクでは相当です(ですが逆に巻いていない証拠でもある)。さらに加えて裏ドラもあって、2万キロ前にOH済み。(これまた普通の人には、どんなO/Hか、見わけもつかない)実際その内容は気にはなるのですが、そこは動画のアイドルや吹け、連続感、音で問題なしと判断しました。なんかあれば老後の趣味で治すから、、と安易に(;^_^A 実際どんなに外見が程度良くても17年も経っていれば、メンテナンスでは補えない劣化も進むので、修理メンテは覚悟の上ですけどね。(しかし、実車でエンジン掛けて逆に良すぎてびっくりでしたが、「捨てますか?」と聞かれた主要な交換部品の入った箱を貰って帰ったのですが、私にはこれがお宝で、部品を眺めながら酒が飲める(;^_^A
見た結果、調子が良いのも納得。

それに整備の記録がしっかりわかる方が、距離よりも大事ですしね。
引き取った部品の一部(全部?)から、O/Hの内容はほぼ推察。オーナさんは全くメカはお任せで乗るだけなので、作業明細を残してくれていたので頂きました。
すると、ショップで車体のステムやサスリンクのベアリング交換やメンテを行い、エンジンは写真の通り、モリワキENGに基本O/Hを出して有りました。どおりでエンジン調子いい?(;^_^A これについてはまた一本、プロの仕事と評価して別ネタで書きたいと思います。


まぁそんなわけで、わが手元に来たSSの750は、ヒストリックバイクとして、大事にしてゆこうと思います。おそらく10年経っても2万キロも伸びないでしょうwww。

続く
Posted at 2022/03/19 12:23:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | GSXR750 | 趣味
2022年03月14日 イイね!

未来で楽しむ過去の遺産(手元にとっておきたい内燃機関)vol.4

未来で楽しむ過去の遺産(手元にとっておきたい内燃機関)vol.4ようやく雪解け?の春の陽気が来たチャンスをとらえて、実車を取りに行ってきました。
ほとんど淡路島という結構な距離ですが、車で娘も帰りの妻との交代要員につれて行って、ノートに予備部品一式を車に引き取って、バイクは私が自走で帰るという算段。





カウルがノーマル一式と、予備が0.5台分。スイングアーム除くフレームが1体。
ほとんどレース用にストックしていた補用品類。ノートの後席倒してやっとギリ積めました。

バイクはというと、これが予想以上の保管状態できれいなまま。逆シフトとクラッチ、クイックシフトの要点、ヘッドライトOFFスイッチなど改造箇所を一通り確認。現地滞在約40分程度でUターンとなりました。

スタートして最初は、
①何という快音(インラインフォーの超絶レスポンス)
→そうそう、この頃はキャブ的なダイレクト感がインジェクションに有って、開け始めがややドン付きで気を遣う。

②前後オーリンズのおかげで路面のショックが角なくまろやかながら、しっかり反力出て、快適。腰にやさしい(ポジションはきついがw)

③オーリンズのステアリングダンパーに変更してあり最弱と、当方の思い通りにやはりセットされてたとおり、セルフステアの軽さと安定感の両立が素晴らしい。

と言った感想を持ちつつ、一旦コンビニでクラッチのつながり位置を自分に合わせる。全握りで切れて、ちょっと離すとつながるようになっており、アクセルワークと合わずに、ガオン!と信号で5千回転ぐらいに上がって(;^_^A。
奥さんと以後の隊列決めてすぐに、高速へ上がる。

んで、最初の1時間ぐらいは。。。

「こりゃーすごい。レスポンス半端無い、トライオーバルの音がすごくいい。これは実家の油冷のチタンカーボンもほんといい音で、今でもほれぼれなんですが、これ以上で、これは4in2in1のエキパイのせいか、共鳴するようになっておりある回転域と次の回転域というように、何か所かで倍音で共鳴するような感じでホントに気持ちいい。しかしほんとにマフラーはグラスウールもヘタってるだろうけど、すごい直管w」

サスはアスファルトの継ぎ目や、ちょっとしたひび割れなどでも固い衝撃は一切なくしっとりトン、トンという感じでいやー、やっぱさすがと感心。

んで、3か所の厄介なJCT超えて、後は北陸道に合流するだけ、となってから昼食休憩。この時は、もう首と手が振動でしびれてきた。80km/h~100km/hだと4千過ぎから、5千回転弱と言ったところですが、これが結構な爆音。降りてからも耳がおかしい。

でここから北陸道までの100kmが辛かった。車と一緒に走ると中々、都合のいい回転や、速度変化させて体をほぐす、、なんて出来ないのでひたすら淡々と走る。やがて曲げた膝がきつくて足の親指が攣る!。1H後休憩でコーヒーをゆっくり飲んで暖を取る。高速で15℃ぐらいだとやっぱ寒い。

ここで、北陸道に入ったら、後は妻と娘だけでも帰れるので、各々好きなペースで帰ることにする。この頃には耳が痛くて、快音より音圧で苦痛に(;^_^A
たまに田舎で1時間だけ、、ならちょうどいいのかもしれませんが、4時間近くも乗っていると苦痛で仕方ない。大声出してないとトンネルでは耳がおかしくなる。

思った通り直4の750ccは、ちょうどよくてこれが隼や1000ccクラスだと6速のままでも「ドン!」と加速してウオンと言ったかと思うと即その速度に。これが750ccだと6速のままではウオーホォーン~と結構長い間粘るように加速するので、趣味で走るにはちょうどいい。

そして、ちょいその気を出したければ、7000回転以上に落とせば、十分過激に引っ張ってくれるので(ただし、音がすごくてこれまでならトンネルで試そう、、なんて感じでしたが、これはトンネルでやろうもんなら耳が持たん。。という感じで(;^_^A

車検では、間違いなくノーマル戻しで、ひょっとしたらそのまま純正マフラーかもw。
前オーナさんのダイノセッティングデータではノーマル122PS、マフラー交換後+A/F合わせ込みで133PSというデータが残っていましたので、一般的な修正1.1ぐらい掛けると大体134→146PSというところでカタログの148PSは良い線かな、という感じです。

翌実、日曜も天気持てば試走に行こうと企んでいましたが、疲労困憊でひとまず塩カル洗い流すだけで精いっぱい。部品も車に積んだままで当日はダウン。

翌日、車庫での部品置き場の確保整理と、正式洗車。それで体力使い果たして、
「乗りたい」よりも、「家で横になりたい」が勝ってしまいました(;^_^A


というわけで、車体のカスタム度合いについては今後また述べたいと思います。

やはり、この頃は排ガス、騒音での電子制御はミニマムで、ライディング用にライダーの技量任せな感じがイイです。

これで老後の趣味の盆栽がそろいました。
「独製パラツインの900cc と 日本製インライン4の750cc」



続く
Posted at 2022/03/14 22:40:42 | コメント(3) | トラックバック(0) | GSXR750 | 趣味
2022年03月04日 イイね!

転がる石は、どこで止まるのか?。

転がる石は、どこで止まるのか?。三文芝居のような、地上波報道では、何もわかりませんが黙ってそれぞれの立場で、これまでの手を読んでゆくと、双方の目的が見えてきます。そうすると、それに向けての手段、戦略的手を打っているわけで、目の前の戦術結果の行方も騒いでみても何も読めないわけで。

私にも、全く読めませんが、




プーチンがやろうとしていること

過去のワルシャワ条約機構に当たる国家勢力を日本人が知らぬ間に、軒並みNATOに組み込んでしまった西側(DS他腹黒い連中)。 これに歯止めをかけるというか、ウクライナは昔からデッドラインと提示していた。だからトランプ時代は動かなかった。オバマ時代にやっていたことにくぎを刺し、トランプは理解していたから均衡を選んだ。

ところが、ウクライナは西側だけでなく、中国とも通じて軍事技術を流失させている。ポーランドに近い都市で中国人が撃たれて、王毅自ら「ちゃんと扱え」と注意したことを見て、「いつぞやの、ステルス戦闘機の破片を隠したチャイナ大使館にランカーバスターを落として「メンゴめんご!」とアメリカが言ったのを思い出したw。

ウクライナ東部には、チャイナには作れないヘリのターボプロップエンジン会社がある。なるほど、中国人がいるのね。空母遼寧もウクライナから買ったんだもんね、遊技場にすると言ってwww。国営化で阻止されたが、国営すれば漏れないの?

ウクライナで軍事技術流出の危機中国が早くも触手伸ばす(2014/4/24)

米中の攻防は旧ソ連で激化 ウクライナの軍需企業の買収阻止で圧力(2021/3/30)


ロシアは、西側と通じて反ロ政権となっているウクライナに頭に来ていて、ミンスク合意(NATOには参加不可)を守れる政権に変えたいのが一番の狙い。

曖昧な「ミンスク合意」、ウクライナでロシアが譲らない理由
(2022/2/19)

アメリカの反トランプ(バイデン操り)勢力がやりたいのは、湾岸戦争みたいに余った武器を使いたい。製薬会社ばっかりワクチンで儲けやがって、、と思っているかは知らないが、程よい紛争が起きてほしいと思っている。
バイデンは狙い通り、プーチン進撃で支持率上昇ウマーな状態。オバマが操るロシアの完全な抑え込み。ウクライナにNATO軍を置いて、ロシア勢力を無力化させること。(これはトランプ同様、プーチンは敵と見られているためでしょう)



しかし、プーチンは発電所など、ウクライナの主要インフラを抑えつつあり、これによって欧州はエネルギー関連で40%近くをロシアに依存している事実から、あえて言葉にも脅しにも使わず、今まで通り流通させている。今後、欧州はアメリカの圧力によらず、声は小さくなっていくという気がする。


ゼレンスキーが交渉したいのは、プーチンではなくバイデン。交渉相手は、TVカメラの前では「プーチン話し合おう」だが、本音は裏に隠れているバイデンの闇勢力だろう。基本的には梯子を外されて、超しょぼい支援しかして来ない。ゼレンスキーの気持ちになれば、遠くでお茶飲んでるバイデンの口先条件より、プーチンが出した銃口の条件の方が信用できるだろう。

となれば、市民の脱出ルートを確保しこれを約束すれば、双方の血気は下がる。アメリカは面白くなくなる、という構図になる。それが成立したということは?。

案外、ゼレンスキーはもうプーチンと下合意できているのでは?と思っているがどうだろう。双方、まだ想定内程度の血が流れている間なら、合意は可能だろう。それを面白く思わない連中は、原発を攻撃するだの、虐殺しただの、反転攻勢してロシアは不利、だの言うだろうけどね。 アメリカがイラクを攻めた10分の1程度の戦力で、あの成果。

それは、旧ソ連領でプーチンは全域地図も基地も頭に入っている。それがガス欠になるような戦術で前線が混乱しているとは考えにくい。逆にウクライナ軍は軍というほど統率の取れた組織ではないことは、開戦初日に見えている。(ソ連解体時にものすごい軍縮をやって、基本的に消防団のようなレベルになったと言われているしね。戦力縮小でなく、ただ人員を経済的理由で脈略無くぶった切って小さくしたらしい)西側の報道ほど、抗戦できているとは思わない。


個人的には、一番いいのはウクライナが早期に停戦協定を飲むことだ。そしてゼレンスキーは成立後辞任して、早期に新政府の選挙を行う。そこでプーチンとNATOに対する考えを合意できる政権を立てることで、ゆっくりとウクライナは旧ソ連時代のロシア連邦の外壁となることで、ソ連時代とは言わないが、緩衝地帯を確保でき、軍需産業的にも、相互依存ができ、流出も防げると思われる。

中国が仲介に入るのが最悪(泥棒同士が分け前を相談するようなもん)。
だがチャイナも習近平とは敵対する上海が売電のお仲間だろうから、そうそう単純に行かないと思うけど。


ともあれ、現実の戦況はプーチンとアメリカ、チャイナの各中枢ぐらいしか情報握っていないのだから、全部推測でしかないけど、とにかくメディアの「正義」にあおられて、大量殺りくの戦場に皆が追い込まれないようにしなくてはね。

Posted at 2022/03/04 22:40:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | 雑感 | ニュース
2022年02月26日 イイね!

未来で楽しむ過去の遺産(手元にとっておきたい内燃機関)vol.3

未来で楽しむ過去の遺産(手元にとっておきたい内燃機関)vol.3もうじきクラッシックの仲間入り?。でもこの時代のスタイルが好きでした。

というわけで、1999年に分岐したバイク路をもう一度、SS側で行ったなら、、、というifを62歳(39年巻き戻して)で、体感しておいて、ついでにいじるにも適当な負荷だし、内燃機関の傑作時期としてもこの頃の遺産を手元に持っておくのも一興ということで、カミさんを口説き落としました。
まぁ、大変でしたが(;^_^A。


決めた理由は、いくつかありますが、

①私がGSXでやってみたかったカスタムが既に全部乗せ
だったので、ぽちった次第(;^_^A。
②売り手の方の情報公開が緻密で記録が信用できたこと。
年式のわりに非常に少ない走行という出物もあるには有りますが、むしろレースも使いつつのメンテナンスがしっかりしていれば問題ない。サーキット使いも有りでの、7万キロ時にエンジンはOH済み。オーリンズのショックも前後共に今から1万キロ前に実施済み。(この先自分が乗る距離は知れているし)

ならばまぁ、エンジンは最悪自分でOHやり直しても良いし、スペアエンジン買ってきていじるのもいい老後の道楽と思っているので、とにかく整備状態のよさ(オーナの資質)を見て決めました。(3000km/oil交換:モチュール300V、夏と冬で10w40と5w40を使用、というぐらいキチンと整備されていたようです)

また、全体のカスタムセンスがなかなかのものとビビっときましたので(;^_^A それもまた750ccにこだわった方向性と重なるもので、つるしでは到達できない部分があったので。
この話はなぜ750ccにこだわっているか、の回で明らかにしたいと思います。

産業遺産のエポックとしてならGSX-R1000のK5が、実績的にも、技術的にもヒストリーの価値ある一品という感じですけどね。「球数少ない希少な原型」としての個人的な感想では「レースを目指した最後の末裔750cc」というこれも悪くない。何より、公道での制御性はやはりジャイロ効果の少ない、ロール軸モーメントも小さい750ccは格別のものが有り、だからこそスズキ自身が無くさない車種でもあると思います。

活字で見ることはほとんどないけれど、GSXR750とスケールアップの1000ccの乾燥重量の違いは1kg程度。静的重量は同じだが、動的質量は相当違う。強度UPの上に13mmのストロークUPがもたらすクランクの回転質量は相当重い。またその分、動的ロール軸が上に来る。それは、長所としては安定成分になり、高速域ではプラスになるかもしれない。けれども公道の峠レベルでは、トルクの細さと引き換えの、操縦性的な「重さ」が貴重な長所となる。筋肉への力の入れ加減程度で向き変えの調整が出来る最適解が、この辺りの体重の3倍と、直4のマスバランスに黄金比が有るのだと感じる。

<整備マニュアルから分かった1000ccと750ccの違い>

同じエンジン形状、構成に見えてもさすがに多くの部品が異なります。750と600はほぼ共通ですが、1000ccはさすがにストローク13mmも伸びると、シリンダーブロック、クランクケースが別物です。その中でちょっと興味深かったのがクランクジャーナルとコンロッドのボルトサイズ(どちらも塑性域締め)。
写真のように、クランクジャーナルは両者とも規格外のM9サイズを使用。(さすがレース用ベース車)

そして車ではまず見ない「コンロッドボルト>クランクジャーナルボルト」というサイズで、700/600はM10なのに、同じコンロッド厚みでも1000はM12。

<上600/750はM10、下1000はM12(2000年から塑性域締め)>




クランクジャーナルは両側のM9ボルト4本で爆発圧を受け止めますが、コンロッドボルトは遠心力で上死点時にピストン+ピストンピン+コンロッドの慣性力をこの2本のコンロッドボルトで受けますからね。それにしても普通クランクジャーナル側より大きいのは車では見ないですね。それだけ超高回転仕様で遠心力が厳しい領域のエンジンだとわかります。加えてこのクラスでは異例のロングストロークとなった1000のエンジンは倍近い軸力のM12。750ccとボアサイズはほとんど変わらないのだから、いかに小端部のピストンピン回りの質量と遠心力の相乗で慣性力が増大したのか、想像出来ます。

個人的には750ccのK5エンジンは、純粋にレースで勝てる技術とライダーが競って対話した最後のエンジンという風に思っています。(バランサーが追加されたK6と比べると、より高回転部分での快適性は劣ると思いますが、クランクの2倍で回るバランサーはレッド付近では28000回転ですから、ここでのレスポンスは以前のエンジンの方が切れがいい。

<クランク前方にバランサ軸受けが見える1000ccのK5>


ただしそれが乗りやすいかは別ですがアドレナリンが沸くのは多分原始的な方でしょう(;^_^A  
このように、車両質量で750と1000はカタログ諸元上同一の163kgですが、実際に乗ると、全く違う動質が有ります。私的には「公道」での直4ベストはやはり750ccだと思うのです(スズキもそう思っているから残しているハズ)。


ともかく、手元に置いておきたい内燃機関として、日本が世界に誇れるバイク用エンジンなら迷わず直4であり、これを手に入れられて、とてもうれしい。
もう一度、油冷から進化した水冷時代のGSX-R750に乗って、「プレイヤー側」としてもう一度心を混ぜ混ぜしてみたいと思った次第です。最終的に「よくわからんけど最後に残したい刺激?」と感じたような気がする。

陸運で名義変更も済んで、新ナンバー取得もできましたが、車両が手元に来るのは3月末ごろかなぁ。ちゃんと乗って来れたら紹介UPしたいと考えていますが。

続く
Posted at 2022/02/26 17:33:27 | コメント(1) | トラックバック(0) | GSXR750 | 趣味
2022年02月24日 イイね!

石は転がしたい奴が居れば結局転がる。

石は転がしたい奴が居れば結局転がる。何というか、虚しいですねぇ。こんなことで始まっちゃうなんて。

起きずに済むはずのことが、起きてしまう。
取り合えずのつぶやき。 



今回の、ロシアのウクライナ侵攻は、本当は「やるやる詐欺」を演出させたバイデンの陽動に、あたかも引っかかったように見えました。が、プーチンは気が付いて作戦を変えた。

無能なバイデンは西側の論調では、「ロシアは脅威だ、戦争を始める!」と悪者にしていたが、動向を俯瞰してみれば、むしろ紛争を起こさせたい連中が操るバイデンは良い仕事をしていた。表向き、支持率低下を食い止めるため、ロシア脅威をあおり、点数稼ぎしている、と見せかけて、実態はロシアに対して「ウクライナのNATO入り」を画策し、「逆キューバ危機」の格好に持ち込んだ。あの時はフルシチョフが引いて収まったが、今回はロシアの隣、ウクライナに「モスクワを狙えるミサイルを並べて見せよう」とアメリカが仕掛けた(実力も無いのに)。

結果、プーチンはうまく「西側のプロパガンダだ!」と逆手に利用しつつ、北部親ロシア派のウクライナにとっては外患誘致勢力と結託して、ロシア軍を呼び込んだ。実はその前日には、「ウクライナはNATOに加わらない」との声明を出させたことで、最初の目的は達成されたはずだった。しかし、NATO軍とは名ばかりの看板で、欧州諸国は誰一人、軍事的行動を起こして、ウクライナを守ろうとはしなかった。しっかりこの有様を見せてしまえばお仕舞だ。これはウクライナにとっては誤算だっただろう、核を手放して手に入れた協定なんてそんなもんだと。
(台湾の首脳が青くなっているだろうな)

アメリカは、ヤキモキしながらも、自らの国を、地域を守ろうとしない「ウクライナや欧州」の動きをみて、「だめだこりゃ」と思っただろう。トランプの発言は良くわかる。

ウクライナ大統領、欧米も批判 NATO加盟の回答要求(2022/2/20)

部隊派遣しないとNATO事務総長(2022/2/24)


DS勢力にしてみれば、どっちでもいいのだ、混ぜて火が付けばいいだけ。

ただ、誤算だったのはロシア軍がウクライナの一部ではなく、全部をまるで「プラハの春」のごとく奪ってしまいかねないこと。直接キエフなどウクライナの主要軍事拠点の通信指揮系統を破壊しているように見える。これでどこからも援軍の来ないウクライナ軍は、あっさりと戦意消失させるつもりだろう。西側の動きを見切ったプーチンはもう9割方成功した気がする。


「アメリカは、」というよりバイデン政権は、何もしないだろう、国際世論でロシアの非道を喧伝する程度しか、できまいね。 なぜなら本命の台湾を守るために2方面展開はできない。

習近平は、北京五輪でプーチンとは会談して、ウクライナ黙認、台湾黙認の共同合意が出来ている。西側の制裁に向けた貯金と融通ルートも合意済みだろう。バイデンも事前に協力してロシアにドルが集まるように、アメリカの油田を止めて、原油価格高騰に協力。
しばらくの戦費は蓄えただろう。ウクライナはハンターバイデンと癒着していたぐらいだから、国民を裏切ってねぐらは確保してもらっているかもしれないね。



一旦戦端が開かれてしまえば、事はそう計画通りには動かない。思わぬ方向に転がる危険が高まる。アンコントロールになるのは、ハンドラーが複数の思惑で動くから。

本来、起きなかったハズの台湾戦争が起きる確率は高まってしまった。万一、現実となったときには、「日本の領土領海上が戦場含まれる」という危機感が日本にあるかなぁ。
その後の展開は読めるけど、そうはならない展開をぜひ選択してもらいたい。
アメリカの、秋の中間選挙前に、肉まんが保身のために始めないことを祈りたいです。

ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争、アフガン、今色々と知ったことを踏まえて振り返ると、真珠湾も含めて、「こんなことで始まったとは・・」と虚しい限り。

トランプ政権に返り咲いてもらい、日本はこの世から共産主義の廃絶にまい進してもらいたいな。そうすれば「金融組織団」が共産主義者と偽民主主義を操って構築した世界がリセットされると思うのだけどね。
Posted at 2022/02/24 22:18:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 雑感 | 日記

プロフィール

結構おやじですが、若いつもりです。 バイクとクルマの二股恋愛です。 交流のある方は、基本「見たよ」代わりにイイネ押します。 その他は、文字通り、イイネ...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

掲示板

<< 2025/11 >>

      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      

リンク・クリップ

FLAT6さんのマツダ ロードスター 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/05/30 18:24:14
モナコGPでのレッドブルのマシン吊り上げ事件! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/06/03 17:47:56
HVAYING プロジェクタースタンド 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/01/23 08:02:29

愛車一覧

メルセデス・ベンツ Cクラス セダン メル子 (メルセデス・ベンツ Cクラス セダン)
3.0Rに代わる10年をリラックスして過ごせる相棒としてセカンドユースで購入。 ほぼ、同 ...
ハスクバーナ NUDA900R ハスクバーナ NUDA900R
動体視力の衰え?、から速度域を下げて楽しめるマシンに変更しました。 狙い通り、楽しませて ...
スズキ GSX-R750 スズキ GSX-R750
2005年式を2022年に購入。 2オーナ目の方のコンプリートカスタム車を譲ってもらいま ...
日産 ノート e-POWER ガンダム号 (日産 ノート e-POWER)
奥さんの買い物通勤車として、シトロと入れ替えました。(休日私のお遊び用?) →娘が結婚し ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation