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2014年10月08日 イイね!

レガシィの憂鬱

レガシィの憂鬱6代目となる新型レガシィの国内登場もいよいよ迫ってきました。
既に北米ではデビュー済みですが評判はどうなんでしょうか?。まぁ5代目の評価された流れから言えば、さらなる成長が期待できるのでしょうね。今のところは新車効果なのか、昨年同期は大きく上回っているようですが・・・。

さて、表題の話に移りますが外野の戯言ですので、国内デビュー前にケチをつけるようで申し訳ないと思いつつ、「レガシィ」というビッグネームを思うが故の進言と言うことで、聞き流してくださいwww。


国内ではレヴォーグが従来レガシィからのバトンを見事に受け取ったと思います。実際4代目のBPレガシィからは、ほど近いゾーンに投入され、出来映えはグランドツアラーとして十分な機能、性能向上をもたらしており富永社長の「約束」は果たされたと思います(レヴォーグはS4と違って、よりツアラーとしての操縦性になってますし、遮音も乗り心地もね)。

一方でBLレガシィ(B4)のバトンは中に浮いており、S4が受け取るには私としては3遊間の深いところで、S4ではカバー出来ていないと思ってます。むしろインプレッサとは程よい距離に「WRX」として新しい「スポーツ・セダン」を投入できたと思います。こちらはグローバルマーケットへの戦略機種であり、フォーカスポイントが世界的に知られた「WRX」イメージの継承者であり必然ですね。故に国内ユーザ向けのBL代替機種とするには、いささかオーナサイドがポジションを譲る必要が有ります、いわく若返ってスポーツしてね、ってところでしょうか。

それゆえか、新型レガシィはきっぱりワゴンを捨てて、セダンとアウトバックに特化されています。BPの代替は全てレヴォーグが担えるという自信でしょう。では肝心のB4はというと北米ターゲットで日本はそのおこぼれに過ぎない立ち位置ですから、BLユーザには「でっかくてもいいならどうぞ」ってな調子でしょうか?。

しかしながら私が危惧するには「北米での成功」なのです。国内を切り捨てたB4ならば、北米では飛躍のチャレンジャーで有るべきです。ところがエクステリアは保守で無難とはいえ、個人的には悪くないと思いますよ(サイズはデカすぎですが)。一方でインテリアは既にデビュー時から時代遅れ感が漂います。モデル末期のアウディや、すでに古臭いBM3シリーズと同じ路線(とは言えBL,BPの踏襲路線なのですが)であり、情報端末としてのモニターが未だ脇役。それをカバーするメータパネルとサブパネルの2本立て。このように分散した配置がスバルの理想とは思えません。いずれも他からの使い回し感が一杯です。

「レガシィ」はスバルにとってどんな位置にあるクルマか、それを考えたら「これはないぜぇ」と思うのです。スバルもそこはわかっていてリソースが足りないのかもしれません。しかし競合が待ってくれるわけではありません。新型のCクラスを見れば、あの保守なメルセデスが今後のドライバーとのインターフェースが正面のメータパネル以上に「重要になるモニター」配置を据えたレイアウトに激変しました。(マツダの混乱しているマツダコネクトもそうです)



次にプレミアムブランドとして環境、燃費、安全、快適、これらを支えるキーコンポーネントがすでに時代遅れになりつつあります。何の変哲もない2.5iとかろうじて面目を保つ6気筒3.6L。この2つのラインナップで北米では最も激戦区を戦います。スバルはAWDとアイサイトで独自のポジションがキープできると考えているかもしれませんが、他社のインテリジェントAWDシステムのフルライン化と、ダウンサイジングターボ化、これらに応えるにはいささか弾が威力不足です。

北米仕様の2.5Lダウンサイジングターボは3.5L級で、6気筒3.6LのD4直噴化(DITではフィールが悪い)による4.5LV8対抗化?、これらをそろえた上でエントリーとしての1.6Lハイオクダウンサイジングターボがあれば、ひとまずプレミアムブランドとして伍して行けるのではないでしょうか。今はどんがらに使い回しの旧型しょぼエンジンと、ひと世代前のストイキNA大食いエンジンの2系統しかありません。

それでは国内のB4代替は?。 今はありませんが当然2.0LDIT+スポーツリニアトロニックとひょっとしたら2.5iはそのまま持ってくるかもしれませんね。さて、じゃあ、それは魅力的なのか?。 少なくとも2.0DITはそれなりのパフォーマンスを見せてくれます。あの図体と車重でも。しかしその走りのパフォーマンスは国内の比較競合車種とエコで相当差を開けられます。走りではWRXが有り、コンフォート、プレミアムでは売りが有りません。国内に3.6Lを持ってくる予定は無いようですから。

してみると、北米以上に国内においては「レガシィ」とは名ばかりの抜け殻車になるでしょう。
S4よりも乗りだし安い価格設定にするのでしょうか?(実際北米ではインプレッサの$17,895の次で下から2番目の$21,695から買えるグレードとして登場してます(ため息)。それはつまり現地ディーラの目には競合と比べてそれだけの価値しかない、と言うことでしょう)

 このようなデビューではブランド戦略もへちまも無いでしょうに、よくわかりません。 5代目レガシィと同じく、途中からカンフル剤として2.0DITを投入したがごとく、途中でパワープラントを入れ替えるのでしょうか?。あるいはモータアシストによるHV用新プラットフォームに置き換わるのでしょうか?。北米を見る限りでは「大きいインプレッサ」でしかありません。


とにもかくにもレヴォーグで旧来のレガシィユーザは受け止めた、残ったニッチユーザには当分時間稼ぎで引っ張るしかない、、ということなのかもしれません。全く新たにフォレスターとレガシィをつなぐ機種が登場するかもしれませんが。

このようにレガシィは2・1/2に分裂しました。一つはワゴンとしてレヴォーグに、もう一つはセダンとして今度のレガシィに、そして残り1/2がWRXに流れ込み、S4として多少受け継がれてはいます。しかし6気筒のリッチでスポーティは乗り味はどこに受け継がれるのでしょう。願わくばその部分が消えてしまわないように祈っています。

【試乗記】「強敵が君臨する市場に挑むスバルの一矢」2015年型スバル「レガシィ」

この北米でのレビュー記事を私が読む限りでは 「広くて、安いよ」 としか読めなかったけどwww。

今後「レガシィ」というビッグネームが北米でどんなイメージに染められるのか、憂鬱な気分になります。ダウンサイジング6気筒の噂も無きにしも非ずと聞きますが、ブロックからして1.6Lを作ったロジックに従えば、2.4L6気筒ダウンサイジングターボは出来ない相談ではないでしょう。ハイオクなら280ps/42kg.m程度は出る理屈だし、S4とは違うプレミアム性が出るでしょう。(私はD4入れたBRZのFA3.0版の6気筒でS4に乗せてくれればなぁ。ボンネットの穴が無くなるだけでもずいぶん変わるんだけどね。)



さてスバルが新しく用意した正統な「レガシィのB4」には、どんな「大いなる遺産」を受け継いで登場するのか、期待したいとは思います
Posted at 2014/10/08 18:29:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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