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2016年11月03日 イイね!

スバルのAWD比率が下がる時

表題に込めた意味は、スバルがもう少しマスマーケットを志向してゆくと、必然的にこうなるという事実。もう一つは、電動アシスト化のAWDが他社も含め、将来一般化して行くと、その構成比率は他社と同じような比率になって行くでしょう、寂しいけど。


今のスバルにとっての転換点に水平対向エンジン+AWDがスバル進撃のコアだったことは、異論ないかと思います。それはレオーネの「ステーションワゴン」+私をスキーに連れて行って、、、あたりから独自のテリトリーを構築してきたと思います。

大体雪道ドライブに積極的な人は、自然と運転スキルも磨かれるし、彼女からも一目置かれるドライビングスキルを身に着けようとしてきた若者(;^_^Aも多いはず。 結果、結構な車好きがスバルにたむろったとしても自然な成り行きでしょう。付け加えると、余り洗練されているとはいいがたいむさくるしい(大自然好きオタク?の重力圏にとらわれた人々)人々が濃く混じっていたことでしょう。

その中身は、ラリースト路線とキャンプ路線と、少々異なるキャラクターであっても同じ車好きの思いは強かったと思う。



んで、クアトロターボの強烈デビューもあって、本家はこちらとばかりに「レガシィ10万キロ速度記録」で一気に「走り」側のユーザ層を増やすこととWRCラリーイメージで一気にスバルは国内外で、独自のキャラクターを確立した。



しかしながら、企業経営的には奥様方や通勤買い物といった日常に寄り添う車(量販機種)を持つことは絶対に必要です。インプレッサがあたかもスポーツカーのごとくイメージされたことは一方で大成功ですが、もう片方ではあだ花となりました。

バブル以降、スバルは大きく舵を切ります。ポルシェがFRからRRを再構築して964で成功をおさめ、以後それまでのこだわりを捨てたかのように、速さは捨てずに快適性を上げ、誰でも乗れる911にすそ野を広げ、その客層をもって、カイエン、パナメーラへと膨張し、今や911は一つの車種にすぎません。

スバルは、SVX、3.0Rと言ったスペシャリティGT路線車をうまく試乗導入できなかった。私のような変わり者だけが知っている車にどどまってしまった。(同じ価格で馬力もトルクも燃費も税金も安いGTターボが有れば、普通はNA買わんよね(;^_^A )
で、リーマンショック後、生き残りのため北米主体にレガシィは舵を切り、同時にスポーティなキャラクターは徐々に絞り込んでゆきます。故に過渡期には先代レガシィにはカンフル剤でFA20のターボを導入しましたが、限定車的な範疇で現行では消滅。
インプレッサは明確に庶民車にするため、WRXを分離。そして国内の4代目以前のレガシィユーザの受け皿としてレヴォーグ&S4を用意しました。



その中で、粛々と新しいスバルブランドイメージを変革しているのがドライブトレーンです。
現在4種類の方式を持つAWDはMT用のDCCDとビスカスセンターデフの2種にAT用のVTD型とカップリング型のACT4ですが、これは特殊なDCCDとCVT用ACTの2種に集約化されるでしょう。S4の成功如何でVTDは残るかもしれませんが。

ここで乗らなければわからない決定的違いがあります。
メカニカルセンターデフを持つDCCDとVTDは明確にAWDと言えるスタビリティを乗るたびに味わえますが、残りは通常AWDを感じること、他社のカップリングAWDとの違いを運転中に感じることは、希薄化して言ってます。それは新しく出るスバルのACT4は明らかに通常はほぼほぼFF・・というレベルにクラッチがゆるゆる設定だと思われるからです。現実にはトルク配分50:50ですが、その状態は極めて限られて、ほとんど90:10ぐらいにFF化しているように思います。直進時は50:50でも、タイヤ側からのトルク変動があった場合には恐らくセンタのカップリングでほとんどフリー状態で逃がしているのでしょう、そして旋回時は、ブレーキLSDで回る。

恐らく今度のインプレッサではFFとAWDの乗り味はほとんどの人が分からないのではないかと思います。(故意に立ち上がりで全開にするとかしなければ)

それは時代の要請(エコの面)と拡販の布石(FFの拡販)があり、アイサイトが付いた車にお金を出す顧客であって、AWD?、太平洋側ですからイラン、、雪国でも「最近はFFで十分」という方向性。 つまり、基本的な車の性能、スタビリティが統合されたESCの性能もあって、付加価値と見られない、敢えて見られなくても結構、、というスタンスに切り替わってるなと感じるのです。

ハイパワーな車は、それでもAWDならではのメリットはドライバーが望めばすぐに体感できるので、そこはコアなファンは残るでしょう、911同様に。けれどもスバルにとってはそこはもうリソースをつぎ込むポイントではない。

「安全、安心で乗りやすい車」・・・このキャラクターで経営の土台たるユーザ層を固める。これが今、スバルにとっての戦略でしょう、そして残念ながらスバルのコア技術に惚れた私はお預けを食らっていると、、そういう状況でしょうかね。

しかし、同時にスバルは何度も失敗したから、臆病なのだろうけど、今新型B4にS4の足回りキャラクターと6気筒(レギュラー1.6Lの6気筒版の2.4Lでもいい」を出せば、真空地帯のアウディやBMWとは違う、もう少しメルセデス的なスペシャルGTを作れるのにな、と思います。現実には、たまたま買えた3L6気筒のコンパクトセダン、、この車がもっていた走りの質感は、今では500万クラス以上の車の世界だったんだな、と思います、だからもしスバルが作れたとしても、買えませんけどね(;^_^A

2面作戦はスバルの規模ではきついでしょうが、走りのWRX一本で、イメージリーダを維持することは難しいと思います。それに黄金期のインプレッサで育った老いた(;^_^Aファンの乗り換える車が有りません。国内線用でもいいのでB4にせめてターボを復活させるべきなのでは、と思います。S4とは明確に異なるstiスポーツとして、レヴォーグstiのような限定グレード。そう言った、下から上までのラインナップに、必ず「走り」をイメージさせるモデルを置かないと、今の勢いだと急速にスバルもまた、「ミニバンのホンダ化」してしまうと思います。

ホンダの走りを支えてきたファン層はもう、大分よそに移ったでしょう。そしてその人たちは「ホンダでなければ、、」というブランド思いの強いユーザだったと思いますよ。そういう下支えした人が夢見る車があの、新型NSXだったんでしょうかねぇ(´・ω・`)。

AWDを売りの舞台から降ろし、「愛」で車を売ったとして、その愛は片思いになってしまう気がします。泥臭い、汗や油、そこから生まれる笑い、、そういうものもブルーシート掛けて、「すいません、お見苦しいもの見せてしまって、、、」という感覚で営業展開するのなら、それはどーなんでしょうかと。私みたいなスレた人間には、新型インプレッサは「除菌」された車のようで、ちょっとバランスが良すぎる(それはエンジンパワーのせいだけど)平凡さが、近寄りがたい清潔感というか、何というか。でもそれこそ狙いだったでしょうからね。



今、現場では次期SUVが大きく方向転換して開発されているような気がします。従来の技術を前に出して、悪路走破性にコストを回すエンジニアと、「そんなものにお金出さないんだよ、H車のヴ、、とかN社のエ・・・とかを見ろ」と、商品力とは何か、トヨタ流の分析に飲み込まれてるかも(勝手な想像です)。私は意外かもですがこれに賛成です。売れてなんぼです。だからこそスバルのエンジニアはSGPを作った。これは過剰な仕込みです。恐らく将来特殊グレードに心血注ごうと引き出しに閉まっていることでしょう。


幸い、私の望んでいる質感、車の方向性、エンジニアリング、、そういったものを普遍的な価値ととらえてくれているメーカは有るので、救われるとは思いますが日本車では無くなってしまうのがなんとも。あと2年の間に、なんとかそういう車が日本車で出ないかなー。
(お金のことは置いておいて、夢を語らせてもらいました <(_ _)> 。
Posted at 2016/11/03 19:33:22 | コメント(6) | トラックバック(0) | 雑感 | クルマ

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