前回のウミネコ撮影では、ファインダー内の測距エリア全てを使い、自動で被写体を検出させる「自動選択AF」を主体にしていました。
これはこれで、ファインダー内で動き回るウミネコをカメラが測距点で追ってくれるので面白いのですが、撮った写真をチェックすると追い切れていないのか測距AF点表示をするとややずれたポイントを示していました。
ピント精度にも不満があり、シャキッと来ません。
シャキッとしていない理由に被写体ブレもありそうなので、今回はまず速いシャッタースピードを使うことを第一に、Tv(シャッター速度優先AE)モードでの撮影です。

今回試してみたのは、測距エリア選択のうちの「スポット1点AF」をメインに「1点AF」と「領域拡大AF」の3つ。
測距する部分は上記の順に広くなっていき、「スポット1点AF」はかなり小さなポイントにピントを合わせに行くちょっと特殊なモードです。
測距点が小さいほど被写体を安定してAF点にフレーミングしているのが難しく、動きの読めない被写体を相手に超望遠撮影ともなれば至難の業です。
せめてブレがなければもうちょっと追いやすいのに、あいにく手ブレ補正付きの超望遠レンズは所持していないのでそれも望めません。
カメラ業界では「レンズ内手ブレ補正」か「ボディ内手ブレ補正」かで意見が分かれていますが、実際に被写体を追う場面ではファインダー像も安定するレンズ内手ブレ補正が絶対有利に決まっています。
AFセンサーにとっても同じことで、揺れている像より揺れのない像で測距する方が精度が得られるんじゃないかと思うのですが。
ピンポイントで被写体を捉えることさえ出来れば最も狙ったところにピントが行きそうな「スポット1点AF」をどこまで使えるか試しました。
ウミネコがゆったりと飛んでいるシーンなら、そこそこフレーミングしていられますが、凄いスピードで飛んでいる時などはAFポイントを外してしまうことが多く発生してしまいます。
こういう場面ではカスタム設定の「測距連続性優先」に加え、「被写体追従敏感度」の設定が効いてきます。

前回は、ドンドン被写体を追うフレームが切り替わるようにと敏感度を高めに設定しましたが、今回はフレームから被写体が外れてしまっても、しばらく待っていてくれるように敏感度を落として設定します。

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こうすると、多少フレームからウミネコが外れてしまっても、しばらくそのままで持ち堪え、その後再びウミネコとAF点が重なればピントを追い続けてくれるのです。

ただ、いつまでたってもAF点に捉え直すことが出来なかったり、あるいは背景と被写体の距離が似ていたりすると、AF点はそちらを被写体と認識してピントがウミネコではない方に持って行かれてしまいます。

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この写真では、AF点から外れたままモタモタしていたので、距離の似ていた波にピントが行ってしまっています。
スポット1点AFは今回のようなシーンでは扱いづらく、捉え続けることができない場面も多くありました。こういう時は領域拡大AFやゾーンAFなどに切り替えて使う方が良いかもしれません。
Posted at 2011/01/24 23:58:29 | |
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