
この間、セリカのボディリフレッシュを見に行ったときに、いろいろと道具を見せてもらいました。
お気に入りのスプレーガンが二つ。
カラー用とクリアー用で使い分けているとか。
メタリックやパール、ソリッドカラーなど、ノズルの口径や形状の異なるものを使い分け、手元でエア圧の微妙な変化もメーターで確認できるようにしているそうです。
このメーカーのガンが高性能だからとか言うものではなく、これは感覚的に自分の意思とシンクロできるかどうかがポイントだとか。
なので、これとは違うメーカーのガンが一番だという人だっているはずだということです。
下地さえしっかりしていれば、一気にノリノリで吹くことが出来るけど、下地に曖昧な部分があったり、不安な要素が残っていると、最後の仕上げ吹きにまでその良くない余波が付いて回るみたいです。
結局いろいろやってきた結論は「下地がどのくらい完璧に出来ているか」に掛かってくるというところなんでしょうね。

広範囲を吹く大きなガンの他、小回りの利きそうなタイプも。
こちらは軽量でカップの向きも自由度があるので、入り組んだ部分や小範囲で済ませたい補修など、場面に合わせて使い分けしているそうです。
そして塗料の保管室。

棚にズラリと並んだ姿は圧巻です。
メインで使う基本色や、流通ペースの速い人気色は大き目の缶で、使用頻度の少ない色や調色用の塗料は小さめの缶。
さすがに開封して長期間経ったものだと溶剤分の揮発などで、重量管理の調合比率の精度が落ちてしまうので、できるだけ早く使い切れるよう管理しているそうです。
その棚の横のスイッチは?何かと思ったら、これを押すと各段に仕掛けられたシャフトが回り、そのシャフトから回転をもらって塗料を攪拌するような仕組みです。
全部の缶に取り付けられた取っ手のアタッチメントにはその攪拌する機構が備わっていて、スイッチONで全ての塗料が攪拌されます。
毎日最低一回は攪拌を行い、塗料が均一に混ざったコンディションをキープできるように気を付けているとの事。
今回セリカに吹かれるシルバーは、棚の真ん中辺りにあるシルバーを基本に、いくつかの色で調色されたものを使います。
これまで見てきた下地作りの入念さや、道具の手入れ、塗料の管理を見る限り、その仕上がりへの拘りは素人の考えている遥か上のレベルを目指しているのがよくわかります。
セリカの塗装をプロに頼んでよかった、この人たちにお願いして良かったと、車が仕上がる前から実感できるような、プチ見学でした。
Posted at 2013/12/11 00:02:29 | |
トラックバック(0) |
セリカ__メンテナンス系___ | クルマ