
今日も小雨の降るあいにくの天気でしたが、以前も行ったことのある元滝伏流水に行ってきました。
冬の間の積雪の影響でしょうか、倒木が川を塞ぐように崩れ落ちていたり、落石のために一部に立ち入り制限のロープが張られていたりしています。
特にこのロープのエリアが使えないと、伏流水の大きな流れの前に行くことが出来ず、引きで撮ろうとするとそのロープのエリアが邪魔でフレーミングしにくく・・・・・

と残念がっている人がもう一人。
大きなカーボン三脚を担いだご年配の男性がそこにやって来ました。
軽くご挨拶をし、それぞれ撮っていましたが、ちょっと雨が強くなったので木の下の雨があまり当らない場所へ。
やがて自然に会話が始まりました。
「何だか立ち入り制限があって残念ですねぇ」
「どちらからいらしたのですか?」と尋ねると、なんと愛知から!
東北を巡り、八甲田山を見て戻る途中だそうで・・・・
「プロの方ですか?」 (←この手の人相手には最強の褒め言葉)
実際はアマチュアながら、日本中を何日もかけてあちこち巡り、写真を撮り歩くのがご趣味のようです。
相手もキヤノンで、赤い鉢巻きの付いたレンズを付けています。
お互いに機材を見せ合うと、どちらも同じEOS7Dで、レンズも同じくEF17-40F4Lでした。
こちらが付けていた大きめフードに興味を示し、『ケラレませんか?』「元々EF-Sの17㎜用なので大丈夫ですよ」など、カメラの話しに始まり、各地巡ってきた作品をカメラのモニターで見せてもらったり。
『デジタルはその場で見れて便利だねぇ』『でもフィルムで撮るのにもこだわりたい』
「やっぱりデジタルで条件追い込んでフィルムで撮ったりですか?」
似たような事やってる人もいるものです。
ちょうどウエストバッグにNewF-1を忍ばせていたので、ちょっと取り出して見せました。
『おぉ~懐かしい』
かつて愛用していたそうな。
実際にはこれよりもっと古い初代の後期型F-1nだったそうですが、NewF-1も基本的な形はよく似ています。
久々にF-1のファインダー見てみますか?と手渡すと、何だか嬉しそうに構えてファインダーを覗き込んでいました。
年齢を尋ねると、来月で70歳になられるとか。
体格が良くガッチリとしたタフガイで、一見するとその年齢は全く感じられません。
引退後にこうして写真を撮り歩く楽しみを持ち続け、デジタル機を使いこなし、行動するパワーもあって・・・・こういう歳の取り方に憧れてしまいます。
そのステキなカメラマンは、次の目的地を探して霧の中に消えて行きました。

Posted at 2011/05/29 21:11:08 | |
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